Just Fuchsias by YoYo

>> フクシア12か月

6月

the fuchsia year - June

当地の6月

5月の末から6月にかけて、トリフィラ・タイプなど遅咲きのフクシアが咲き始めます。
6月の中頃ともなると、暑さを嫌う品種は日中は萎れ始めます。
こうした品種は夏越しさせず、挿し木更新もしません。

6月は栽培を継続する品種と諦める品種を決める月です。

栽培を継続するかどうかは、次の点を考慮して決めます。
  • 花や葉が自分の好みか
  • 耐暑性
  • 花期: できるだけ5月中に満開になる品種が望ましい。秋にも咲くことが望ましい。

6月のフクシア

6月6日の Bornemann's Beste です。

5月の下旬から咲き始めました。
トリフィラ・タイプとしては早咲きです (2年目、4号鉢)。
6月10日の Clair de Lune です。

枝が暴れるし、分枝性が低いので仕立てにくいのですが、耐暑性が高くて暖地向きです (3年目、5号鉢)。

ページトップへ

このほか、Billy Green、F. fulgens、Pussy Cat、Gartenmeister Bonstedt、Whiteknight Cheeky などが咲き始めます。

4月に行った挿し木で、発根しているものは鉢上げします。
これは大失敗の F. fulgens です。
挿し穂は変色し、もう望みはありません。

もう少し固まった枝で秋に挿し木をする方が良いでしょう。
こちらはうまくいった Bornemann's Beste です。

このぐらいになると、植え替えても大丈夫です。

ページトップへ

成株の夏越し準備

この頃までに、成株の用土は劣化して、根も傷んでいることがあります。
このままでは真夏に根腐れを起こす可能性が高いので、私は最高気温が25℃程度 (品種によってはもっと低いことが望ましい) を保てる間に用土を替えてしまいます。
過湿を避けるために、必要なら同時に鉢下げします。
6月10日

21cm径の半円形ハンギングポットに植えていた Vincent van Gogh です。

ページトップへ

扱いやすいように地上部を剪定してから、水を入れたバケツなどに根鉢を入れて、土を完全に洗い落とします (根洗い)。

ご覧のようにい、根の状態はあまり良くありません。根洗い中に、傷んだ根がだいぶ落ちました。
非常に水はけの良い用土で、15cm径の鉢に植え替えました。
根が再生してくれることを願いましょう。

ページトップへ

切り戻し

6月も終わりに近づくにつれて、最高気温が30℃付近の日が多くなります。
最低気温もコンスタントに22℃またはそれ以上になります。
少しでも涼しい場所を求めて、フクシアの置き場所を時間帯によって変えなくてはいけません。
6月の終盤は、これに加えて株の切り戻しや廃棄などであわただしく過ぎていきます。
6月20日

今年 (2007年) に発表されたエンジェルス・イヤリングの新作、ピンクオパールとデュアルパールを切り戻しました。
切り戻し後の姿です。

これらの株は、この夏、耐暑性をチェックします。
結果はここでレポートします。

ページトップへ

6月26日

この日の気温は30℃に達しました。
リビングルームにいくつかのフクシアを一時的に取り込みました。

この作業をするようになると、春のフクシアシーズンも終了です。

ページトップへ

ポイント:
  • 挿し木を鉢上げするときは、できるだけ涼しい低い日を選ぶこと。
  • 気温が上がるとフクシアは吸水量が減るので、根腐れを防止するために非常に水はけの良い用土を使う。
(2007年6月28日)

ページトップへ

Month
About this page:
フクシア12か月では2006年12月〜2007年11月を例に、拙バルコニーでの年間作業を紹介しています。
2007年6月の平均気温:
日最高:27.9℃
日最低:19.2℃
(最寄のアメダスのデータより)
Copyright (C) Just Fuchsias by YoYo. All right reserved