ホテル・マナバイ
Hotel MANAVAI


旅の日程
2007.10.29-11.4
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Hotel MANAVAI イースター島の宿はホテル・マナバイ。 中庭には大きな栴檀の木が枝を広げ、南国の花が咲き、小さなプールもある。
これだけ見ると立派なホテルっぽいが、建物はちゃちい。 材料は日本ならホームセンターに売っているし、 日曜大工でお父さんが建てたんじゃないかって感じの代物だ。 別にこのホテルが特にちゃっちいわけじゃない。イースター島の建物は大体こんなもん。 この島には台風やハリケーン、サイクロンの類のものはやって来ないという事がよく分かる。

部屋の中 それでも写真を撮るといい感じに見える。
一泊68USドル、朝食付き、ハイシーズン81USドルはちょっといい値段だが、 実を言うと今回の旅行はスポンサー付きなのでそれくらい屁の河童である。
従業員はフロントや表に立ってる人なら英語ができる。 メイドと食堂のウェイトレスは英語ではコミニケーションが取りづらいが、 NHKラジオのスペイン語講座入門編を聞いているだけの私でも 十分スペイン語でこちらの要求は伝えられた。
ウェイトレスに一人、私にスペイン語を教えたがるおねえちゃんがいて、 スペイン語独特の"r"の巻き舌なんぞもご教授いただいた。 彼女は明るくてチャーミングな女性だった。
スペイン語が使えたのは良かったのだがなまじっかスペイン語が少し分かるばっかりに、 ガンガン耳に入ってきて頭がすっかりスペイン語モードになってしまった。 そうすると英語を話そうと思ってもスペイン語が出てきてしまう。 だったらスペイン語で話せばいいじゃないかと言われそうだが、 私のスペイン語の語彙はむちゃくちゃ少ないのである。 スペイン語の単語は英語とほとんど同じものもあるし、中には日本語になっているものもある。 おまけにローマ字発音だから、話していることは大体分かるのだが、 自分で話すとなると単語が分からない。 フロントのおばちゃん それなのに口から出てくるのは、"I am"ではなく"Yo soi"だったりするから、 私の言語は完全に混乱してしまっていた。 そして話している英語ときたらアクセントが変。 フロントのおばちゃんは私のことを相当英語が不自由だと思っていたらしく、 パンフレットに書いてあったラパヌイ語の意味を尋ねたら 私を外まで連れて行って空を見せて「空を見る目」と言って目と空を指差した。 最後に空港まで送ってくれると言うのでドライバーを待っている間、 けっこう時間があったのでフロントの前でボーっとしてたら、 スペイン語をしゃべる客が次々と来た。 その内容についておばちゃんに英語でいろいろ尋ねたら、 おばちゃんは不思議そうな顔をしていた。 スペイン語わかるの????って感じ。 でも私はずっと"yes"じゃなく"Si"って答えてたし、おばちゃんが時々間違って スペイン語の単語を英語の会話にはさんでもちゃんと理解してたんだけど 彼女はそれに気付いてなかったんだろう。

マナバイ このホテルの名前になってる「マナバイ」というのは、モアイの時代の住居の近くにある 植物栽培用の石囲いの事だ。
一年中毎日どこかの方向から強風が吹きつけるイースター島では草木が育ちにくい。 そこでマナバイで風を防いで木や野菜を育てていたそうだ。 左の写真で分かるように、 マナバイの外に生えている木は膝丈にも育たずに地を這っているが、 マナバイの中に生えている同じ種類の木は1メートル以上の高さに育っている。
イースター島に木が少ないのは、ポリネシア人が移住して人口が増えて森林を伐採しつくし、 人と一緒に入り込んだねずみがその根を食い尽くしたせいだいう事になっていて、 その説を書いた文章は日本の小学校の教材にもなっている。 古代の花粉が見つかった事を根拠としているが、 このマナバイの外の状況を見ると解せないものがある。
風が強くて木が地を這っていると言うと高山植物がそうだ。 高山のような状況で丈の高い樹木が生い茂っていたなんてちょっと不思議だが、 椰子の木はタヒチから移植されたものが育っているから、 昔は自生していたという説にも頷ける。



行き帰りに続く

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