3月
the fuchsia year - March
当地の3月
3月はまだ冬と春が同居していて、バルコニーの気温は日によってまったく違います。
寒い日の最低気温は3℃、暖かい日の最高気温は20℃台の後半といった具合です。
その日の気温や天候に応じて、ミニ温室のカバーを開閉しなくてはいけません。
また、日が高くなるにつれてバルコニーの奥まで日光が届かなくなるので、日当たりの良いフェンス際に鉢を移動します。
3月は 「ストッピング (= ピンチ) をストップする」 月です。当地では5月の上旬にはかなり気温が上がるので、きれいな花を見るためには、あまり遅くまでピンチを続けてはいられません。
3月は害虫対策を始める月でもあります。
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3月のフクシア
3月上旬のフクシアです。
全部で15品種、26株あるのですが、このままでは夏の間の世話ができないので減らします。
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3月2日、浸透移行性の殺虫剤 ベストガードをまきました。
拙バルコニーで注意すべき害虫は、アブラムシ、オンシツコナジラミ、ハダニ、ナメクジです。
ベストガードは、このうちアブラムシとオンシツコナジラミに効きます
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ベストガードは、ニテンピラム (Nitenpyram) を主成分とした殺虫剤です。
なお、右のアセフェート (Acephate) 系殺虫剤 オルトラン は、適応に入っているものの、 オンシツコナジラミには効きません。
アブラムシやオンシツコナジラミは、発生する前に対策をすることをお勧めします。
特にオンシツコナジラミは、発生すると薬剤を使ってもなかなか減らず、結局多くの薬剤を使うことになりがちです。
薬剤を使わずに栽培できればいいのですがそれは非現実的です。
現実的なのは、「必要時に使う。そして、やたらには使わず効率的に使う」 という方法でしょう。
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セラミスの洗浄
ところでわたしは、トレイの中にセラミスを敷き、その上に小鉢を置いています。
素焼き鉢の場合、水やりを忘れても、セラミスが湿っていると根がカラカラになりにくいのです。
セラミスには藻が発生します。
そこで、2〜3か月に1回程度洗います。
右のトレイにはきれいなセラミスが入っています。
セラミスが湿っていると、おそらく空中湿度にも貢献していると思います。
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鉢を右のトレイに移動しました。
ご覧のように、冬中使ってきたセラミスには藻が発生しています。
トレイに水を張り、台所用の塩素系ブリーチをキャップに何杯か入れて1日おくと藻がほとんど消えます。
後はセラミスを水洗いして乾して、再使用します。
3月24日に、鉢に直接かぶせているカバー(バブルシートやべたがけシート)を取り外しました。
写真は Machu Picchu で昨年春の挿し木苗です。分枝性の低い品種なので枝数はこんなものです。
取り外したバブルシートは、洗ってまた次のシーズンに使います。
花のシーズンはもうすぐですね
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ポイント:
- 害虫対策は早めにすること。
特に、オンシツコナジラミは発生する前に対策を講じるのがお勧めです。
(2007年3月25日)
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