野草と野菜
(卓効のある野草と健康野菜)


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20  あずき(肥満や便秘の防止に)
 あずき飯やあんこなど、私たちの食生活に親しまれているあずきには、肥満防止と便秘を治す作用があり、豊富なビタミンB類やミネラルの効果で疲労回復効果がある食品とされてきました。
〔効用〕
 あずきが脚気に効くと昔から言われてきたのはビタミンB類と利尿作用があるので当然といえるでしょう。葉の汁は夜尿症に効果があり、熱をとると古書にあります。心臓、腎臓のむくみにもよく、乳不足にも効果があり、酒の飲み過ぎにはあずきの煮汁を飲めばよいといわれています。漢方では、赤小豆湯に用いられ、腎臓病、ネフローゼに効果があります。あずきが便秘防止によいのは、あずきの中にあるサポニンが腸を刺激するのと、皮が堅いため、消化しにくいからのです。
〈用い方〉
 胸焼けはせずに汁粉を食べるには昆布のだしで作ると、不思議に効果があります。夜尿症にはあずきの葉を煮出して飲みます。むくみにはあずき30グラムと山ごぼう6グラムを180mlの水で煎じ、半量になったら火から下ろして、1日3回に分けて飲むと効果があるといわれています。便秘や乳汁不足には、あずき30グラムと昆布20グラムを合わせて煮て食べます。はれものにはあずきの粉と黄柏粉を等分に合わせ、ノリにして和紙か布にのばして患部にはると効果があります。