野草と野菜
(卓効のある野草と健康野菜)


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18  にんじん(体力増強に効果がある)
 にんじんはセリ科の二年生植物で、アフガニスタンが原産。体内に入るとビタミンAに変わるカロチンをきわめて多量に持っています。また、B1,、B2も含まれていますが、Cについては、逆にビタミン破壊酵素があるので、Cの多い食品と一緒に食べるのは効果的ではありません。しかし、この酵素は酢と熱に弱いので、煮たり、酢につければ心配はありません。
〔効用〕
 生のにんじんを食べたり、ジュースにして毎日飲んでいると、虚弱体質や病後の回復にはとても効果があります。疲れやすい人や貧血の人にもよく効きます。ビタミンAは目に力をつける働きがありますから、疲れ目やトリ目の人にもおすすめしたいもの。カロチンの効力を高めるために油を利用した料理がすすめられます。最近では店頭であまり見られなくなりましたが、にんじんの葉には、根と違って、ビタミンCが100グラム中150ミリグラムも含まれていますから、できるだけ利用したいものです。Cのほかに、カルシウム、ビタミンA、B1、B2、E、Kなど、貴重な栄養があるのです。にんじんの葉は青汁にしてとることもおすすめしますが、これは水につけて、充分水分を吸収させてから、すり鉢かジューサーを使うとよいでしょう。
 
【にんじんのつや煮の作り方】
〈材料〉にんじん2本(約300グラム)、塩少々、バター、砂糖各大さじ2分の1
〈作り方〉にんじんは皮を包丁でこそげとり、4cmの長さに切って、縦十字に切り面取りをして鍋に入れます。にんじんがかぶるぐらいの水を加えて、ふたをして、しばらく中火で煮ます。その後、塩、バター、砂糖を加えて弱火にし、汁けがなくなり、ごく柔らかくなるまで煮ます。
 
【にんじんジュースの作り方】
〈材料〉にんじん1本(約150グラム)、ハチミツ、酢、ごま油
〈作り方〉ジューサーに入れてジュースを作ります。これに酢とゴマ油を数滴たらし、好みででチミツを入れて飲みます。