Love and Peace and Agriculture

前書き

 ページトップにもある様に私達はメキシコにあるCIMMYTという、国際農業研究センターを訪れる機会を得ました。そこで得たことの中でも、私は特にCIMMYTのあり方、活動を行う上での考えに興味を持ちました。そのことを、ここでは少しだけ取り上げ、紹介したいと思います。これを読んで少しでも、なにかしらの関心や興味をもっていただければ幸いです。

進行方向

1. CIMMYTのこと…(記載HPを参考にしてください。)

2. 飢餓解決への考え…(CIMMYTの活動目的は飢餓で苦しむ人達を救うことにあるわけだが、どういう考えを持っているのか。)

3. 取り組みとして(品種に関して)…(ほんの一部です!!CIMMYTは幅広く活動を行っています。)

4. それらにたいする私の考え…(CIMMYTを訪れて、そして所長の岩永勝先生のお話を伺って思ったこと‥。)

5. 最後に、と参考図書、資料、HP

                   




1.CIMMYTのこと

 CIMMYTでは世界の3大穀物の内二つ、小麦・とうもろこしの品種改良を行われています。そして、その目的は世界の飢餓で苦しむ人々を救うことにあります。しかし、ここで頭をもたげるのは、緑の革命のことです。その当時の方法は、高収量品種導入による穀物生産量増大をもってのものでした。これよって絶対的食糧不足を補い、大飢饉を回避するという偉業を成し遂げたのです。しかしその方法の性格上、逆に多くの問題をも残すことになりました。現在もCIMMYTでは、飢餓で苦しむ人々(特に東南アジア、南アフリカを対象に。)を救う為、小麦・とうもろこしの品種改良の他、様々な活動が行われています。


下記HPにてCIMMYTについて紹介されています。またCIMMYT本部のものも。

http://ss.jircas.affrc.go.jp/

http://www.cimmyt.org/









2. 飢餓解決への考え

 

 飢餓の原因は様々ですが、特によく言われているのが経済的条件によるものです。飢餓で苦しむ人達のほとんどが発展途上国にすむ、またその生活を支えているのは、ほとんどが農業にあたります。ここでいう経済的条件というのは、彼らが住む土地の生産性の低さによる低所得という状態のことです。CIMMYTでは、この生産性の低さを改善しようとしています。ただ、大量に生産して食糧が世界全体であるというのではなく、それよりも、今そこで飢えに苦しむ人達が、彼らの生産性の低い土地での収量を、健康であり生活できるように上げる、また安定させることに重点を置いています。

 最終的にはこの小規模であったものが国全体へとつなげ、また彼らが本当の意味で豊かになるということを目指しています。そして、それを現実とする品種が改良されているわけですが、それはいったいどのような特徴を持つのでしょうか? 







3.取り組みとして(品種に関して)

 今、改良されているのは、収量は高いが、それにはそれ相応の外部投資が必要なものではなく、悪条件下の土地においても、そこそこの収量があげられ、また現金収入のえられる、付加価値(おいしい、栄養価が高いなど)を持つという特徴を持っています。

 そこそこというとあまり効果がなさそうに聞こえますが、これは農家にとってはとても大きなことだそうです。土地の7割くらいで今までの収量を上げて、残り3割で付加価値を持つものや他の作物をつくる。マメ科の植物を例に挙げると、それ自体が彼らにとってのタンパク源ともなるうえ、土地が肥沃になりどちらにも有益といえます。

 そうして、現金収入を得、教育費や医療費に当てられ、彼らの健康の維持に役立ちます。

 このような品種が改良され、そして配布されるのですが、CIMMYTはそれがいいものであるといい、農家に押し付けたりはしません。押しつけるのではなくて、農家に多々ある選択肢の一つとして提供しています。つまり、農業を行うものが、自分達の土地で、目で品種を評価して、そして彼らが良いと思うなら導入する。農業というのは、そこの土地で行っていない、外部の物がどうかするのではなく、あくまでもタネというのは農家のものが時間をかえて評価、そして試していくものであるという考えをCIMMYTは持ち、行っています。

 悪条件下でもそこそこの収量を挙げる品種を改良し、農家に選択肢の一つとして配布するという、地域密着型の農業をCIMMYTでは推奨しています。








4.それらに対する私の考え

 農業について、またCIMMYTの活動に対して、疑問が残るところはあります。農業を拡大していくということは生物多様性の破壊の一因を担うのですから。農薬や、肥料を用いることによる環境への負荷、遺伝子組み換え作物そのもの。ですが重要なのは過去がどうであったか議論するのではなく、そこから何かを得、そこからかんがえ、今できる最良と考えられる方法をもちい、最善をつくすことであると考えます。何事もリスクを伴わないものはないということ、どれだけ失うものを最小にするか。そしてCIMMYTはそれをおこなっているということ、飢餓解決を根底の目標として、遠回りしようとも、飢餓で苦しむ人を救おうとしている事そしてそれに関する考えかた。私はこれらのCIMMYTの活動が本当のものであると信じたいとおもいます。







5.最後に、と参考図書、資料、HP

 今回の研修で、またこれらを作成するにあたってお世話になった全ての方々に、厚く御礼申し上げます。 ありがとうございました。

  

『緑の革命について』 へ

『第二の緑の革命』 へ

体験記『CIMMYTを訪れて』 へ

参考図書 資料 HP

アグリビジネスと遺伝子組み換え作物 久野秀二著 2002年初版 日本経済評論社

緑の革命の暴力 ヴァンダナ シヴァ著  浜谷美子訳  1997年初版  日本経済評論社

CIMMYT NATURAL RESOUCES GROUP

CIMMYT ECONOMICSPROGRAM

Invest in CIMMTY Invest in the Future

参考ホームページ

http://www.naval21ne.jp/^tokuda/chon/hayasi/

http://cellbank.nihs.go.jp/imformation/history/jcrb/newspaper/19990728.htrr

http://kahoku.co.jp/oryza/961220.htm

http://ss.jircas.affrc.go.jp/kokyoke/jirec/cimmyt.html

http://www.cgiar.org/japan/

http://www.pblic.jp/abroad/study/020114_02.html

http://contest.thinkquest.jp/tqj2001/40584/

http://shiba.iis.u-tokyo.ac.jp/member/old/yamamoto/food/nneogree2.html