野草と野菜
(卓効のある野草と健康野菜)


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17  玉ねぎ(不眠症によく効く)
 タマネギは、ユリ科の植物で、ペルシャが原産地ですが、現代では世界中で栽培されています。生で食べると精力増進に著しい効果がありますが、特有の刺激臭のために敬遠されがちです。この刺激臭は硫化アリルで、吸収を早くし、新陳代謝を高める作用をします。肉食の普及とともに欠かせない食品となった感がありますが、ひとつには玉ねぎがアルカリ性食品て、肉の酸性度を中和する働きがあることと、玉ねぎの活性成分が肉のタンパク質と結合して、玉ねぎの刺激臭を消す作用をするからなのでしょう。
〔効用〕
 玉ねぎは血液を浄化する作用があり、生食すると興奮している神経を鎮静させるので不眠症にも効果があります。また、強精、発汗、消化、下痢止めにも有効で、抗アレルギー作用から、じんましんなど、アレルギー疾患に効果的です。たまねぎの外皮は食用にならないので、普通捨てられていますが、この外皮に、ケルセチンという高血圧に特効のある物質が含まれているのも特徴でしょう。
〈用い方〉
 玉ねぎの生食効果を期待する人にはオニオンスライスのようなサラダがおすすめできます。玉ねぎの刺激臭が安眠を誘う効果があるところから、寝室に玉ねぎをつるしたり、枕もとにどんぶりに入れた玉ねぎのミジン切りを置いて眠るのも効果があります。高血圧の人は、煎じて飲むのが効果的です。
 
【玉ねぎ茶の作り方】
〈材料〉玉ねぎの外皮
〈作り方〉玉ねぎの外皮1個分をホウロウの鍋に入れ、200mlの水が、3分の2になるまで弱火で煎じます。飲むときは常に温めて、温湯にして用います。