セロリには茎が白いものと緑のものとの二種類があり、わが国ではねぎと同様に白いものが好まれますが、緑のものがビタミンＣも多く、味も優れています。

　セロリの香気はセダノリットと呼ばれる精油成分。肉の臭みを消すのに役立ちます。また、ソースの原料としても加えられています。ビタミンB1、B2、Cなどとミネラルやメチオニンなどが含まれ、健胃、強壮、鎮静、補血に効果があります。

　よく肉と一緒に食卓に出されるのはアルカリ性食品なので、酸性食品の肉を中和する働きがあるからなのです。セロリを毎日食べると精力が増進します。ことに女性には効き目があって、性感を増すばかりか、月経が閉止した婦人が、また始まったりすることがあるほどです。

　サラダなどで生食するほか、スープに入れたり、洋風鍋料理に入れて香りを生かすのに使われます。

 

〈材料〉セロリ1本、トマト1個、牛肉（角切り）300グラム、しょうが、にんにく各1かけ。

〈作り方〉牛肉を8カップで煮て、沸騰したらアクをすくい、肉が軟らかくなるまで煮ます。途中で、沸騰したときに、しょうがのせん切りと包丁でたたきつぶしたにんにくを加えます。スープが半量ほどに煮つまったら、トマトの八つ切り、セロリのせん切りを加え、塩、酒で調味します。セロリの葉を刻んで入れ、葉の色が変わったら火を止めて出来上がりです。