ヨウ素法のオゾン分析用試薬の調製


(1).吸収液の調製

 中性リン酸緩衝 10%KI 水溶液 500x10-6m3 を調整するには、KI 50g、KH2PO4 17.90g、Na2HPO4 6.8035g を褐色メスフラスコに入れ、蒸留水で溶解し、全量 500x10-6m3とする。その後、少なくとも1日昼夜以上冷蔵後使用する。なお緩衝液の選定には JIS B7957 を参考にした。

(2).滴定用 Na2S2O3 溶液

 滴定用 Na2S2O3 溶液には、簡便のために市販の 0.02x103mol m-3 Na2S2O3 溶液をベースとして使用する。これには安定化のためにイソアミルアルコールを加えてある。

この溶液の力価測定は、次の通り。KIO3 0.285g を 1x10-3m3 に溶解させて調製した KIO3 溶液から 10x10-6m3 を正確に取り、KI 0.284g を 100x10-6m3 に溶解させた KI 溶液から 10x10-6m3 を取り、1 規定 HCl 溶液約 2x10-6m3、デンプン溶液を数滴加えた溶液を滴定し標定する。結果の一例として示すならば、市販溶液の濃度誤差は 0.08 %以内であった。

(3).デンプン溶液の調製

 可溶性デンプンを約 0.5g 秤量し、蒸留水約 45x10-6m3 に加え溶解し、沸騰する。


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