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こどもの里は、こどもたちの遊びと学び、生活の場です

〒557-0004 大阪市西成区萩之茶屋2−3−24
電話でのお問い合わせは・・・TEL.06-6645-7778

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まずは知ってください

こどもの里とは 

はじまり

1977年、釜ヶ崎のこどもたちに健全で自由な遊び場を提供したいとの思いから、こどもたちの遊び場(ミニ児童館)「子どもの広場」として「聖フランシスコ会『ふるさとの家』」の2階の一室で始まりました。

こどもたちの姿

集まってきたこどもたちの姿から見えて来たのは、彼らの背後にある生活の不安定さでした。
すなわち、これはこどもの親が抱えるしんどさでもありました。
釜ヶ崎で働き、生活する保護者の抱える社会的な問題の大きさでした。

こどものニーズに合わせて少しずつ形を変えていく

こんなこどもたちに必要だったことは、基本的な生活習慣を身につけることからこどもの生活権の保障、住まいの確保などこどもが生きていくことへの手助けだったのです。
やがて、借金や家庭内暴力から逃げてきた行き場のないこどもや親の緊急避難場所となりました。  
1980年に「守護の天使の姉妹修道会」がこの活動を引き継ぎ、現在の場所に「こどもの里」を開きました。
こどもたちが思い切り体を動かせる広いホール、料理や食事が一緒にできる食堂、勉強のできる図書室、そして緊急避難、一時宿泊のための部屋…。
こどもが安心して遊べる場の提供と生活相談を中心に、常にこどもの立場に立ち、こどもの権利を守り、こどものニーズに応じるをモットーに活動を続けてきました。

その後、1996年には大阪市の「子どもの家事業」として認可を受け、補助金を受けるようになりました。
しかし、2年後の1998年に姉妹修道会の事業からの撤退が決定。
存続を願う利用者や保護者、地域の支援者らの熱心な働きかけにより、1999年宗教法人「カトリック大阪大司教区」が事業を引き継ぎました。
20年間のこどもの里の緊急一時保護の場、生活の場の提供の実績より、より必要なこどもたちのために、2000年の12月に里親の認定を受け、翌2001年には大阪市家庭養護寮として指定され、里子となったこどもたちの生活も安定してきました。
2010年3月には、大阪市家庭養護寮から小規模住居型児童養育事業「こどもの里ファミリーホーム」に移行しました。

そして現在とこれから

放課後のこどもたちの行き場だけでなく、生活の場としてのニーズが増々高まり、こどもの里は24時間フル回転しています。
しかし、こどもたちが抱える「しんどさ」「生き辛さ」は、決して軽減してはいません。
むしろ課題が増すばかりです。

そんな中、大阪市は2013年度をもって「子どもの家事業」を廃止、「大阪市留守家庭児童対策事業(学童保育)」に移行せざるをえなくなりました。
けれども、今まで通り0歳から18歳までの全てのこどもたちが利用できるこどもたちの遊び場、居場所を守っていく活動をしていきます。
そのため2014年度より乳幼児とその保護者を対象とした「大阪市地域子育て支援拠点事業」(つどいの広場)を開設しました。

2015年4月1日、こどもたちのニーズに応えたいと行動することで生まれてきたこどもの里の種々の活動をより一層充実させるため、こどもの里は活動主体を「特定非営利活動法人(NPO法人)こどもの里」として新たな出発をし,2016年5月には、義務教育終了したこどもたちが自立した日常生活及び社会生活を営むことが出来るように共同生活をしながら、日常生活上の援助及び生活指導並びに就業の支援を行なう『児童自立生活援助事業(自立援助ホーム)』を開設することが出来ました。

2018年3月には認定NPO法人として認定され、より一層こどもたち中心の活動の幅を広げていきます。

こどもの里の活動内容を創り出したのは、釜ヶ崎のこどもたち自身です。
釜ヶ崎のこどもたちの生きざまとそのエネルギーが、活動を深め、拡げて来たのです。
そして、釜ヶ崎のこどもたちの生きざまとそのエネルギーを、受け止め、心に覚え、支援してくださる皆様が在って、こどもたちの「生きるしんどさ」が軽減され、活動が実現していけるのです。


こどもの里が大切にしていること

@ 必要とする人は誰でも利用できる場であること
  ≪安心な場≫

乳児、幼児、小中学生、十五歳以上の青年、「健常」児、障「がい」児者、国籍などの区別なく、利用できる場である。
釜ヶ崎及び近辺のこどもたち
  ・近隣の学童保育閉鎖のため行き場のなくなった「障がい」児
  ・他の地域で受け入れられる場のない「障がい」児
  ・夫の暴力や内縁の夫に見捨てられて逃げてきたり、行き場のなかった親子(日本人、外国人)
  ・こどもの里で育った社会人

A 遊びの場、休息の場であること
  ≪愛されているという実感かあり、失敗しても大丈夫な自由な場≫

遊びを通して自分の能力を知り、自信を持ち、自分と他者を大切にすることを手助けする場。
そして、青年や保護者がホッと一息つき、ありのままの自分でいられる場である。
  ・日常の一人一人の遊びの助け
  ・夏、冬のキャンプ、ハイキング、こどもまつり、運動会、クリスマス会、遠足など、イベントの計画
  ・こどもたち、保護者、こどもの里で育った人がホッとできる休息の場

B 学習の場であること
  ≪生きているだけですばらしい、自信と自己尊重な場≫

様々な家庭環境の中で、幼いうちから背負いきれないほどの重荷を負わされているこどもたち。
そのこどもたちが、自分たちが住む釜ヶ崎という地域を知り、釜ヶ崎とそこに生きている自分と仲間に向けられる偏見、差別や軽視、そこから起きる矛盾や様々な問題と自ら闘い、打ち砕くことの出来る人になるよう助け、自分と同じように抑圧されている人たちにも心をはせる場である。
 ・学習会や他の集会に参加することにより 学校では教えてくれない大事なこと、社会の中で抑圧されている人たちのことを学び、
  社会や世界の本当の現状を知り、 自分の生き方を見つめ直す機会を作る場である
   *学習会を通して …イベントに参加したり、研修旅行で現地に行き、その他の人々と交流する機会を提供
                 (フィリピン,タイ,ドイツ・ポーランド,アイヌモシリ,沖縄,在日生野研修)
   *特にフィリピン ブハリン地方の草カードを作る青年グループと出会い、友だちとなり交流が継続している。
                   (90、93、95、97、00年に訪問) 彼らの自立を支援する
 ・夜まわりにより 日雇い労働者に対しての差別や偏見をなくし、また労働者との出会いによって自分も相手も一人一人が大切な存在であることに気付き、
  自尊心を回復し、人を大切にしていく場である
   *野宿せざるを得ない人たちへのこどもたちの襲撃が多発する中、夜まわりを通じて野宿を強いられている労働者と直接出会い、 話す機会を提供
   *“人を人として”あるため、社会を観る視点を育てる機会を提供
   *夜まわりを通して…全国各地の小学生、中学生、高校生たちへと拡がる
   *これからの社会を担う若い人たちに釜ヶ崎の現状を知らせ、自分自身と自分たちの社会を見つめ直す機会を与える場となる

C 利用するこどもたちや保護者の抱える様々な問題を受け入れられる場であること
   ≪聴いて、受け止めてくれる人がいる場≫

心身ともに健康でいるための生活習慣獲得への手助けや生活相談、避難場所、生活の場の提供、里子の受け入れ、緊急一時保護など。
・心身ともに健康でいることができるための生活習慣獲得への手助け
・生活相談
   *就学保障…不就学児の就学手続き援助、専門学校や短大進学の資金援助
   *不登校、家出や親の問題等の相談
   *外国人親子…定住許可ビザ獲得の援助、離婚調停の手伝い支援、国籍獲得の支援
   *「障がい」児及び幼児の送迎援助 *生活権の保障(夜まわりで出会った高齢者、こども)…住居獲得の資金援助、生活保護の手続き
   *生活費の援助…生活費援助の場の提供(内職、バザー手伝い)
   *緊急避難一時宿泊の場の提供…家族一家(サラ金、倒産) 母子(暴力) こども(家出、自立、出産)
・生活の場の提供、里親委託先
    …里子の受け入れ
    …大阪市家庭養護寮<2001.8.1〜>
    …ファミリーホーム (小規模住居型児童養育事業)<2010.3.1〜>

D より弱い立場の友達と社会の谷間におかれている友だちと共に助け合って生きていける場であること
  ≪必要な生活の場、仕事の場等、新しい福祉地域文化を創造する場≫

必要に応じて、必要な生活の場、仕事の場を協力して創りだせるように。
・「障がい」児とその家族とのかかわりと支援 ・国籍の違うこどもや親とその家族とのかかわりを支援
・働く場のない青年たち、また「障がい」者の自立
・社会参加の手助け *仕事に役立つ知識や能力を身につける機会をつくる
   *働ける場を創り出していく
   *グループホーム・児童自立生活援助事業・地域生活支援事業をする


こどもたちの遊びと学び、生活の場です

釜ヶ崎で生きるこどもの権利を守る「こどもの里」には、大きな信念が二つあります。

一つは、こどもの最善の利益を考えること。
〔安心〕 安心して遊べる場・生活の場と相談を中心に、常にこどもの立場に立ちこどもの権利を守りこどものニーズに応えるのを、モットーとすること。

二つは、こどもの自尊心を守り育てること。
〔自信、自由〕 自分に与えられた境遇の中でこども(人)のもつ「力」を発揮、駆使してたくましく生きているすばらしいこどもたちを、社会の偏見や蔑視から守り、自信を持って自分の人生を選び進めるよう支援することをモットーとすること。

認定特定非営利活動法人(認定NPO法人)
こどもの里〜 since1977 〜

〒557-0004
大阪市西成区萩之茶屋2−3−24
TEL 06-6645-7778           FAX 06-6645-7779
Email
kodomo-no-sato@hera.eonet.ne.jp

事業内容

※大阪市留守家庭児童対策事業(学童保育)
※小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム)
※地域子育て支援拠点事業
※児童自立生活援助事業(自立援助ホーム)
※自主事業≪緊急一時保護・宿泊所、エンパワメント事業、訪問サポート事業、中高生・障碍児居場所事業等≫