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★英語メモ帳★
★2003・12・21
冠詞(the, a, an)は「three little words」と呼ばれていて、英語を母国語とする人たちにも、その使い方は難しいようです。例えば、病気、病名には冠詞をつけないと言いますが、必ずしもそうではないようです。(KM)
measles, blues, ich, dumps, plague | |
AIDS, SARS, appendicitis, cancer, bronchitis, chicken pox, cholera, enteric fever, flu, gout, heart disease, hydrophobia, hysteria, leprosy, neuralgia, pneumonia, consumption, rheumatism, scarlet fever, tuberculosis, typhoid, typhus | |
chills,cold, cough, fever, headache, stomachache, toothache, |
冠詞を付けるべきかどうか迷う時には、下手に付けるより、冠詞なしで話す方が無難なようです。
★2003・11・30
歴史上最大の不動産取引と言われている「Louisiana Purchase」から200年です。1803年、アメリカはフランスから1,500万ドルでルイジアナ州を買収しました。
19世紀 のアメリカは北米大陸の領土を拡張します。これが「manifest destiny syndrome (領土拡張政策症候群)」などとも評されていました。富と力で、20世紀初頭には世界の大国になりました。
最近のアメリカの単独行動主義(unilateralism)、独断主義(dogmatism)は目に余るものがあります。核拡散抑制で北朝鮮やアイルランドに厳しい目を向ける一方で、自国は小型核兵器(mininuke)の開発研究に着手しています。これは次世代核兵器(new generation nuclear weapon)と呼ばれ bunker-buster爆弾として使われると言います。地下深くに隠匿されている大量破壊兵器(WMD)を無害化してしまうものだそうです。
★2003・10・26
カタカナ言葉の外来語(loanword)をその使われている意味を汲んで、出来るだけ漢字で表記すべきと、対訳語が提案されています。
バックアップ ミスマッチ オンライン ビジョン マネジメント マルチメディア シミュレーション マーケティング リアルタイム コミュニティー パートナーシップ トレンド ライブラリー ワークショップ ダンピング ベンチャー オブザーバー フォーラム データベース グローバル コンセプト バーチャル コミュニケ セクター ボーダレス マクロ スクーリング セーフティーネット モニタリング コア ログイン アイデンティティー ポテンシャル タスク インフラ ケーススタディー コラボレーション グランドデザイン フレームワーク イノベーション キャッチアップ ノーマライゼーション サマリー モラルハザード インセンティブ アーカイブ エンパワーメント メセナ タスクフォース ユビキタス エンフォースメント グローバライゼーション |
backup mismatch online vision management multimedia simulation marketing real time community partnership trend library workshop dumping venture observer forum database global concept virtual communique sector borderless macroscopic schooling safety net monitoring core log-in identity potential task infrastructure case study collaboration grand design framework innovation catch-up normalization summary moral hazard incentive archives empowerment mecenat task force ubiquitous enforcement globalization |
支援、控え 不釣り合い 回線接続 展望 管理、管理者 複合媒体 模擬実験 市場戦略 即時 地域社会、共同体 協力関係 傾向 図書館 研究集会 不当廉売 新興企業 陪席者、監視員 公開討論会、交友広場 情報集積体 地球規模 基本概念 仮想 共同声明 部門 無境界、脱境界 巨視的 登校授業 安全網 継続監視 中核 接続開始 自己認識 潜在能力 課題 社会基盤 事例研究 共同制作 全体構想 枠組み 技術革新 追い上げ 等生化、福祉環境作り 要約 倫理崩壊 意欲刺激 記録保存館、保存記録 能力開花、能力強化 文化支援 特別作業班 時空自在 法執行 地球規模化 |
カタカナ言葉には、その本来の意味するものから外れて慣用的に定着した用法で使われているものも有ります。例えば、フェミニスト(feminist)などは男女を問わず男女同権を唱える人のことですが、とかく女性に同情的な男性を指してしまうようです。大辞林にも第2義として、女性を大切にする男とあります。
また、リムジン(limousine)は大型高級乗用車のことですが、日本では空港などの大型送迎バスもこう呼ばれるようになっています。大辞林の第2義にもそうあります。
★2003・9・28
最近、ドイツの選挙を扱った記事に、landslide defeat と言う表現を見つけて、おやと思いました。何故かと言うと、landslide には、それ自身、圧勝(地滑り的勝利)の意味があり、地滑り的敗北などとは使われないと利いていましたので。ただ、同じ記事の中で筆者は landslide win とも使っていますから、上の表現はレトリックとして敢えて用いたのかも知れませんが。一般には landslide victory などと勝利の表現にのみ用います。関連する表現をいくつか挙げてみましょう。
勝利、敗北などには歴史を背景とする表現も多く使われます。外国の歴史や文化を知ってこそ理解できることになります。(KM)
★2003・8・24
シャングリラ、ユートピアなど、この世の天国、桃源郷を表す言葉をいくつか挙げてみましょう。(KM)
Shangri-la the earthly paradise the Garden of Eden Erewhon Utopia Promised Land Xanadu Laputa Newer-Newer Land Cloud Cuckoo Land Elysium paradise seventh heaven City of God Olympus heaven on earth garden of delights bliss felicity Land of the Leal Land of Milk and Honey Celestial City |
空想上の地上の楽園、小説に登場 地上の天国 エデンの園、幸福と新生の園 風刺小説に登場する地上の楽園 小説「ユートピア」の理想社会 神がアブラハムに約束した楽園 桃源郷、贅沢三昧の出来る国 ガリバー旅行記の空飛ぶ楽園 ピーターパンのおとぎの国 理想化された天界の園、cloudland 至福の死後の楽園 至福の楽園 究極の楽園 神と聖者の楽園、the New Jerusalem ギリシャ神話の神々の住む山 地上の天国 至福の楽園 至福の場所 至福の時、場所 忠誠の国 豊かな生活の糧にあふれた国 天上の都、天国 |
「シャングリラ」や「エデンの園」などの言葉を比喩や暗喩の形でうまく使うことで、会話や文章が気の利いたものになるかも知れません。
★2003・7・20
接頭語の in- や un- は、credible → incredible、believable → unbelievable のように、それに続く単語を否定する働きを持ちますが、中には必ずしもそうでないものがあります。
flammable inflammable valuable invaluable repair unrepair loose, loosen unloose, unloosen |
燃えやすい、可燃性の 非常に燃えやすい、引火性の 貴重な、価値のある 計り知れないほど貴重な (名)修繕、修正 (名)荒廃、破損状態 緩める、解放する 緩める、解放する |
こういった例をもっと調べてみましょう。
★2003・6・22
マニフェストと言うカタカナ言葉がよく口にされるようになりました。
10年ほど前から、危険物や廃棄物の輸送や処理を業者に委託するときなどに作成される指示書を意味する「マニフェスト(= manifest、送り状、積荷説明と事故発生時のマニュアル)」と言う言葉が多用されるようになっていました。ところが、近ごろ流行のマニフェスト(= manifesto、manifestation、宣言書、政策宣言)が、ともすると、この廃棄物処理の用語のイメージに重なってしまいます。
いつだったか、読売新聞の「編集手帳」が、マニフェストには上の二つの意味があると書いたので、「スペルが違いますよ・・」とメールしたのですが、反応はありませんでした。
この政策宣言書の推進運動を始めた北川元三重県知事、彼地震がテレビなどで「マ'ニフェスト」と英語らしく発音しようと、マにアクセントを置いて語っていますが、それが間違っているのです。その発音では送り状の方の manifest を意味するからです。それを言うなら、マニフェ'ストウ (= manifesto)と、フェにアクセントを置かねばなりません。
同じカタカナ日本語が別々の英語のスペルを持つ単語とはややこしいです。新聞なども、宣言書の方は「マニフェストウ」と表記すべきなのでしょう。
★2003・5・25
"L"と"R"の発音や聞き分けが苦手と言う人は多いです。ラ行発音不良を lallation と言います。また、「r」音を「l」音で発音することを lambdacism とも言うそうです。ある程度成人してしまうと、発音の方は、「舌先を上の前歯の裏に軽く当てて・・」などのヒントで、それらしく出来るようになっても、聞き分ける方は一向に進歩しません。耳の方の能力は幼児期に日本語音声の聞き分けに十分な程度にセットされてしまっているようです。総統の訓練をすれば、r音、l音を聞き分ける機能も回復するという話もあるようですが。
今ではどうですか、かねては日本でも九州生まれ、九州育ちで、「セ」を「シェ」、「シェ」を「セ」と発音する人が多くいました。英語にも shibboleth と言う言葉があります。これは“sh"音を正しく発音できない人達(Josephの下の息子の子孫、イスラエルの民)などを識別するために使われたパスワード(合い言葉)のことです。
また、摩擦音(fricative or spirant consonant)の"S"の4種類の発音サ行、サ行濁音、シャ・シュ・ショ、その濁音 ジャ・ジュ・ジョなどの区別がうまく出来てない人々も世界には沢山います。
でも、こんなことはそれ程神経質になるような問題ではありません。気楽にいきましょう。要するに相手の話に心を向けることです。何を言おうとしているかの文脈さえつかめれば、細かい発音の違和感など引いてしまいます。"L"音に弱い中国人、"H"音を発音しないフランス人。慣れてしまえば少しもコミュニケーションに支障はありません。それぞれのお国柄、面白いではありませんか。
★2003・4・20
国連の承認なしでイラク攻撃に踏み切った米国が批判されています。止むを得ない行動と是認する意見、戦争は絶対に避けるべきとの意見がぶつかり合いました。そこで、この反戦論者、好戦論者の言葉を調べてみました。
anti-war activist pacifist, pacificist passive resistor conscientious objector copperhead peacemaker, peaceful jayhawker plundering marauder bushwhacker butternuts dove conchie peacelover, peacemonger peacenik satyagraha Vallandighamer |
pro-war party belligerent jingoist bellicose warmonger warlike militant hawk aggressor combatant fighter partisan warrior struggler war artist |
また、「雄々しさ(valiancy)」は好戦的な雰囲気や態度を表し、「女々しさ(femininity)」は反戦論者の批判にも使われるようです。
★2003・3・23
最近、ならず者国家(rogue state)などと名指しされている国があります。イラク、イラン、北朝鮮、キューバ、リビア、シリアなどです。この「ならず者、無法者、悪漢、悪党」を意味する英語は山ほどあります。例えば、rogue, villain, scoundrel, knave, blackguard, scamp, outlaw, rapscallion, badman, ruffian, hooligan, gang, rowdy, marauder, bouncer, booster, panhandler, gangster, lonewolf などがあります。
ある本に歴史上の10人の悪党(the ten most notorious villains)と言うリストが紹介されていました。
Caligula (born Gaius Caesar) | AD11-37、ローマ皇帝(37-41)、在位後半は残虐さで知られ、暗殺された。 | |
Nero (born Lucius Domitius Abenobarbus) | AD37-69、ローマ皇帝(54-68)極端な残虐さと下劣さで知られている。 | |
Attila (the Hun) | AD406?-453、中央アジアのフン族の王(434-453)、ヨーロッパを一時支配する。 | |
Ivan (the Terrible) | 1530-1584、モスクワ帝国のイワン四世、雷帝と呼ばれた。残忍さ、下劣さで知られる。 | |
Catherine de Medici | 1518-1589、メディチ家出身。フランスのヘンリー二世と結婚。女王の実権をふるった。 | |
Abdul Hamid II | 1842-1918、トルコ皇帝(1876-1909)。長期の安定統治の後に、圧政、弾圧を理由に皇帝の地位を追われる。 | |
Joseph V Stalin | 1879-1953、ソビエト連邦共産党書記長(1941-1953)、共産圏拡張政策で世界を混迷へ。 | |
Adolf Hitler ("der Fuhrer") | 1880-1945、国家社会主義ドイツ労働者党(ナチス)党首。総統(1934-1945)。ユダヤ人虐殺など悪名を轟かす。 | |
Mao Tsu-tung | 1893-1976、中華人民共和国の建設、国家主席(1949-1959)。中国共産党主席。文化大革命などを指揮。 | |
I-di Amin (Idi Amin Dada) | 1925?-、少将時代のクーデターでウガンダ大統領(1971-1979)に。軍政による無差別殺戮。今は亡命中。 |
でも、他にも非人道的な殺戮を行なったリーダーはいた筈です。東京大空襲や原爆投下は悪事ではなかったようです。
それにしても、悪人を表現する言葉が外国には山ほどあるということは何を物語っているのでしょう。
★2003・2・23
明後日の金曜日を next Friday と言ってしまったりしませんか。それは the day after tomorrow と言うべきなのです。 次の日曜日(next Sunday)の next の使い方について調べました。
the Sunday before last | last Monday | last Tuesday | last Wednesday | last Thursday | last Friday | last Saturday | |
last Sunday | the day before yesterday | yesterday | tomorrow | the day after tomorrow | next Saturday | ||
next Sunday | next Monday | next Tuesday | next Wednesday, a week today, today week | next Thursday, a week tomorrow, tomorrow week | next Friday | Saturday week, a week on Saturday |
つまり、昨日、一昨日、明日、明後日などが使われない過去、将来の日を指定する場合に、last、next を用います。また、英国では、先先週の今日を、a fortnight ago、再来週の今日を、 a fortnight today とも呼ぶそうです。
★2003・1・19
大国の元首を moron (おばかさん)と批判して、顰蹙(ひんしゅく)を買った同盟国の政府高官がいましたね。辞書によると、moron とは、目立って頭の悪い人、あるいは物事の正しい判断力に欠ける人とあります。また、知能指数(IQ)が 70-85 で、8-11才の子供程度の知能の持ち主ともあります。アメリカの心理学者 H.H.Goddard が 1901年に、人間の知能発達の分類で最初に使った言葉とされています。
同様に、imbecile というのがあります。これもばか、まぬけなどを意味するものですが、知能レベル分類では、IQが 50-70、7-8才の児童の程度とされます。更に、idiot も、あほ、ばか、まぬけを意味しますが、これも知能レベル分類では、3才の幼児程度、IQでは 50以下とされています。つまり、moron(魯鈍)→ imbecile(痴愚)→ idiot(白痴) と、知能レベル、精神年齢が低くなります。
ばか、あほを意味する英語の表現は山ほどあり、それぞれ、あるニュアンスを伴います。上の moron を朝日新聞では「うすのろ」と訳していました。辞書によると、simpleton(だまされやすい人)、half-witted(まぬけな人)とありました。
人物を批評するこの様なネガティブな形容詞や表現を用いるときは慎重にしなければ・・。我々が日常使っている「ばか」、「あほ」なら、stupid とか fool でよいのでは。
★2002・12・22
Estuary Englishと呼ばれる英語はロンドンを含むイギリス南東部で話されているアクセントですが、いわゆる標準英語(RP = received pronunciation)、これは英国南部の教養ある中産階級の話す言葉ですが、このRPも少なからず Estuary English のアクセントにつながっています。ロンドン地区で聞かれるこの Estuary English のアクセントでは t,l,h, が発音されなかったり、th を f と発音したりします。例えば
また、下町のロンドンっ子の話す Cockney English からも影響を受けているようです。
★2002・11・17
世界各国の人々を色々なニックネームで呼ぶことがあります。例えば、アメリカ人をヤンキーなどのように。そういった例を挙げてみましょう。
Australia China England France Germany Ireland Italy Japan Netherlands Puerto Rico Russia Scotland Sri Lanka Switzerland Turkey U.S.A. (Mexican) |
Aussie, Down-under, Strine, Ockers, Antipodean, Anzac Chink John Bull Crapaud, Frog Cousin Michael, Fritz, Friedrich Paddy, Pat Macaroni, Eyetie, Eyetalian Skibby, Baka-Bon, Baka-Bomb, Baka, Jap, Bakayaro Nic, Frog, Mynheer Parakeet Bear Jock,Sandy, Sawney Serendip Colin Tampon Infidel Yank, Yankee, Yanqui, Uncle Sam, Brother Jonathan wetback |
他にも数多く、こういった言い方があるようです。しかし、この表現は、多くの場合、侮蔑的なニュアンスを含んでいますので、めったに使わないことです。ただ、聞いて何のことだか分からないのも困りますので、覚えておきましょう。
★2002・10・6
英文法の話ですが、私たちは、直説法、仮定法、命令法を、それぞれ、indicative mood、subjunctive mood、imperative mood と呼ぶように教えられました。アメリカの小学生が、この文法を習うときには、こんな難しい用語は使われないようです。
難しい大人の言いまわしを覚える前に、小学生と話が通じる英語をマスターしたいですね。
★2002・9・22
食欲の秋ですね。そこで、料理についての面白い表現を調べてみました。
arty-crafty dishes artsy-craftsy dishes completely hands-on dishes homespun cuisine potluck rara avis dainties, morsel viands, delicacies dishes of Amati aristocratic dishes tidbit, titbit bonne bouche |
芸術的な料理 芸術的な料理 手料理 田舎料理 あり合わせの料理 珍味 ご馳走 ご馳走 最高級の料理 最高級の料理 一口の旨い食べ物 最後の一口の珍味 |
ちょっと使ってみたい言いまわしですね。
★2002・8・25
英語の辞書を愛読書にしているMさんがこんなことに気付きました。アメリカで刊行されている初級者向けの辞書、「基本五千語辞書(American Dictionary of 5000 Entries)」には、日本で発行されているもっと大きな辞書にも載っていない単語、あるいは使われている主な意味、が多く見られると言うのです。例えば:
half-wit steerage passenger) underhand temple loaf fleet-footed shipshape firetrap fleece overcast good turn gin forthright forthwith stockyard cagey caretaker careworn chaste drawback |
うすばか 三等船室(客) 秘密に こめかみ のらくら暮らす 快速の、足の速い 整然と、きちんと整った 火災時に危険な建物 一匹分の羊毛、値をふっかける 一面雲に覆われた、どんよりした 親切な行為、He did me a −−. 綿繰り機 ずばりと、率直な 直ちに 屠殺、出荷前の家畜一時置き場 抜け目のない、用心深い 世話役、管理人 心配でやつれた、悩み疲れた 汚れのない、純潔の 欠点、障害、不利益 |
アメリカなら、小学生でもよく使う単語や言い回しが、英語に自信ありと称する日本のビジネスマンでも、何のことか皆目わからないなどと言うことがあります。アメリカの英語基本単語 5000を知ることで・・・。
★2002・7・28
ともすると、安易に「should not」を会話や文章で使ってしまいますが、Mさんの話では、最近の American English では、これが殆ど使われないそうです。本来、You should not drink and drive. / You should have been careful.のように、正しい行為について人を諭したり、批判する時に使われます。同様に、ought not もやや古い言い回しになりました。
また、shall ですが、will との使い分けもあいまいで、はっきりしなくなっています。shall は必ず、I shall, we shall の形で用いられますが、いずれにしろ、ややフォーマルな言い方になります。
アドバイスや説得、指示、命令などの語調の柔らかさの感じでは
1. You might see a doctor. 2. You could see a doctor. 3. You should see a doctor. 4. You had better see a doctor. 5. You must see a doctor. 6. You will see a doctor. |
の順番になるのでしょう。
★2002・6・23
10代の8割が「つとに」、「けんもほろろ」などの慣用句を、日常会話で使わないし、それらの意味も分からないと言います。面白いので、これらの慣用句について、英語ではどう表現するのか調べてみました。
つとに けんもほろろ よんどころない 言わずもがな ゆゆしき とみに 水ももらさぬ いたたまれない 心もとない おもむろに 寝た子を起こす おてのもの 大風呂敷を広げる |
夙に けんもほろろ 拠ん所無い 言わずもがな 由々(忌々)しき 頓に 水も洩らさぬ 居た堪れない 心許ない 徐に 寝た子を起こす 御手の物 大風呂敷を広げる |
early on chilling unavoidable go without saying grave of a sudden airtight can't sit still dubious, insecure deliberately drag up as easy as ABC blow one's trumpet |
こういった慣用句が若いビジネスマンの間でも使われなくなるのは淋しいことです。代りに外国語のビジネス用語などが、カタカナのままで氾濫してゆきます。熟年世代も、本意を理解できないまま、そんな外来語を使ってしまう昨今です。
★2002・5・19
イディッシュ語(Yiddish)は本来、中欧・東欧系のユダヤ人の間で話される言語やユダヤ人ドイツ語なのですが、世界金融の中心となっているニューヨークでは、この言語に由来する言葉が多く使われます。いくつか例を挙げてみましょう。
Isro, Jewfro klotz, klutz Mavin, Marven, Mayvin Meshgas, Meshegas kolboynik kaptsn shnats shleper yakhsn mame loshn goi, goy Shikse, Shiksa khazer balbos gehenen geshaft shlinazl, shleniel Roshe shone bokker kosher khasene |
ユダヤ人少年の縮れ毛 まぬけ、とんま、運動音痴 物知り、エキスパート 気が狂った、クレージーな 何の役にも立たない 貧乏人 お菓子、キャンデー 乞食 名門の、貴族の出ノ 母国語 白人 白人の女 ブタ、豚肉 宿屋の主人 悪魔 商売 哀れな男、格好悪い男 ユダヤの正月、Rosh Hashanah 若い男 合法的な 結婚式 |
ニューヨークなどの金融街の職場に派遣される日本のビジネスマンにもイディッシュは、覚えておかねばならぬ表現です。
また、ニューヨークなどではユダヤ人(出身者)は、Big-nosed, Goldberg, Yiddish, Semite, Jewish, Hebrew, kike, Sheeny などと呼ばれています。
★2002・4・7
発泡酒(low-malt beer)の売上が通常のビールを超える勢いです。酒税率が低い分だけ、価格が安いのが魅力のようです。そこで、今回はビールについて色々な呼び名を見てみましょう。
スペインの発泡酒 アルコール分のないビール 発泡性ぶどう酒、シャンパン (英)強いビール アルコール度1%足らずのビール (英、Norfolk)強いビール 軽いラガービール (米、スラング)ビール (英)一般のビール、エール酒 瓶入りのの黒ビール 瓶入りの軽いビール 軽いビールの一種 軽いビール 翌春のための強い黒ビール(独) 乾燥モルトを用いた強い黒ビール ホップを沢山含む黒ビール アルコール分0.5%以下のビール 少量生産の特殊ブランドビール 地ビール 低品質のビール 非アルコール飲料(植物の根) 生姜香の低アルコール飲料 ビールとレモネードのミックス |
ところで、ある英和辞典に、「black beer = 黒ビール」と、ありますが、ブラックビアと言う英語はありません。英語では普通、dark beer と言います。Black beer は、いわゆる Japanese English です。もっとも、ドイツのある地方に、Schwarz Bier (Black Beer) のブランドで販売されている黒ビールもあるようですが。
★2002・3・24
ウイスキーにも色々とありますが、面白い呼び方についていくつか挙げてみましょう。
bronfn red schnapps white mule roasting-ear wine boiler-maker pop-skull tangle-foot wild mare's milk gay and frisky corn-juice sugar-head monongahela bayou-blues poteen forty-rod rotggt burst head snakebite panther crackskull |
low quality whiskey low quality whiskey any strong dry spirit in Europe cheap whiskey American whiskey whiskey mixed with beer low quality whiskey low quality whiskey low quality whiskey low quality whiskey whiskey made from corn whiskey made from corn whiskey made in West Virginia illegally distilled spirits illicitly distilled whiskey A glass makes you run 200m cheap and inferior liquor cheap whiskey distilled liquor, whiskey cheap whiskey cheap liquor |
お酒のことですから、まだまだ面白い呼び方があるのかも知れません。
★2002・2・10
アマチュア無線仲間では、「73、セブンティースリー」と言うと、「さよなら」の意味があります。今回は、こう言った数字で、特別な意を表すものを、いくつか取り上げてみました。
22 (twenty-two) 32 (thirty-two) 45 (forty-five) 75 (seventy-five) 44 (forty-four) 56 (fifty-six) 78 (seventy eight) 33-1/3 (thirty three - 1/3) 88 (eighty-eight) 84 (eighty-four) $64 question 69 (sixty-nine) 74 (seventy-four) 101 (hundred and one) 7-11 (seven-eleven) 20-20 (twenty-twenty) 50-50 (fifty-fifty) |
22口径ライフル 32口径ピストル 45口径ピストル、EP 75ミリ砲 売春婦、キス、他 土日勤務者の休日 SPレコード LPレコード ピアノ 海軍刑務所 重要な問題 相なめ タイ科食用魚 非常に多くの 沢山の 視力が正常な 割り勘で |
また、米国では、レストランのウエイター、ウエイトレス、厨房などの間で交わされる符丁として、こんなのもあります:
41 (forty-one) 42 (forty-two) 51 (fifty-one) 52 (fifty-two) 81 (eighty-one) 86 (eighty six) 82 (eighty-two) 87-1/2 (eighty-seven and half) 98 (ninety-eight) 95 (ninety-five) |
ミルク1杯 ミルク2杯 ココア1杯 ココア2杯 お冷や1つ その料理売り切れ お冷や2つ 格好良い娘だ! 店主、客に注意! 食い逃げだ! |
通常、一般の人が使う言葉ではありませんが、大きな辞書にはちゃんと載っているのですよ。
★2002・1・6
「助平な日本人・・」、世界中でこう見られているせいか、skibby (n. 日本人、中国人、アジア人)が最近の辞書に加えられています。{米俗}とされていますが、語源としては、戦後占領下に米兵が、当時の売春婦から聞き覚えた言葉のようです。その後、世界中に繰り出す日本人ツアー客の行状から、海外の歓楽街で商売をしている連中からみて、「なるほど、日本人はいやらしい(lech)」と、skibbyがイコール、日本人と合点されてしまったようです。でも、巻き添えを食った、中国人やアジア人には迷惑な話です。
例え俗語とはいえ、Are you skibby? (てめぇ、日本人か?)と尋ねられて、「はい、私は助平です」とは、なかなか答え難いですよね。外国の歓楽街に足を踏み入れると、街娼たちから、どきっとするような卑猥な日本語で呼び止められます。そんな言葉が辞書に載ったら大変です。
こんなあまり良くない日本語が英語の辞書に加えられることは名誉なことではありません。他に「馬鹿」、「阿呆」や「ひき逃げ(hit-skip)なども、間もなく辞書に加えられるようです。禅(zen)、俳句(haiku)、柔道(judo)など、日本文化を誇れる言葉ならば歓迎なのですが。