知識であって、知識ではなく。

    
痴愚であって、痴愚ではない。



登場人物1 登場人物2 登場人物3

赤の女
「春になったら、一緒にガーデニングしませんか?」

   クリスマス・イヴを大好きな彼氏と共に過ごす女性。
   本来、幸せであるべき状況なのに、彼女は何故か寂しさを感じずにはいられなかった。
   それは、愛する彼氏が、自分のことをどう思っているのか分からなかったから。
   分からないことが、彼女を不安にさせていたのだ。
   彼女に必要なものは、知識である。

青の男
「変化、か。これから、始まって行くんだよな。
 この紫陽花も、そして俺たちも」


   クリスマス・イヴを大好きな彼女と共に過ごす男性。
   本来、幸せであるべき状況を、彼は無理に空虚なものだと思うことにした。
   それは、愛する彼女がもし突然消えてしまったら、という不安があったから。
   考えすぎてしまうことが、彼を不安にさせていたのだ。
   彼に必要なものは、痴愚である。

自動人形。
精神を否定され、延長に属するだけの存在。