ヨーロッパ標準規格のオゾン分析(II)
オゾン分析器具と手順


器具

通常の実験室器具

手順

  1. 沃素酸カリ標準液 (200 ml) を標準のガス洗浄瓶に液体深さが 10 ないし 15 cm になるように加える。
  2. 安全を見てオゾンの輸送と反応を検査するために直列にもう一つ別のフラスコをつなぐ。
  3. 大気と反応して製造したオゾンについては、全量がおよそ 1 l/mmol のオゾン(0.048g)を越さないまで、約 1 l/min の流量でオゾンを含むプロセスガスをバブルさせる。さらに高濃度オゾン(100 g/m3 ないし 200 g/m3(NTP) )を含むプロセスガスについては、およそ 1 mmol のオゾンを通す水準の流量にする。
  4. フラスコに生成した沃素をすぐにチオ硫酸ナトリウム標準溶液で滴定する。5 ml を越さない量の硫酸酸性溶液で酸性にした直後に行う。色が淡い黄色になる滴定終了後、でんぷん指示薬約 0.5 ml を加え、滴定を終了し、結果を記録する。

結果の表示

オゾン濃度は単位立方メートルあたりの濃度で表して C とすると、
   C = V * c1 * 24 / v
である。ここで
   V :l で表すチオ硫酸ナトリウム標準溶液の体積
   c1 :標準体積滴定用チオ硫酸ナトリウム溶液1リットルあたりのモル数で表す濃度
   v :通したガスの入口での体積 (NTP)

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