コラム

社員の化学日記 −第186話「地球1回転にかかる時間は」−

年を取ったら夜中に目が覚めることが多くなる、といいますが、 最近時々私も夜中に起きることがあります。

と言ってもトイレのためというワケではなく、寝返りしまくって布団から遠く離れた子供が 人肌恋しくなって戻ってくる際、私のホカホカ布団にもぐりこんでくるのでその時目が覚めてしまうのです。 以前なら一度寝てしまうとなかなか起きない私でしたから最近は眠りが浅くなったのだと思います。

若い頃は長時間寝ることも徹夜することもへっちゃらでした。週末なんかは徹夜して家に帰ってから朝から晩まで熟睡、なんて生活がしょっちゅう。 いっぱい遊んでいっぱい寝る生活が余裕だった私は当時、「地球の自転が早すぎる!一日36時間くらいでゆっくり回ったらいいのに!」など考えてました。 一日が36時間だったら12時間寝たとしても、活動時間に24時間使えます。 朝晩の支度や通勤通学時間にかかる活動時間に対する割合が少なくなるので有意義に一日が使えると思ってました。 今は逆に20時間(睡眠時間10時間でっ)でもいいと思っていますはい。

さて本題、一日の長さ=24時間であることは世界の共通常識であり不変の事実なのですが、 では地球がちょうど1回転、360°回転するのにかかる時間はご存知でしょうか。

実は、地球がちょうど1回転するのに要する時間は23時間56分+数秒なのです。 24時間より4分弱短い。この理由は一日の定義と地球の公転が関係します。

一日とは、太陽が真南に上った時刻から次の日に真南に上った時刻までの時間のことで、これが24時間になります。 一方地球は太陽の周りを公転しています。公転により地球が動くため、地球が1回転した時に見える太陽の位置がずれるのです。

うーん、これは説明が難しいですね。

時計をイメージするとわかりやすいかもしれません、時計の針の軸(時計の中心)が太陽だとすると、

地球は時計の数字やメモリの上を自転しながら太陽を一周(公転)します、地球が12時の位置(時計の一番上)にいるときは地球から見た太陽は下方向にあります。 しかし、たとえば地球が1時の位置にきた場合、地球から見える太陽の位置は真下ではなく真下より左に30°ずれます。 6時の位置(時計の一番下)にくると地球から見た太陽は下ではなく上方向に変わってます。太陽が真反対に位置することになります。

つまり、地球が公転して進んだ分、地球の360°回転と差が生じるのです。 12時から6時までは時計を半周しているので、これは公転周期でいうと半年にあたります。 半年=約182.5日なので、4分×182.5=730分=12.2時間、うるう年と秒以下の単位を計算に入れてないので少しずれますが、およそ12時間となります。 もし一日が23時間56分数秒であれば、地球が半年経つと同じ時刻でも昼夜が真逆になるということです。

それにしても一日4分弱でも一年間毎日積み重ねると24時間になるとはまさにチリツモですね。 お湯を入れて4分のインスタントラーメンを毎日食べている人は、1年間に1日分 ラーメンの出来上がりを待つ時間に費やしていることになります。

私は逆に毎日あと4分早く起床して1D/1Y分のお得な生活を送ろうかなぁ、とか考えたり全く考えてなかったり。

以上!それではおやすみなさい!!

 【栗林】

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