テレバカ山


旅の日程
2007.10.29-11.4
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こんな山です  MAUNGA TEREVAKA テレバカ山には出発前から目をつけていた。 わずか標高500メートルの山だがラパヌイの最高峰であるこの山の山頂からは 360度水平線が見渡せるはずなのだ。
 ラパヌイトラベルのホームページにテレバカ山に登るツアーについて書いてあったので ラパヌイトラベル社長のコニーちゃんに尋ねてみた。 コニーちゃんと言ったって私が勝手にそう言っているだけで、 実際は妙齢の女性である。 もともとはドイツ人だがラパヌイの男性と結婚しているとホームページにも書いてあった。 彼女の部下の話では彼女はドイツ語、スペイン語、英語はもちろん完璧だが、 現在ラパヌイ語にも挑戦中だそうだ。
 そのコニーちゃんは私が日本語のツアーは高いと言ってラパヌイトラベルの英語ツアーに 入ったものだから私の懐を気遣ってか、テレバカ山のツアーはプライベートツアーになるから 高いわよと言った。
一緒に登った人  それでもお仲間を探してくれて80USDのところ50USDでツアー成立。
 そういう訳でテレバカ山にはポールというイギリス人の健脚爺さんと名前は忘れた ドイツで旅行会社をやっている女性といっしょに、前々日の一日ツアーではドライバーを 勤めていたラパヌイ人の兄ちゃんに連れられて登る事になった。


登山口のアフアキビは晴天  登山口は唯一海に向って立っているモアイが有名なアフアキビの横にある。 アフアキビは晴天。モアイも青い海を眺めているかのようだ。 山頂の景色に期待が膨らむ。

 なだらかな山だと思ってなめていたが、歩き難い凸凹の赤土の道をダラダラと 歩き続けるのは以外としんどかった。 遅れがちになる私を尻目にポールはゼイゼイ言いながら早足で登って行く。 おっさん倒れんとってよと日本語で独り言。

水平線が雲に隠れそう  どうにか山頂にたどり着くと雲行きが怪しい。辛うじて見える西の水平線は 今にも雲に隠れそうだった。

振り返るとこんな天気  やばっと思って振り返ると、裏側の海はすでに暗雲垂れ込めて岸に近い海面だけが 奇妙な光を放っていた。
 そこで私は重大な事を思い出した。
 私は生まれてこの方、山頂と名の付くところに立って晴れていた例がないのであった。
 私はその事実を心の中にしまった。一緒にに登ったドイツ人女性をして 「本物の紳士」と言わしめた気のいいポールにそんなことは言えなかった。
 ここでガイド氏が山の名前の意味を教えてくれた。テレバカは漁師を見るという意味だそうだ。 ここから漁師は見張られていたってことか。 アンドレアが、船は王のもので一般人は勝手に漁ができなかったと言っていたことを思い出した。
 イースター島の人はアフを中心に形成された集落の長のことをキングと表現するけど、 島中にあるおびただしいアフの数から考えれば人集落の人数はせいぜい百人か数十人だろう。 それを王と表現するのはしっくり来ない。日本流に言えば網元って事じゃないかと私は思った。 網元の手下が山頂から漁師を見張ってたのかも知れない。
馬でも登れます  降りる途中で馬の軍団が上がってきた。よく見ると先頭は1日ツアーで一緒だった コロラドでスキーツアーの会社を経営している夫婦だった。 日本人のガイドは馬は当てにならないと脅したけど、最後尾の人なんかラパヌイ人の 兄ちゃんに馬ごと引っ張ってもらっていた。なんだ馬でも良かったんじゃないかと、 なんだか恨めしくなった。
 ちなみに大学では半年間乗馬実習の単位があったから私は皆目馬には乗れないわけじゃない。

イースター島の牛に続く

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