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 ウインドサーフィンって何?
ウインドサーフィン(以下、WSと言う)はボードリグを取り付け風を利用して軽快に水上を滑走するスポーツです。ヨットに似ていますが、飛び跳ねたり回転したりもできます。技術はかなり奥の深いものがあり、WSの醍醐味である、滑走(プレーニング)ができるようになるまではかなりの練習が必要です。又、プレーニングの快感はやった人でなければわからないものがあります。きっと始めれば病みつきになるでしょう。ただし、スキーやスノーボード、ジェットスキー、ウェイク・ボードのようにすぐに誰でもチョット練習すれば、とりあえず走れるというものではないので、根気と努力が必要になります。始めはスクールに入って楽しくやってはいかかでしょうか?WSの世界最高時速は80キロ以上も出ています。スピード感はかなりのものがあります。
「ウインドサーフィンの歴史と魅力」


ウインドサーフィンの魅力 (HI-WIND スラローム・スキル より)

岩崎 真 (J−57)
毎回新しい刺激があるから、いつまでたっても、ウインドサーフィンが楽しくて仕方ありません。自然が相手だから、自分の思うとおりに事が進むとは限らないし、たまにはシメられることもあります。でも、これだけははっきり言えます。その分だけ、楽しさや喜びが何倍にも大きくなって返ってくるということ。プレーニングの感覚は、大金をはたいても買うことはできません。頑張った人だけが手に入れられるものです。ウインドを楽しむということは、そういう意味で最高のチャンスでもあるのです。一人でも多くの人が、ウインドサーフィンの本当の楽しさに触れられることを、、心から望んでいます。


飯島 夏樹 (J−1)
プレーニングができて初めて、ウインドサーフィンの醍醐味が分かるともいえますが、それは決して遠い目標ではありません。僕の知り合いの中には、ウインドサーフィンを始めて3ヶ月目でビュンビュン、プレーニングしている女性や、もうすぐ還暦だというのに、きれいなジャイブをしているサンディセイラーのおじさんがいます。彼らは運動神経がいいとか、海のスポーツをしていたとか、特別な経験はありません。ウインドサーフィンの魅力は、広い海を自分の遊び場としてスピードのスリルを楽しんだり、果ては風を求めて異国を旅し、風に魅せられた仲間たちと出会えることです。大事なことは風のある所へ行くこと。これができれば、半分は成功です。ウインドサーフィンに出会えたあなたは、とてもラッキーなのですよ。

Web管理者)


 風の基礎知識
(1) 風の強さを知る (2) 風の向きを知る (3) 季節の風を知る



(1) 風の強さを知る
ウィンドサーフィンはその風の強さによって、使う道具もそのセイリングの内容も海の状態もまったく変わってきます。ですから初心者向きの風を知るとともに、どういう時がどのくらいの風なのか、風速の体感スケールというものも覚えておきたいものです。海には風速計があるわけではありませんから、周囲の様々な現象と自分の感覚で風速を判断しなければならないのです。
まずビギナーの人は4〜5m/s(秒速5m)の風速をひとつの基準とするといいでしょう。これ以上になるとちょっと風が強過ぎるから出艇は控えた方が無難です。目安としては小枝がはっきり揺れだし、ビーチにあるゴミやビーチマットなどが少し飛び始めたり、めくれたりするぐらいです。
砂が飛び始めたり、枝が大きく揺れたり、ゴミなどが容赦なく飛んでいってしまうようになるともう強過ぎと言えます。海面には白波と呼ばれる三角波がハッキリと出ていますから、海の沖合いを見てもそれはすぐにわかります。

陸上の状態 海上の状態 風速の目安 適正
セイル
煙がたなびくが、
風見には感じない。
海面にウロコのような、
さざ波ができる。
風速0.3〜1.6m/秒未満 7.5u
以上
風見が動き木の葉がそよぐ。
顔に風を感じるようになる。
波頭のなだらかな
小さな波ができる
風速1.6〜3.4m/秒未満 7.0u
以上
木の小枝がふるえ、
旗がはためき始める。
波頭が砕け始め、その泡が
ガラスのように見える。
風速3.4〜5.5m/秒未満 6.0u
以上
砂ぼこりがたって紙片が飛ぶ。
小枝が動き始める。
波の峰の幅が長くなり、
白波がかなり多くなる。
風速5.5〜8.0m/秒未満 5.5u
以上
葉のある木が揺れ、
池の水面に波ができる。
波の峰が明確になり、
波頭にしぶきが散りだす。
風速8.0〜10.8m/秒未満 5.0u
以上
大きな枝だが動き、電線が、
ヒューヒューと音を立て始める。
大波ができ始め、波頭の
範囲が広くなる。
風速10.8〜13.9m/秒未満 4.5u
以上
樹木全体が揺れる。
風に向かって歩きにくくなる。
波はさらに大きくなり、
波頭からしぶきが飛ぶ。
風速13.9〜17.2m/秒未満 4.0u
以上

適正セイルの数値は体重65kgの一般的な中級セイラーを対象に独自に予測したもの。

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(2) 風の向きを知る
風向きもセイリングする上でとても重要な要素です。海辺に立って海から吹いてくる風をオンショア、陸から海に向かって吹いている風をオフショア、横から海岸に平行に吹いている風をサイドショアと呼び、その間の向き、つまり斜めに吹いている風をそれぞれの呼び方の上にクロスという言葉を付けて呼んでいます。海から斜めに吹いている風をクロスオンショアと呼ぶわけです。
ビギナーに限らずウインドサーフィンの場合はオフショア以外の風向きで乗るのが常識です。ビギナーならサイドからオンの間に限った方が安全です。角度が少なくても少しでも陸から吹いている時は帰艇に技術を要しますから避けるようにしてください。
風向きによる海面の変化ですが、オンショアの場合は風速の増加と共に海面が荒れてくる傾向が一番強く、サイドショアの場合は風によって生じる波は斜めになります。オフショアの時は沖からうねりが入ってこなければフラットですが、それがある時は波が掘れやすく危険になってきます。
風向イラスト

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(3) 季節の風を知る
日本には四季があります。風も自然現象ですからその四季に応じて風の吹き方にも固有の特徴があるのです。その多くは風が吹く時の話しですから、ビギナーの人はセイフティセイリングに役立ててもらいたいものです。風の吹くメカニズムには2つあります。ひとつが気圧差による風と、もうひとつは気温差によって吹く風です。
まず気温差の方からですが、これはよく知られている”海風・陸風”が代表的で、サーマルウインドとも呼ばれています。当然これは陸地が熱せられる真夏によく吹き、午後になると徐々に海風が強くなり、日没頃になると止んでしまう傾向があります。この風はそれほど強くならずオンショアなのでそれほど注意はいりません。
気圧差の風については、まず春から5月にかけてよく表れる強い南風が吹き荒れる現象があります。これは日本海を低気圧が発達しながら通過することによって起こり、その風速は軽く10m/sを超えます。この現象は”春一番”や”メインストリーム”と呼ばれているので知っている人も多いことでしょう。この時はビギナーの人は出艇をあきらめた方が無難です。
もう一つ代表的なのが”西高東低”と呼ばれる日本典型的な気圧配置です。これは冬に多く出現しますがこの時は北西の季節風が日本全体を覆い、場所によっては真西や北東など方向を変えて吹きます。冬にセイリングする人は少ないと思いますが、春や秋にも同じような配置になることがあり、その時は風が強くなる傾向があります。
何にしても風は気圧の高いところから低いところに吹き、半時計回りに方向が偏向しますから、その基本に基づいてウインドサーフィンのキャリアの増加と共に天気図を見て風を読むキャリアも養うことをお勧めします。
さらに、地形によって風速や風向が変わることがあります。例えば、岬の先端では風が回り込むため、強く吹き風下側では風が弱く、風向も変わってきます。
気圧差による風の吹く原理
風は高気圧から低気圧に向かって吹きます。
川の水が高い山から低い平野にむかって流れるのと 同じように、 空気も気圧の高いところから低いところに向かって流れるのです。
ただし、地球の自転の影響や地面の摩擦によって、地上付近では、 高気圧からは時計周りに風が吹きだし、低気圧には反時計周りに風が吹きこみます。等圧線の間隔が狭いほど、つまり気圧の傾きが大きいほど(山でいえば急斜面)、強い風が吹きます。

日本の東の海上に低気圧、西の大陸上に高気圧があり、日本付近の等圧線が縦縞で、しかも間隔が狭くなっているときには、北西から冷たい風が吹きます。これが西高東低の冬型の気圧配置で、日本海側では雪や雨、太平洋側では晴れて青空が広がります。
天気図



各部の名称 


まずは、セイルボードの各パーツ名称を覚えてください。
大別すると、ボード部とリグ部に分けられます。
風をつかまえるリグ部は、主にセイルとマスト、ブームから成り立ち、水面を走るボード部は、主にボード、ダガーボード、スケグから成り立っています。
名称がたくさんありますが、実践を積み重ねながら、右図のイラストを基に早く覚えるように努力してください。
(イラストの文字にカ‐ソルを持っていってください用語集の該当内容にジャンプします)































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セイリングの種類 
セイリングの種類は4つに大別できます

まず風に対して直角にセイリングすることをウインド・アビームといいます。
これはセイリングを始める時の基本となるものです。この時のボードとセイルがつくる角度は、ほぼ45度の状態で、風向きに対してボードの向きは直角です。
ウインド・アビ‐ムから風上のセイリング、風に対して約45度の角度の走りをクローズ・ホールドといいます。ウインド・アビ‐ムに比べ、ボードとセイルの開き角度が小さくなっています。
ウインド・アビ‐ムから、45度風下へセイリングすることをクォーター・リーといいます。ウインド・アビ‐ムに比べ、ボードとセイルの角度は大きく、セイルは開いた状態です。
そして、真風下へのセイリングをランニングといいます。
この場合、風向きと同じ方向に走ることになり、バランスを取るのが難しくなります。
灰色部分はデッドゾーンと呼ばれ、ボードセイリングでは走れない区域です。
初心者はよくこの区域にボードが入ってしまうことが多く、このゾーンに入ったらボードの先端(バウ)を風下側に向けてください。
したがってオフショアの風が吹いていた時には、沖には比較的簡単に出ていけますが、元の岸に戻るには、ジグザグに走ってこないと戻ってこれません。
沖に出て行って、「ヤッタネ」なんてうかれていると、そのまま「サヨナラ」なんてことになりかねませんから、今まで述べてきた、風向きとセイリング理論は頭の中に十分たたきこんで、安全で楽しいセイリングを行ってください。
ウインド クロック



走る理論


(1)セイルと揚力
飛行機の翼の断面図を見てください。翼の正面から流れてきた風は、翼の形に沿って上下に別れていきます。翼の上を通った風は通り道を狭められてしまい、翼の下を通った風よりも長い距離を走らなければならないために、風の流れるスピードが必然的に早くなるのです。
すると、風速の速い所は気圧が低くなるという原理から、翼の上と下とで気圧差が生じるのです。空気は気圧の高いところから低いところへと移動しようとします。この力が翼を上方に持ち上げる力となり、これを揚力と呼ぶのです。ウインドサーフィンのセイルにも、この翼と同様の現象が働き、セイルを前方へと引っ張る力になっているわけです。
セイル断面 イラスト


   
(2)揚力と抵抗
セイルに揚力が働いていることは何となく解った事と思いますが、この揚力だけでは風上に走ることにつながりません。セイルに働く揚力は、ただ横にボードをズラそうとするだけになってしまいます。
ボードを前に走らせるためには、その横流れの力を止めることが大切なのです。そのためにあるのが、センターボードであり、フィンであるのです。厳密言えばそれだけではありませんが、ボードを横方向へ引っ張ろうとする力を抗力によって相殺することによって、ベクトル分散した前進力というものが残り、ボードを前に、しかも風上へと走らせることができるのです。
揚力と抵抗 イラスト


   
(3)セイルの迎角
セイリングしていく方向、セイリングしているスピードによって、セイルとボードの織り成す角度を変えてゆかなくてはなりません。セイル上の風の流れの基本は、マスト側から風を取り入れ、後方へ風を流していきます。
風上に向かえば向かうほど、或いはスピードが上がれば上がるほど、風は、特に見かけの風は進行方向から吹いてくるようになるので、ボードとセイルの織りなす角度を小さくしていかなければならないのです。
セイルの迎角 イラスト


   
(4)3種の風の名称
実際に吹いている風のことを「真の風」と呼びます。また「進行風」というものがあり、これは、例えば乗り物に乗っている時に進行方向から感じる風の事を言います。
更に、この2つがベクトルによってミックスされた風を「見かけの風」と呼んでいます。
少し複雑な話をしますと、真の風を使って走り出す事によって進行風を作りだし、それらのミックスされた見かけの風が作りだされたところで、今度はその風をも利用して、更に加速していくように走っていくのがウインドサーフィンなのです。
3種の風の名称 イラスト



CEとCLRによる、セイリング方向

Aの図では、C.EとC.L.Rが垂直同一線上になっています。
理論上C.Eの横に流れる力とC.L.Rのバランスがとれ、推進力のみが残り、矢印の方向にまっすぐ進むことができるのです。
CLR A図イラスト
Bの図では、セイルを前方に倒すことによって、C.Eの位置がC.L.Rの位置より前方に移動します。つまりセイルに働く力は、ボードの前方にかかり、ボードは、矢印の方向、(風下)に向かうことになります。 CLR B図イラスト
Cの図では、セイルを後方に倒すことによって、C.Eの位置はC.L.Rの位置よりも後方に移動します。つまりセイルに働く力は、ボードの後方にかかり、ボードは、矢印の方向、(風上)に向かうことになります。 CLR C図イラスト

※この様に、セイルの風圧中心(C.E)とダガーボードの中心(C.L.R)の関係によって、セイリングの方向が決定してきます。



ウインドサーフィンの始め方

ウインドを始めるにはいろいろな方法があります。それぞれの方法に特徴がありますから、自分に向いた方法を選んで始めるようにしよう。


方法その1 「スクールに入校する」
これから始める人にとっては何もかもが馴染みのないことばかりで、色々な事をいきなり理解しろというのも難しい。だから最もポピュラーなのがスクールに入校することで、スクールならば技術指導の心配は勿論、ゲレンデの心配や道具の心配もない。スクールには色々なメニューがあるから、自分の求めるコースを選ぼう。最も一般的なのが「体験コース」と呼ばれるもので、一日ウインドを体験するというもの。料金は安いところで一日500円ぐらいからで8000円程度が相場。そこでとにかくウインドに触れてみてから、さらに真剣にやっていくことを決めることができる。初めから気合が入っている人には、3日間コースや初級コース、マスターコースなどさまざまな呼び方をされているもので、ある一定期間受講する権利を得られるコースがある。これなら、中期的な視点に基づいたインストラクションが受けられて、又様々な相談もでき、そのままクラブ会員になる道もあり、友達や仲間も出来やすい。
方法その2 「独学で始める」
人にアレコレ言われるのは嫌だという人多い。そんな人は自分で道具を揃えて、独学で始める。ただ、自分のペースで出来るメリットはあるが、初心者にも関わらず正しい情報や知識を入手し判断することや、第三者による技術的なアドバイスを受けられないために、間違った方向に進んだり、上達の速度が遅くなったりと、リスクもともなう。また始めにお金がかなり必要となる。
方法その3 「友人・知人に教えてもらう」
その他、経験のある友人・知人に道具や技術指導を受けながら始めるケースもよくある。費用がかからなかったり、気楽にできる点はメリットだが、その友人・知人次第でかなりリスクを伴うこともある。道具やゲレンデがレッスン向きでなかったり、たとえその人が上級者だとしても、教えることに関してシロウトの場合が多いので、かえってマイナスとなってしまうからだ。
<どの方法にしても、自分自身でしっかりと向上心をもって取り組んでいこう>



購入にあたって
まず,ビギナーが買うべきボード,セールなどについて要点を説明しましょう。最近,新しいボードとかの知識がやや不足しているので具体的製品例とかは言えなかったりします。できるだけ,経験の多い人やスクールの人に聞くといいと思います。

道具の中では一番大事なもの、そして一番高価なものがボードです。 ショートボード類(3メートル以下の長さのもの)などは板ともいったりします。 その種類は長さによって、ほぼ区別できるようになっています。長い順に、コースレースボード、オールラウンドボード、スラロームボード、ウェイブボードなどに分類できます。
初心者にはオールラウンドボードで長めのボードから始めるのが普通です。ボードの上に下駄の鼻緒のようなものがいくつか付いていますが、これは「ストラップ」といって、早く走るときには(プレーニングするという)ここに足を入れて、ボードをコントロールしやすくするものです。自分の足の大きさに調整できるようになっています。キッチリ合わせておかないと、ボードがぶれて乗りづらくなります。初心者の頃は全くお世話になりませんが、クッション代わりになるでしょうから、始めから付けておいて問題はないでしょう。
又、ボードを入れるケースのことを、そのまんま「ボードケース」といいます。ワンボックスでない方は特にボードケースを使うことを、お薦めします。大事な高価なボードを傷つけないために。その他にボードにはジョイントを付けるジョイントボックス、フィン(スケグ)を付けるフィンボックスが付いています。長いボードにはボードの中程に、ダガーというものが付いています。最初は,できるだけ安定感のあるボードを選びましょう。具体的には,長さが350cm前後,ボリューム(体積,排水量)が150リッターから200リッターくらいのオールラウンドボードになります。
ボードとセールなどがセットになっている、「コンプリート」と呼ばれるものが販売されていますが、この「コンプリート」がこのあたりのサイズになっているでしょう。少し強い風でも一本のボードで乗りたいという理由から,少し短めのオールラウンドボードを考える人もいるかもしれませんが、長いボードの方が安定感もあるし最初のボードとしておすすめです。
コンプリートモデルに付いてくるセールは大体,6.0u前後が多いと思いますが,微風でもなんとか走れて,8m/secくらいの風速までは十分カバーできますので,最初はそれで十分でしょう。女性で,少し非力な場合は,5.0u〜5.5uでもいいかもしれません。ただし,コンプリートのリグ(セール,マスト,ジョイントなどを含めてこう呼びます)は単品のものと比べるとクォリティが落ちることがほとんどですので,すぐにスラロームへの乗り換えを考えている場合は,最初からスラロームタイプのリグを揃えるのも考え方です。
一般的に,マスト,ブームあたりがケチられていることが多いと思います。また,強風用の2枚目のセールを買うのは,スラロームに乗り換えてからで十分でしょう。
夏場だけならウェットはいりませんが,春や秋も乗りたいとなるとウェットは必需品です。夏でも,低気圧や台風が関東から三陸沖を通過した後,気圧配置が決まって北西風が吹くようなときはウェット無しでは乗れないときが有ります。とりあえず,シーガルと呼ばれる,半袖タイプのウェットを買いましょう。琵琶湖でなら,ゴールデンウィーク(このころは正直寒い)から10月半ばくらいまでカバーできるでしょう。
それから,ビギナーであればなるべくブーツを履きましょう。デッキシューズとかでもいいですが,動きやすさもさる事ながら,足は結構ケガをしやすいのできちんとしたブーツがお薦めです。滑り止めにも十分な効果がありますし,見栄えが悪い気もしますがブーツは備えていた方がいいと思います。ビギナーは夏場がシーズンインと思っているでしょうが、ショートに乗る腕前になってきたら、北風が結構吹きますから秋〜春がホントのシーズンインとなるのです。
冬場はドライスーツ、グローブ、ブーツが必需品となります。まったく寒さを感じません。寒がりの私が言うのだから信用してください。雪が降っていてもへっちゃらです。(これは関西のことで、北海道では冬はできないそうです)
 5月〜 7月  7月〜10月 10月〜11月 11月〜 5月
シーガル
スプリング
又は
シーガル
シーガル
ドライ


車の無い人や置き場の無い人、手軽に行きたい人は艇庫に入れて管理してもらうのが一番です。温水のシャワーもあるし、いつも行ってるメンバーと仲良くなれるし。楽しいと思います。車で移動する人はセダンとかクーペでもいっこうに構わないのですが,セールとかウェットとか,とかく荷物が多くなりますので,できればステーションワゴンとか1ボックスタイプが望ましいでしょう。
それから,最近のRVはルーフレール装着車がほとんどですが,ウィンドを積むにはかなり強度的に不安がありますので注意が必要でしょう。ボードは2枚が限度と思われます。キャリアはTERZO,THULEなどのしっかりしたシステムキャリアをお勧めします。



ルール



(1)ルールブックに載っていないことも知る

(2)ウインド同士のルール 
スタボー艇優先


向かい合った場合は、スターボードタック(通称スタボー)の艇に優先権があります。右手が前にある乗り方がスタボーです(反対向きはポート)
スタボー優先 イラスト
風下艇優先


同じ向きに向かっている場合は、風下側にいる艇がです。
風下優先 イラスト
先行艇優先


どんな乗り物でも先行艇が優先です。前を走っている人に突っ込まないようにしてください。
先行艇優先 イラスト
ゲティングアウト艇優先


波がブレイクしているところでは、スタボー、ポートで考えるのではなく、波を越えて出ていく艇が優先と考えます。
ゲティングアウト優先 イラスト


(3)海の上のルール

基本的には運動能力の低いものが優先されると覚えておいてください。遊泳者や手漕ぎボートなどは避けなくてはいけませんが、ジェットスキーやモーターボートなどエンジンで動く物に対しては優先権があるということです。ヨットにおいては、もともとヨットのルールをウィンドにそのまま適用しているので、(2)のウインド同士のルールがそのまま当てはまります。

ウインドごめんの立ち入り区域
  • 海水浴場
  • 定置網
  • 操業中の漁船
  • 大型船の航路
  • 湾内及び出入口


(4)
IYRR 国際ヨット競技規則、 海上衝突予防法、滋賀県琵琶湖等水上安全条例
この情報は中川氏のホームページからリンクさせていただいてます。ご協力ありがとうございます

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