御同朋の社会を目指して!


「tomo」のつぶやき
                                    
 
 このページでは私tomoの怒りや愚痴、疑問などを日記形式で書いていきたいと思っていま
す。「日記」というぐらいだから、目標は毎日だけど、どうなることやら・・・


06年1月3日(火) 「国益=v

 アジアの人々が言っても、国民が言っても、誰が言っても全く耳を貸さずに靖国 神社参拝を強行する小泉首相。都合の悪い歴史を歪曲し、戦後責任も十分に果 たそうとしない日本政府及び一部の政治家。理由はともかく、さすがの「同盟国」ア メリカもこのままでは日本がアジアの中で孤立化するのではないかと懸念を抱いて いるという(1/1)。
 「国益」という言葉は好きじゃないけど、もし「国益」を守ることが政治家の使命だ というのなら、個人の信条やくだらない意地のために「国益」を損なっている彼ら は、本当に日本の政治家なんだろうか?「愛国心教育だ!」とか「もっと国を愛 せ!」と言っているわりには、やっていることと言えば日本をアジア(世界)から孤立 化させ、破滅させようとしているとしか思えない。

06年1月2日(月) 「どこかで他人事??」

 イラク戦争に従軍したイギリス兵が従軍勲章≠ネット競売に出しているという 1/2)。多くの兵士がイラク戦争は過ちであり、「違法」だと考えており、それに対す る抗議の意味が込められているんだそうだ。
 今度の自民党改憲案では自衛隊は軍隊(自衛軍)≠ノなるという。自衛隊なら 上官の命令に反しても懲戒処分で済む。しかし、軍隊になると軍法会議にかけら れ、最悪死刑になることもあるんだそうだ。9条改悪=Aもしかしたら一番真剣に 考えているのは自衛隊員やその家族かも知れない。政府・自民党が考える米軍と 一体化した軍隊≠ノなったらイラク戦争のような理不尽な戦争にも参加させられ てる。他人を傷つけ、自らも傷つけられるリスクを負わされる。賛成にしろ反対にし ろ、まさに自らの問題として考えているんだと思う。
 でも、私はどうなんだろうか?徴兵制もないことだし・・。僧侶という身分もある し・・。「仕方がなかったんだ!」と言って逃げようと思えばいつでも逃げれる・・。ど こかで他人事??う〜ん・・今週の言葉「「後方支援」 銃を持たない わたしが  兵士に引き金を ひかせる」が身にしみる。乱暴な言い方かも知れないけど、いっ そうのこと9条改悪案、「徴兵制」とセットにすればいいのかも知れない・・・

06年1月1日(日) 「念仏者としてどう生きるか≠ェ問われている」

 今日の朝日新聞朝刊に西本願寺のご門主と五木寛之氏との対談が掲載されて いた。その中でご門主がこんなことを話していた。混迷を深める現在社会に対して 私たち念仏者はどう向き合っていくのか?これまでのようにただ「親鸞聖人がこう おっしゃっているから」とか「教えがこうだから」だけではもうダメだと。お念仏の教 えを聞いた私≠ェ、これからどう生きていくか?私≠フ生き方を自分で考え、 間違ってもいい、披瀝(行動に移していく)していくことが大切だと。それが「親鸞聖 人750回大御忌」に向けて私たち念仏者一人ひとりに求められていることだと。
 最近この「tomoつぶやき」も愚痴ばかりになって落ち込んでいたけど、新年早々 いいこと・大切なことを教えられた気がする。

05年12月31日(土) 「自衛隊宇宙派兵」

 ついに自衛隊が宇宙まで出て行こうとしている(12/31)。今、9条改悪を先取りす る形で、自衛隊の米軍との一体化、軍事力の近代化・強化がどんどんと進められ ている。でも、もうマスコミも世論も野党政治家も誰も反対しようとはしない。暴走を 止めることが出来ない。どこまで転げ落ちてしまうのだろうか?とんだ大晦日にな ってしまった・・・でも絶対に諦めたくない!

05年12月30日(金) 「米国傀儡政権!?」

 米兵が小学生をひき逃げし逮捕されたにもかかわらず日米地位協定を理由に 即日釈放され事件で、警視庁は事故を学校やマスコミに公表していなかったとのこ と(12/30)。色々と言い訳しているらしいけど、本当は米軍基地再編問題で全国の 自治体が猛反対している時にこのような事件が明るみに出ると不都合だから隠し ていたんじゃないの?と勘ぐりたくなる。 
 また、米軍基地受け入れを条件に沖縄への振興策を検討しているというけど(12 /30)、本当に地域の人々にとって鉄道が必要なら基地を受け入れよと受け入れま いと建設するのが筋だと思う。それをカネにものを言わせて要求を飲ませようとす るなんて卑怯すぎる。
 はっきりものを言うことで人気のある小泉さん、安倍さん、麻生さんはどうしてアメ リカには何も言わないのだろうか?本当に彼らは日本の国民のために政治をして いるのだろうか?米国のため、自分のためだけに政治をしているようでならない。

05年12月29日(木) 「いまどきの常識=v

 朝から「小泉首相とは!?」といったテーマの番組をやっている。小泉首相とは、 桶狭間の戦いに勝ち、楽市・楽座などの改革を断行した織田信長に譬えられるん だそうだ。だからこそ人気があるという。でも、「改革、改革」と一見するといい面ば かりに目が向きがちだけど、信長というのは「泣かぬなら殺してしまえ・・」というよう に思い通りにならない人をたくさん殺していった人物でもある。
 参考書籍でも紹介した『いまどきの「常識」』にも書いてあったように、「強いもの は勝って当たり前。弱いもの、負けたものは本人が悪い。自己責任だ」がこれから の日本の常識≠ノなってしまうのだろうか?

05年12月28日(水) 「ちょうど1年」

 HPを開設してちょうど1年。途中で止めずによくもったものだと思う。でも、確かに 手間隙かかるけど、止めようと思ったことはなかったような気がする。それどころか 色々と学ぶこと、考えさせられることがあった。また、色々な人との出会いなどもた くさんあり本当によかったと思う。まあ、これからも肩肘張らずに一歩一歩進んでい こうと思う。

05年12月26日(月) 「時代の変化」

 麻生外相や民主・前原代表の「中国脅威」発言に対して、自民党や民主党の身 内から批判の声が出ている(12/25)。以前ならこんな発言をしたらマスコミや世論 が強く批判をし、それをなんとかかわそうと奔走していたのが政府や党であったよ うな気がする。

05年12月25日(日) 「体感治安=v

 実際の犯罪件数自体は減少しているにもかかわらず「治安が悪い方に向かって いる」と答える人が多くなっているという(12/25)。今、この日本中を覆う何ともいえ ない不安や閉塞感が、仲間内だけで固まろうとするナショナリズムや外部・異質の もの(中国や北朝鮮、外国人など)に対する差別・排除・攻撃(12/25)に繋がってい るのかも知れない。そして、そんな国民の不安やナショナリズム、攻撃性を意図的 にさらに煽っているのが今の政府なのかも知れない。

05年12月24日(土) 「思考停止」

  「刺客」とか「マドンナ候補」といったワイドショー番組を中心とした選挙報道が自 民党の圧勝に繋がったことを受けて、民主党に遅れること、自民党も選挙におけ るメディア戦略を重視するという(12/23)。 たまたま今読んでいる『ご臨終メディア  質問しないマスコミと一人で考えない日本人』(集英社新書:森達也・森巣博著) にこんな風に書いてある。本来権力者を監視するはずのメディアが権力者側から 流された情報を思考や洞察がないまま垂れ流す。そして、私たち視聴者も自分の 頭で考えることなくそれをそのまま受け入れる。まさにマスメディアも国民も「思考 停止」の状態にあると。
 「自灯明・法灯明」。まさに今こそ私たち仏教徒・念仏者に出来る事がたくさんあ るのだと思う。

05年12月23日(金) 「身勝手な解釈」

 麻生外相が、民主党の前原代表に負けじと中国の軍事力を指して「かなりの脅 威」とこれまでの政府見解を覆す発言をしたという(12/22)。確かに私も中国の軍 事力は「脅威」だと思う。しかし、逆に中国や周辺諸国にとっては日本ほど「脅威」 な国はないのだと思う。世界有数の近代化された軍事力(今のところ自衛隊だけ ど、「軍隊」にしようと画策中)を保持し、先の侵略戦争の反省すら十分にしないで 歴史を歪曲し、戦犯が祀られている靖国神社に総理大臣が堂々と参拝する。そし て、何よりも世界最強・最悪の米軍の全くの言いなりときている。別に肯定するわ けではないけど、中国が「脅威」になるのにもそれなりの理由があるんじゃない の?それを一方的に相手(中国)だけが悪いと言うのはあまりにも身勝手すぎると 思う。

05年12月22日(木) 「アメ≠ニムチ=v

 日本政府は、普天間基地移転を実現させるため、新たに特措法を成立させると いう(12/21)。その内容は、特別交付金を自治体に給付する一方で、移転予定地 の使用権限を国が知事から取り上げるといったアメ≠ニムチ≠ゥらなってい るんだそうだ。
 基地を押し付けられる自治体の意向を全く聞かずにアメリカとの間でそそくさと移 転に合意し、自治体が強く反対すると、カネをチラつかせつつ力でもって強引に事 を進めようとする。開いた口が塞がらない・・・。

05年12月21日(水) 「映画:『男たちの大和』」

 もっと復古的、滅私奉公的な映画かと思っていたけど、ぜんぜん違った。戦争と は何か?その悲惨さについて改めて考えさせられた。よく「天皇のためにみんな喜 んで命を捧げたんだ」と言われるけど、違う。一兵士は自分の家族や愛する人をな んとかして守りたい!そんな気持ちだった。しかしそんな気持ちとは裏腹に、国家 は中心のもの≠守るためだけに戦争をする。一人ひとりの兵士や国民の命な ど全く考えていない。そして、いざとなれば自分さえ助かればいいという考えでそそ くさと逃げてしまう。そんな戦争の本質がよく描かれていたと思う(先日開かれた 「念仏者九条の会」の全国集会の基調講演で戦争体験者の信楽先生も同じことを 話しておられたので間違いないと思う:参考)。
 「大和」が沖縄へ向けての特攻≠命じられた時、まだ15.16歳の少年兵達が 「なぜ俺たちは死ななければならないんだ?これじゃ犬死だ!」、「否、違う。天皇 のため、祖国のために死ぬんだ!」と葛藤を抱き互いに喧嘩を始める。その時一 人の上官が言った言葉が忘れられない。「これまでの(古い)日本が新しく生まれ 変わるために。日本(人)が目覚めるために俺たちは散る(死ぬ)のだ!それで本 望だろ・・・」と。国家が始めた無謀な戦争によって犠牲になった人々は一体どんな 願いを、どんなメッセージを私たちに伝えようと思って死んでいったのだろうか? 「二度と同じ過ちを繰り返さないでくれ!戦争の悲惨さ、愚かさに気づいてくれ」と 願って死んでいったように思えてならない。だからこそ、戦後の人々はこれまで憲 法9条を頑なに守ってきたんだと思う。しかし、戦後60年、私たちはそんな願いを無 視し、再び深い眠りにつこうとしているような気がしてならない。
 映画を観ながら私を含めて多くの人が涙していた。その涙が単調な日常生活の 中にたまに起こる感動≠ニいった一過性のものとして終わるのか?それとも ホンモノ≠ノなるのか?これからの私たち一人ひとりの行動が教えてくれるんだと 思う。

「05年12月11日(日)〜05年12月19日(月)」

05年12月19日(月) 「私は愛国者=H?」 
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 在日米軍再編に関する日米交渉の過程で、日本政府は、沖縄の人たちが長年  要請してきた普天間基地県外移設問題について、交渉のテーブルにすらあげな か ったという。理由は「言ってもどうせ聞き入れられない」と思ったからなんだそう だ (12/17)。牛肉輸入問題といい、国連の中で孤立する米国とそれに追従するだ け の日本外交(朝日新聞・朝刊)といい、国土の米軍基地化(防波堤)といい、ほと ん どアメリカの言いなり、「属国」のような気がする。これで本当に日本の「国益」に な るんだろうか?最近ふと思う。もしかしたら私は、安倍氏や麻生氏よりもよっぽ ど 「愛国者」じゃないかと・・・。 

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05年12月18日(日) 「中国との衝突の可能性」 
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 民主党の前原代表が、海洋権益で中国との衝突の可能性を示唆したという(12 / 17)。そして、それに備えて自衛隊の装備も増強すべきだという。靖国参拝問題 で 中国と話し合いすら出来ない小泉首相といい、本当にこの国の政治家には呆 れる ばかりである。 

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05年12月17日(土) 「監視国家(社会)」 
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 本当にアメリカは自由と民主主義の国、法治国家なんだろうか?「テロ」容疑者  に対する非人道的な扱い(12/10)はもとより、平気で法律を無視して秘密裏に自  国民さえ「脅威(要注意)」人物として監視の下に置く(12/16)。本当にアメリカ国民  でなくてよかったと心から思う。 
 でも、日本もそう変わらなくなってきているのかもしれない。戦争に反対するビラ  を撒いたり(12/9)、抗議行動をするだけ(11/18)で逮捕・起訴・有罪にされるんだ  からな・・。一体これからどんな社会になってしまうのだろうか? 

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05年12月16日(金) 「反省すべき点はない=v 
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 ブッシュ大統領が「イラク大量破壊兵器の情報は誤りであった」と自らの責任を  認めた発言(12/15)に対し、小泉首相はイラク戦争を支持した自分の判断に対し  て「全く反省すべき点はない」と開き直ったという(12/15)。絶対に許せない!何の  罪もないのに殺されていった何万人というイラクの人々の前でその発言を言って み ろ!と言いたい。彼は、戦争によって殺された人々の痛みに全く共感すること が出 来ない人間なんだろう。そんな人間が靖国神社に参拝して一体何を祈ること がで きるというのだろうか? 

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05年12月15日(木) 「対中国戦略」 
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 読売新聞の世論調査によると、日本人の中で「中国を信頼しない」というのが7  2%にもなるとのこと(12/14)。確かに中国側にも責任があるんだろうけど、首相 の 靖国参拝や歴史教科書問題に端を発した反日デモや首脳会談のキャンセル、 日 米同盟強化に対抗するための軍事力の増強・近代化など、日本の政策にも大 い に責任があるのだと思う。まるで政府自らが「中国脅威論」を煽って国民の恐怖 心 やナショナリズムを高揚させることで、憲法9条改悪を容易にしようとしているよ うな 気がしてならない。今後いろんな面でどんどんと対中関係の動きが重要になっ てく るのだと思う。そん訳で、今日から「対中国戦略」という項目を設けました。 

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05年12月14日(水) 「本質を隠そうとする為政者=v 
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 毎日新聞平田記者のコラム・「記者の目」(12/14)を読んで、本当にその通りだ と 思う。政府はちゃんと国民に「なぜイラクに自衛隊を派遣したのか?」「将来自衛 隊 と米軍は一体となって何をするつもりなのか?」「なぜ9条を改悪する必要があ るの か?」、本質を隠さずにちゃんと語るべきだと思う。よっぽどアメリカの国防副 次官 の方が正直である(12/14)。それでも国民が納得すると言うなら(私自身は 絶対に 認めないけど)、それはそれで仕方がないのかも知れない・・。 
 話は変わるけど、最近ようやく新聞やテレビでも「政府」や官僚の外交や政策な  どを批判するようになったけど、絶対に正面きって小泉首相の批判だけはしない よ な。よっぽど怖いんだろうな・・。 

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05年12月13日(火) 「国際協調よりも日米同盟重視」 
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 麻生外相が国連よりも日米同盟のほうが重要だと発言したという(12/12)。小泉  首相もそうだけど(11/19)、一体この国の指導者たちは日本をどこへ持っていこう  としているのだろうか?アメリカとだけの同盟関係を強化し、国連やアジア諸国と  の関係は軽視する。まるで相手の喉もとに剣を突き刺しながら「平和が一番!友  好だ!未来志向だ!」と言っているかのような気がする。そんな考えから出てきて  いるのが9条改悪なんだと思う。 

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05年12月12日(月) 「虎の威を借りるキツネ=v 
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 なぜ日本はもっと中国をはじめとするアジアの国々との関係を大切にしないのだ  ろうか?靖国参拝や歴史問題等近隣諸国を刺激することばかりするし、今開かれ  ている東アジアサミットでの目標でもある「東アジア共同体」構想にも日本は消極 的 だという。まるでアメリカという虎の威≠借りてアジアの国々に喧嘩を売りつ け ているキツネ≠ナある。こんなことばかりしていたらいつかきっとアジアから、 そ して世界中から孤立していってしまうのだろう。 

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05年12月11日(日) 「いかなるふるまひもすべし=v 
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 本願寺をはじめ全国各地で戦争当時の様子を写した写真展やパネル展が行わ  れている(「お知らせ」)。このような写真展を見学していつも思うことは、「よくもこ れ だけ残忍なことが出来たものだ」と同時に、「この人たちも家ではよき念仏者 でありよき父親≠ナあり、優しいお爺ちゃん=A親切な近所のおっちゃ ん であったんだろうな」と・・。 
 「さるべき業縁のもよほさば、いかなるふるまひもすべし」(『歎異抄』第十三 条)。 だからこそ絶対に戦争をしてはならないのだと思う。是非、時間を見つけて でも見 学すべきだと思う。そして、「戦争とは何か?」をもう一度考えるべきだと思 う。

「05年12月1日(木)〜05年11月10日(土)」

05年12月10日(土) 「似非民主主義国家」 
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 自衛隊のイラク派兵に反対するビラを配った被告3人に、一審の無罪判決を破  棄して、東京高裁が有罪判決を出した(12/9)。「テロに期限切れはない」「愛国者  法は対テロ戦争に勝ち抜くために重要だ」と言って(12/9)、国民の自由と権利を  制限していくアメリカ社会にこの日本もどんどんと近づこうとしているような気がす  る。 

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05年12月9日(金) 「一人ひとりの死の意味を問いたい=v 
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 作家の吉岡忍さんが小泉首相の靖国神社参拝に対して「参拝で(靖国神社にま  つられる)死者たちが一つの色に塗り込められている。一人一人の死の意味を問  いたい」と話しておられた(12/8)。まさにそうだと思う。 
 「国のために命を捧げられた方≠ノ参拝するのは当然だ」と言うけど本当に そ うなんだろうか?もっと生きたいと願った人もいたはず。嫌々戦争に動員された 人 もいたはず。なぜ国家のために命を捧げないといけないのかと疑問に思った人 も いたはず。色々な気持ちがあったはずなのに、まるで全ての人が進んで国の た めに命を捧げた≠ンたいな言い方で、一つの色に染めようとする。そして私た ち国 民も「彼らのお陰で今の日本の発展がある。感謝の気持ちを表す場所(靖国 神社・ 追悼施設)が必要だ」みたいなことを平気で言っている。しかし、それは本当 に一 人ひとりの死の意味を問うての発言なんだろうか?あまりにも自分にとって都 合の いい解釈で、無責任な考え方だと思う。もう一度、戦死された方々の声に、声 にな らない心の叫びに謙虚に耳を傾けてみるべきだと思う。 

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05年12月8日(木) 「真珠湾攻撃の日に思うこと」 
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 今日、12月8日は真珠湾攻撃の日。旧日本軍・政府が無謀な戦争に走り、沖縄  戦の惨事や広島・長崎への原爆投下、全国各地への空襲など、300万に以上の 国 民に犠牲を強いることとなる最初の日。犠牲になられた方はどんな思いで死ん で いったのだろうか?もう一度犠牲者の声に謙虚に耳を傾けるようと思う。 

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05年12月7日(水) 「騙されてはいけない!」 
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 政府は戦没者の遺骨収集を近く打ち切る予定だという(12/7)。現在でもまだ 116 万人以上の人々の遺骨が中国や「南方」に残されたままだという。これまで他 国 (米国など)と比べても予算面でも人員面でも充分な取り組みをしてこなかった ばか りか、遺族の今後も継続して欲しいという声を無視するかたちで打ち切るの だそう だ。  
 アジアの人々から批判されているにもかかわらず靖国神社参拝を続け、「英霊 に 追悼の誠をささげるためだ!文句あるか!」と開き直っている小泉首相の言葉 が いかに嘘っぱちかがよくわかる。 

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05年12月6日(火) 「真の目的」 
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 アラブ諸国で行われた世論調査によると、アメリカの中東地域での真の目的 は、 民主化の推進ではなく原油確保やイスラエル防衛が目的であり、またイラク 戦争 は同地域の安全やテロの抑止に役立たなかったと答えた人が過半数に達す ると いう(12/4)。 
 「中東地域に民主化を」と叫ぶアメリカに追随して、イラクに自衛隊を派遣し、今  後も米軍と一体となって世界中に「民主主義」を押し付けようとする日本。確かに、  「テロ」や外国からの攻撃に備えて避難訓練をしたり、ミサイル防衛システムや有  事法制を整備したり、自衛隊の装備・役割を強化する必要があるよな。それだけ  世界の人々から反感を買うようなことをこれからしようというのだから。確かに理 屈 は通っている・・・・ 

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05年12月5日(月) 「戦争・軍隊の明≠ニ陰=v 
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 戦後60年経った今なお、「戦地精神障害」に苦しんでいる元軍人・軍属の方がい  るという(12/4)。私自身はじめてその事実を知った。研究者の清水教授の「戦争  が人生を大きく変えてしまう現実を私たちはきちんと受け止めるべきだ。」という言  葉が忘れられない。 
 今の日本では、自衛隊がイラクや災害地域で復興支援をしているとか、商店街  を武装パレードしたりとか(9/27)、イベントが各地で開催されたくさんの子どもたち  が戦車や戦闘機に乗って大喜びしている(10/30)。そんな明≠フ部分しか見え  てこない。でも、戦争とは、軍隊とはそんなものではない。2000人を越えるイラクで  の米兵の戦死者(10/26)。劣化ウラン弾の被害に悩む米兵(10/26)。「人間を撃  つのは楽しみ」と発言する海兵隊員(2/4)。世界各地で拷問を繰り返す米軍(5/  9)。そんな陰≠フ部分は全く報道されない。 
 もっと戦争の現実を、戦争で被害を受けた人々の声に耳を傾けるべきだと思う。  そこからしか、何も見えてこないのだと思う。 


05年12月4日(日) 「戦争も差別も許される社会」 
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  昨日、ある情報バラエティ番組で民主党の西村真悟議員の逮捕に関する話題 が あった。その中で関西のお笑い芸人や最近よくテレビに出てくるコメンテーター が、 「西村議員は誰も言わないことを何でもはっきりと言っていた。拉致問題でも 頑張 っていた。私は好きだった。今回の件もなんとかならないのか・・・」そんなう風 な発 言をしていた。 
 それを聞いていて背筋が寒くなった。ハッキリとものを言いさえすれば、何を言っ  ても何をしても許されると言うのだろうか?最近そんな雰囲気が日本中に蔓延し て いるようで怖くて仕方がない。小泉首相のワンフレーズ政治にはじまり、タカ派と い われる安倍、麻生、石原慎太郎人気等々。確かにハッキリとものは言う。でも 本当 に言っていることの内容をわかって好きだと言っているのだろうか?こんなこ とを 許していたら、いつか、ハッキリとものを言いさえすれば、戦争をしても、他人 を差 別しても許されてしまう、そんな社会がくるかもしれない。恐ろしくて仕方がな い。 

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05年12月3日(土) 「自分さえよければ・・・=v 
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 イラクで仕掛け爆弾の爆発によってパトロール中の米兵10名が死亡したという  (毎日新聞)。また、9月の死者数は45名、10月は96名、11月は85名とどんどんと  増加の一途を辿っているのだそうだ。なぜアメリカの国民は、これだけ自国の若 者 が命を落としているのにもかかわらず、もっとイラクからの軍の撤退を叫ばない の だろうか?自分の国(=自分)が繁栄するためなら、少々?の犠牲は当然だと でも 思っているのだろうか? 
 憲法「改正」、自衛隊の海外派兵、米軍との一体化。いずれ日本もそんな国(国  民)になってしまうのだろうか・・・ 

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05年12月2日(金) 「「民主主義」の押し売り」 
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 米軍がイラクで地元紙に金を払うなどして自分たちに都合のいい記事を掲載さ せ ているのだそうだ(12/1)。また、すでに「新聞社を1社買収し、ラジオ局も掌握 し て、米国寄りの情報を流している」という話もあるらしい。 
 「民主主義をイラクに広める!」と言ってイラク侵略を開始したアメリカ。一体彼 ら の言う「民主主義」とはなんなだろうか?また、そのアメリカに追従する日本と  は・・・?憲法を変えてそんな自分にとって都合のいい「民主主義」を米国と一体と  なって世界中に押し付けるというのだろうか? 

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05年12月1日(木) 「日本が進もうとしている方向」 
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 小泉首相の憲法9条改悪に対する講演録(12/1)を読んだ。日本を侵略しようと  する国や組織がこれから出てくるんだから「国民」の生命と財産を守るためには日  米同盟を強化し自衛軍を持つのは当然だと言う。なるほど、確かに一理あるのか  もしれない。 
 でも、それって裏を返せば、これから日本政府は、日本を侵略する国や組織を 生 み出すような外交・政策をするということなのだろうか?アメリカに追従して、言 うこ とを聞かない国を軍事力で押さえつけるということなのだろうか?近隣諸国の 人々 の気持ちなんてこれっぽちも考えないということなのだろうか? 

「05年11月21日(月)〜05年11月30日(水)」

05年11月30日(水) 「恐怖心を植えつける」 
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 国民保護法に基づいて、全国各地で連日のように避難訓練や攻められたときに  どのように対処するかといった計画の作成が行われている。滋賀県では琵琶湖に  毒物が投入されたらどうするか考えているのだそうだ(11/29)。 
 原発が攻撃されたら、地下鉄に毒物をまかれたら、ミサイルが飛んできた ら・・・。 そんな物騒な話ばかりすることによって、国民の中に漠然とした恐怖心を 植えつけ ようとしているのだろう。そうすれば、9条改悪に自らの意思で賛成する 国民も出て くるだろうし、軍隊や戦災ボランティアなどに積極的に入隊・参加してく れる国民も 自然と生まれてくるということなのだろう。9.11後、米国政府が国民 の恐怖心を 煽って、アフガニスタンやイラク攻撃に対する国民の支持を取り付け たのと同じよ うに・・。 

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05年11月29日(火) 「「民意」」 
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 世論調査によると、イラク自衛隊派兵延長に対して、69%の人が反対をしてい  るのだそうだ(11/29)。郵政民営化の時は「民意」を聞くと言っていたけど、都合の  悪い「民意」はどうせ聞こうともしないのだろうな・・。 

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05年11月28日(月) 「因縁果」 
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 福井県で、原発がテロリストに攻撃されたという想定で大規模な非難訓練が行 わ れた(11/27)。小さな子どもやお年寄りが訓練に参加していた。 
 私たち大人はなぜこれほどまでに馬鹿なのかなと思った。世界のどこかに冷酷  非道な人殺しを楽しんでいる集団がいて、それがテロ活動をするのだとでも思って  いるのだろうか?なぜ今世界中で「テロ」が起きているのかその理由を考えたこと  があるのだろうか?アメリカに付き合って自衛隊をイラクなどに派兵するから「テ  ロ」の危険性が高まったんじゃないの?戦争・戦後責任も十分に果さずに、歴史 を 歪曲し、靖国神社に首相が参拝するから隣国との関係がギクシャクしてしま い、 「攻められるかも・・」といった猜疑心が生まれてきたんじゃないの?訓練など する 前に、自衛隊をイラクからすぐに撤退させて、中国や韓国・北朝鮮といった隣 国と の信頼関係を築いた方がよっぽどいいと思う。何事も原因があって結果が生 じる んだと思う。 
 少なくてもいくら訓練などしても、必ずたくさんの犠牲者がでる。それも子どもや お 年寄りの方など弱いものから先に・・。 

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05年11月27日(日) 「思いやり」 
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 政府が駐留米軍に対する「思いやる予算」協定を2年間延長するという(11/ 27)。 
 米軍に対する2378億円の思いやりか・・・。たとえその思いやりの一部でも、自 分 の国(日本)のお年寄りや障害を持った人たち、生活に困っている人たちにも持 っ て欲しいな〜。 

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05年11月26日(土) 「文民統制(シビリアンコントロール)」 
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 最近自衛隊の暴走が目に付いて仕方がない。これまでは官僚(背広組み)に限  っていた防衛庁長官に対する直接補佐を、自衛官(制服組)のトップにも認めるの  だそうだ(11/26)。戦前・中、軍部の暴走によって悲惨な戦争を引き起こしたとい う 反省に立ってしかれた官僚による制服組の統制・文民統制(シビリアンコントロ ー ル)までも弱体化させようと狙っているらしい。 
 でも、「北朝鮮がミサイルを発射したらどうするんだ?」「中国が攻めてきたらどう  するんだ?」「テロリストがやってきたらどうするんだ?」と言えば、これもすべて肯  定され、許されていくのだろうか? 

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05年11月25日(金) 「騙されない」 
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 災害時の国際緊急援助活動のためという理由で、自衛隊の装備(特に輸送面)  の強化が計られている(11/24 10/17)。 
 「災害時に世界の人々を救うため」と言えば聞こえがいいが、本当の狙いはそん  なんじゃないと思う。日米同盟の強化、米軍と自衛隊との一体化に伴なって、米軍  の「後方支援部隊」としての自衛隊の性格がいっそう強まる中での動きだと思う (11 /4)。 

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05年11月23日(水) 「人に対する優しさ*Yれていませんか?」 
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 鳥取県の地域交流センター田園・吉野所長の9条に対する思い是非読んでみて く ださい(11/22)。「「あなたの家族が、あなた自身が戦場に行って人を殺したり、 殺 されたりしてもいいのですか」と政治家を含めたすべての人たちに問いたい」。9 条 「改正」問題、私もまさにそこからはじめるべきだと思う。 

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05年11月22日(火) 「「殺される者」への想像力を欠いたとき戦争は起る =v 
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 米軍がイラク市民の車を銃撃し、子ども3人をを含む5人の何の罪もない人たち  が殺されたという(11/21)。それに対して米軍は車が不審な動きをしたとか、アル  カイダが悪いと言い訳しているらしい。そこには殺された人に対する思いなどは微  塵も感じられない。 
 「「殺される者」への 想像力を欠いたとき 戦争は起こる(ロバート・キャパ)」。 

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05年11月21日(月) 「無防備地域」 
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 今、全国各地で、ジュネーブ条約で有事の際に攻撃が禁じられている「無防備 地 域」の宣言をするよう地方自治体に求める運動が広がりをみせているのだそう だ (11/21)。 
 米軍と自衛隊の一体化が進むことで、アメリカが起す戦争のとばっちりをいつ日  本も受けるかも知れない。そんな状況の中で、攻められたらどうするかを考える  (政府)よりも、攻められないためにはどうすればいいのかを考える方(市民)が真  っ当だと思う。 
 「犠牲を最小限に抑える!」。そんなことを叫ぶ人に限って、その「犠牲」の中に  は自分は含まれていないのだろうな。

「05年11月11日(金)〜05年11月20日(日)」

05年11月20日(日) 「一人の高校生が教えてくれたこと」 
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 秋田県で朝鮮人強制連行展が開催されている(11/19)。参加した高校生が「自  分の出身地の豊岩にも連行されていたと知り驚いた。韓国や北朝鮮の若い人と 感 覚を共有できるよう、歴史の理解を深めたい」と話していた。まさにその通りだ と思 った。戦争中私たち日本人が何をしたのか?それによって韓国や朝鮮の 人々が 今どれだけ傷ついているのか?そんな互いの「感覚」を共有できてこそ初 めて、新 たな未来が開かれてくるのだと思う。歴史を誤魔化して、人々の気持ちを 踏みにじ っておきながら、なにが未来志向だと言いたい。 
 最近つくづく思う。戦争被害者や被差別者、社会的弱者と弱れる人たちの声に、  心の叫びに耳を傾けてはじめて、これまでの自分の姿が気付かされ、凝り固まっ  ていた殻が少しずつ壊され、新たな世界が開けてくるのだと。 

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05年11月19日(土) 「東京に原発を!=v 
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 日本政府は国民の安全を守るよりもアメリカの機嫌をとることの方が大事らし  い。 
 小泉内閣は、地元の声を全く聞かずに、横須賀の米軍基地に原子力空母を初  めて配備することをアメリカと約束してしまった(11/19)。もし原子炉が事故を起し  たら周辺に住む約77万人に重大な影響を及ぼす可能性があるという(都会のど 真 ん中、おそらくもっと被害は大きくなると思う)。また、自治体が事故時の対策を 立 てようにも、軍事機密の壁に阻まれて米軍から十分な情報を得られないとい う。 
 まさに『東京に原発を!』(広瀬隆著・集英社文庫)である。原発は都会から遠く  離れた地方に押し付けてきたから、これまで都会に住む人たち(私たち日本人の  大多数)は無関心を装えたけど、これでもう逃げることはできなくなってしまったの  だと思う。 


05年11月18日(金) 「プチ逮捕」 
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 最近、戦争に反対するだけで警察に逮捕される事例が増えているのだそうだ (11 /18)。一体この国はどうなってしまうのだろうか・・・ 
 以前読んだ『茶色の朝』という本を思い出した。政府・党による規制・弾圧が始ま  る。しかし最初は「どうせ俺には関係ないこと」と思って気にもとめなかった。しか  し、段々と規制・弾圧が強まり、ある朝ついに主人公の家にも警察がやってくる。  「(もっと早く)いやだと言うべきだったんだ。抵抗すべきだったんだ。でも、どうやっ  て?俺には仕事があるし、毎日やらなきゃならないこまごましたことも多い。他の 人 たちだって、ごたごたはごめんだから、おとなしくしているんじゃないか?」そん な主 人公のセリフで物語りは終わる。 

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05年11月17日(木) 「恐怖の日米首脳会談」 
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 日米首脳会談。聞いていて恐ろしくなった(11/17 11/16)。要するにこれからアメ  リカと日本が一体となってアジア地域(特に中国)や世界中に自分たちの価値観  (カッコ付きの「自由」「民主主義」「歴史観」)を強大な軍事力を背景に一方的に押  し付けていくということなんだろう。 
 「イラクに「自由」と「民主主義」を!」と言いながら何万というイラクの人々の命を  奪っていったことと同じことを、これから日本もアメリカと一緒になってアジアや世 界 中でしようとしている。そんな風に聞こえた。 

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05年11月16日(水) 「己が身にひきくらべて=v 
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 アメリカで実施された世論調査によると、米国民の58%が「大きなテロ攻撃を防  ぐことにつながるなら拷問を支持する」と答え、反対は35%だったんだそうだ(11/  14)。ところが「米国人が敵の拷問を受ける可能性が高まるとしたらどうか」と追加  で問い直すと、反対が57%に増えたという。 
 誰だって自分が一番可愛い。「すべての者は暴力におびえ すべての者は死を  おそれる 己が身にひきくらべて 殺してはならぬ 殺さしめてはならぬ」(ダンマ パ ダより)。 

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05年11月15日(火) 「人となれ仏となれ=v 
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 在日米軍再編を巡り、沖縄の人に普天間基地の返還問題をどう解決するかを 尋 ねると、「ハワイやグアムなど米国へ移設」が84%を占め、「本土へ移設」1 0%だ ったという(11/15)。すごいなと思った。米軍基地を背負わされることがどん なに危 険で、いかに辛いことか知っている人たちだからこそ、「そんなもの本土の ものに 負担させればいい」といった無責任なセリフは出てこないのだと思う。 
 それでも私たち本土に住むものは日米安保問題や沖縄の基地問題に対して無  関心でいれるのだろうか?「人となれ仏となれ」(本願寺出版 藤田徹文著より)  今、私たち一人ひとりが沖縄の人たちから問われているのだと思う。 

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05年11月13日(日) 「戦争は 準備をすると やってくる=v 
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 今週の言葉「戦争は 準備をすると やってくる」。まさにその通りだと思う。今、  全国各地で国民保護法に基づいて避難訓練等が行われている(11/12 10/28 10 / 29)。「これで準備万端。いつでもかかって来い!」とでも思っているのだろうか? も し一発でも核爆弾が落とされたら(10/28)、もし生物化学兵器による「テロ」が起 き たとしたら(10/29)、どんな完璧な計画を立てようが、何度避難訓練をしようが、 意 味がないんじゃないの?遅いんじゃないの?少なくても何千、何万人という犠牲 者 がでることは誰の目にも明らかなはずだと思う。 
 こんな訓練をいい大人が真剣にしていること自体、私には恐ろしくて仕方がな  い。こんな馬鹿げた訓練・計画に時間と人力とお金をかけるよりも、いかに戦争や  「テロ」が起きないようにするかを全力で考えることのほうが筋じゃないの? 

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05年11月12日(土) 「アメリカの言いなり」 
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  在日米軍再編問題に関して、各自治体や市民から反対の声が上がっている。い  かに今回の日米間の合意が、基地を押し付けられる人々を無視して行われたか  が明らかだと思う。 
 小泉首相を支持する人たちは彼のことを信念のある人≠セと評価する。で も、 自衛隊のイラク派遣にしても、憲法改悪にしても、危険な牛肉輸入にしても、 基地 再編にしても、郵政民営化にしてもすべてアメリカ・ブッシュ大統領の言いなり や ん!なぜそれでも支持するの? 

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05年11月11日(金) 「物事の一面」 
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 イラク・サマワに駐留する陸上自衛隊を来年の9月までに撤退させる方針だとい  う(11/11)。その代りに米軍に物資を輸送している航空自衛隊の任務を拡大・強 化 するんだそうだ。もともとアメリカのイラク戦争支持を目に見える形で表明する ため だけに派遣されていた陸自。お役目御免というところなんだろうか。これから は米 軍のために物資(兵士・武器など)をせっせと運んでくれればいいとでも言わ れた のだろうか? 
 在日米軍再編問題でも、「負担軽減・基地縮小」ばかりが注目されるけど、本当  の狙いは「米軍と自衛隊の一体化・基地の固定化」。私たちはついつい自分にと っ て都合のいいように物事を見てしまう傾向がある。仏様はそんな私たちに物事 の 一面だけを見て判断してはいけないと教えて下さっているんだと思う。 

「05年11月1日(火)〜05年11月10日(木)」

05年11月10日(木) 「ヤスクニ問題の核心」 
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 毎日新聞の「憂楽帳」に「戦後、今なお」というコラムがあった(11/8)。都内にあ  るとある公園内の慰霊堂には、東京大空襲で亡くなられ、身元の分からない方々  約10万5000人の遺骨が安置されているのだという。3月10日に営まれる法要  には毎年、皇族も参列するという。しかし、これまでに首相が訪れたことは一度も  ないらしい。 
 これがまさに「ヤスクニ問題」の核心なんだと思う。沖縄戦や空襲で犠牲になっ た 庶民の追悼などどうでもいい。国家のために戦ったかどうか?これから戦うか どう か?それだけが小泉首相の関心事なんだろう。 

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05年11月9日(水) 「微妙な関係=v 
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 昨夕のニュース番組で「靖国参拝≠ゥら考える国と宗教の微妙な関係  は!?」という特集番組があった。首相の靖国神社参拝に反対する立場の代表と  して私たちの本願寺派(西本願寺)が取り上げれれていた。教団の担当責任者が  「首相の靖国神社参拝は政教分離に反するので絶対に許せない」と語っていた。 と ころがその直後、賛成派の代表として大阪選出の民主党の西村真悟氏が「閣 僚 はおろか、首相、天皇陛下まで参拝するのは当然だ!」と語る映像が流れて い た。そう言えば以前『本願寺新報』でも同じようなことがあった気がする(8/31 「つぶ やき」参照)。「僧侶と門信徒との課題の共有がなされていない」で済まされ るのだ ろうか? 
 先月の「念仏者九条の会」の集会で、代表の信楽先生が「釈尊の殺してはなら な い、親鸞聖人の世の中安穏なれという言葉だけ引っ張ってきてもダメ。戦前は 同じ 言葉を叫びながら東洋の平和を論じ、侵略戦争を肯定していた」と話されてい た。 

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05年11月8日(火) 「劣化ウラン弾」 
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  イラクから帰還した米兵が劣化ウラン弾の危険性を訴えるために来日されてい る という(11/7)。 
 よく私たち日本人は「日本は世界で唯一の被爆国だ」と言う。しかし、「それは間  違いだ」とある方が言っていた。米軍によって落とされた劣化ウラン弾でたくさんの  イラクの人々が被爆している。落とした側の米軍の兵士も被爆している。そしてサ  マワに駐留する自衛隊員にもその危険迫っているという。決して日本だけでもなけ  れば、昔の話でもないのだと(3/16 7/2)。 
 世界で最初に原爆を落とされた被爆国として、核兵器廃絶を求めてきた日本人  として、そのことは忘れてはいけないのだと思う。 

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05年11月7日(月) 「情報操作」 
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 アメリカ政府がイラク戦争を始めるに当たり、情報操作をしていたという(11/7)。  「イラクとアルカイダとが緊密な関係ある」というウソの情報を流すことで国民の恐  怖心を煽り、戦争への支持を取り付けようとしていたのだろう。 
 うん?どこかで聞いたことがある話だな・・。そういえばどこかの国も中国や北朝  鮮の脅威を必要以上に宣伝することで国民の恐怖心と愛国心を煽ろうとしている  よな〜。 

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05年11月6日(日) 「米国政府の言いなり」 
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 沖縄の米軍海兵隊がグアムに移転するにともない、日本政府がその移転費用  の一部(3200億円)を負担するのだそうだ(11/6)。日本政府によると、日本の都 合 (沖縄の負担軽減)で出て行ってもらうから負担するのは当たり前らしい。さぞ かし アメリカは喜んでいるだろう。駐留米軍が大幅に削減されるドイツや韓国では そん なのないのに・・・ 
 もうアメリカに言われるままだな。危険な牛肉は押し付けられるは、憲法9条を改  悪しろと言われるは。それこそ押し付け憲法・政策≠カゃないの?自称「愛国  者」のみなさん、はっきりものを言う$lたち、今こそ怒るときじゃないの? 

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05年11月5日(土) 「石原慎太郎≠支持する人とは・・・」 
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 石原慎太郎都知事が日中戦争中に起きた南京大虐殺に関して「当時の日本の  装備で6週間に40万人を殺せるわけがない」と述べ、中国政府の主張に異論を唱  えたという(11/4)。彼だけではない。日本の小沢俊朗・国連3席大使も「歴史を議  論する際には、特に数字についての共通の理解を持つことが建設的だ」と国連の  場で発言している(11/2)。 
 いつも思うことだけど、そんなに数字が大事なのだろうか?虐殺した人数が40  万人ではダメで、たとえば20万人だったら許されるというのだろうか?たとえ1人  だって許されることではないんじゃないの?この人たちは人の命を何だと思ってい  るのだろうか? 

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05年11月4日(金) 「運び屋=v 
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 防衛庁が中期防衛力整備計画(中期防)を見直して高速輸送艦の導入を検討し  ているという(11/4)。その理由は、対テロ戦争をはじめ、朝鮮半島や台湾海峡の  有事など世界規模の紛争に対して自衛隊が米軍の後方支援を効率的に行うこと  が出来るようにするためだそうだ。要するに、前線で戦っている米軍に自衛隊が 武 器や弾薬、燃料、食料を運ぶのということ。「運び屋」です。そしてその自衛隊が 運 んだ武器によってたくさんの罪もない人々(子どもや女性等)が殺されていく。 
 なぜ私たち日本人はそれに対して無関心でおれるのだろうか?直接殺すわけで  はないからいいのだろうか?麻薬の「運び屋」でも犯罪になるというのに・・・。「私  たち日本人は助けながら殺している」(綿井健陽)という言葉をもう一度かみしめた  い。 

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05年11月3日(木) 「あなたは何番目に守ってもらえる国民ですか?」 
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 「国民を守るため」を名目に莫大な税金を投入して現在進められている「ミサイ ル 防衛システム(MD)」や「国民保護計画」。「私たち(国民)を守ってくれるのだか ら いいことじゃないか」と思うかもしれない。でも、はたして私やあなたはその「国 民」 の中に入っているのだろうか? 
 防衛庁が考えるMD運用構想によると(11/3)、一番重点的に守る場所は何処か  というと、首相官邸、皇居、国会、主要中央省庁なんだそうだ。その次は人口や経  済活動が集中する大都市や原子力発電所、在日米軍司令部、自衛隊司令部な ど がくるそうだ。私の住む奈良県は何番目にくるのだろうか?どうやら守られる 国 民≠フ中にも順番・序列があるみたい。 
 そらぁ〜、小泉さんや国会議員は最初に守ってもらえるカテゴリーに入っている  んだから、「憲法9条なんて「改正」してしまえ!」と威勢よくも言えるでしょう。でも、  下の方のカテゴリーに入る私が9条改悪に反対するのも無理もないでしょう!?改  憲派のみなさん。 


05年11月2日(水) 「はっきりものを言う=v 
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 各紙世論調査によると官房長官に就任した安倍晋三氏の人気がずば抜けて高  い(11/2)。テレビを見ていると、小さな赤ちゃんを抱いたお母さんが「安倍さん、大  好き。はっきりものを言うところが・・」と言っていた。おそらく東京都の石原慎太郎  知事の人気もはっきりものを言うところ≠ネんだろう。 
 はっきりものを言う=B確かに大事なことなんだろう。でも、はっきりとものを言  いさえすれば、戦争で犠牲になったアジアの人々を傷つけてもいいのだろうか? は っきりものを言いさえすれば、他人(マイノリティー、女性、外国人等)を差別して も 許されるのだろうか?はっきり言いさえすれば内容は何んだって許されるのだ ろう か?先のお母さんは一体自分の子どもにどんな国・社会を残したいと願って いる のだろうか? 
 たとえ他の人が許したとしても、私は絶対に許さない!! 

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05年11月1日(火) 「助けながら殺している=v 
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 近頃、イラクの状況を伝える報道がめっきり減ってきた。しかし、相も変わらず 米 軍の攻撃によって何の罪もない多数の子どもや女性が殺されている(10/31)。 
 ちょっと前、綿井健陽さん(映画『Little Birds −イラク戦火の家族たち』監督)  のお話を聞く機会があった。イラク・サマワに派兵されている自衛隊の状況などを  最新の映像を交えて話してくださった。それによると、「復興支援」と言いつつも最  近はほとんど街の中に出かけることもないという。幾重ものゲートに囲まれ要塞と  化した宿営地の中で一部の住民だけを招いて「親善交流会」と称した行事を繰り  返しているのだという。一体なんのために彼らはあそこにいるのだろうか?決して  イラクの人々のためじゃない!アメリカのためにいるのだと思うと腹が立って仕方  がなかった。ところが綿井さんはこうおっしゃった。「自衛隊員が問題なのではな  い。彼らは上官から命令されれば何処にだって行き、何だってする。じゃあ、命令  を出した小泉首相が問題なのか?違う。小泉首相に命令を出すことを許してしま っ ている構造。そこを問うていかなければならない」と。 
 確かに今たくさんの日本のNGOなどがイラクの人々のために活動している。日  本国内で募金などを募ると、協力してくれる人も多いと聞く。しかしその一方で私 た ちはアメリカのイラク戦争・占領を肯定・後押しする自衛隊のイラク派兵を許して い る。「私たち日本人はイラクの人々を助けながら、同時に殺している」という綿井 さ んの言葉が忘れられない。 

「05年10月21日(金)〜05年10月31日(月)」

05年10月31日(月) 「小泉改造内閣」 
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 小泉改造内閣が発表された。官房長官に首相の靖国神社参拝を主張・肯定す  る安倍晋三。外務大臣に「植民地時代に行われた創氏改名は朝鮮人が自ら望ん  だこと」と発言した麻生太郎 が就任したという。一方で、悪化した日本のアジア外  交を立て直すことを期待されていた?福田康夫氏の入閣は見送られたとのこと。 
 小泉首相の靖国神社参拝で悪化した日中・日韓関係。米軍再編によって強化さ  れた日米安保・自衛隊と米軍との一体化。さすがの保守派メディアの代表格・フジ  テレビの夕方のニュースのコメンテーター木村太郎氏も、日本政府(小泉内閣)は  「脱亜入欧」政策をこれまで以上に推し進めようとしていると危惧?していた。 
 一体この国はどこへ行こうとしているのだろうか?怖くて仕方がない。 

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05年10月30日(日) 「準備万端」 
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 在日米軍再編の全体像と真の狙いが明らかになってきた(10/29)。「米軍基地  の縮小・負担削減」と言うと聞こえはいい。しかし本当の狙いは、米軍と自衛隊の  一体化、日米同盟強化である。それによって今後、自衛隊はアメリカが行う世界 中 の戦争に付き合わされることとなる。もちろん自衛隊員に多数の犠牲者を出る し、 日本中が「テロ」の危険に晒されるだろう。しかし準備はもう万端である。靖国 神社 (追悼施設)はあるし、監視カメラも設置しているし(10/30)、国民保護法・避 難訓 練もしている(10/28)。そして最後に残った憲法9条さえ改悪してしまえば、全 てが 終わる=E・・。 

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05年10月29日(土) 「「自衛隊」→「自衛軍」」 
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 自民党の新憲法草案が発表された(10/29)。呆れてコメントのしようもない。 
 昨日は念仏者九条の会の第1回全国集会に参加した。その中で印象に残った の は、自衛隊と軍隊との違い。上官からの戦闘命令を拒否した場合、自衛隊員な ら 解雇(クビ)で済む。ところが軍隊の場合は、拒否した場合、刑務所送りは言う まで もなく最悪死刑もあるそうだ。「自衛隊」から「自衛軍」へ。 

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05年10月28日(金) 「今日、自民改憲草案決定」 
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  いよいよ今日午後自民党の改憲草案が決定される(10/28)。彼らの最大の狙い  は9条改悪。環境権や知る権利といった「新しい権利」なども盛り込まれるらしい  が、そんなものに騙されてはいけないと思う(もちろん大事な権利ではあるけ  ど・・)。また、「国民の責務」や「政教分離規定の緩和」、「愛国心の強要」、「改憲  発議条件の緩和」なども注視していかなければならないと思う。 

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05年10月27日(木) 「戦争被害者・被差別者からの問いかけ」 
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 読売新聞の世論調査によると戦争責任の議論が不十分であると考える人が約6  割に達するらしい(10/26)。責任は誰にあるのかという問いに、「陸軍や海軍の指  導者(67%)」、「首相(33%)」、「政治家(27%)」、「天皇(19%)」の順だったそ  うだ。また、日本がアジアの人々に多大な被害を与えた責任について、「もう感じ な くてよい」と考える人は45%。感じ続けなくてはならないと考える人は、「あと10 年 〜30年ぐらい」が13%、「その後もずっと」が34%なんだそうだ。 
 この調査結果を見ていると、腸が煮えくり返って仕方がない。「戦争」責任を軍人  や政治家、天皇にだけ押し付けるのはともかく、「戦後」責任について「もう感じなく  ていい」とか「あと10〜30年ぐらい」と平気で言える神経が知れない。一体私たち  日本人はこれまでどれだけ「戦後」責任を果してきたと言うのだろうか?日本の植  民地であった台湾や韓国の元ハンセン病患者が訴訟を起こしていたことをどれだ  けの人が知っていたのだろうか(10/25)?私は知らなかった。無理やり日本に連  れてきて強制労働を強いり、戦後も止むを得ず日本に留まざるを得なかった人々  やその子孫に選挙権する与えてこなかった。そしてこれからも与えるつもりがない  (10/26)。そのことに対して怒りを持っている日本人がどれだけいるのいうのだろ う か?戦争中は本土防衛の捨て石≠ノし、戦後は戦後で「抑止力維持のため」 と 言っては全国の米軍基地の75%を背負わされてきた沖縄の人々の悲しみ苦し み にどれだけの人が寄り添おうとしてきたのだろうか?今回の米軍再編に対する 沖 縄の人々の怒りにどれだけの人が耳を傾けるのだろうか(10/27)?これで本当 に 胸を張って「戦後」責任を果してきたと言えるのだろうか?私には言えない。 
 「戦争」責任は他人に押し付けるは、「戦後」責任すらまともに果そうとしない。こ  れが私たち日本人のありのままの姿である。「本当にあなたはそれでいいの?」  「それがあなたの信心なの?」と韓国や台湾の元ハンセン病患者の人たち、在日  韓国・朝鮮人(外国人)、沖縄の人たちが今私たち日本人(念仏者)一人ひとりに  問いかけているような気がしてならない。 

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05年10月26日(水) 「知らないことだらけ」 
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 台湾、韓国の元ハンセン病患者の人たちがおこしていたハンセン病訴訟の判決  が東京地裁であり、台湾の原告側は勝訴、韓国側は敗訴という結果になったとい  う(10/25)。私もこれまで少しだけど、ハンセン病差別についての本を読んだり、 学 習会に参加したり、元患者さんの話を聞いたりしたことはあった。でも、日本の 旧 植民地であった台湾や韓国でも同じような隔離政策が行われ、酷い差別を受 けて きたという実態についてはほとんど知らなかった。それどころかこのような裁 判が 行われていたことすら知らなかった。本当に知らないことだらけだなと改めて 気づ かされた。 
 確かに知ったところで何が出来るというわけでもないかも知れない。でもそれで も 被差別者や戦争被害者の声を聞き続けていこうと思う。いのち≠フ叫びに耳 を 傾けていこうと思う。一人の念仏者として、これからも。 

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05年10月25日(火) 「小泉純一郎≠支持する人とは・・」 
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 「日本をライバル視する認識を広め、反日感情を作り出すことは中国の指導部 に とって好都合なのだろう」(10/25)。靖国神社参拝に反発している中国に対する こ れが私たちの国の首相の言葉である。自らのことは棚に上げ、相手を批判し、 問 題の本質を見えなくする。自分さえよければ他人(被害者)の傷口に平気で塩を 塗 るようなまねをする人間・小泉純一郎。これを聞いてもまだ半数以上の国民が 彼を 支持するのだろうか?・・・・ 

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05年10月23日(日) 「動く海上基地=v 
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 「動く海上基地」と言われる大型の高速輸送艦を導入することを日本政府がアメ  リカに伝えたという(10/23)。理由は、有事や国際「平和」協力活動の際に、自衛  隊による米軍への後方支援・協力(輸送面)を拡大するためなんだそうだ。 
 「北朝鮮のミサイル攻撃に備えて!」「中国が攻めてくる!」と必要以上に国民 の 恐怖心を煽り、9条「改正」を先取りするかたちで、自衛隊を海外に派兵するた め の戦力・装備の増強、米軍への一体化・協力体制の整備が進められている。 で も、本当にそんな「脅威」などあるのだろうか?9条を改悪した後自衛隊は米軍 と一 体何をするつもりなのだろうか?  

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05年10月22日(土) 「捨て石=v 
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 アメリカ本土を狙うミサイルを打ち落とすための新型のレーザーを青森県に配 備 するという(10/17)。う〜ん、朝日新聞の記事には事実だけが淡々と書かれて いた けど、本当に大丈夫なの??もし私が「敵」の司令官だったら、まずこのレー ダー を破壊するためにミサイルを撃ち込むと思う。当然周辺地域の住民にも被害 が出 るだろう・・。 
 「日本防衛と極東の平和・安全維持」を施設提供の前提とするこれまでの日米 安 保条約も今は昔。いよいよ日本列島全体ががアメリカ本土防衛のための最前 線 基地にさせられようとしている。 
 アメリカを守るための捨て石≠ニなって死ぬのは絶対にいやだ!! 

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05年10月21日(金) 「『メディア危機』を読んで」 
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  参考書籍で紹介した『メディア危機』はすごく参考になった。というよりも恐ろしく な った。アメリカと日本で行われているメディアを使った世論操作について述べら れて いる。ちょっと前までの異常なまでの北朝鮮バッシングや先の衆議院選での 小 泉手法≠ノよる自民党圧勝など、メディアを使った世論操作が行われていた ので はないかと勘繰りたくなった。実際に政府が行う世論調査では、政府にとって 都合 のいい結果は公表するが悪いものは公表しないといった世論操作が行われ ている んだそうだ(10/20)。 
 これから国民投票に向けて同じようなメディアを使った世論操作が行われないと  も限らない。そんな世論操作や世間(世界)の「常識」といったものに振り回されな  いためにも、今こそ確固とした自己の確立が急がれるのだと思う。そして、その大  きな役割を果すことが出来るのがまさに仏教者であり、私たち念仏者であるんだ と 思う。 

「05年10月11日(火)〜05年10月20日(木)」

05年10月20日(木) 「愚か者」 
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 最近、HPを訪れてくださる方が少し増えたような気がする。嬉しい。でも、決して  賛同者ばかりでもないようだ。たまに批判のメールを頂くことがある。「偉そうなこ と ばかり言っているけど、お前自身はどうなんだ!」という批判が多い。そう言わ れる と反論のしようがない。この会を始めて以来、社会や他人を批判する機会が 多くな った。その分自分自身のことは見え難くなっているのかな?と思うことも確 かにあ る。出来ることなら私も、「他人を批判する前に、自分はどうなんだ?」と自 らを省 みて、「偉そうなこと言える人間じゃないな・・・お粗末な私です」と言って大 人しくし ておきたい。その方がどれだけ楽だろうと思う。 
 でも、まあ、一人ぐらいこんな己が見えていない馬鹿なヤツがいてもいいか!愚  か者だと思われようが、陰で笑われようが、まあ、それでもいいや!どうせ恥をか く のは私なんだから。というこで、これからも続けます。 

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05年10月19日(水) 「小泉首相・靖国神社参拝による悪影響」 
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 小泉首相の靖国神社参拝及びそれに同調する閣僚や国会議員たちの発言・行  動(10/18)に対する悪影響が少しずつ出てきている。政府間の会談がキャンセル  されたり、民間の交流が縮小されたりしているという。 
 その中で一番気になったのは、韓国政府高官が今回の参拝によって6か国協 議 にも悪影響が出るだろうと発言していることである(10/19)。6か国協議といえ ば、 核問題も重要だけど、日本にとっては拉致問題の解決の糸口を見つけ出すこ とが 大きな課題であるはず。そのためには中国、韓国の協力がどうしても必要な はず である。それなのに首相参拝によって中国や韓国の人々の気持ちを逆なぜ してど うして協力を取り付けることが出来るのだろうか? 
 国民一丸となってあれだけ「拉致被害者を絶対に救出するんだ!」と言っていた  のに、なぜ半分近くの人々が首相の参拝を支持できるのだろうか(10/19)?「拉 致 問題解決のためには経済制裁も辞さない」とまで言って熱心になっている安倍 晋 三氏がなぜ首相の参拝を支持する自民党議員の勉強会の顧問になっている のか (10/18)?あれはみんな嘘っぱちだったんだろうか?一体何が本当で、どれ が本 音なのかわからなくなってきた。 

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05年10月18日(火) 「小泉首相の靖国神社参拝に断固抗議する!!」 
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 小泉首相が「今日の日本があるのは、心ならずも戦争に行かれた方々のお陰 で ある」「(参拝は)本来、心の問題だ。外国政府が、日本人が日本人の戦没者や 世 界の戦没者に哀悼の誠をささげるのを『いけない』とかいう問題ではない」と言 って 靖国神社に参拝した。 
 その言葉からは加害者としての痛切な慚愧の念や被害者の痛みに寄り添おうと  する気持ちは全く伝わってこない。日本の侵略戦争によって殺された2000万人以  上ものアジアの人々は今日の日本の繁栄を願って死んでいったのではない!!  「もっと生きたい!なぜ殺されなければならないのか?」と怒りと絶望の中で死ん で いったんだ!多くの日本の兵士、一般の人々も同じだと思う。亡き人を馬鹿に する なと言いたい。そして更に許せないのは、「今日の日本があるのは、心ならず も戦 争に行かれた方々のお陰である」と言って、お前らもあの人たちを見習ってこ れか らも「日本」の繁栄のために命を捧げろというメッセージを「国民」に送ろうとし てい る。亡き人・犠牲者の死までも自分たちの目的のために利用するなと言いた  い!! 


05年10月17日(月) 「監視と言論弾圧」 
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 憲法「改正」国民投票法案をめぐる議論が活発になってきた(10/16)。「憲法を 変 えると戦争をする国になると言ったらデマ、虚偽になるのか」という護憲派の質 問 に、改憲派の一人は「私はデマと言いますよ」と応えたとか。あくまでも今はメデ ィア 規制に関する議論だけど、気をつけないといつ市民団体や個人に対しても適 用さ れるか分からない。まさに「反戦ビラをまいて逮捕される時代にどんな運用を され るかわからない」ということだと思う(12/16)。 
 でも、もしそうなったら私なんてヤバイんだろうな・・・。電車に乗るたびに「顔認証  システム」とやらで監視される(10/16)。車に乗るたびにどの道を通ったかすべて  記録される(2/8)。海外旅行をすればいつどの国へ出国し、いつ帰国したから全 て 筒抜け(6/17)。挙句の果てには、「共謀罪」とやらで逮捕されるかも知れない (10/ 4)。 
 う〜ん、「兵戈無用!戦争反対!」って叫ぶのは結構ヤバイかも知れないな〜。  でも、かといって仏教徒・念仏者やめる訳にもいかんしな・・・ 

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05年10月16日(日) 「戦争と差別」 
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 麻生総務相がとある式典で「一文化、一文明、一民族、一言語の国は日本のほ  かにはない」と話したという(10/16)。私の記憶違いでなければ、以前ならこのよう  なマイノリティを排除するような差別発言を政治家(大臣)がしたら、すぐに世論や  マスコミから批判され、大問題になったはず。でも、それも今は昔ってことなのか  な・・・このような人間が次期首相候補の一人だという。 
 多様性が否定される。少数者が排除されていく。人権が軽視されていく。そんな  社会(国家)が戦争を平気で始めるんだと思う。 

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05年10月15日(土) 「出発点」 
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 各地で元従軍慰安婦であった方々の証言を聞く集会が開催されている(10/13   「お知らせ」)。その一方で、政府(外務省)はHP上にある歴史コーナーの記述の 見 直し(「従軍慰安婦」等の言葉を削除等)を検討するという(10/14)。 
 昨日たまたま「水平社」創立のメンバーである西光万吉さんのお寺・西光寺に伺  い、住職さん(?)からお話を聞いた。「差別がいいとか悪いとか、そんなものは理  屈ではない。被差別者の声(痛み・怒り)を聞いて欲しい。そして、あなたはそれに  対して一人の人間としてどう感じるか。その気持ちを大切にして、これから自分は  何をしていくべきなのか考えていって欲しい」。そんな風なことを話された。 
 今後、政府(教科書等)によってどんどんと歴史は歪曲されていくかもしれない。  その時、私たちは何に耳を傾けるのか?政府の言うことにか?教科書に書いて あ ることか?それとも戦争によって傷つき苦しんでいる人々の声(叫び)にか? 
 どこに出発点を置くのか、それが一番大切なことなんだと思う。 

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05年10月13日(木) 「パキスタン地震」 
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 パキスタンで起きた地震による死者の数が最大4万人に上る可能性があるとい  う。そして、約250万人もの人々が家を失い、野外での生活を強いられているとい  う。世界中の国々が支援の手を差し伸べ、日本からも救助隊や自衛隊が派遣さ れ るとのこと。瓦礫の下でまだ生きておられる方もいるとのことなので、一刻も早く 一 人でも多くのいのちが救出されることを願う。 
 このような災害があるといつも思うことがある。こんな時にこそ日本の「自衛隊」  が被災者の救出のためにもっと迅速に積極的に派遣できないものかと。戦争する  ための組織・軍隊ではない。機関銃も戦車も戦闘機も要らない。その人力やお金  を災害で苦しむ世界中の人々のために使えないかと。もしそんな日本になれば、  一体誰が攻めてくるだろうか?私はそんな日本に住みたいな!そんな国を未来 の 子どもたちに残したいな!! 

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05年10月12日(水) 「朝日潰し=v 
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 弁護士グループが朝日新聞に対してNHK特番問題に関して「記事には真実相  当性があり、朝日は正当性を堂々と主張すべきだ」とする申し入れをしたという (10 /11)。 
 私も「最近の朝日新聞は少しおかしいな〜」と思う。NHK特番問題に端を発し、  立て続けに記者の不祥事等が明るみに出たことで、政治家や保守系の新聞やテ  レビでかなり叩かれている。その所為かどうかわからないけど、これまで他紙と比  べてより厳しく権力を監視し告発してきた朝日らしさ≠ニいうのが影を潜め、萎 縮 してしまっているような感じがする。 
 何も朝日新聞が完璧だと言うつもりはない。でも、どんどんと右傾化する最近の  日本社会を見ていると、やっぱり朝日新聞が果してきたような権力監視機能として  のジャーナリズムが絶対に必要なのだと思う。ところが最近、朝日潰し≠ニいう  か、権力に対峙するジャーナリズムへの圧力が一層強まっているような気がして な らない。「大本営発表」をそのまま垂れ流すようなマスコミばかりになったとき、 何が 起こるかは過去の歴史から明らかだと思う。 

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05年10月11日(火) 「民意≠ノ従う」 
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 先の国会で郵政民営化法案に反対した野田聖子氏が、自らの信念を覆し、今 国 会では法案に賛成するんだそうだ。その理由は国民の大多数が賛成している。 政 治家として「民意」に従うんだそうだ。その他にも数名の造反議員が同じ理由で 賛 成するそうだ。 
 「民意」に従うか・・。じゃあ、もちろんイラク派兵延長にも反対してくれるんだろ う。 「<世論調査>イラク派遣延長「反対」77%」(10/10)。 

「05年10月1日(土)〜05年10月10日(月)」

05年10月10日(月) 「在日米軍の縮小と再編」 
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 やっと在日米軍再編の本当の狙いが新聞紙上でも報道されるようになってきた  (10/9)。要するに、今まで在日米軍が果してきた役割や任務の一部を自衛隊が  担う。そして日米同盟の更なる強化を図り、自衛隊と米軍の一体化を進める。そう  することで、米軍は経費の削減にもなるし、何でも言いなりになる、絶対に裏切ら な い「同盟国」日本を従えて東アジアをはじめ世界中の紛争や対「テロ」戦争に介 入 していくことができる。まさに一石二鳥なんだろうな。めでたしめでたし。 
 ・・・・?本当にこれでいいの?不思議とマスコミも世論もこのことに関して何も言  わないけど・・。もしこんなこと許したら、これから自衛隊は米軍と一緒にどんどん と 紛争地域に出かけていき、自衛隊員にもたくさんの犠牲者がでるんじゃない の? アメリカのように常に「テロ」の恐怖に怯えて暮らさなければならないんじゃな い の?それでもいいの?それとも、9条を改悪して自衛隊を正式な軍隊にし、軍事 力 も強化する。有事法制も国民保護法も整備し、万が一の備えも万端だから安心 だ とでも言うの(10/10 10/5)?別にそう思うならそれでもいいけど、でももう一度 ちゃ んと考えても損はないんじゃないかな?自分の将来のことなんだから。 

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05年10月9日(日) 「労働貴族」 
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 まったく信じられないニュースがあった。連合の高木新会長の出身母体であるU I ゼンセン同盟が、「国民主権を原則とする主権国家の防衛を考えるとき、単純 に、 徴兵制は採らない、とうたうことは、"自らは戦わない"と表明することになる」 と述 べ、徴兵制を否定したこれまでの連合の見解を批判したという(10/8)。 
 青年会議所などの企業家や経営者が言うならともかく(10/8)、なぜ労働組合が  そんなことを言うようになったのだろうか?徴兵制なんて復活させて、もし戦争に な ったらまず自分たち(労働者)が最前線に行かされるんじゃないの?それもでい い の?それとも、「近代戦において徴兵制は、戦力としての効果の面から不採用 とす ることは理解できる」と主張するように、徴兵制の復活などありえない。戦争に なっ て戦場に行くのは、大企業の正社員として雇われ、大手の組合に加入できる 自分 たち勝ち組§J働者ではない。パートタイマーやフリーター、ニートといった 負 け組み§J働者だ。俺たちには関係がない。そんな風にでも思っているのだ ろう か? 
 もともと労働組合ってのは、弱者である労働者がみんなで力を合わせて互いに  助け合いながら自分たちの権利や要求を経営者や政府に働きかけていこうという  目的で作られたんじゃないの?それが今じゃ、自分さえよければ、他人はどうだっ  ていいってことなのかな?もしそうなら、ホンマ最低やな!! 

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05年10月8日(土) 「ノーベル平和賞」 
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  ノーベル平和賞に、IAEAのエルバラダイ事務局長が選ばれたという。IAEAの 活 動が核兵器の拡散を防いだという大きな功績があるんだと思う。でも、なぜかし っく り来ない。現にアメリカをはじめ核を保有している国が存在する。そのことには あま り触れないで、北朝鮮など新たに核を保有しようとする国に対してだけ「けし から ん!」と言うのはちょっとどうなのかな・・?核兵器拡散を防止する一方で、逆 にそ の取り組みが現核保有国の立場を利する役割を果している。そんな矛盾が あるよ うな気がする。やっぱり全核兵器の廃棄が理想なんだろうな。その時まで 受賞は 辞退したら、エルバラダイさん(tomoの独り言)。 

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05年10月7日(金) 「タメ息」 
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 オランダの外相が「イラク戦争支持は賢明ではなかった」。イラクが大量破壊兵  器を保持しているという米国の情報が誤っていたことに対しては「今後、米国がイ  ラン核開発を巡って開戦を決めたとしても、オランダは軽々に支持すべきでない」  と証言したとのこと(10/7)。 
 今更何を言てんねん!と言いたいけど、「大量破壊兵器が見つからないからと い って、持っていないとは断定できない!」と開き直り、これまでも、そしてこれか ら も、アメリカの言うがままになっているどっかの首相よりはマシか・・ 

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05年10月6日(木) 「勇気と連帯感」 
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 靖国参拝訴訟で高松高裁は、憲法判断に踏み込まないまま原告側の控訴を棄  却したという(10/5)。ほんの数日前に大阪高裁で違憲判決が出たばかりなのに 残 念で仕方がない(9/30)。これで小泉首相は鬼の首を捕ったかとばかりに参拝 を強 行するんだろうな・・・。 
 でも、聞くところによると、これまで数多くの靖国参拝違憲訴訟が行われてきた け ど、一度たりとも「合憲」という判決は出たことがないという。「違憲」若しくは、憲 法 判断に踏み込まないまま原告側の訴えを棄却してきたかのどちらかなんだそう だ。 このことが何を意味しているかは誰の目にも明らかだと思う。 
 これからは違憲判決を出した大阪高裁の大谷正治裁判長のような勇気と、そん  な個人を支え、孤立させない連帯感が必要なんだろうな。 

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05年10月5日(水) 「流されてたまるか!=v 
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 毎日新聞の世論調査によると、憲法「改正」に賛成とした人は58%だったけど、  9条改悪に関しては「賛成」30%、「反対」が62%だったという(10/5)。意外だっ た のは、20代では70%が改悪に反対しているんだそうだ。頼もしいと思う。でも、 あ まり楽観もしていれないんだろうな。10/3の「つぶやき」にも書いたように、今回 の 選挙で一番小泉劇場≠ノ熱狂し、影響を受けたのが若い世代の人たちだっ た という。 
 これから改憲派が9条改悪に向けてどんな手を使ってくるかわからない。しか し、 たとえどんな手を使ってこようとも、それに流されることのない確固とした自ら の考 え・立場を確立していくことがすごく大切になってくるんだと思う。 

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05年10月3日(月) 「自立した個の確立」 
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 「お知らせ」のページで紹介した天木直人さんの意見にはすごく考えさせられた。  なぜ小泉自民党がこれ程までに支持されるのか?それは「小泉構造改革(新自 由 主義)」によって増大した不安定就業層の若者たち(いわゆるフリーターやニー トと 呼ばれる若者)が熱狂的に首相を支持したことによるという。本来ならばその よう な弱肉強食≠フ社会を推し進める改革に反対しなければならないところ を、逆 に小泉劇場∞小泉手法≠ニいったものに操られ、踊らされ、為政者に とって 都合のいいように統治され、現状を受容してしまっていると分析している。 
 もしこの分析が本当なら、これ程恐ろしいことはないと思う。もし戦争が起こった  ら、いとも簡単に戦争を支持し、国家のために命を捧げる国民(若者)が作り出さ  れてしまいそうな気がする。 
 こんな時代だからこそ、仏様(真実)の教えを拠り所とした自立した個の確立が 必 要なんだと思う。そのための仏教であり、お念仏の教えだと思う。 

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05年10月2日(日) 「喉もと過ぎれば、なんとやら・・=v 
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 「お知らせ」のページでも紹介しましたが、賛同人の小武正教さんが「つくる会」 の 公民教科書を採択した本願寺派宗門校・武蔵野女子学院中学校に公開質問 状を 出された。私もニュースで知った時、すぐにメールで問い合わせたけど、返事 は返 ってこなかった。そしてそのままほったらかしにし、その事もすっかり忘れてい た。 
 これがいけないんだろうな。みんな誰でも最初は「これはおかしいぞ!」と疑問は  抱く。でも、何のアクションも起こさなかったり、起こしてもその後相手側から反応 が なければ、そのままいつの間にか忘れていく。喉もと過ぎれば、なんとやら。ま さに 相手の思うツボなんだろうな・・。そのことを今回の件で、大いに反省し、学ば せて もらったような気がする。 
 ・・・でも、やっぱり「言うは易し、行うは難し」なんだろうな。すごく勇気のいること  だと思う。次回に教訓を活かせるだろうか?う〜ん・・・ 

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05年10月1日(土) 「小泉靖国参拝・違憲判決」 
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 大阪高裁で、小泉首相の靖国神社参拝は「憲法20条3項が禁止する宗教的活  動にあたる」とし、明確に違憲であるとの画期的な判決が出された(9/30)。当然 の 判決だと思う。でも、あえて判決を出した大谷正治裁判長に敬意を払いたいと 思 う。勇気のいる判断だったと思う。 
 しかし、その一方で、首相の参拝により精神的苦痛を受け台湾先住民らの訴え  が聞き入れられなかったことは残念だと思う(9/30)。「政教分離」の問題ももちろ  ん大事だけど、首相の参拝によって傷ついているアジアの人々がいるということは  日本人として絶対に忘れてはいけないのだと思う。 
 今回の判決によって、自民党内からは憲法の政教分離規定を緩和しようとする  動きが早くも出ているという(10/1)。9条改悪だけでなく、これからはそういった動  きもしっかりと注視していかないといけないんだと思う。 

「05年9月24日(土)〜05年9月30日(金)」

05年9月30日(金) 「格差社会」 
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 民間企業に勤める日本人の年間平均給料は約439万円なんだそうだ(9/28)。 7 年連続の減少とのこと。失業率が改善し年間の所得税額も前年を上回り、景気 は 回復していると言われているのに・・・。どうやらその背景には、「正社員より賃 金の 安いアルバイト・パートタイマーや転職者の増加などの雇用形態の変化」が あるん だそうだ。 
 民営化。小さな政府。福祉の切捨て。頑張ったもの=iあくまでもカッコ付き) だ けが報われる社会。裕福な人はどんどんと裕福になり、貧しい人はどんどんと 貧し くなる。将来日本にもそんな「格差社会」が到来するのだろうか?そんな社会・ 国が もし戦争をしたら、まず犠牲になるのは誰なのか?明らかだと思う。 

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05年9月29日(木) 「日本国民は過去を深く反省している=E・・?」 
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 戦前、日本企業に徴用・雇用され死亡した朝鮮半島出身者の遺骨問題で、日本  政府は調査結果の一部を韓国側に初めて伝えたとのこと(9/28)。戦後60年目に  して初めて・・。 
 「あなたが目にしているのはナショナリズムではない。日本国民は(第2次大戦な  どの)過去を深く反省している」という私たちが選んだ小泉首相の発言(9/28)。一  体誰が信じてくれるというのだろうか? 

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05年9月28日(水) 「親(大人)の責任A」 
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 自衛隊の存在をアピールするためのイベントが相も変わらず続いている(9/  27)。そのようなイベントに親子連れで駆けつけ、戦車や戦闘機に乗って大喜びす  る子どもを見て、親が満足する(9/26)。9/16の「つぶやき」にも書いたけど、私が  毎日こうして記事をチェックしていて一番腹が立ち、悲しくなるのがこのニュースで  ある。 
 私たち大人の軽率な判断(怠惰)で憲法を改悪して(許して)、その結果戦争が 起 こり、それによってたとえ自らの命を落としたとしても、それはそれで仕方がない の かも知れない。自らの行為の責任は自らでとるしかない。でも、そのシワ寄せが 何 の罪もない子どもたちにまで及ぶ事だけは絶対に許してはいけないんだと思 う。そ れだけは耐えられない。 

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05年9月27日(火) 「小泉マジック=v 
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 昨日の小泉首相の所信表明演説が行われた。その中で頻繁に出てきたのが  「国民」という単語だったんだそうだ。改革が「国民」から支持されている。「国民」 の 3分の2以上が自分を支持していると言いたかったのだと思う。 
 でも、「国民」という単語ほど誰を指しているか曖昧なものはないような気がす る。 実際に、今回の選挙でも議席数では自民党の圧勝だったけど、投票数では 「民営 化法案」反対の方が多かったという。それなのに「国民が!」「国民が!」と 繰り返 して、あたかもほとんど全ての人が自分を支持したかのようにうそぶく。そ こまで言 うと聞いている方も「そうなんだ。支持されているんだ」と錯覚してしまう。 これを 小泉マジック≠ニ言うんだろな。 
 これからも「国民」保護法とか、「国民」の責務とか、「国民」を守るため、そんな フ レーズがどんどん出てくると思う。でも、そんなマジック≠ノ引っ掛からないよ う、 一人ひとりができるだけ正確な情報を得、冷静に状況を判断していく力が必要 とな ってくるんだと思う。 

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05年9月26日(月) 「「米軍の変革・再編」と「憲法9条改悪」」 
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 米軍の変革・再編に伴ない、最近やたらと軍事面での日米の一体化が進んでい  るように思う(9/25 9/24)。当初は、「再編に伴なって米軍基地が規模縮小される  んだからいいことなのかな?」と思っていた。でも、よくよく見ていくと、これまで米 軍 が担ってきた部分を単に自衛隊が受け持つことになっただけなのではないか? 北 東アジアにおける米国の軍事的プレゼンスはそのままで、日本の負担(財政 面・人 的面)だけが増えることになるのではないのか?これじゃ日本はアメリカの 単なる 防波堤であり(9/26 9/26)、財布でしかないのではと思う。 
 マスコミも誰も疑問を呈さない。当たり前のように進められていく日米安保同盟 の 強化。これからはちゃんと注視していかなければならないんだと思う。もしかし たら 改憲の動きもココに出発点があるのかも知れない(7/10 7/19)。 

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05年9月25日(日) 「戦争被害者の声に耳を傾ける」 
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 「お知らせ」のページでも紹介しましたが、静岡市で元従軍慰安婦の方が描いた  作品を集めた絵画展が開かれているとのこと。この企画に限らず、出来るだけ戦  争の悲惨さや被害者のじかの声を聞くことはすごく大切なような気がする。 
 私は憲法9条は先の大戦で犠牲なった無数の人々の悲しみや苦しみ、怒り、呻  き、平和への切なる願いの中からつむぎ出されたものだと思う。私たち念仏者は  今こそそんないのち≠フ叫びや願い一つひとつに真摯に耳を傾けるべきなん だ と思う。その時、なぜ憲法9条がすばらしいのか、なぜ守らなければならないの か、 自ずと知らされてくるんだと思う。いのち≠フ願いを聞き続ける。そこから 出発す る。それが念仏者なんだと思う。 
 そうじゃないと、小泉手法≠ンたいなものにこれからも簡単に流されてしまう よ うな気がする。 

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05年9月24日(土) 「超&ロ守派議員」 
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 与党・自民党の衆議院選圧勝や民主党代表に前原氏が選ばれたことなどか ら、 改憲の動きが急に早まり、最近は読んでいてイライラする報道ばかりが目立 つ。し かし、久しぶりに「ざま〜みろ」と思えるニュースがあった。先の選挙で自民 党から 公認をもらえずに落選した造反議員たち。その中には、超≠ェ付くほど の保守 派議員がかなりの数いたんだそうだ。ところが彼らがいなくなってしまった ために、 これまで「愛国心」の文言を入れようと画策していた教育基本法「改正」の 動きが停 滞してしまったんだそうだ(9/23)。よかった!よかった!! 
 でもあまり喜んではおれないか・・。超保守の代表的な存在であり、なぜか国民  からの人気も高い安倍晋三氏が次期首相の最有力候補というから。

「05年9月11日(日)〜05年9月20日(火)」

05年9月20日(火) 「小泉手法=v 
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 興味深い調査結果が出ていた。今回の衆議院選挙は「劇場型選挙」だと言われ  ている。それを裏付けるものとして、平日1日あたりのテレビを見る時間が長いほ  ど、自民とや小泉首相を支持する割合が高かったという(9/19)。 
 全てがそうだとは言わないけど、やっぱり今回の選挙結果を左右したのはマス コ ミの力だったということが証明されたと思う。中身はないけど分かりやすさが取り 柄 の小泉手法=B「大きな政府か小さな政府」、「改革が非改革」といった二者 選 択を迫るやり方。刺客≠竍美人女性候補≠ニいった話題性。そんな戦略 にま んまと乗せられたのかもしれない。 
 おそらくこれからもどんどんとマスメディアの力を利用して私たちの心を奪おうと し てくると思う。それに負けないだけの確固とした個の確立が必要なんだろうな。 

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05年9月19日(月) 「戦争は人を差別する∞A」 
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 旧陸軍が戦争末期に兵士不足を理由に知的障害者も徴兵し、戦後も色々な難  癖をつけて恩給や補償の対象から除外していたという調査報告が出ていた(9/  19)。調査した清水寛・埼玉大名誉教授の「戦争は一番弱い者に対して最もむご い 仕打ちをする。その現実を若い人たちにも伝えたい」という言葉が忘れられな い。 戦争は人を差別する♂めてそのことを思った。 

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05年9月18日(日) 「第二の自民党、第二の小泉」 
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 民主党の代表選挙で前原誠司氏が当選したとのこと(9/18)。この人の信念は、  憲法9条第2項を削除して自衛権を明記することなんだそうだ。また、民主党の「影  の内閣」とやらでは防衛庁長官になるなど、かなりの「タカ」派らしい。 
 最近、「改革」とか「若さ」、「強いリーダシップ」といったものをアピールすると、そ  の内容や発言者の人柄に関係なく支持される傾向があるような気がする。それを  念頭にかどうかわからないけど、民主党の一部からは、今回の小泉首相の手 法 ≠ノ学ぶべきだという声も出てきているらしい。第二の自民党、第二の小泉に なら なければいいけど・・。 

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05年9月17日(土) 「軍事優先社会」 
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  「多目的」を前提に打ち上げられた情報収集衛星が、軍事機密を理由に、災害  時などでは活用出来ない状況にあるとのこと(9/17)。 
 でも、それってなんか変だよな。「安保」のためには、災害によって被害を被る国  民の生命や財産は守らなくてもいいということなのだろうか?北朝鮮の核施設や 中 国、ロシアの軍事基地を偵察しているとのことだけど、本当は米軍のために情 報を 集めているだけじゃないの?と勘繰りたくなる。平素から国民を守ろうとしな いもの が、有事の際に国民を守るとは思えない。 

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05年9月16日(金) 「親(大人)の責任」 
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 最近、自衛隊の活動を紹介するイベント等がやたらと多い(9/10 9/10)。自衛隊  をモチーフにした映画が作られたり、旧海軍の戦艦の模型が復元されたり、戦車  を公道で走らせたり、装甲車に試乗させたりと、国民にその存在をアピールしてい  る。父親と見学に来たまだ小学1年生ぐらいの小さな子どもが「(軽装甲機動車 の) 運転席に乗ったよ。運転してみたい」と満足気に語っていたという(9/15)。 
 以前、ある先生が親子で靖国神社を見学したんだそうだ。私は行ったことがな い ので知らないけど、靖国神社には大きなゼロ戦の模型が展示されているんだそ う だ。それを見た下の息子が「わ〜格好いい!」と言った。するとすぐさま上の娘 が 「なに言うてんねん!あれは人殺しの道具やぞ!」と言った。それを聞いた先生 は 「わが子ながらよくここまで成長してくれた」と満面の笑みで話しておられた。 
 何の罪もない子どもたちを将来戦場に送るのか送らないのか、私たち親(大人)  にかかっているんだと思う。 

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05年9月15日(木) 「口先だけの謝罪」 
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 旧日本軍によって遺棄された毒ガス兵器などで死傷した中国人やその遺族が 日 本政府に損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、元日本軍属の男性の証言によ り軍 が組織的に毒ガスを遺棄していたことが明らかになった(9/14)。その男性は 証言 の最後に「帰国時から現在にいたるまで、日本政府から毒ガス弾の遺棄状 況につ いて聞かれたことは一切ない。もし聞かれていたら、事実を話したし、一つ でも多く の毒ガス事故を防げたと思う」と答えたという。 
 「日本は何回謝らなければならないんだ!」「もう未来志向でいこうよ!」という声  をよく聞く。でも、この裁判を見ていると、これまで日本政府がおこなってきた謝罪  がいかに口先だけであったかがよく分かる。都合の悪いことは隠し、たとえバレタ  として「もう補償問題は解決済みだ!」と被害者、遺族の訴えを聞こうともしない。 こ んな状態でどうやってアジアの人々と共に未来に進むことが出来るのだろう か? 

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05年9月14日(水) 「言論弾圧」  
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 厚生労働省の職員が共産党の機関紙「しんぶん赤旗」を配るために警視庁職 員 官舎に立ち入り、住居侵入容疑で逮捕された事件で、東京地裁は東京地検の 勾 留(こうりゅう)請求を却下したというニュースがあった(9/14)。最近あまりにもこ う いった公安警察による言論の自由を弾圧するような事件が多発している(5/20  1/ 11 12/16)。「戦争に反対」という落書きをしただけでも逮捕される時代になって しま った。恐ろしくてしかたがない。 

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05年9月13日(火) 「結構ヤバイかも・・・=v 
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 今回の衆議院選挙で当選した議員へのアンケートによると、改憲派が84%(9/  13)、9条改悪賛成は72%にもなるという(9/12)。 
 結構ヤバイかも・・・。自民、公明だけでなく民主党、無所属議員にも賛成者が多  いから、いずれ近いうちに必ず国民投票は行われると思う。確かに改憲派の議員  は多い。でもまだ国民の多くは憲法9条だけは守りたいと思っていると思う。でも、  今回の「小泉劇場型選挙」のように、彼らは巧みに私たち国民の心を奪ってくると  思う。 
 そんな戦術に負けないためにも、私たち念仏者がこれからどれだけ自らの拠っ  て立つ場所をきちっと定めることができるか。9条に込められた願い、大切さを一  人でも多くの仲間に訴えていけるか。そこにかかっているんだと思う。 


05年9月12日(月) 「自灯明・法灯明」 
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 与党勢力が衆議院で3分の2以上の議席を確保したとのこと(9/12)。まだ参議 院 はあるけど、これで衆議院での改憲要件は満たされることとなった。 
 なぜこれ程までに自民党が支持されたのだろうか?全く信じられない。「洗脳」と  までは言わないけど、おそらく国民の心を引き付けるのが目茶目茶上手いのだろ  う。「小泉人気」という一過性のブームだけで終わればいいけど・・・ 
 でもなんか最近、韓流ブームや、「サッカー日本代表」に対する異様なまでの熱  狂ぶりなどをみていると、すごく怖くなってくる。意図的に誰かがブームを作り出 し、 それがマスコミ等に煽られて、全ての人が一つの同じ方向に進むように仕向 けら れているような気がしてならない。 
 今ほど「自灯明・法灯明」というお釈迦様の教えが必要な時はないような気がす  る。 

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05年9月11日(日) 「ウルトラC≠ゥら縁起≠ヨ」 
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 今日は衆議院選挙の日。人生で初めて投票した。別に政治に興味がなかった 訳 じゃないけど、現在の選挙制度のもとでは実質的には誰でもが立候補できる訳 で もないし(何百万の供託金が必要だし、人によるけど一度の選挙で億単位のお 金 が必要という)、国会では多数決の論理で少数者の意見はほとんど聞き入れら れ ないし、これといった支持政党もなかった。投票率を下げることで国民(私)は今 の 政治(制度・家)に納得していないぞという意思を表明しているつもりだった。 
 でもこの9条を守る取り組みを始めてみて気が変わった。自分の住む社会をより  良い方向にもっていくのにウルトラC≠ヘないってことに気づいた。ある日急に よ くなることなんてありえない。逆にその方が怖い。やっぱり少しずつかもしれない け ど一歩一歩前に(後退する時もあるけど)進んでいくしかないと思った。今まで は、 自分自身は何もせずに、誰かがやってくれるのを待っていたような気がする。 甘え ていたんだろうな。 
 仏様の教えとは「縁起」だと言われている。原因があり、色々な条件(縁)が重な  り合ってはじめてある一つ結果が生じるんだそうだ。だからウルトラC≠ネんて あ りえない。 

「05年9月1日(木)〜05年9月10日(土)」

05年9月10日(土) 「貧富の格差によって受ける戦災も異なる」 
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 防衛庁はロシア製の火器を購入してその性能や防弾性をなどを研究するという  (9/9)。その理由は「自衛隊の海外での活動が増え、武装勢力などによる攻撃に  備える必要性が高まった」ためだそうだ。なるほど。・・・えっ!?でもいつの間に 自 衛隊を紛争・戦闘地域に派兵してもいいと決まったの?「自衛隊のいる所、非 戦闘 地域」という首相の迷言も今は昔ってことなのかな? 
 最近あまりにも戦争を前提とした法律や訓練、対策が多すぎると思う(9/10 9/  9)。でも一つだけ間違いないことは「人間のすることに完璧はない」ということだと  思う。どんなに対処しようとも戦争になれば必ず誰か(兵士・市民)が被害を受け  る。でも、それは平等にではない。イラク戦争(5/31)やアメリカのハリケーン被害  (産経新聞)が示すように、貧富の格差によって大きく違ってくる。「国民のため」  「日本のため」って言うけど、その中に自分が含まれているかどうかなんて怪し い。 あまり信じないほうがいいと思う。 

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05年9月9日(金) 「私たちが知っている戦争」 
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 中国軍が戦力の増強及び近代化を進めているという(産経新聞)。これではっき  りしたと思う。たとえどんなけ日米安保を強化しようとも、憲法9条を「改正」しようと  も、ミサイル防衛システムや国民保護法とやらを整備しようとも、もし中国との間で  何かあったとしたら、もう子どもの喧嘩では済まなくなりつつあるということが。双 方 にたくさんの犠牲者が出ることは間違いないと思う。 
 テレビで放映されるアフガン戦争やイラク戦争だけを視ていると、米軍の圧勝ば  かり伝えられ、まるでテレビゲームをしているかのような錯覚を覚える。お互いが  殺し殺されるといったドロドロしたものは全く見えてこない。そこにはいのち≠フ  気配すら感じない。それどころか逆に何かスッキリしたものすら感じてしまうことが  ある。私たちが知っている戦争とはそんなものでしかないのかも知れない。今、日  本社会の中にある好戦的な雰囲気はそこから来ているのかも知れない。 

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05年9月8日(木) 「本末転倒」 
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 英国のクラーク内相が、「テロ」に対抗するためにはヨーロッパ全域において監 視 カメラや生体認証によるパスポートの導入など個人監視を強めるべきだと語っ たと のこと(9/7)。内相いわく「監視が問題というが、安全に地下鉄で旅行できる 権利も 認められなければならない」とのこと。国家の安全のためには個人の自由 の制限 もやむを得ないとのことらしい。 
 確かに「テロ」は絶対に許せないし、国民の生命と財産を守ることは政府として 当 然である。しかし、もとはというとイギリス政府自体が国家の安全を脅かす原因 を 作ったんじゃないの(7/31)?そのことは棚に上げておいて、国民だけに負担を 押 し付けるのはおかしいと思う。 
 でも、決してこれはイギリスだけの話ではない。いずれ日本も・・・(6/17 7/19) 

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05年9月5日(月) 「掲示板に関するお願い」 
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 昨日より掲示板の運営方法を変更し、これまでの掲示板をお知らせ・情報系専  用とし、新たに意見交換用としてそれぞれの意見・主張を書き込み議論するため  の掲示板を設けました。 
 しかし、この会を設立した趣旨には、世間の価値観や「常識」に流されることな く、 まず自分でしっかりと現実を見聞きし、親鸞聖人の教えを拠り所に自ら考え、 自ら の立場を決めていって欲しいという願いがあります(もちろん9条改悪に反対 してい って欲しいですが、結果として賛成の立場になったとしてもしかたがないか なと思っ ています)。だから新聞記事を集めたり、講演会やイベントのお知らせ等 を紹介す ることを活動の中心としています(もちろん9条改悪反対の立場から)。 「親鸞聖人 の教えを拠り所として」というところが、他の同じ護憲派の会と違うとこ ろです。そん なことで、出来るだけその趣旨に沿った書き込みを中心にしていただ きたいと思い ます。 

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05年9月4日(日) 「脱亜入欧℃v想の延長線上」 
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 横須賀基地に7隻目の米イージス艦が配備されたという(9/3)。北朝鮮のミサイ  ル攻撃に対抗するためとしているけど、おそらく対中国を意識してのことだと思う。 
 確かに中国は軍の近代化を図り、軍備を増強し続けている。でも、それは東ア ジ アにおける米軍の存在があまりにも大きいからじゃないのかな?肯定するつも りは ないけど、それに対抗せざるをえないんだと思う。よく「アメリカは日本を守っ てくれ ているんだ」と言うけど、逆に米軍の存在が日本の安全を脅かしているよう な気が してならない。 
 素人目でしかないけど、いい加減に日米同盟ばかり強化して中国との対立を強  めるのではなく、日米同盟の見直しも含めてもっと中国(アジア)との関係改善を 図 るべきじゃないの。「国民保護法」なんど作るよりも、それが強いては本当に国 民 の安全を守ることになるんじゃないの? 
 でもそれじゃ、アメリカの機嫌を損ねるし、中国嫌いの人たちが納得しない  か!? 

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05年9月3日(土) 「戦争は人を差別する=v 
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 アメリカのニューオーリンズでハリケーンによる被害が拡大しているという。亡く な られた人や、大きな被害を受け困難な避難生活を強いられている人の大半が 黒 人貧困層の人たちだという(詳しくは)。初めて聞いたんだけど、「災害は人を差 別 する」という言葉があるらしい。それが今回のハリケーンに最も悲惨な形で当て は まってしまったんだそうだ。 
 でもこの言葉は戦争にも当てはまるんだと思う。「戦争は人を差別する」。兵士と  して戦わされる人(5/31)。「テロ」や武力攻撃を受けたときに色んな意味で真っ先  に苦境にたたされる人。核シェルターなど買えない人。などなど。よく「国民」と一 括 りにして言うけど、その範疇に入っていない人もたくさんいるんだと思う。格差社 会 が近づいている、特にこれからは・・ 

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05年9月2日(金) 「もう逃げることはできない=v 
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  「つくる会」の歴史教科書の採択率が0.5%以下になることが確実になったとの  こと(9/1)。私たちが知らないところで自民党などからかなりの政治的圧力があっ  たにもかかわらず、このような低採択率で済んだことは、まさに「住民運動の勝 利」 だと思う。私たち一人ひとりは無力・微力かも知れないけど、力を会わせ共に 頑張 れば、どんなに大きな圧力すら跳ね返すことができるということを、教えてくれ たよ うな気がする。 
 「これからも頑張ろう!」と思ったとたん、全く信じられないようなニュースが飛び  込んできた。なんと武蔵野女子学院中学校が「つくる会」の公民の教科書を採択 し たという(9/2)。この学校は親鸞聖人の教えを建学の精神とした本願寺派の宗 門 校のはずである。「知的で相手の立場を考える思いやりの心を常に考える女性 を 育成」するとある。その学校が一体なぜ? 
 でも、これでもう私たち本願寺派の僧侶・門信徒もこの歴史教科書の問題に無 関 心でいれなくなったんじゃないかな。念仏者としてこのまま認めてしまうのか? それ とも・・・。今、一人ひとりに問われているんだと思う。もう逃げることはできな い。 
 近い将来、公立の学校の教科書採択も地域の教育委員会が一括して行うので  はなく、学校ごとに行われるようになる可能性があるという(9/1)。その時、教師や  保護者、私たち地域の住民一人ひとりが、自ら考え、判断していかなければなら な いんだと思う。無関心を装ったり、「知らないうちに決まっていた」と言って逃げる こ とはもう出来ないと思う。 
 一応私は武蔵野女子学院に採択の真偽、経緯、理由を教えてくれるよう質問状  をメールで送ろうと思います。もし回答があればまたお知らせします。 

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05年9月1日(木) 「一人の犠牲者も出さない!」 
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 今、国民保護法という法律のもと、「テロ」や武力攻撃に備えて様々な対策がと ら れようとしている(8/31)。「備えあれば憂いなし」ということで、同じ平和主義者で あ っても賛成の人も多いのだと思う。確かにそう思いたくなる気持ちも理解できな い わけでもない。 
 しかし、私は絶対に賛成しない。なぜなら、一旦「テロ」が起こったり武力攻撃を  受けたら、どんなにすばらしい法律を整備していようとも、どんなに常日頃から訓 練 を積もうとも、多かれ少なかれ必ず犠牲者が出る。間違いないと思う。「全ての いのち≠ヘみんな平等に尊くかけがえのないものである」と説く仏様の教えを頂 く ものとして、戦争が起こることを前提に作られた法律、「多数(おそらく自分を含 む) が助かるなら多少の犠牲はし方がない」という考え方に基づいて作られた法律 にな んか絶対に賛成できない。 
 一人の犠牲者も出さずに済ますにはどうしたらいいのか?!そこに仏教徒とし  て、「念仏者」として反戦・平和問題に取り組むときの土台・出発点があるんだと思  う。それがないといくらでも流されていくと思う。

「05年8月21日(日)〜05年8月31日(水)」

05年8月31日(水) 「それはちょっと・・・」 
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 浄土真宗本願寺派が発行する『本願寺新報』という新聞がある。その9月1日号  (「念仏者九条の会」の意見広告掲載版)に、こんな記事があった。7月に真宗教 団 連合(10派)から小泉首相に靖国神社に公式参拝しないよう要望書が出されて い たとのこと。当然の要望だと思いながら読んでいた。するとその記事の真横に、 今 回の衆議院選挙において本願寺教団が総長名で推薦する候補者の名簿が掲 載さ れていた。教団としてこんなことしていたなんてはじめて知った。どうやら本願 寺派 の門徒さんである候補者を推薦しているんだそうだ。ところが、名簿を見てい て、 一瞬自分の目を疑った。その中に、確か靖国神社に毎年参拝している候補者 が いる。テレビでその参拝の様子が映し出されていたのを見たことがあるので間 違 いないと思う。 
 でも、それってちょっとおかしいんじゃないの?靖国参拝に公式に反対しておき な がら、一方で靖国神社に参拝している人にも推薦状は出す。首相や大臣ではな く、 一議員だからいいのかな?不思議でたまらない。 

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05年8月30日(火) 「現実からの出発」 
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 8月30日から9月3日まで、京都YMCAで「ナヌムの家の絵画・写真展」が開催さ れ る(「お知らせ」ページ参考)。元「従軍慰安婦」だった女性たちが描いた絵画と 肖 像写真が公開されるという。近くの方は是非行ってみて欲しいと思う。 
 反戦・平和の問題にしても、他の社会問題にしても、まず何はともあれ被害にあ  った人、苦しんでいる人の声に耳を傾けてみるべきだと最近つくづく思う。ついつ い 私たちはこのような問題を頭だけで理解して、分かったつもり≠ノなっている 場 合が多いんだと思う。それだけじゃダメなような気がする。苦悩を抱えた人々、 いのち≠フ叫びというものに耳を傾け、共感し、寄り添っていくことが大事なん じゃ ないのかな?そこから出発すべきだと思う。特に私たち僧侶は。 

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05年8月29日(月) 「今、この時、ベストを尽くす」 
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 ある新聞(業界紙)に、京都にある大きなお寺の前管主(?)さんが、平和や憲 法 9条に対する自らの思い・願いを語っておられた。その中で、「もし体に爆弾を つけ たものが自分の前にやってきたらどうするか(=日本は戦争するつもりはない けど、 相手が攻めてきたらどうするんだ!?自衛の戦争は認めるのか?という意 味だと 思う)?」という自らの問いに、自分は殺生を禁じる仏教徒として、相手と共 に死ん でいくつもりであると語っておられた。 
 すごい覚悟だなと思った。9条を守り、真の平和を築いていくためにはそれぐら い の覚悟がいるんだろうな〜と思った。同時にその方は、「九条の会」の呼び掛け 人 の方々は、その辺りの覚悟を語っていない。それでは説得力がない。是非その 辺 りの自らの考えをちゃんと語って欲しいと話しておられた。おそらく、憲法9条を 守 る運動をしている私たち全てのものに対して問いかけているんだと思う。 
 どうだろうか?もしそのような状況になった時に、はたして私自身、仏教徒とし  て、抵抗もせずに相手と共に死んでいくことができるかな?はっきり言って自信が  ない。相手を殺してでも自分だけは生きたいと思うかもしれない・・。私にはそんな  覚悟は一生持つことができない。 
 じゃあ、どうするか?諦めるか?うやむやのまま済ませるか?・・・・。 
 「さるべき業縁のもよほさば、いかなるふるまひもすべし」私でしかないのなら ば、 絶対にそのような状況(戦争)をつくらないように、今、この時、自分のベストを 尽く そうと思う。 

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05年8月28日(日) 「いのち≠フ尊さに敵(他人)も味方(身内)もな い!!」 
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 8/22の「tomoのつぶやき」で、私はイラク戦争における米兵の戦死者の報道に  接する時に、不覚にも「もっと・・・」と思ってしまうことがある、と書いた。 
 イラク戦争における米兵の死者は、すでに1800人を超えているという(8/3)。ア メ リカのあるメディアでは、亡くなった兵士一人ひとりの顔写真や年齢、戦死した 時の 状況などを具体的に伝えている。詳しくは→http://edition.cnn.com/ SPECIALS/ 2003/iraq/forces/casualties/ ほとんどが20代の若者である。彼ら の顔写真を見 ていると、「ああ、もうこの人たちはこの世には存在しないんだ」と初 めて実感した。 一人ひとりにそれぞれの人生があったはず。親がいて、家族が、 恋人が、友人が いたはず。しかし、戦争によって全てが一瞬にして失われてしまっ たんだな・・。たく さんの人が大きな悲しみを抱えることになってしまったんだな・・。 たとえ一瞬でも 「もっと・・」と思ってしまう自分が恥ずかしく、情けなかった。 
 でも、このように顔写真や戦死の経緯等がインターネット上に掲載され、私たち  の知るところとなるのは、イラク戦争で命を落としたほんの一部の人であることも 忘 れてはいけないんだと思う。今回の戦争によって何万人もの罪のないイラクの 人々 が殺された。そして、その何倍もの家族や友人が大きな悲しみを抱えること になっ た。しかし、その事実は決して日本やアメリカのマスコミによって伝えられる ことは ないということを。 
 敵も味方も、他人も身内も関係ない。いのち≠フ尊厳を傷つけるいかなる戦  争にも絶対に反対していこうと思う。 

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05年8月27日(土) 「全ては国家のため、戦争遂行のため」 
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 東京大空襲の犠牲者遺族が補償を求めて国を提訴するという(8/26)。これまで  政府は軍人、軍属などへの補償は行っているが、民間の戦争犠牲者に対しては  「雇用関係にないため受忍の限度内」と援護の対象から外してきた経緯がある。 ま た、60年たっても独立した追悼施設もないんだそうだ。 
 「空襲で家族や財産を失い、孤児や障害者になった人たちは戦後も大変な人生  を送ってきた」。それなのになぜ軍人・軍属と同じように政府は補償してこなかった  んだろうか?同じ「日本人」なのに・・?軍人・軍属なら、たとえ遺族が反対したして  も、あれ程丁重≠ノ靖国神社に祀るくせに、民間人を追悼する施設すらないの  はどうしてなのだろうか? 
 答えは一つだと思う。本音としては軍人・軍属にも補償などしたくはない。でもし な いと、これから国家のために戦争に行ってくれるという人が出てこなくなる。それ は 困る。だから補償もし、丁重≠ノ祀りもする。一方、民間人の場合はそんな 必要 はない。国家にとって、戦争遂行にとって不必要なお金は一銭すら払いたくな い。 そう考えているんじゃないのかな? 
 「国民保護法」とやらを整備して、戦争が起こったら国民を守ると言っているが、  あまり信じないほうがよさそうである。 

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05年8月26日(金) 「多様な価値観」 
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 いよいよ来年度から中学校で使用する教科書の採択協議が佳境に入ってきた  (8/25)。当初思ったよりも「つくる会」の教科書の採択率が低いので正直安堵して  いる。でも、当然の結果だと思う。 
 よく「多様な価値観を認めるべきなのに、なぜ「つくる会」の教科書だけ排除する  んだ」と言う人がいる。でも、「つくる会」の教科書ほど多様な価値観を認めない教  科書はないと思う。本来なら「アジアと日本の関係について、自分たちと相手の立  場の両方を考えられる教科書」(8/24)であるべきなのに、あくまでも日本(人)中 心 の歴史観でしか書かれていないような気がする。また、「生徒が自分たちで学 ぶ大 切さを書いている」(8/24)教科書であるべきなのに、執筆者の価値観を一方 的に 子どもたちに押し付けるような書き方になっている気がしてならない。 
 もちろん、一人前の大人が色々な選択肢の中から「つくる会」の教科書を選び取  り、それに賛同するというなら、それ以上何も言うつもりはない。しかし、まだ十分  な情報や価値観、判断力が養われていない真っ白な¥態の子どもたちに、  「つくる会」の教科書を大人が一方的に押し付けることほど、多様な価値観を無視  した行為はないと思う。 
 確かに私たち人間は煩悩具足の凡夫。私たちの中に「これが真実だ!」と言え る ものはないかもしれない。それならせめて「黒か白か」と二者択一を迫るどこか の 首相のようなやり方ではなく、多方面から物事を眺めることのできる力を養う教 育 を子どもたちにしてあげるべきだと思う。そのことを仏様は教えてくれているの だと 思う。 

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05年8月25日(木) 「既定路線! or 心配性?」 
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 防衛庁が陸自に海外情報専門隊を創設し、海外派遣待機要員を常時2600人  指名する制度も新設する方針だという(8/25)。 
 はっきり言って驚いた。少なくてもこれまでは、ある程度時間をかけ、たとえ形だ  けであっても国会審議を経て、世論の動向なども見極めたうえで、国連や多国籍  軍の傘下で派兵していたはず。ところがイラク派兵を契機に、もうそれでは間に合  わないということなのかな?常に大規模な海外派兵要員を待機させ、独自の情報  部隊を持ち、アメリカの要請があればいつでもどこでも直ぐに出かけていくつもり な のかな? 
 今のところマスコミや世論も特にこのことを問題にしている様子もない。もうアメ リ カ追随の海外派兵は既定路線になってしまったのだろうか?それとも単に私が 心 配性なだけ!? 

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05年8月24日(水) 「御同朋の社会≠ニは!?」 
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 掲示板にもありましたが、広島県では「つくる会」の教科書は一ヶ所も採択されな  かったとのこと。本当に心からよかったと思う。やはり「つくる会」の教科書を採択 さ せようとする政治的な圧力はあったみたいだけど、地元の人々、全国の人々、 そし て韓国の人々の願いと働きかけがあったおかげで、阻止することができたの だと 思う。確かに私たち一人ひとりの力は僅かかもしれない。でも、諦めずに、同 じ思 いをもった人々と手を取り合っていけば、必ず戦争のない平和な社会を築い てい けるのだと改めて思った。 
 お念仏の教えを拠り所とする自立した個人が、一つの目標に向かって互いに手  を取り合っていくところに、私たちが目指す御同朋の社会があるのかもしれない。 

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05年8月22日(月) 「tomoの正体」 
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 私(tomo)は、本願寺派の僧侶であり、親鸞聖人のお念仏の教えを拠り所に生き  たいと願っているつもりである。 
 こんな私が、毎日、新聞記事のチェックをしていると、各誌の国際面でいつも目  に付く記事がある。それは、「イラクで米兵が自爆テロにより○人死亡した」「アフ ガ ニスタンで「武装勢力」の攻撃で○名の米兵が戦死した」という記事である。 
 そんな時にふと思ってしまう。「これで少しはアメリカの世論が戦争に反対し、政  府が軍隊をイラク・アフガニスタンから撤退するきっかけになるのではないか」と。  「もっと」と・・・。 
 これも間違いなく「全てのいのち≠ヘかけがえのない尊いものだ」と言ってい る 私の一面である。 

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05年8月21日(日) 「沖縄の教訓」 
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 「国民保護法」という美名のもと、戦争に民間人を強制的に協力させる体制が  着々と進んでいる(8/20)。「戦争になった場合、市民を守るためには医師や看護  師に医療行為を強制させることや、民間人に土地を強制的に提供させることは当  たり前だろ!」と言うかも知れない。 
 でも、そんな「戦争になった場合」の対処法を考える前に、「戦争を起こさない」 方 法を考えろ!と言いたい。「国民を守るため!」と言うと聞こえはいいけど、実際 に 先の大戦では軍隊は必ずしも沖縄の住民を守ってはくれなかった(3/28)のも 事実 である。 
 地方自治体にできることには限界があるかも知れないけど、例えば、戦争に協  力しない地域をつくることで、市民の生命財産を守る「無防備地域宣言」(7/13 5/  29 4/30 4/24)をするとか、他に色々とやれることはあると思う。上(国)から「や  れ!」と言われて、一つ返事で「ハイ、わかりました」で、なにが地方分権かと思 う。 
 「保護指針もいいが、本来はどうやって住民を避難させるかではなく、どうすれば  逃げなくてもいい国をつくれるか、を考えることが筋であろう。本土防衛の捨て石と  なるのはもうごめんだ。逃げる手だてより、平和と安定の中で暮らせる国づくりを 優 先してもらいたい」(3/28)。そんな沖縄の人々の声に耳を傾けるべきだと思 う。 

「05年8月11日(木)〜05年8月20日(土)」

05年8月20日(土) 「個人の尊重」 
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 「お知らせ」のページで少し紹介した小平市の教育委員長の考えはどうも納得で  きない。社会の混乱と衰弱をもたらした原因は、家庭や地域、国民の「絆」が失わ  れたこと、道徳教育の不足にあると。それは全て戦後の民主化と個人の尊重を求  めた歩みの結果であるという。だから教育委員会が中心になって道徳教育を強化  し、家庭・地域などの「絆」を再構築していくという。おそらく教育基本法の改悪、愛  国心教育の推進を念頭においた発言だと思う。 
 でも本当にそうなのかな?「時代を問わず人が人としてあるための、最も大切な  結びつきが弱まり薄れ、時として消えてしまった」のは、個人の尊重を求めた戦後  の歩みが十分でなかったからじゃないの?自分自身がかけがえのない尊い存在  だと思えない、大切にできないからこそ、他の存在も大切にできないんじゃない  の?そこに「子育て放棄、幼児虐待、いじめ、校内暴力、不登校、引きこもり、 様々 な迷惑行為、理解を絶する犯罪の続出・・・」の原因があるんじゃないの?自 分の いのち≠ェ大切だと本当に思えたら、他人のいのち≠燗ッじように大切 だと 思えるんじゃないの?同じいのち≠ニして共に手を取り合っていけるんじゃ ない の? 
 道徳教育や「絆」を強化するということは、「個人よりも、家族や地域、国家が大  事だ」ということを上から教え込むことだと思う。これ以上個人の尊厳を貶めて、本  当に社会の混乱と衰弱が収まるのだろうか?確かに戦前のように徹底的にマイ ン ドコントロールして滅私奉公≠フ精神を植えつけてしまえば話は別だけど・・ 
 一見すると、この教育委員長の言っていることは「なるほど」と思うかもしれな い。 「絆・結びつきを大切に」と言うと、「なかなか仏教的でいいじゃん」と思うかもし れな い。でも、全くの本末転倒であり、仏教の教えに反するものに思えてならな い。 
 もっといのち≠フ尊厳を説く仏教徒や僧侶がこのような問題に対して積極的 に 発言していって欲しいと思う。そのための仏様の教えだと思う。 

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05年8月19日(金) 「根津公子先生」 
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 入学式で君が代斉唱のとき起立しなかったために、都教委から一ヶ月の停職処  分を受けたにもかかわらず、停職後連日のように勤め先の校門前に出向いて不  当処分の取り消しを訴えた根津公子先生の「停職『出勤』報告」を読んだ。 
 本当にこの先生(人)はすごいと思った。自分の信念、そしてなによりも子どもた  ちのことを考えてたった一人立ち向かっていかれた。どんなに不安だったかと思  う。 
 でも、そんな先生の行動が、子どもたちに自ら考える大きな機会を与え、多くの  人々の心を動かしていった。「先生は本当に偉いね!」と言ってくれる生徒、立ち  止まり「頑張ってね」と声を掛けてくれる近所の人、ジュースを差し入れてくれる 人、 前を通った時にそっと車のクラクションを鳴らしてくれる人など。みんな一人ひ とり 出来ることは違うけど、自分なりの方法でこの問題を考え、行動に移していっ た。 そしてそんな行動がまた逆に根津先生を励ますこととなった。人は支え支えら れて いるんだな〜と思った。読んでいて涙が出てきた。勇気をもらった。 
 「抵抗は一人であっても、その場所から誰か別の「新たな動き」が生まれる。(綿  井健陽)」 

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05年8月18日(木) 「子どもたちに対する責任」 
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 朝日新聞の調査によると、来年春から使われる歴史・公民教科書の採択で、 「つ くる会」の採択率がそれぞれ1%前後になるとのこと(8/18)。「つくる会」側は 10% を目標にしていたらしく、正直なところ「意外と少ないんだ!」と思った。でも、 これま では歴史が0.108%、公民0.074%だっとことを考えると、約10倍の伸 びになっ ている。 
 おそらく採択された地域には、かなりの政治的な圧力がかかったのだと思う。例  えば、東京・杉並区では、一昨年6月に扶桑社版に否定的だった教育長の後任と  して現教育長が就任し、今回の採択で支持した。真偽の程はわからないけど、こ  の教育長は「扶桑社版を好むという山田宏区長に任命されており、採択に区長の  意向が反映された」との批判もあるらしい(8/17)。また、この区では、採択する際  の参考資料となる教科書調査報告書に、「つくる会」の教科書について、否定的な  見解を書いた区立中の社会科教諭に、同校の校長が表現を弱めるよう書き換え  を指示したことが明らかになっている(7/29)。更に、これだけ賛否が分かれ大き な 問題になっているにもかかわらず、都立の中高一貫校と養護・ろう学校で使う教 科 書の採択では、6人の委員が全員が「つくる会」の教科書を選んだとのこと(7/  28)。その他、広島県教委でも、教科書採択における不透明さが指摘されている (6 /18)。 
 このようなことからも、いかに子どもたちや、親、教師の意見を無視して、政治的  な思惑のもと「つくる会」の教科書が採択されようとしているかわかると思う。だか  ら、今回は1%前後で済むかも知れないけど、これからも決して気が抜けないと思  う。 
 でも、今回採択されてしまった地域の子どもたちが可哀そうでならない。私たち 大 人の責任だと思う。是非、先生や親、地域の大人が正しい歴史を子どもたちに 教 えてあげて、人の痛みのわかる人間に育ていってほしいと願わずにはおれな い。 

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05年8月17日(水) 「希代のアジテーター・小泉純一郎=v 
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 法案を通すためなら、自殺者が出ようが、なりふり構わない圧力をかける。参議  院で否決されたにもかかわらず、衆議院を強引に解散する。他にも重要な問題  (改憲、靖国、自衛隊等)は沢山あるのに、郵政問題が総選挙の唯一の争点だと  うそぶく。言うことを聞かないものは徹底的に排除する。それをマスコミが面白可 笑 しく煽り、多数の国民が支持する。こんな最近の小泉政権、マスコミ、世論の動 き を見ていて、恐怖を覚えるのは私だけだろうか・・? 
 そういう意味でも、「お知らせ」で紹介した毎日新聞の「記者の目」の記事は、す ご く参考になった。是非一読することをお勧めします。 
 「戦争は感情に「道理」が負けた時に起こる。希代のアジテーター・小泉純一郎 の 「私的激情」が「道理」を負かし、政党は混乱し、マスコミはむしろ「激情」をあお って いる。この国は危うい。」という言葉で記事は締めくくられている。その意味す るとこ ろをこれからも考えていきたいと思う。 

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05年8月16日(火) 「ちょっと嬉しいこと」 
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  先の大戦で被害を受けた中国の人々に補償をするように国に求めるアピール 文 が戦後補償問題に取り組んできた弁護士らによって出された(8/15)。その呼 びか け人の一人にF1レーサーの佐藤琢磨さんも名を連ねているという。なぜかち ょっと 嬉しい。 
 他人の悲しみ苦しみに寄り添える人間に私もなりたいな! 

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05年8月15日(月) 「60年目の「終戦」の日に思うこと」 
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  門徒さんお盆参りに近くのお墓に行って来た。その一角に、同じ形をした墓石が  整然と13体並んでいた。そこには昭和19年〜20年頃に往生された、17歳〜3 5 歳までの男性の名前が刻まれていた。おそらく戦死された方の墓石なんだろ う。 
 浄土真宗での解釈、他宗の解釈と色々あるけど、世間一般には、お盆には亡き  方・ご先祖様がお浄土からこの世に還えって来る。そしてお盆が終わればまたお  浄土へ戻ると考えられている。 
 ふと思うんだけど、果たして私たちはせっかく♀メえって来られた亡き方(= 仏 様)に本当に遇っているだろうか?ただ形式的にこの世に迎えて、期間が終わ れ ばまた浄土に送っているだけになっていないだろうか?亡き方(=仏様)に出遇 うと は、亡き人の願いに耳を傾けることだと私は思う。 
 じゃあ、これまで私たちは戦争で亡くなられた方の声を聴こうとしてきたのかな?  すごく残念な世論調査の結果が出ていた(8/14)。先の大戦を「間違った戦争(=侵  略戦争)」と考える人が43%のみ。逆に「やむなし(=自衛戦争)」と答えた人が2  9%もいたという。また、将来日本が外国と戦争する可能性があると思うと答えた  人が22%。特に20代では34%もいたという。 
 大切な家族から引き離され、地獄のような戦場で、恐怖と悲しみの中で命を終え  ていかれた方々。そして、お浄土に生まれ、もう一度私たちの元に仏様となって還  えってこられた方々。はたしてこの60年間、私たちは本当に出遇ってきたのか  な・・? 
 折角のこのお盆というご縁に、もう一度戦没者の方々の願いに耳を傾けてみよ う と思う。 

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05年8月14日(日) 「ちょっといいCM」 
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 昨日TVを視ていたらこんなCMがあった。クマによってリンゴ農園を全滅にさせ ら れた農家のおっちゃんが「クマを殺してやりたい」と怒りを顕にしている。ところ が、 よく考えてみると、森に餌がなくなったがためにクマは止むにやまれずリンゴ を食 べたのではないか?人間の都合で森を切り開き、クマの餌を奪っておきなが ら、農 作物を荒らしたクマを一方的に殺すというのは、あまりにも勝手すぎない か・・そう 思ったおっちゃんは森にどんぐりを蒔き始める。人間もクマも共に生きて いく道を 模索し始める。そんなCMだった。 
 「断固としてテロと闘う!」と叫んでいるどこかの大統領や首相に是非視てもらい  たいと思った。おそらく某首相なら「苦難に耐えてよく頑張った!感動した!!」と  絶叫するんだろうけど、自らの考えは決して変えようとはしないんだろうな・・・ 
 でもこれは決しこの二人に限ったことじゃないと思う。私たちみんなに当てはまる  んだと思う。スマップの「世界に一つだけの花」にあれだけ感動しながら、相も変わ  らず「NO.1」を目指す私。「白い巨塔」の里見助教授の強い信念に涙しながら、  自分の保身ばかり考えている私。これが私たち凡夫の悲しい現実なのかな・・で  も、そんな凡夫の闇を照らし続けてくださる方がいる。そんな仏様と共に歩んでい  きたい。 

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05年8月13日(土) 「反対の意思を示してください!」 
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 東京都杉並区教育委員会が「つくる会」歴史教科書を採択してしまった(8/12)。  「お知らせ」のページでも紹介しましたが、お忙しい時期だと思いますが、是非抗 議 のメール・FAXを送ってください。 
 確かに今更抗議したところで、よっぽどのことがない限り、決定は覆されないか も 知れません。しかし、だからといって諦めてはいけないのだと思う。「最初は多少 の 反対はあるけど、一度決めてしまえば、日本国民は「喉下すぎれば何とかや ら・・」 で、直ぐに忘れてしまうだろう!」。そんな風に私たちが国家にこれまで思わ せてき たことが、今回の結果につながったような気がする。 
 これ以上採択地域を増やさないためにも、為政者の思い通りにさせないために  も、これまでの反省を込めて、今からでも抗議の意思をはっきりと示すべきだと思  う。 

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05年8月12日(金) 「貧困者の徴兵制=v 
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 今日の朝日新聞の国際面にこんな記事があった。 
 イラク戦争による死傷者の増加にともない、今、アメリカ軍では兵員不足が大き  な問題となっている。しかし、ブッシュ大統領は、「徴兵制はひかないと」と言ってい  る。そこで、軍は、進学や就職などの選択肢がなく、金や仕事に困っている低所 得 者層の子どもを標的に、軍隊への勧誘を強引に進めているんだそうだ(5/31も 参 考)。 
 「徴兵制をひかない」と明言することで、「あなたの子どもは戦争に行くことはあり  ませんよ」と中産階級の親を安心させる。それによって、国民の多数を占めるそ の 層から「戦争反対」の声を上げさせない狙いがあるのかも知れない。その一方 で、 低所得者層の親や子どもは半強制的に戦争による恐怖と悲しみを強いられ てい る。これを「貧困者の徴兵制」と言うのだそうだ。 
 確かに、今の日本にも徴兵制はない。しかし、「勝ち組・負け組み」というのが言  われだし、どんどんと階層化が進む日本の社会においても、将来、「貧困者の徴 兵 制」がひかれるようになっても決しておかしくないと思う。 
 「じゃあ、ウチは中間層だから大丈夫だな!」と言う人はいないとは思うけど・・・ 

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05年8月11日(木) 「指示待ち人間≠ノならない!」 
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 昨日の「お知らせ」ページでも紹介しましたが、浄土真宗本願寺派長野教区河 西 組の21ケ寺が、15日の終戦の日に併せて平和の鐘を一斉につくという。 
 以前、私が僧侶となって、反戦・平和運動に関心を持ち始めたとき、こんな風に  思った。「本願寺教団には基幹運動本部とかがあるんだから、もっと教団(トップ)  が具体的な運動方針を示して、私たち僧侶や一般寺院を引っ張っていってくれな  いかな〜」と。 
 でも、今は、その考えが間違っていたと思うようになった。これまではいざ知ら  ず、これからは、上からの指示を待ち、「やれ!」と言われて初めて動くような運動  であってはならないんだと思う。一人の僧侶が、一つの寺院が、地域の寺院が、 自 らアイデアを出し、まず自らが行動していかなければならないんだと思う。その よう な一人ひとりの行動が、やがて群れ≠ニなり、いづれは大きな流れとなって 教団 全体をも動かしていくんだと思う。それが今後私たちが進めるべき基幹運動・ 同朋 運動じゃないのかな・・・。 

「05年8月1日(月)〜05年8月10日(水)」

05年8月10日(水) 「台湾有事」 
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 8/10付けの記事に、台湾の副総裁の会見の内容が出ていた。その中で、日米  両国が今年2月、安保協議共同声明に「台湾海峡問題の平和的解決」を盛り込 ん だことの重要性を指摘し、「(日米)同盟強化は、台湾の安全を確保する意味で 大 変重要だ」と語ったという。 
 私には台湾をめぐる国際関係(米国・中国・日本)についてまだよく分からないけ  ど、おそらく中国と台湾の間で紛争が起きた際には、米軍が台湾を支援し、中国 と (部分的)交戦状態になるんだろう(『集団的自衛権と日本国憲法』岩波新書参  照)。その時、確かに自衛隊が最前線に出て中国軍と戦うことはないけど、米軍 の 後方支援をする(6/23、5/26、5/12)。また、日本国内では、米軍基地から中国 を 攻撃するための戦闘機がひっきりなしに飛び立つ。民間も巻き込んで米軍に対 し て物資や空港、病院等の提供が行われる(5/17)。そんな米軍基地を叩こうと中 国 はミサイル等で反撃するのかもしれない。 
  今進められている、日米安保の強化、有事法制(周辺事態法、国民保護法等)  の整備、ミサイル防衛システムの日米共同開発、自衛隊の戦力強化、集団的自  衛権の容認、9条改悪等。全てこの台湾の副総裁が話している内容を念頭に進め  られているんじゃないのかな・・・?まさに今、アメリカの戦争に日本が巻き込まれ  ようとしている。 

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05年8月9日(火) 「8月9日二度と過ちは繰り返さないA=v 
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 今日、8月9日は長崎に原爆が落とされて60年目の日である。この日に併せて、  私たちは「二度と過ちを繰り返さない」と何度も誓ってきたはずである。ところが、  現実はというと全く逆の方向に向かっているような気がする。  
 最近思うんだけど、願いは、願いで終わってはいけないんじゃないだろうか?や  っぱり願いを実現するためには、それなりの努力・実践が必要なんだと思う。 
 私は、「二度と過ちは繰り返さない」という願いを具体化したものがまさに憲法第 9 条だと思う。この9条を守り、その精神を活かしていく事こそが、「二度と過ちを繰 り 返さない」という誓い・願いを実現していく道だと思う。 

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05年8月8日(月) 「『憲法9条・「念仏者」の会』の運動方針」 
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 もっと多くの人に9条改悪に反対してもらうには一体どうすればいいかといつも考  える。もっとこの私に他人を納得させるだけの理論力やカリスマ性があればな〜と  か。もっと有名な先生(和上とか)が先頭をきって反対をしてくれればな〜とか。 
 でも、私にはそんな力はもちろんない。また、たとえ誰かカリスマ性を持った有名  な先生が反対することによって賛同者を増やせたとしても、それじゃ意味はないん  だろうな・・ 
 やっぱり、お念仏の教えを拠り所にして、一人ひとりが自分で考え、自らの意思  で反対するようにならなければならないんだと思う。そうじゃないと、そんな賛同は  一過性のもので終わりかねないし、それこそマインドコントロールと代わらないの か も知れない。 
 やっぱり、これからもコツコツと新聞記事集めるか〜!! 

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05年8月7日(日) 「高校球児」 
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 甲子園の高校野球で、広島代表の高陽東の部員たちが、原爆投下時刻に合わ  せて全出場校の選手による黙とうを計画したというニュースがあった。色々と手違  い等があり実現しなかったらしいけど・・。 
 若い高校生が自から考え、他の高校の球児と共に改めて平和の尊さを考えよう  と計画したという。本当にすごいことだと思う。来年こそきっと実現させて欲しいと 思 う。高野連や大人のみなさん邪魔だけはしないでくださいね! 

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05年8月6日(土) 「8月6日(二度と過ちは繰り返さない∞@)」 
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 今日は広島に原爆が落とされて60年目の日である。私たちはこの日を迎える度  に「二度と過ちは繰り返さない」と何度も誓ったはずである。 
 以前、ある平和に関する展示をしているミュージアムを訪れた。展示を見ながら  「絶対に戦争はいけない!」「平和な世界を創らなければ!」と思った。しかし、そ  の時ふと思った。そういえば、これまでにこのようなミュージアムを何度も訪れ、そ  の度に「戦争は絶対にいけない。平和が一番!」と考えていたな〜と。でも、思う の はその時だけで、直ぐに忘れる。そして、また訪れて、同じように誓う。そして、 また 直ぐ忘れて・・・。そんな繰り返しだったな〜、と。 
 確かに、世界が着実に平和に向かっているならそれでもいいかも知れない。で  も、現実は違った。イラクやアフガニスタンでは戦争が起こっているし、自衛隊が 派 兵されている。日本国内はといえば、歴史が歪められ、有事法制が成立し、9条 を 改悪しようとする動きがある。 
 そんな現実を見ていると、本当にこれまでの自分でいいのかなと思った。展示物  を前にして、涙を流しながら「二度と同じ過ちは繰り返さない」と何度も誓ったくせ  に、何もしようとしない私。まさに「ホンネ」と「タテマエ」を上手に使い分けているな  〜と思った。 
 だから何か自分に出来ることをしようと思った。 

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05年8月5日(金) 「九条に誇りを持とう!」 
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 「参考書籍の紹介」でも紹介した『憲法九条の戦後史』(岩波新書)に、これから  は憲法九条を守る運動(護憲)とともに、九条の精神を活かし実現していく取り組  みを始めないといけないと書かれていた。実際に今、世界のNGOを中心に、これ  までの「武力による平和」に代わって、「非暴力による平和」を実現しようという取り  組みが紛争地域などで行われ、少しずつではあるけど成果もあげているんだそう  だ。 
 九条は決して単なる理想ではない。21世紀の世界の主流になるんだと改めて思  った。「普通の国」、「改憲」を叫ぶやつらの声なんかに惑わされず、私たちは九条  に誇りを持てばいいんだと思う。 

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05年8月4日(木) 「私のヴィジョン」 
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  私たちは、今、「武力による平和」を望むのか、それとも「非武装・非暴力による  平和」を望むのかが問われているのかもしれない。 
 「武力による平和」とは、9条を改悪しないで、現状の自衛隊の戦力を維持し、日  米安保の核の傘のもと近隣諸国との軍事的均衡を保つこと(=冷戦構造)。若しく  は、9条を改悪し、更に強力な自衛軍を設立し、軍事的均衡を保つことだと思う。 一 方、「非武装・非暴力による平和」とは、9条の精神を厳密に守り、直ちには無 理か もしれないけど、自衛隊や日米安保を破棄することで、世界平和を実現して いく道 だと思う。 
 おそらくこのHPを訪れる方には、色々な意見があるんだと思う。でも、私は「非 武 装・非暴力による平和」を目指したい。なぜなら私たち「念仏者」が生まれさせて い ただく阿弥陀仏の浄土とは、戦争もなければ、「兵戈無用(=兵隊も武器もな い)」 の世界である。仏様は、そんな浄土に、私たち凡夫を必ず生まれさせると誓 ってく ださった。親鸞聖人は、私たちは「念仏者」は、死んでからではない、まさに 今、こ の時、その浄土に生まれることが定まり(正定聚)、二度と後戻りはしない (不退 転)位につくのだとお示しくださった。 
 そんな私の口から、この世は色々あるから「武力による平和」も致し方ない。で  も、この命が尽きたら「非武装・非暴力による平和」が実現されたお浄土に生まれ  ることが出来る。もう少しの我慢だ!この世のことは諦めよう!そんな台詞は絶 対 に出てこない。 
 「念仏者」として、私はそんな風には割り切れない。たとえどんなに悩み苦しもう と も、たとえ一人になったとしても、私は仏様と共に「非武装・非暴力による平和」 が 実現されたお浄土に向かって自らの命が尽きるまでこの社会を一歩一歩歩ん でい こうと思う。 
 ある方が、今の改憲一辺倒の社会情勢の中で憲法9条を守る運動に取り組む 私 たちに対して、「まず、私たちがこの国を、世界を、どういう方向に持っていきた い のか、自らのヴィジョンをハッキリさせなければ、流されて行くだけだろう」と指摘 し てくださった。 
 以上が私自らのヴィジョンです。 

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05年8月3日(水) 「私の拠り所」 
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  やっぱり私たち人間はどこまでいっても凡夫(=自己中心的な考えしかできない  存在)だということを忘れてはいけないのだと思う。確かに、いいところはドイツで あ ろうが、フランスであろうが学べばいいと思う。しかし、やっぱりそこにはお念仏 の 教えという土台(拠り所)を持っていないといけないと思う。 
 親鸞聖人は「煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界は、よろづのこと、みなもつて そ らごとたはごと、まことあることなきに、ただ念仏(の教え)のみぞまことにておは し ます(『歎異抄』)」と仰せられた。私たち人間は死ぬまで自己中心的な考えから 離 れられない。「正義」や「普通」、「常識」と言ったところで、それはあくまで凡夫の 価 値観に過ぎない。間違っていることもたくさんある。そのことをしっかりと自覚し て、 常に真実の教え(念仏)を拠り所として、それに問い聞いていく営みが大切な のだ と思う。それが「念仏者」の生き方だと思う。 
 確かに私はまだ十分にお念仏の教えを知らないかもしれない。しかし、現在の 改 憲の動きに対して、もしお釈迦様が、もし親鸞聖人が今生きていたら、どう仰る だ ろうか?9条を改悪して、軍事力を増強し、中国と睨み合って、いつ壊れるかも しれ ない「平和」を築けと仰るだろうか?また、私たち念仏者が生まれさせていた だくお 浄土はどんな世界なのだろうか?「兵戈無用」の世界のはずだ。私は常に そのこと を考えながら自分の考えを語っているつもりです。私の拠り所はドイツで もなけれ ば、世間の「常識」でもない。お念仏の教えです。 
 まあ、色々な意見があっていいと思います。これから時間をかけて共に学び、共  に考えていきましょう。それがこのHPの趣旨です。 

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05年8月2日(火) 「自民党新憲法草案条文案」 
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 自民党の新憲法草案の条文案が明らかになった(8/1)。 
 9条2項を削除し、自衛軍の保持を明記。その任務として、海外での武力行使を  認めるだけでなく、「国の基本的な公共の秩序の維持」を目的に治安出動までも 念 頭においているとのこと。また、政教分離規定を緩和し、社会的儀礼の範囲内 で 国と公共団体の宗教的活動を容認し、公金支出も認めている。改憲要件として  は、各議院の総議員の過半数の賛成で可能。また、今回は見送られたが、国民  の義務として国防の義務なども盛り込まれる予定だという。 
 こんな憲法を持った国に住みたいですか?私は絶対にいやだ!! 

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05年8月1日(月) 「「テロ」の首謀者」 
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 ロンドンで起きた「テロ」の容疑者によると、彼らはアルカイダ組織とは関係なく、  イラク戦争が動機となって犯行を思い立ったという(7/31)。 
 一体誰が「テロ」を誘発しているのか?誰が世界中に「テロ」をばら撒いているの  か?これでよく分かる。本当に米政府や英国政府、日本政府は、国民の生命と財  産を守るつもりがあるのだろうか?それとも石油や同盟関係の方が大事なのだろ  うか? 

「05年7月21日(木)〜05年7月31日(日)」

05年7月31日(日) 「「つくる会」の教科書」 
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 「つくる会」の教科書が市販されるという(7/31)。前回の時には、文科省が反対 し ていたらしいけど、今回は一転、容認したらしい。また、文科相が「つくる会」の 教 科書採択を決めた自治体の採択地区離脱・単独採択を認める(7/30)など、文 科 省はこれまでのルールを全く無視してまでも「つくる会」の教科書を採択させた いら しい。 
 昨日、たまたま本屋で「つくる会」の歴史教科を見たので、パラパラと読んでみ  た。なにかすごく違和感があった。自国中心的で、戦争のことに関しても、「欧米 が 悪い」、「日本が中国やアジアに侵略したこともいたし方がなかった」という風に 語ら れており、そこからは全くと言っていいほど、反省の気持ちや謝罪の言葉が 伝わっ てこない。 
 こんな教科書で教えられた子どもが、どうして国際感覚を身に着けることができ  るだろうか?自分のこと、自国のことしか考えられない人間が、どのようにしてこ の 国際化の時代に他国の人とコミュニケーションが取れるのだろうか?本当なら 経 済界が先頭をきってこの教科書の採択に反対したっていいぐらいだと思った。 

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05年7月30日(土) 「主権在民」 
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 今日、映画「日本国憲法」を初めて観た。ゲストとして、映画の中でも発言してい  る日高六郎さんが来ていて、最後にお話をしてくださった。 
 その中で、憲法とは「国民」が国家・政府に対して「これはしてもいい」「これはし て はダメだ!」と宣言した命令書だと仰っていた。あくまでも私たち「国民」一人一 が 主役であって、国家・政府はその「国民」のためにあるのだと。それを主権在民 と 言うのだと話しておられた。 
 それなのに、今、政府・自民党・教育委員は「国民」の意思を全く無視して、憲法  や教育を変えようとしている(7/30)。同時に、私たち「国民」一人ひとりもあまりに  もこのような動きに無関心でいるのではないだろうか? 
 日高さんはこのことを指して、今の日本では、誰でも認める現憲法の主権在民 す ら守られていないし、守ろうとしていないと話しておられた。 

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05年7月29日(金) 「運動をしているつもり=v 
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 最近ふと思うのだけど、意外と私たち運動をしているものは、少しでも自分と意 見 の違う人に対して非常に冷たい部分があると思う。それどころか同じ考えを持っ た 仲間に対しても冷たいと思うことがある。 
 以前、「靖国参拝違憲訴訟」に傍聴に行ったことがあるけど、原告側の支持者 は ほとんど傍聴に来ていなかった。本願寺教団は首相の靖国参拝には公式に反 対 しているし、原告団長は真宗の僧侶でもあった。それなのに、神社関係者は何 人 も見かけたけど、真宗僧侶はほとんど見かけなかった。神社側の支持者が占 める 法廷で証言する原告団長や遺族の方が孤立しているように思えた。 
 私たちは口では「靖国参拝反対!」「運動をもっと進めなければならない!」「他  者の苦しみに寄り添おう!」と口では言っているけど、実際のところ自らの行動に  はなっていないような気がする時がある。私自身も含めて多くの人が運動をしてい  るつもり≠ノなっているだけなのかも知れない。 
 もう一度、これまでの自分を振り返ってみる必要があるんだろうな・・・。 

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05年7月28日(木) 「「本願寺九条の会」設立」 
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 当会の賛同人にもなってくださっている小武正教さんらが中心となって「本願寺 九 条の会」が設立された。当面の目標として、賛同人を募り、『本願寺新報』に意 見 広告を出すとのことです。 
 残念ながらまだまだ私たちの教団・僧侶・門徒の中には現在の進んでいる改憲  の動きに無関心な方や、「私に何が出来るの?」「一人じゃ何もできっこない」と思  っている人も多いと思う。 
 この意見広告を契機に、多くの人に今の動きを知ってもらい、一人ひとりの僧 侶・ 門徒がお念仏の教えに問い聞きながら、自ら考え、自らの行動に移していくこ とが 出来ればと思う。一人じゃない!たくさんの同じ思いを持った仲間がいるのだ か ら! 
 是非、賛同金に協力していただけますよう、私からもお願いいたします。 
詳しくは→http://www18.ocn.ne.jp/~hongan9/MyPage/menu0.html 

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05年7月27日(水) 「拉致問題を利用するな!」 
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 昨日、大阪高裁で靖国参拝違憲訴訟の判決があり、原告の控訴が棄却された  (7/26)。全くの不当判決だと思う。また、今日の新聞に、戦後60年の国会決議案  が明らかになったとある。それによると、戦後50年決議では盛り込まれていた「侵  略的行為」や「植民地支配」といった文言がなくなっているという(7/27)。「つくる  会」の教科採択問題に代表される、都合の悪い過去を消し去ろうとする一連の動  きの中の一環だと思う。 
 今、北京で六カ国協議が行われているけど、北朝鮮は言うまでもなく、中国、韓  国、ロシアまでが拉致問題を今回の議題に上げることに反対しているという。被害  者やその家族の方々の気持ちを察するといたたまれない。しかし、このような状 況 を作り出したのは誰かと言うと、それは紛れもなく、日本政府であり、拉致議連 とや らに名を連ねる議員たちであることを忘れてはならないと思う。中国や韓国が 消極 的な態度をとるのは、小泉首相をはじめとする彼らが、中国や韓国の人々の 声を 無視して靖国参拝を続け、「つくる会」の教科書に代表されるように過去の歴 史を 塗り替えようと画策する結果だと思う。自分たちはこれまでせんど他人の声に 耳を 傾けなかったくせに、自分たちの声だけは聞きいれろというのはあまりにも 図々し 過ぎると思う。 
 彼らは本当に拉致被害者の家族の気持ちを考えているのだろうか?本当にこ の 拉致問題を解決しようと考えているのだろうか?単に自分たちの目的を達成す る ために拉致問題を利用しているだけではないだろうか? 


05年7月25日(月) 「凡夫にできること」 
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 ロンドンの同時多発「テロ」の捜査で、全く無実のブラジル人青年が警官によっ て 射殺されたというニュースがあった。あるロンドン市民は、「このような状況では 致 し方ない。「テロ」撲滅のためには他に選択肢はなかったと思う」と話していた。 愕 然とした。もしその人が射殺された男性の家族だったとしたら。本人だとした ら、 「やむを得ない」と言えるのか!!と怒りが込み上げてきた。 
 でもよく考えてみると、今、ロンドン市民にとっては「テロ」が怖くて怖くて仕方がな  いのかもしれない。自分自身や家族を守りたいという純粋な気持ちから出た正直  な発言なのかも知れない。人間はやっぱりどんな綺麗ごとを言ったところで、自分  が一番かわいい。いざとなれば、その時の立場によって、全く反対のことを平気で  言う存在なのかも知れない。そのような存在を凡夫と言うのだと思う。 
 じゃあ、どうすることも出来ないのだろうか?なる様にしかならないのだろうか?  違うと思う。もし状況次第で「いかなる振る舞い」もする存在であるなら、そのことを  はっきりと自覚し、そのような状況(「テロ」が起こるような状況)を作り出さないよう  な努力することだって出来るのだと思う。なぜ「テロ」が起こるのか?その背景は な んなのか?これまでの自分自身の姿も含めて、もう一度真摯に振り返ってみる べ きだと思う。そして二度と「テロ」が起きない状況を作り出すことだってできるの だと 思う。 

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05年7月24日(日) 「凡夫だから仕方がないの・・?」 
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 元沖縄守備隊長の遺族が、「自決強制」の記述は誤りだとして、出版社や著者 を 名誉毀損で訴えたという(7/24)。訴えた遺族の方の気持ちは別にして、作家の 曽 野綾子氏や昭和史研究所、自由主義史観研究会といった人たちは一体何をし た いのだろう?集団自決が軍命でなかったことを証明することで、日本が行った 侵略 戦争の正当性を証明したいのだろうか?旧日本軍の復活でも望んでいるの だろう か? 
 なぜもっと他人の苦しみや悲しみに共感し、寄り添うことが出来ないのだろう か? なぜ犠牲者に対してそんな酷い仕打ちが平気でできるのだろうか?そんなこ とをす るために私たちはこの世に人間として生まれてきたのだろうか?これも凡 夫だから 仕方がないのだろうか・・・? 

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05年7月23日(土) 「歴史の改ざん」 
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 教科書採択の時期が近づいてきている。「つくる会」の教科書採択をめぐって反  対派賛成派の動きが激しくなってきた(7/22)。 
 昨日紹介した小説『1984年』に登場する、全体主義国家オセアニア国では、過 去 の歴史がいとも簡単に書き換えられる。党にとって都合の悪い事実があるとす る と、過去に遡ってテレビのVTRから新聞や雑誌、書籍、一枚の書類に至るまで 一 字一句漏れることなく改ざんもしくはその部分が削除されるのだそうだ。たとえ ば、 5年前に作成された計画書に「5年後、小麦の生産高を100トン増産する」と書 かれ ていたとする。しかし、実際には50トンしか増産出来なかった。すると、5年前 の計 画書やそれを伝えるニュースのVTRなどを引っ張り出してきて、「50トン増産」 と書 き直すことで、それがあたかも5年前からそのように計画されていたかのよう にする のだそうだ。そうすることによって、「党はいつも正しい。間違いはない」とい う風に 独裁政党の絶対性、普遍性を守るのだそうだ。そしてさらに恐ろしいこと に、その ような改ざんが毎日のように繰り返されると、一般の国民はおろか改ざん 作業をし ている一党員ですら、改ざんがあったのかどうかすら気にならなくなり(無 関心)、 党の言うがままを信じるようになるのだそうだ(従順)。 
 このオセアニア国という全体主義国家、「都合の悪い歴史を改ざんし、愛「国」心  をもった従順な国民を育てる」ことを目指しているどこかの国と変わらないような気  がするのは私だけだろうか? 

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05年7月22日(金) 「本当に「テロ」を根絶するつもりがあるの・・?」 
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 またロンドンで同時多発「テロ」が起きたとのこと。まだ犯行グループは特定され  てないらしいけど、本当に国家は国民の生命と財産を守る気があるのだろうか?  某大臣は「闘ってたたきつぶすしかない。もぐらたたきみたいなもので時間をかけ  てやっていくしかない」と述べていたけど(7/8)、どんなに叩いたところで、どんなに  警戒したところで、どんなに監視カメラを設置したところで、どんなに各国政府が 協 力して犯行グループの摘発をしたところで、「テロ」は根絶できない!何の罪も ない 一般の人々の犠牲が増えるだけじゃないか!そのことが今回連続して起こっ た二 度の「テロ」事件で分かったはずだ! 
 本当に国民を守るつもりなら、今からでも遅くない、暴力で持って暴力を押さえつ  けるのではなく、別の手立てを考えるべきだ!「テロ」の起こる背景を考えるべき  だ!もし本当に守るつもりがるなら・・・  
 今、ジョージ・オーウェルの『1984年』(ハヤカワ文庫)という本を読んでいる。そ の 中で、一党独裁の全体主義国家であるオセアニア国というのは、常にどこかの 国 と戦争状態にあるらしい。でも実際のところ本当に戦争をしているかどうかは定 か ではないらしい。しかし、言論統制がされているため、少なくても一般の国民は そう (戦争状態にあること)信じて疑わない。なぜわざわざそんなことをするかとい うと、 国民を恐怖と憎悪の熱狂的な状況に駆り立てておくことで、生活の不満や本 当の 敵(独裁者)、問題の本質から国民の目をそらすことが出来るのだそうだ。 
 読んでいて思った。これはまさに今アメリカを中心に行われている反「テロ」キャ  ンペーン(戦争)であり、日本政府・マスコミによる北朝鮮バッシングと同じだと・・・ 
 とても面白い本なのでお勧めします。 

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05年7月21日(木) 「中国の脅威」 
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 相変わらず中国経済の好調ぶりが伝えられている(7/20)。中国政府はこの成 長 を維持するための資源確保に関心があり、そのことが中国の軍事力の急ピッ チな 近代化・増強の要因になっているのだそうだ(7/20)。 
 どうやらそのことが日本やアメリカにとっては脅威であり、気に食わない。だから  といって「経済成長するな!」とも言えない。だからこそ、今、日米両政府は軍事 同 盟の強化や九条の改悪を急いでいるのかも知れない。 
 互いに軍事力を増強し、睨み合いながら、いつ壊れるかもしれない「平和」を享  受するのか?それとも他の道を求めるのか?今私たち一人ひとりが問われてい る ような気がする。 

「05年7月11日(月)〜05年7月20日(水)」

05年7月20日(水) 「願う以上に願われた存在」 
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 ここ数週間、掲示板に高校生からの書き込みがあった。彼は、もしもの時には 先 頭をきって、自分の家族や私たちを守るために戦うと言って去っていった。もち ろ ん会ったことはないけど、本当に正義感に満ち溢れ、誠実な青年なんだと思 う。 
 でも、私なんかを守るよりも、もっと自分自身を愛し、大切にし、大事にして欲し い と思う。なぜなら、あなた≠ニいう存在は、あなた℃ゥ身が思っている以上 に たくさんの人から願われた存在なんだから。あなた≠ェ「俺が守ってやる!」 と 願う以上に、あなた≠支え、見守っているはたらきがあることに気づいて欲 し い。 
 自分という存在、自分のいのち≠ニいうものがかけがえのない尊いものだと本  当に思えた時、他のいのち=i家族も、日本人も、中国人も、朝鮮人もみんな)  も同じように尊いのだと知らされてくるんじゃないかな・・。 
 某前文科相は、「『自分さえ良ければ公のことは関係ない』と考えているような人  が事件を起こす」と、教育勅語の精神を取り入れた道徳教育の必要性を訴えた(7  /19)とあるけど、それは絶対に違うと思う。自分自身のことが大切だと思えないか  らこそ、他人のいのち≠熨蜷リだと思えないんだと思う。 
 自分自身が本当に大切だと思えたとき、あなた≠ノとって別の新たな道が開  かれてくるような気がする。その時、またお会いしましょう! 
 (あなた≠ニは、彼=高校生のことであり、私自身のことであり、あなたのことな  のかな・・) 

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05年7月19日(火) 「悪循環」 
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 トップページにある今週の言葉は、タッキスの「国が腐敗すればするほど法律が  ふえる」である。 
 自分たち自身が「テロ」を世界中にばら撒いている張本人にもかかわらず(7/  19)、今、日本を含めて各国政府は対「テロ」を名目にどんどんと新たな法律を作  り、個人の自由を制限しようとしている(7/19)。他者に対する優しさや思いやり、 信 頼関係のない、まさに疑心暗鬼に満ちた監視社会が出来つつある。 
 まあ、為政者からすればこんなに国民を容易くコントロールできる社会はないん  だろうけど、一般の私たち国民すら「仕方がないか・・」と納得してしまっている。も  う、どうしようもないのだろうか?この悪循環を断つことはできないのだろうか・・? 

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05年7月18日(月) 「言い訳はしたくない」 
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 今年四月に提出された衆・参両院の憲法調査会の報告書内容を知らないという  人が約8割いるとの世論調査の結果が出ていた(7/17)。 
 確かに、これだけ国会で騒がれているのに、国民のこの無関心さはどうかとは 思 う。でも、逆にこれだけ知らない人がいるということは、これから地道に改憲反 対の 運動を進め、賛同者を増やしていけば、必ず憲法「改正」を阻止できるという ことだ と思う。 
 憲法を「改正」するのも「改正」しないのも、これからの私たち一人ひとりにかか っ ているんだと思う。たとえ不幸にも「改正」されてしまったとして、後から「政府が 悪 い、自民党が悪い」なんて言い訳だけはしたくない。 

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05年7月17日(日) 「武器輸出国」 
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 日米両政府が、MDシステムの地対空誘導弾パトリオット3を国内でライセンス生  産することで合意したとのこと(7/16)。表向きは国土防衛のためだろうけど、いず  れは日本も武器輸出国になりたいと考えているんだろうな。確かに軍需産業とい う のは儲かるらしい。平和が保たれているとダメらしいけど、定期的に戦争が起こ っ ていれば、潰れもしないし、莫大な利益を生むらしい。 
 でも、戦争によってたくさんの人の命を奪うことによって得られる利益で豊かな生  活が出来たとして、それで本当に幸せになれるんだろうか? 

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05年7月16日(土) 「仏教徒として守るべきもの」 
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 東京都教委による「君が代」不起立教師に対する処分の取り消しの申し立てが  東京地裁によって却下されてとのこと(7/16)。 
 最近よく思うことだけど、仏教徒・念仏者として「思想・信条の自由」だけは絶対 に 守らなければならないんだと思う。まだよく分からないけど、確かに仏教は「無 我」 や「我執からの解放」を説く。しかし、その教えと個人の「思想・信条の自由」を 守る ことは矛盾しないような気がする。国家・他人によって個人の心のありようが 強制さ れ、縛られることのほうがよっぽど問題があるんだと思う。そのようなもの からの解 放、何ものにも縛れることのない精神の自由をお釈迦様は説かれたのじ ゃないの かな・・?違う・・?誰か教えてください。 
 だからこそ仏教者・念仏者として、教育現場での「日の丸・君が代」の強制や、教  基法「改正」や「つくる会」の歴史教科書による愛国心教育、改憲による「思想・信  条の自由」の制限に対して断固として闘わなければならないんだと思う。 

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05年7月15日(金) 「兵戈無用≠ニは・・?」 
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 町村外相が沖縄の性被害者の手紙に対して、全く被害者の気持ちを無視して、  いちゃもんを付けいているとのこと(7/14)。そのこと自体については、この人の人  間性の問題だからもう敢えて何も言うつもりはない。 
 でも、一つ気になる発言がある。「戦後の平和が保たれたのは自衛隊と米軍の  力だ」「軍隊は人を殺すという言い方が、いささか一面的だ」という発言である。お  そらくこの発言に対しては、支持する人や念仏者も多いのだと思う。 
 今の私には毅然と反論するだけの力はないけど、果して武器を持って他人を威  嚇しながら保たれる状態を「平和」と言うのだろうか?人を殺すこと以外に、他に ど んな役割が軍隊にはあるのだろうか? 
 なぜお経の中には「兵戈無用」と書かれているのだろうか?「兵戈無用」とやみく  もに叫ぶだけじゃないく、その意味を私たち「念仏者」は一度真剣に考えてみる必  要があると思う。 

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05年7月14日(木) 「真剣に考えても「損」はないはず」 
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 「つくる会」の教科書が採択されたことで、反対派、推進派、韓国政府、中国政 府 を巻き込んで今大きな問題となっている(7/13)。しかし、当の大田原市の小中 学 校に子どもを通わせている親はどう考えているんだろうか?自分の子どもが 「つく る会」の教科書で学ぶことに賛成なのだろうか?大田原市だけではない。こ れから 各地域で採択が行われるだろうけど、親はわが子にどんな人間に育って欲 しいと 願っているのだろうか?他人事じゃない。自分の子どものことなんだから、 真剣に 考えてみても「損」ではないと思うんだけど・・・それでも「賛成」なら、それは それで いいと思う。 

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05年7月13日(水) 「何とかなるだろう〜=v 
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 ついに「つくる会」の教科書が正式に採択されてしまった(7/13)。 
 「何もしなくても何とかなる!」、もうそんなことは言ってられないと思う。私たちが  何もしない間に、政府や一部の国家主義者たちは着々と日本・国民を右傾化しよ  うと動いている。 
 広島では、「つくる会」の教科書が有利になるような資料を県教委が各採択地区  に配布しているという(7/12)。町田市では、市教委が地元の青年会議所に主催 に よる小中学生を対象とした靖国・遊就館ツアーの後援をしているという(7/13)。 国 会内では、「共謀罪」という訳の分からない法律を作って、言論の自由を制限し よう と企んでいる(7/12)。 
 「何とかなる」「たぶん大丈夫だろう」なんて幻想はそろそろ捨てるべきだと思う。 

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05年7月12日(火) 「今日のニュース」 
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 ついに市町村では初めて栃木県大田原市が「つくる会」の教科書を採択する見  通しになったとのこと(7/12)。某文科相は、慰安婦について「戦地にある不安定な  男の心をなだめ、一定の休息と秩序をもたらした存在と考えれば、プライドを持っ  て取り組むことが出来る職業だったという言い方も出来る」と述べた女子大生のメ  ールを紹介してはしゃいでいるは(7/11)、自衛隊は自衛隊で対「テロ」を口実に大  規模な訓練をしていは(7/11)、各自治体は「国民保護法」に基づいて熱心に戦争  が起こった時の対処法を考えているは(7/12)、法務省は不法滞在の外国人を見  つけるために国民にメールで通報(密告?)するように呼びかけているは(7/  12)、・・・一体この国・国民はどうなってしまうのだろうか? 
 今日のニュースを読んでいて、久しぶりに「もうどうすることもできないのではな い か・・」と弱気になってしまった。また、明日から頑張ろう。 

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05年7月11日(月) 「相手の腹中に信を置く=v 
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 今、世界中で(イラク)戦争や「テロ」事件によってたくさんの尊い命が失われて い る。なぜみんな気づかないのだろうか?怒りや暴力では決してそれらを押さえ 込む ことなど出来ないということを。 
 硬く氷のように閉じた心を開くことができるものがるとすれば、それは決して力で  はない。優しさであり、暖かさであり、信頼であると思う。 
 「私は信頼したいが、相手が信頼できない人間だから仕方がないんだ!」と言う  人がいる。でもそれは違うと思う。相手に向かって「信頼できる人間になれ!」と言  う前に、まず自分自身が相手から信頼される人間となるべきだと思う。その努力も  せずに、「アイツは信頼できないヤツだから・・」と言って力でねじ伏せようとするの  は、はじめから相手を信頼する気など毛頭ないんだと思う。別にそれならそれでい  いけど、それなら「私は信頼したいが・・」なんて初めから言うな!って言いたい。  「私は端から相手を信頼できるような人間ではありませんと」はっきりと認めろよ!  そっからしか何も始まらないと思う。 
  阿弥陀という仏様は私たちに向かって「信頼できる人間になれ!」とか「私(仏) を 信じろ!」とは決して言わない・・・ 

「05年7月1日(金)〜05年7月10日(日)」

05年7月10日(日) 「アメリカの防波堤」 
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 ブッシュ政権に近い政治雑誌が、日本の憲法「改正」に関して興味深い論文を 発 表していた(7/10)。なぜアメリカが日本の憲法「改正」を望むのかというと、要 は、 諸事情を抱えるアメリカに変わって日本が中国の覇権への欲望を抑え、台湾 を守 り、北朝鮮に睨みを利かせ、東アジアにおける米国主導の秩序を護れという ことら しい。また、更には、米国主導の世界秩序の維持にまでも大いに貢献しろと のこと らしい。要はアメリカの防波堤になれということみたいだ。 
 「日本を護るために、日本人の手で新しい憲法を創ろう!」という掛け声がむな し く聞こえるのは私だけだろうか・・・?改憲派の人たちは、これで本当に全ての日 本 人の安全と平和を護ることができるのだと思っているのだろうか?冷静に考え て欲 しい。 
 改憲の背景には、私たち一般の国民が知る由もないような、各国の思惑・利害  が交錯したどす黒くドロドロとした得体の知れないものがあるということだけでも知  っておきたいと思う。 

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05年7月9日(土) 「「テロ」事件の利用」 
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 ロンドン同時多発「テロ」を受けて麻生総務相が「テロは最も卑劣な手口。闘って  たたきつぶすしかない。もぐらたたきみたいなもので時間をかけてやっていくしか な い」と述べていた(7/8)。また、大野防衛庁長官は「テロは撲滅していかないとい け ない。ひるんだ態度を取ると絶対にまた(テロが)起こる」と述べていた(7/8)。 
 決してテロを肯定するつもりはないけど、この人たちには、そのような考え方が  「テロ」を誘発しているということが分からないのだろうか?両大臣の真意は別とし  て、おそらく彼らのブレーンと呼ばれる人たちはよく分かっているんだと思う。おそ  らく彼らは、「テロ」事件を利用することで、「テロとの戦い」を口実にした自衛隊の  海外派兵のより一層の拡大(7/8)、「テロ防止」を口実とした日本の監視社会化 (7 /9)を画策しているのではないだろうか? 
 うがった見方かもしれないけど、ふとそう考えてしまった・・ 

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05年7月8日(金) 「葛藤を持ち続けて・・」 
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 私は軍隊を持たなくても平和は達成できると思う。「じゃあ、その根拠を示せ!」  と言われれば、はっきり言って今の私にはわかりません。でも、おそらくこの「念仏  者」の会のHPを訪れてくれる方のほとんどは、「こうすべきなんだ!」というはっき り とした解決方法は持っていないかも知れないけど、「戦争では何も解決できな い」 「他に何か方法があるはずだ」と信じて、今自分に何が出来るのかと真剣に考 えて いるんだと思う。 
 確かに現実と理想のギャップは大きい。自分の力なさにうんざりすることもある。  矛盾を感じ、悩み、不安を覚ええることもある。でも、決してそれから逃げようとす  る人は一人もいないはずだ。苦しみ、葛藤を覚えながらも、仏様の教えに問い訊 き ながら、理想に向かって一歩づつ歩むものが集まっているのだと思う。 
 確かに「軍隊を持て!」「核武装しろ!」「言うことを聞かないヤツは力でねじ伏 せ ろ!」といった一部の政治家の威勢のいい発言に同調することは、楽だし、安 心感 を得ることが出来るのかもしれない。しかし、「それは本当にあなたの意見な の?」 と尋ねたい。自分で考えるのが面倒くさいから、悩み苦しむのが怖いから、 無意識 の内に考えることを止め、彼らの意見が自分の考えだと勘違いしているだ けじゃな いの? 
 矛盾や葛藤を持ちながらも決して前に進むことを諦めない。そんな私たちそのま  まを仏様は決して見捨てないと誓ってくださっているんだと思う。 

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05年7月7日(木) 「盧溝橋事件から68年目の日に思うこと」 
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 今日は、盧溝橋事件から68年目の日だそうだ。それにちなんでか知らないけ ど、 面白い世論調査の結果が出ていた(7/7)。中国人の若者の51%が「日本人 と友 達になりたい」と答えたそうだ。その一方で、日本という国が好きかという質問 に は、「好き」はわずか2.8%だったそうだ。 
 この結果を見る限り、「中国人ってすごいな〜」と思う。日中間には過去にも現在  にも色々な問題がある。しかし、日本という国に対する見方と、日本に住んでいる  人に対する見方とをちゃんと分けているんだなと思う。昨日、大阪地裁で「中国残  留孤児訴訟」の不当判決があったけど(7/6)、中国の人々は彼らからすればいわ  ゆる「侵略者」の子どもを戦後育ててくれていた。祖国に侵略してきた日本という 国 とそこに住む一般の人とは別だという考えがあったのかも知れない。 
 そう考えると、私たち日本人は本当に恥ずかしいなと思う。キム・ジョンウィルが  憎ければ、北朝鮮の人々全てが憎く思えるらしい。中国共産党が嫌いなら、中国  人民全てが敵に見えるらしい。中国人も韓国・朝鮮人も私たち日本人もみんな同 じ 如来様から願われた尊い存在なのに・・。仲間なのに・・・。 

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05年7月6日(水) 「戦時体制の準備」 
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 日本有事を含む武力攻撃事態が発生した場合、現在使われている市町村の防  災無線を使って特別なサイレンを流し私たち国民に知らせてくれるという(7/5)。 今 後、訓練などを通して国民に広めていくらしい。国民保護法が施行されて以来、 静 かに、しかも着々と国民を巻き込んでの戦争の準備が行われている。そのうち 「隣 組」や徴兵制が復活するかもしれない・・・ 

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05年7月5日(火) 「変貌」 
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 航空自衛隊が初の地上への実弾攻撃訓練をするという(7/5)。なんのためにす  るのだろうか? 
 最近はこのようなニュースも聞いても誰も批判しないし、国民も全く注目しなくな っ た。 
 しかし、このような動きを聞くたびに、「自衛隊」というものが大きく変貌しようとし  ているような気がして私にはならない。 

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05年7月3日(日) 「過去にこだわることは未来を開くために必要=v 
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 教科書採択をめぐる動きが激しくなってきた。どうやら私が思っている以上に「つ  くる会」の教科書を採択しようとする教育委員や首長が多いみたいだ(7/1)。なぜ  日本の政治家やリーダーと呼ばれる人は「過去」を忘れたがるのだろうか?どん な 辛い過去でも、逃げずに直視すればいいじゃないか!自らの欠点を認めること は 決して恥ずかしいことじゃないと思う。誤魔化していては道は決して開かれな い。あ りのままを認めることから、新たな一歩が始まるのだと思う。 
 「未来志向!」が口癖の某首相に言いたい。「過去にこだわることは未来を開く た めに必要!(河棕文(ハジョンムン)・韓信大教授)」(7/2)と。 

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05年7月2日(土) 「戦争とは究極の差別」 
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 戦争とは差別の究極だと改めて思う。 
 7/2の記事によると、アメリカ軍が投下した劣化ウラン弾によってイラクの人々は  おろか米軍の兵士にまでその影響がでているという。イラクの人々のいのち  を軽視しているのはもちろん、自国の兵士のいのち≠ワでも軽視している。他 人 のいのち≠自らの欲望を満たすための道具としてしか思っていない。そん な 者たちが戦争を始めるんだと思う。 

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05年7月1日(金) 「本当に考えているの・・?」 
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 救う会・埼玉と自民党県議団の幹部が上田埼玉知事を訪れ、「公民の教科書  で、特に拉致問題について詳しく書いてある教科書があるので、採択していただ け ればと思う」と要望したという記事があった(6/30)。よく分からないけど、拉致問 題 について詳しく書かれている教科書というのは、もしかして「新しい歴史教科書 をつ くる会」の教科書のことなのだろうか?もしそうなら、なんか複雑な気持ちだ な・・・ 
 拉致被害者やそのご家族の方々の悲痛な気持ちと、「救う会」や「拉致議連」と い った団体の狙いというものを、一度ちゃんと分けて考える必要があるような気が す る。「拉致被害者やその家族の気持ちになったら、経済制裁も扶桑社の教科書 採 択も当然だ!」「反対するヤツは、家族の気持ちがわからないのか!」と言うヤ ツ ほど、本当に拉致被害者やご家族のことを真剣に考えているのかどうか怪しい と 私は思う。 
 参考になるかどうかわからないけど、実弟を保険金目当てで殺害されたにもか か わらず、その加害者の死刑執行に反対し続けられた原田正治さんという方が 書か れた『弟を殺した彼と、僕。』(ポプラ社)という本を紹介します。

「05年6月21日(火)〜05年6月30日(木)」

05年6月30日(木) 「従属と自立」 
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 世論調査によると、東京都教委による君が代問題の不起立処分に対して、反対  が61%になったとのこと(6/29)。当然の結果だと思う。特に20代では賛成が1  5%、反対が73%になったという。都教委による強制及び処分がいかに異様であ  ったかを、彼らが在学中に嫌というほど感じていた結果だと思う。 
 一体都教委は誰のための教育をしようとしているのだろうか?学校の主役は子  どもたちのはずなのに・・。学校を一部の大人たちの価値観(愛国心)を子どもに  植え付けるための場にしてはならないと思う。子どもたちが自らの力で考えるこ と、 自立することが教育の目的なんだと思う。 

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05年6月28日(火) 「決断すべき時期」 
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 自民党の新憲法起草委が、憲法改正のための国会の発議要件について最終 的 に国民投票を実施することを前提に「(衆参両院の総議員の賛成の)過半数で い いのではないか」との意見が多数を占めたとのこと(6/27)。現行の3分の2以上 の 賛成は厳しすぎるけど、過半数にすればなんとかなる。確かにその後国民投票 は あるが、今の日本国民の政治に対する無関心さを鑑みれば、自民党、公明 党、民 主党の組織票で有効投票数の半数以上の賛成は得られるだろうと踏んで いるの だろう。 
 この法律自体が今後どうなるかわからないけど、いずれにせよ憲法を「改正」す  るかどうかは、私たち一人ひとりにかかっているんだと思う。後で「こんな筈ではな  かった」と後悔しないためにも、もう無関心ではいれないと思う。賛成するにせよ、  反対するにせよ、他人任せではなく、自らの意思で判断しなければならない時期 が 近づいているような気がする。 

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05年6月27日(月) 「裏に隠された本当の狙い」 
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  医師不足解消のために防衛医務官を地方の病院に派遣するとの記事があった  (6/27)。医師不足に悩む地方の人々にとっては喜ばしいことだと思う。でもその 一 方で、戦闘(戦争)によって自衛隊員に負傷者が出ることを視野にした準備が 着々 と築かれているような気がしてならない。「災害救援」を名目に世界各国へ自 衛隊 を派遣し、その地域での日本(米国)の軍事的プレゼンスを拡大しようとする 動き (6/27)と重なるものがあるような気がする。 

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05年6月25日(土) 「若手議員の質」 
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 自民党の若手議員が靖国勉強会≠ネるものを立ち上げ、首相の靖国神社参  拝指示を表明したとのこと(6/24)。発起人の一人は「『靖国で会おう』と言って、国  のために戦って散った250万柱がある。中国や韓国の立場ではなく、日本人の 立 場に立って靖国神社のことを考えたい」と話しているそうだ。 
 おそらくこの人たちは私よりも年配だと思うけど、本当にどうしようもないガキ  ≠セなと思う。『靖国で会おう』・・。本気でそう言ったとでも思っているのだろうか?  この言葉の中に、そう言わざるを得なかった犠牲者の葛藤、苦しみ、悲しみ、辛さ  といったものを見出すことは出来ないのだろうか?この人たちは。どんな気持ちで  この言葉を搾り出したのか、「人間」としての想像力を働かせて考えろと言いた い。 
 「中国や韓国の立場ではなく、日本人の立場に立って・・・」。足を踏まれて「痛  い!」と言っている人に向かって、「俺は痛くない!」と開き直ろうとでも思っている  のだろうか?差別をしておきながら、被差別者に向かって「差別されるお前が悪  い」と言っているのとなんら変わらない。 
 戦争を体験している、いないなんて関係がない。自分たちの発言がいかに他人  の存在を無視し、傷つけているか、今どき小さな子どもだって理解できる。彼らは  ガキ∴ネ下である。よくも恥ずかしげもなく抜けぬけと言えたものだ。 
 でも、そんなヤツらに一票を投票し国会に送り出したのも、紛れもなくこの私たち  である。 

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05年6月24日(金) 「撤退」 
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 サマワで自衛隊に対してこれまでにない規模の攻撃があったとのこと(6/24)。 犠 牲者が出る前に政府は一刻も早く自衛隊を撤退させるべきだと思う。本当に犠 牲 者が出てからでは遅いと思う。政府は犠牲者が出たら出たで、その死≠絶 対 に利用するんだと思う。「犠牲になった隊員の意思を継いで、より一層国際貢献 し なければならない!」と。「ヤスクニ」の理論である。犠牲者が出る前に是非とも 撤 退して欲しい。 

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05年6月23日(木) 「沖縄戦「終結」の日」 
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 今日、6月23日は、沖縄戦の組織的抵抗が終わった日とされ、沖縄では「慰霊 の 日」として首相出席のもと追悼式が行われる(6/22)。しかし、この日はあくまで 旧 日本軍の司令官が自決した日であり、その後も沖縄の一般の住民を巻き込ん だ 抵抗は続き、結果として15万人以上の民間人が亡くなられたとのこと。 
 今日という日を単に「慰霊の日」として漠然と非戦を誓うのではなく、一体沖縄で  具体的に何が起きたのか、なぜこのような悲劇となったのか、二度と繰り返さない  ために何をすべきなのか、特に私たち「本土」に住むものはもう一度真剣に考えて  みるべきだと思う。それが「慰霊の日」だと思う。参考図書:『戦争と沖縄』岩波ジュ  ニア新書。他に何かいい本があれば紹介してください。 


05年6月22日(水) 「主体性の確立」 
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 「君が代」不起立で停職処分を受けた根津公子さんが連日朝の通学時から夕方  の下校時まで正門前で座り込みを続けておられる(6/21)。本当にすごいと思う。  「日の丸」や「君が代」を強制して、それに従わなければ処分する。そしてそれが 当 たり前だと考えられる社会を絶対に子どもたちに残したくない、その一心だと思 う。 
 最近「念仏者」にとっての反戦・平和運動とは何かと考える。色々あるんだろうけ  ど、やっぱり思想・信条、精神の自由を守ること。もっと言えば、それらを縛ろうと す るものからの解放を目指すことではないかと思う。 
 私たちは本当に自分で考え、自分で行動しているだろうか?為政者が作った価  値観や世間や社会といった曖昧で漠然とした考えに縛られ、それに流されている  のではないだろうか?サッカーの応援に熱中する人々や、北朝鮮や犯罪を犯した  ものへの異常なまでのバッシング。韓流ブームや立つレッサーパンダ・風太君人  気。そんなニュースを毎日見ていると、本当にこの人たちは自分の考えで行動し て いるのだろうかと疑問に思う。何かわからないけど、大きな流れに身を任せて安 心 を得ているような気がしてならない。そんな今の風潮を為政者は喜んでみてい るん だろうな・・。何の疑問も抱かずにお上の言うことを聞く従順な国民。そんな国 民が いれば戦争も容易く始めることができるだろうし・・。 
 よく分からないけど、仏教で言う「無我」と今の私たち日本人の「無私」とは違うの  だと思う。自ら考え、自らの意思で行動する。そんな主体性を確立すること。今、  「念仏者」としてそれを目指すべきなんだと思う。   

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05年6月21日(火) 「共産党の態度」 
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  どうやら共産党も新しい国立の追悼施設を建設することで「ヤスクニ」問題を解 決 しようとしているらしい(6/20)。「侵略戦争の反省の上に立って犠牲者を追悼す る 施設」と述べているけど、結局は将来国家のための犠牲は止むを得ないという 考 えなのだろうか?自分たちの理念を守るためには他人のいのち≠ヘ歯車で しか ないのであろうか・・?それならあまり自民党と変わらない。何を正義とするか が違 いで、自己中心的な考え方や自らの驕り、不確か性を全く自覚していない点 では 同じような気がする。 
 同じように憲法9条「改正」に反対している共産党を今批判するのは得策ではな  いかもしれなけいけど、いのち*竭閧ノ関しては絶対に譲れない。 

「05年6月11日(土)〜05年6月20日(月)」

05年6月20日(月) 「無関心を装うことだけは絶対に許されない」 
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 小沢民主党副代表が、沖縄の基地負担軽減について「日米安保が必要と言う な らその重荷は日本人が等しく負うべきだ」と発言したという記事があった。 
 発言の意図はおいといて、内容自体には私も賛成する。沖縄の人々にだけ過 度 の負担を強いて、「日米安保は必要だ」と言うのはあまりにも無責任過ぎる。も し本 当に必要だと思うのなら、自分自身も負担を受け入れるべきだと思う。でもそ ういう 人に限って自分の家の裏に基地が出来るとなったら反対するんだろうな・・ 
 確かに自分の家の裏に基地が出来るとなったら反対するのは自然な気持ちだ と 思う。私自身も絶対に反対する。しかし、もしそうなら、今、現に基地を強いられ て 苦しんでいる人々がいるということを少しでも考るべきだと思う。そして本当に日 米 安保が必要なのか真剣に考えてみるべきだと思う。 
 他人に負担を強いているにもかかわらず、そのことからは目をそらして、自分だ  けいい思いをしているのが私たちであることを自覚すべきだと思う。「仕方ないだ  ろ!凡夫なんだから」と開き直るなら、そのことをしっかりと自覚してから開き直れ  ばいい。ただ、現実から目をそらし、無関心を装うことだけは絶対に許されないこ と だと思う。 

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05年6月19日(日) 「自分を顧みる」 
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 世論調査の結果によると、中国で83%、韓国で75%の人が日本に対して親し  みを「あまり感じない」「全く感じない」という(6/19)。はっきり言ってこれ程までとは  思わなかった。韓流ブームもあったし、中国への投資熱も凄いものがあるのにど う してなのだろうか?その責任・原因を韓国や中国に一方的に求めるのではなく、 も う一度冷静に自分自身を、自分の国・日本を振り返ってみるべきだと思う。 
 最近、私たち日本人の間に、すごく他者に対する攻撃的な態度というものが目 立 つようになってきた気がする。全く自分自身の姿を顧みずに、「アイツが悪 い!」と 一方的に決め付ける傾向がある。もっと相手の立場に立って考えること や、自分 自身を見つめ直してみる態度が特に今必要だと思う。 

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5年6月18日(土) 「個人よりも国家の意向が優先される社会」 
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 国家公安委員長が、ICチップ内臓の旅券に個人の指紋情報を入れるよう要請 し ているとのこと(6/17)。理由は、在留外国人に指紋情報入りのICカードを携帯 させ るのに、「まず日本人から」という訳である。外国人犯罪が増加していると言 われる 昨今、「外国人犯罪抑制のためなら・・」と言ってなんとなく受け入れてしま いそうで ある。 
 また、現在、国民保護法に基づき、テレビやラジオなどの放送機関が指定地方  公共機関の指定を受けている。「言論、報道の自由を脅かす危険性がある(6/  18)」にもかかわらず、「有事の際に役立つならしかたがない・・」と言って受諾する  放送機関も多い。 
 「しかたがない。止むを得ない。」と言っている間に、個人の自由や権利がどんど  ん制限されていくような気がする。そして気が付いたら、個人よりも国家が意向が  最大限に優先される社会になっているんだろうな・・。間違いなく戦争のできる 国 ≠ヨと一歩一歩近づいている。 

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05年6月17日(金) 「戦争をすると儲かるの?」 
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 日本商工会議所が、憲法9条第2項の改正や集団的自衛権の不明記など憲法  「改正」に関する提言をしたとのこと(6/16)。なぜ経済界はそんなに戦争の出来る  国を作りたいのだろうか?今回のイラク戦争でアメリカの軍需産業はかなり儲け た と聞く。やっぱり日本の企業人もそれを狙っているのだろうか?人殺しの武器を 作 って儲けたお金で美味しいものを食べ遊んだとして、本当にそれで幸せなんだ ろう か? 
 仏様とは、他人の悲しみを自らの悲しみにし、他人の喜びを自らの喜びとする方  なんだそうだ。 

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05年6月16日(木) 「妄言集」 
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 最近あまりにも政治家妄言が多い。腹が立って仕方ないので、少しピックアップ し てみました。みなさん怒ってください。 

●「教育基本法」関連 
○中山文科相 
・「競争は悪だとしてきたが、社会に出ると競争社会で子供が落差に戸惑う。こう い う今までの教育は、ニートなどの予備軍の『大量生産』に手を貸しているのでは な いか」と述べ、教育現場での競争の重要性を強調した。(3/5) 
・「日本の領土であるとは、学習指導要領には(書いて)ない。次回の指導要領の  改定ではきちっと書くべきだ」と述べ、学習指導要領に日本の領土と明記すべき だ との考えを示した。(3/29) 
・「領土がどこからどこまでであるかを教えるのは基本中の基本だ」と述べた。竹 島 を日本固有の領土ということを教えるべきだとの考えを示した。(6/11) 
・「私たちはこれからの日本で生きていく子どもたちを素直に育てたい。できれば 世 の中のために貢献できるようになってほしいと思っています」と続けた。(6/5) 
・「性差解消教育、はびこっている」(6/5)  
・「正しい歴史教育と国旗・国歌に敬意を表することが大事だ」と述べたうえで、  「(愛国心を)子供に植え付けるには、親が子供を大事にすること、子供たちが親  に感謝する気持ちを持つことだ。ふるさとを愛し国を愛する心、日本を守っていか  なければならないという意識が生まれるのではないか」と、愛国心教育の重要性 に ついて言及した。(6/11)  

●「日の丸・君が代」関連 
○中山文科相 
・「(教員に)内心の自由はあるが、どういう考えであっても国旗国歌に敬意を払う と いうことを教えるのは、教師として当然のことだ」と述べ、指導を徹底すべきだと の 考えを示した。中山氏は「国旗国歌に忠誠を尽くすというのを教えていないと、 外国 に行って恥をかき、ばかにされる。教えないと教え子がひどい目に遭うという ことを 理解してほしい」と述べた。(3/5) 

●「歴史問題」関連 
○中山文科相 
・歴史教科書に触れて「自虐的な教科書がいっぱいある。日本が悪いことばかり し たという教科書がある」などと述べた。(1/30) 
・「つくる会教科書「結構バランスとれている」(4/6)  
・小泉首相の靖国参拝については「中国は『A級戦犯という悪い人たちがいた。一  般の日本国民は悪くなかった』と理解していたのだろうが、日本は死んだらみんな  仏様。そこの区別がないから反省がなかなか伝わらない」と述べた。(4/18) 
・「そもそも従軍慰安婦という言葉は、その当時なかった。なかった言葉が教科書  に出ていた。間違ったことが教科書からなくなったことはよかったと評価した」と述  べた。(6/12) 
○下村文科政務官 
・教科書検定基準にアジア諸国への配慮を求める「近隣諸国条項」が盛り込まれ  ていることについて「(以前より)もっと徹底したマルクス・レーニン主義による自虐  史観の教育が行われていることに対し、とても看過できないということで、歴史教 科 書を考える議連をつくった」と述べ、同条項を厳しく批判した。(3/7)  
・「慰安婦は当時存在し、それは否定しない」としつつも「強制連行や従軍慰安婦 と いう言葉は当時、使われていない」と指摘。「使われていない言葉を教科書に使 う ことは適切でない。その意味で減ってきてよかったという視点から支持した」と述 べ た。(3/31)  
○町村外相 
・「日本とドイツが似たようなことをやったというが、ドイツはユダヤ民族を抹殺する  という大犯罪行為」と指摘。「人数や性格の差を議論してもしょうがない部分があ る が、彼らは(ナチスを)ドイツ人とは別の種類の人たちだったといわんばかりに 全部 ナチスのせいにすることができた。そういう分類は日本ではなかなかできな い」と日 独の違いを強調した。(4/14)  
・日本の歴史教科書の執筆者について「どっちかというと(ゴルフで)フェアウエー 左 に打ちそうな人たちが書いているわけだから、そんなもの(軍国主義)をほめた た えるような内容ができるはずがない」などと述べ、中国や韓国の批判に反論し た。 (5/16)  
・「中国、韓国の外相に『日本の戦後の活動をみれば、いかに戦前についての深  い反省をしているのかがよく分かるでしょ』と話したが、なかなか『分かった』とは言  わない。(歴史認識問題が)カードだから彼らはそう簡単に離さない」と述べた。(5 / 26)  
・日本の歴史教科書に関して「左がかった人が執筆しており、軍国主義を賛美す る はずがない」と指摘。ゴルフにたとえて「(大半の教科書は)左OBすれすれ。(中 韓 が問題視する)扶桑社の教科書もフェアウエー中央で右ラフにもいっていない」 と の認識を示した。(6/6)  
○石原都知事 
・中国国内の経済格差などに触れて「マグマのような(不満の)エネルギーが高ま っ ている」と分析。デモは「大衆の不満が国家の指導層に向かうのを防ごうと、北 京 (政府)が組織したものだ」と指摘した。(4/27) 
○藤岡信勝拓殖大教授 
・「南京事件は日本軍の戦闘行為。約1万5000人の兵士が死んだが、何万とか  何千人の市民の殺害はあり得ない」と話した。(5/10) 
・「集団自決強要は虚構」(6/5) 
○森元首相 
・教科書の内容に関し「そこまで日本の国を自ら悪く言う必要ないじゃないかとな  り、少しは教科書が正しくなってきただけの話だ。軍国主義に走るような、美化す る ような国じゃない」と強調した。(5/26) 

●「靖国問題」関連  
○町村外相 
・「靖国神社に行ったから、日本は軍国主義だとか批判もあるが、とんでもないこ と で、赤字国債を出してまで政府開発援助(ODA)を一生懸命出し続け、90年代 は 世界一の供与額だったことは胸を張って国際社会に言える」と強調した。(6/ 6) 
○森岡厚労政務官 
・「戦争は一つの政治形態であり、(日本は)国際法で定められたルールに乗っか  って戦争をした。A級戦犯は罪人ではない」と発言、小泉純一郎首相らの靖国参 拝 に問題はないとの考えを示した。戦犯を裁いた極東国際軍事裁判についても 「勝 手に占領軍がこしらえた一方的な裁判だ」と批判、「(戦争に)勝った方が正義 で負 けた方が悪だということはない」などと語った。(5/26) 
○安倍自民党副幹事長 
・「日本の内政問題だ。先進国、民主国家には信仰の自由があり、(他国の戦没 者 追悼形式に)文句はつけない」と述べ、参拝を問題視する中国などを批判した。 (5 /28) 

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05年6月15日(水) 「教団としての態度」 
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 浄土真宗大谷派が宗議会で憲法「改正」に反対する議決をしたとのこと(6/ 16)。 「念仏者」として当然の態度だと思うけど、これだけの世論を二分する問題に 対し て、教団として自らの立場を公に表明したことに敬意を表したい。これまでの 教団 の戦争責任に対する真摯な学びがあったからこそ導かれた判断だと思う。 
 私の所属する本願寺派はどうなのだろうか?決議まではいかなくても、せめて宗  議会の中で議論ぐらいされているのだろうか?もちろん教団に任せきりにするの で はなく、私たち僧侶一人ひとりが自らの問題として取り組まないといけないんだ ろう けど・・・。今度、知り合いの議員さんに聞いてみよう。 

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05年6月13日(月) 「親の背中を見て子は育つ=v 
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 政府が、将来自衛隊がPKOに参加する時に、今回のイラク戦争でその存在が 注 目された民間軍事会社の活用に関する契約や法的位置づけについて研究を 始め るという(6/12)。一体斎藤さんの死から何を学んだのだろうか?いのち はカ ネで買えるということを学んだのだろうか?日本人が犠牲にならないなら、他 の国 の人が犠牲になってもいいということなのだろうか? 
 あまりにも人のいのち≠ニいうものを軽く見ているような気がしてならない。 「最 近の子どもは・・・」と言って教育基本法「改正」の理由にしようとするけど、政 府や 私たち大人のすがたを見て子どもたちは育っているんだ!と叫びたい。 

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05年6月12日(日) 「戦没者の願い」 
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 遺族会が首相の靖国神社参拝を自粛するようにとの異例の見解を出したとのこ  と(6/11)。もちろん政治的な思惑もあるんだろうけど、一遺族としては正直な気持  ちなのではないかと思う。国家のはじめた無謀な戦争によって大切な家族を奪わ  れ、亡き後までも政治的に利用され、様々な問題の原因とされてしまう。そんな動  きに嫌気がさしてきたのかもしれない。 
 確かに「ヤスクニで会おう」と言い遺して戦場に行った方もいるだろうけど、でも 本 当に今でも「国に、首相に参拝して欲しい。国民がもっと自分たちを褒め称えて 欲 しい」と願っているのだろうか?首相が参拝することで、国民が褒め称えること で、 本当に亡き方の慰霊などできるのだろうか?それは単に私たち遺されたもの の思 い上がりではないのかな・・?もっと真摯に私たちに向けられている戦没者の 方々 の願いに耳を傾けるべきじゃないかと思う。その時はじめて亡き方の本当の 願い が聞こえてくるのではないかと思う。 
 政治的に利用され続ける立場から、「自分たちが何とかしてあげなければならな  い」といった思い込み・迷いから、一刻も早く私たちが解放されることを亡き方(仏  様)は願っておられるような気がしてならない。 

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05年6月11日(土) 「国立追悼施設」 
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 小泉首相の靖国神社参拝をめぐって、内輪の自民党内からも反対する声が高 ま ってきた。さすがにこれ以上対中、対韓関係を悪化させることは得策ではないと い う判断なのだろうか?もう十分に今回の件で国内のナショナリズムも喚起でき たこ とだし・・。 
 しかしその一方で、ここにきてまた新しい国立追悼施設を建設するという声が復  活してきた。たとえば自民党の武部幹事長は、イラクで殺害された奥克彦大使ら を 挙げ「テロと戦って心ならずも命を亡くした人々。世界で活躍し、命を亡くしてい る 人々を慰霊する墓地をつくるべきだ」と述べている(6/10)。この発言は、明らか に 今後も国家のために命を落とす人が出ることを想定したものであり、それと同 時に 「国の意志に従い、国のために死んだものには、国はちゃんと讃えていく」と いう姿 勢を国民にアピールしたものだと思う。 
 たとえ首相が参拝しなくなったとしても、けっして「ヤスクニ」問題は解決しないと  いうことだけは忘れてはいけないと思う。

「05年6月1日(水)〜05年6月10日(金)」

05年6月10日(金) 「自らの頭で考え、自らの足で立つ」 
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  昨日はテレビも新聞も一日中サッカー日本代表の対北朝鮮戦勝利について報 道 していた。サッカー自体は嫌いじゃないけど、どうも日本代表の試合だけは観る 気 になれない。素直に喜べない自分が変わり者ではないかと不安になるときも正 直 ある。でもなぜか違和感がある。 
 テレビを視ていると、勝利に泣いている人までいた。思わずこの人は他人の喜 び を自らの喜びに出来る仏様みたいな人なのかなと思ってしまった。でも、はたし て この人は他人の悲しみを自らの悲しみとして、共に泣くことができるのだろう か? 日本の侵略戦争の被害を受けた韓国・朝鮮や中国の人々の苦しみ悲しみに 寄り 添うことが出来るのだろうか? 
 憲法改正や戦争のことなど他人の悲しみには平気で無関心でいれる人が多い  のに、なぜ他人がプレーしているサッカーに関してだけは我事以上に関心が持て  るのだろうか?同じ他人事なのに不思議でならない・・・ 
 もしかして本当に自分の意思で喜んでいるのではないのかもしれない。何かに、  誰かによって喜ぶよう仕向けられ、そのことにすら気づいていないだけなのかも知  れない。でもそれが一番危険なのだと思う。自らの頭で考え、自らの足で立つこと  のできる個の確立が今ほど必要なときはないような気がする。 

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05年6月9日(木) 「不沈没空母=v 
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 日米両国が来年度からミサイル防衛(MD)の共同開発に本格的に着手するとの  こと(6/8)。表向きは北朝鮮のミサイル攻撃に対する抑止力らしいが、アメリカの  本音としては、中国の長射程弾道ミサイルを念頭に置いているのだそうだ。 
 要するにアメリカを守るために、日本がお金と技術と生命のリスクを負うというこ  となのだろうか・・?まさに日本は米軍の不沈没空母≠ニなろうとしているんだと  思う。 

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05年6月8日(水) 「とばっちり」 
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 政府が、朝鮮半島有事での対日攻撃の対処策を検討するという記事があった。  ミサイルが飛んできて何万人もの犠牲者が出るとか、生物兵器にどう対処すると  か、その内容を読んだだけでも恐ろしくなる。 
 政府によると、朝鮮半島有事の際に自衛隊が米軍の後方支援をすることで、攻  撃される可能性があると判断しているらしい。でも、もしそうならこんな対処策を考  えるよりも、はじめから米軍の支援をしなければいいのと違うの?国民に犠牲を 強 いてまでも、米軍のお手伝いをしなけらばならないの? 

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05年6月7日(火) 「自己チュー」 
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  日本の外務大臣によると、今の日本の歴史教科書を書いている人は全て左 が かった$lらしい(6/6)。そして扶桑社の教科書は、ゴルフに喩えると、フェア ウエ ー中央だと言う。 
 よく「あの人は右」とか「この人は左」とか言うけど、あまり好きな表現ではない。 な ぜなら言っている本人はいつも自分の考えが中心であり、絶対に正しいと思っ てい る。そこに自分自身を問うという姿勢は全く感じられない。一般に言う自己 チュー ≠ナある。まあ、これが日本の外務大臣のレベルか・・。私もあまりかわら ないけ ど・・・ 


05年6月6日(月) 「怒り!!!」 
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 新しい歴史教科書をつくる会副会長の藤岡信勝拓殖大学教授が代表を務める  自由主義史観研究会が「沖縄の集団自決強要は虚構だ」とする報告を行ったと の こと(6/5)。 
 悲しみと怒りが込み上げてきてしかたがない。なぜこいつらには他人の悲しみを  想像することができないのだろうか!?そこまで沖縄の人々を侮辱して守ろうとす  る国家とはなんなのか!?折角人間として生まれてきて、大学教授までになって 出 てくる言葉がこれなのか!?怒りを通り越して、よくもぬけぬけとこんなことを公 言 できるこの人たちが可哀そうでしかたがない!! 

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05年6月5日(日) 「脅威」 
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 米国防長官が、「脅威がないのに軍備を増強している」として中国を批判したと あ った(6/4)。この人は本当に純粋な気持ちからそう言っているのだろうか?中国 に とっての脅威は、誰がみたって、アジア太平洋地域に展開する米軍であり、右 傾化 する日本であり、両国の軍事面での一体化の動き(6/4)であることは明らか じゃな いの・・? 

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05年6月4日(土) 「責任転嫁」 
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 なぜ政治家をはじめ私たち日本人は戦後責任を十分果してこなかったのだろう  か?1972年の日中共同声明調印の際に、「悪いのは(日本の)軍国主義者」と い う認識で両国が一致した(6/3)ことも影響しているのかもしれない。 
 中国側の意図はおいといて、それをいいことに日本政府・国民は全ての責任を A 級戦犯や軍国主義者≠ノ押し付けて、自らの責任を問おうとしなかったので は ないかと思う。「自分たちは被害者であり、加害者ではない」と。確かにA級戦犯 も 悪いけど、彼らだけでは戦争はできない。やっぱり大多数の国民が戦争に反対 す ることが出来ずに、むしろ積極的に戦争を支持していった事実がある。 
 自らの責任に向き合わなかった結果として、今の中国や韓国の人々の気持ち が 理解できない国内世論や、憲法9条改正の動きに対する無関心さとなって現れ て いるような気がする。 
 「どんなに辛くても、それから逃げずに自らのありのままの姿に向き合いなさ  い」。そう仏様は私たちに呼び掛けてくださっているのだと思う。 

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05年6月3日(金) 「第二の靖国神社=v 
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 どうやら公明党の「ヤスクニ問題」に対する態度は、新しい国立の追悼施設を建  設することにあるらしい(6/3)。  
 しかし、国家が戦没者を追悼するという限り、それは「第二の靖国神社」でしかな  い。なぜ靖国神社や国立追悼施設が必要なのか?それはこれからも戦争が起こ  る可能性が十分にあるということを意味しているんだと思う。「戦死してもちゃんと  国家が祀ってあげるから、安心して戦場に行け!」、「お前たちの家族は、国家の  ために命を捧げた英雄だ!そんなに悲しむな!」そう言っているのである。 

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05年6月2日(木) 「政教分離違反」 
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 政府・自民党内で靖国神社のA級戦犯分祀の構想が持ち上がっている(6/1)。  以前にも同じような議論があったそうだが、靖国神社側が拒否した経緯があると 聞 く。一応、神社側と遺族が話し合って、その意思で分祀するよう求めているけ ど、 明らかに一宗教法人に対する国家の圧力だと思う。たとえ靖国神社に対して でも あっても、このような憲法の政教分離規定違反を絶対に許してはならないと思 う。 
 なぜ憲法違反にあたるかもしれないというリスクを犯してまでA級戦犯の分祀を  はたらきかけ、靖国神社参拝を続けようとするのか?そこに「ヤスクニ」問題の本  質が見え隠れする。 

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05年6月1日(水) 「他人を巻き込むな!!」 
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 昨日に続きまた信じられないような記事があった(5/31)。真偽の程はまだ定か じ ゃないけど、米国がウガンダでイラクでの警備要員を募集しているという。ウガ ンダ 国民の平均年収は240ドルぐらいであり、月給500〜1000ドル程度の格安 で優 秀な警備要員を調達できるのだそうだ。 
 開戦から2年少し、多数の死傷者を出し、慢性的な兵員不足やイラク撤退の国 内 世論が強まる中、米軍・政府は戦争の民間委託を進めていると聞く(5/11)。 
 馬鹿にするな!って言いたい。人の弱みに付け込んで、金をちらつかせ、自ら の 目的達成のために他人のいのち≠使い捨て同然に利用する。いのち を 何だと思っているんだ!?そんなに戦争をしたいなら、勝手に自分らだけでや れば いい。他人を巻き込むな!!

「05年5月21日(土)〜05年5月31日(火)」

05年5月31日(火) 「戦争の現実」 
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 シアトルの私立高校の父母会が、校内での低所得者層の生徒に対する米軍の  募集活動を禁じることを決めたという記事があった(5/31)。 
 いつの時代でも、何処の国でも、戦争に駆り出されるのは低所得者層からであ る (→「貧しい者ばかりが戦地に送られる現実を許すべきでない」)。そして戦争を 起 こし、支持するのは、自分や自分の子どもが戦争に行かなくてもすむ裕福層で ある (→「大統領や国防長官、議員の子どもは戦争に行っていない」)。 
 一億総中流≠ニ呼ばれた日本でも、若年層を中心に所得格差が拡大してい る と聞く(5/30)。いづれ日本も階層化社会になっていくのだろう。そして、もし戦争 が 起これば低所得者層の子どもから戦場に送られるのだろう。・・・・・。 

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05年5月30日(月) 「願いと希望」 
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 「今の状況を切り開いていく意思と願いを常に培いながら、短期・長期の具体的  展望を模索しつつ、一人ひとりが自分の歩みを進めるなら、必ず時機を得て群  れ≠ニなる。そこに一つの「灯火」をもって今を生きたいと思う」(『現代に非暴力の  可能性を問うー仏教・キリスト教の現場よりー』より)。 
 これからも「願い」と「希望」をもって頑張ろう!! 

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05年5月29日(日) 「自衛隊派兵の理由」 
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 政府がテロ特措法を延長してインド洋への海上自衛隊の派遣を延長することを  検討しているという記事があった(5/29)。その背景には、政府の本音としては、犠  牲者がでる前にサマワから陸上自衛隊を撤退させたい。しかし、それでは米国の  機嫌を損なうので、せめてインド洋で活動する海自だけは残しておこう、という考え  らしい。 
 なぜ政府が自衛隊をサマワに送ったのか?決してイラクの人々のためでない。  アメリカのためである。そのことがはっきりした。 

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05年5月28日(土) 「A級戦犯=v 
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 森岡政務官の「A級戦犯はもう犯罪人ではない」という発言が国会内でも批判を  呼んでいる(5/28)。でも、野党、特に民主党に批判する権利などあるのだろう か? 森岡政務官の発言は何も今始まったことでもなければ、彼独自の考えでもな い。 靖国神社自体が「戦後、日本と戦った連合軍の形ばかりの裁判によって一方 的に 戦争犯罪人≠ニいうぬれぎぬを着せられ、むざんにも生命をたたれた10 68人 の方々・・・靖国神社ではこれらの方々を<昭和殉難者>とお呼びします が、神さ まとしてお祀りされています」とず公言しているように、「A級戦犯」と呼ば れる人た ちを戦犯≠ニは認めていない。そんな神社に毎年勇んで参拝している のは小泉 首相や自民党の議員だけではない。民主党の議員も多数参拝していた はずであ る。自分のことは棚に上げておいて、よく他人を批判できるものだと思 う。恐るべし 政党である。 

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05年5月27日(金) 「反省は行動で!=v 
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 小泉首相の靖国神社参拝にはじまり、与野党国会議員80名による靖国参拝(4 / 22)。靖国参拝訴訟や戦後補償訴訟における司法による門前払い=B教科 書 検定における「慰安婦」などの加害記述の減少(4/5)。 
 森岡厚労政務官の「A級戦犯は罪人ではない」発言(5/26)。小泉首相の「罪を 憎 んで人を憎まず」発言(5/16)。中山文科相の「日本は死んだらみんな仏様」発 言 (4/18)。町村外相の「歴史認識問題は中韓が外交上のカードに使っているだ け」 発言(5/26)。森元首相の中韓の教科書批判に対して「いちゃもんだ」発言(5 / 26)。文科相の「つくる会教科書は結構バランスとれている」答弁(4/6)。同じく文 科 相の「日本の歴史教科書は自虐的」発言(1/30)。下村文科政務官の「従軍慰 安 婦の記述は不適」発言(3/31)や「近隣諸国条項は自虐史教育」発言(3/7)。石 原 都知事の中国での反日デモに対して「日本はスケープゴート」発言(4/27)。 
 こんな言動を見聞きしていると、韓国や中国の人々が「日本は何度も反省を表 明 しているけど、本当に真心を込めて反省しているのかという疑問が自然に出て く る!」(5/26)と批判したくもなる気持ちがよくわかる。 

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05年5月26日(木) 「久しぶりの更新」 
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 ホームページを開設して以来、初めて2日間更新できなかった。今日、久しぶり に ニュースをチェックして驚いた。たった2日なのに、思っていた以上に動きがあ る。 
 やっぱりコツコツと毎日チェックしないといけないんだろうな〜。少しでも油断して  いると、気づいたときにはもう手遅れっていうこともあるんだろうな〜。毎日、戦  争のできる国≠ヨの足音に耳を傾け、それに対して怒り、考え、反対の声を上げ  ることしか、戦争を止めることはできないんだろうな〜。 

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05年5月23日(月) 「マスコミ」 
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 アメリカのマスコミで戦死イラク米兵の写真が掲載されたのは半年でたった1回 だ けだったという記事があった(5/23)。その原因の一つとして米軍当局の規制や 妨 害があるらしい。 
 戦争のいいとこ、格好いいとこばかり報道して、戦争の悲惨さ、残虐さ、愚かさと  いった部分は決して報道しない。もちろん当局の規制・妨害があるんだろうけど、  それに屈して軍の都合のいいニュースだけ流しているとしたら、日本の戦時中の  「大本営発表」となんら変わりはない。 
 イラクで人質になった斎藤さんに関して、最近は全く新聞やTVのニュースで聞か  なくなった(5/22)。これまでの人質事件では、いい意味でも悪い意味でも、マスコ ミ を中心に政府や世論を巻き込んで大論戦になったのに、この違いはなんなんだ ろ う?衝撃的な映像がないからだろうか?「自衛隊を撤退しろ!」といった要求が な いからだろうか?斎藤さんが職業軍人≠セったからだろうか?私たちと同じ 尊 いいのち≠ノ変わりはないはずなのに・・ 
 マスコミか・・、何もかもその情報を無批判に受け入れていたらダメなんだろう  な・・ 

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05年5月21日(日) 「防災訓練」 
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  各地で防災訓練が行われている(5/21)。別に防災訓練を否定するつもりはまた  くない。日本のような自然災害が多い国では当然だと思う。もしもの場合には人命  を救うためには自衛隊だって出動すべきだと思う。 
 ただ戦災訓練にもなることだけは忘れてはいけないんだと思う。その方向に向 か わないよう、しっかりと監視しなければいけないと思う。 

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05年5月21日(土) 「戦没者の願い」 
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 自民党の強固な支持団体の一つであった戦没者遺族会が会員の高齢化に伴 い 弱体化しているという記事があった。それに対して、「第2世代」に当たる「遺児」 の 世代に働きかけることで、会員を増やし、戦没者の顕彰運動を中心に組織の 維持 をはかろうとする動きがあるらしい。 
 一体どこまで遺族を利用すれば気が済むのだろうか?無謀な戦争により大切な  家族を奪っただけでなく、遺族の悲しみ・怒りを誇り・よろこび≠ノ変え、次の戦  争の準備のために利用する。「もういい加減にしろ!」って言いたい。 
 私たち戦争に反対する「念仏者」は、遺族が高齢化し亡っていくことで組織が弱  体化することを喜ぶのではなく、一刻も早く遺族の方々が為政者の呪縛・利用か ら 解放されよう連帯していくべきなんだと思う。きっと戦争でなくなられた方々も、そ の ことを願っているに違いない! 

「05年5月11日(水)〜05年5月20日(金)」

05年5月20日(金) 「殺さしめてはならぬ=v 
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  自衛隊の国民へのアピールが全国各地で行われている(5/19)。「市民に愛され  る格好いい自衛隊」なんだろう。 
 しかし、その一方で、自衛官の自殺が過去最高になった(5/19)とか、隊内での  いじめ問題等も報告されている。また、少し前にテレビの特集で、サマワに派遣さ  れている自衛官が米軍の落とした劣化ウラン弾によって被爆しているかもしれな い というスクープ報道があった。それに対して、自衛隊は隊員の健康調査はしな いと のこと。 
 軍隊など決して格好いいものではない。戦車も戦闘機も艦船もみんな人を殺す た めの道具でしかない。兵士もまた人を殺すための「道具」としてしかみられてい な い。 
 「すべての者は暴力におびえ すべての者は死をおそれる 己が身にひきくらべ  て 殺してはならぬ 殺さしめてはならぬ」(『ダンマパダ』より) 

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05年5月19日(木) 「右傾化の背景」 
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 今年は4年に一度の教科書の採択の年とのこと。4年前は、つくる会の歴史教 科 書が採択されたのはほんの僅かな数だったけど、今年はなんとかしてその数を 増 やそうと各方面が画策しているとのこと(5/18)。 
 首相の靖国神社参拝といい、つくる会の歴史教科書といい、どう考えたって日本  が右傾化しようとしていることは明らかだと思う。それなのになぜ多くの国民は危 機 感を覚えないのだろうか?もちろん政府の巧妙な世論操作もあるんだろうけ ど、そ れだけじゃないような気がする。なんとも言えない閉塞感、不安感が漂って いるん だろうな・・・そんなこともこれからは考えていかなければならないんだろう な。 

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05年5月17日(火) 「「ヤスクニ問題」の本質」 
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 国会で小泉首相が、自身の靖国参拝によって日中・日韓関係が悪化しているこ  とを追求されて出てきた言葉が、「罪を憎んで人を憎まず」とのこと(5/16)。確か  に、A級戦犯・東条英機個人を憎んだところで何の解決にもならない。しかし、首 相 がやっていることは、「憎むはずの罪」を憎むどころか美化している。 
 「ヤスクニ問題」の本質とは、A級戦犯が合祀されているかいないかではない。 国 家が引き起こした無謀な戦争によって命を奪われた人々や遺族の悲しみを よろ こび≠ノすり変え、「彼らに続け」と後世の国民を鼓舞することにある。首相の 参拝 はそのためにある。 
 5/10に大阪高裁で「靖国参拝意見訴訟(アジア訴訟)」の第二回口頭弁論があ っ た。その後の報告会で、今後、首相の靖国参拝に断固反対している中国や韓 国 政府が、「A級戦犯が祀られている靖国神社に首相が参拝しないことを条件」に 日 本政府と折り合いをつける可能性がある。そうなればより一層「ヤスクニ問題」 の 本質が見えなくなってしまうかもしれない。たとえそうなったとしても、私たちは 「ヤス クニ問題」の本質を見失ってはいけない。との意見が出た。 
 「ヤスクニ問題」、今一番日本人の中で誤解されている問題であり、また逆に、 ち ゃんと説明すれば一番理解を得られ易い問題だと思う。 
 ちなみに次回の「アジア訴訟」は7月26日。判決が言い渡されます。傍聴券の 抽 選がありますが、もしよければ「ヤスクニ問題」の最前線を肌で感じてみるのも いい のでは・・。 

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05年5月16日(月) 「米軍との一体化」 
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 今、世界規模での米軍の再編作業が進んでいると聞く。日本でもこれを契機に  沖縄などにある米軍基地を縮小していこうという動きがある。一見すると歓迎すべ  き事柄のように思える。 
 しかし、その一方で、自衛隊との基地や司令部の共同使用などの構想が持ち上  がっていると聞く。また、有事の際には日本の民間人や民間施設が米軍に協力を  強いられるという話も出ている(5/12 5/13)。 
 要するに、アメリカは自分たちの軍事費などの負担を減すことができる。一方 で、 自衛隊や日本国民を米軍の軍事行動に協力させることで、アジアでの軍事的 プレ ゼンスはそのまま維持することができる。そういうことなんだろうか・・・ 

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05年5月15日(日) 「世界最強の駄々っ子」 
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  「12月に開かれる東アジアサミットに、米国が神経をとがらせている」という記  事があった。 
 本当にアメリカという国は我侭で自分勝手な国だなとつくづく思う。いつでも、どこ  でも自分が中心でなければ気が済まない。気に食わなければ駄々をこねて、聞き  入れられなければすぐに暴力を振るう。単なる駄々っ子だな。 
 日本はどう対応するのだろうか?アジア外交を強化すると言いながら、結局はア  メリカのご機嫌取りをするのだろうか? 
 もしそうなら、ドラえもんのジャイアン≠ニスネオ≠フ関係だな。人を脅し殺  すための武器を持っている分だけ性質が悪い。 

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05年5月14日(土) 「言動不一致」 
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  広島県教委が、今春の入学式の「君が代」斉唱で起立しなかった8名の教諭を 処 分したとあった(5/13)。なぜ教育の場でこんな強制が行われるのだろうか?恥 ず かしくないのだろうか?歌いたい人は歌えばいい。歌いたくない人は歌わなくて も いい。いろんな人がいて、いろんな考えがある。その違いを認め合うのが成熟し た 社会であり、そのことを子どもたちに教えるのが教育であるはずなのに・・。こん な んじゃ、子どもに向かって「相手の立場に立って物事を考えなさい」なんて言える は ずがないし、また子どもも聞くはずがない。  

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05年5月12日(木) 「人の悲しみに寄り添う≠ニは・・」 
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 イラクで人質になっている斎藤さんは今どんな気持ちでいるのだろうか?怖いだ  ろうな?不安だろうな?寂しいだろうな?斎藤さんの立場に立てばそれぐらいすぐ  に想像がつくはずなのに、私は昨日書いたようにたとえ一瞬でも「自業自得だ」と  思ってしまった。 
 ある方(イラク戦争にも毅然と反対されている)は、今回のニュースを受けて、 「長 い国外生活だったらしい。拘束されたいまほど、日本に帰りたいと思ったとき はし ばらくないのではなかったか。何故か、胸が痛い」と斎藤さんに対するその思 いを 語っておられた。人の悲しみに寄り添うとはこういうことなんだろうな。 
 仏様とは決して私たちを見捨てない。私たちの悲しみを自らの悲しみとされ、何  があろうとも常に寄り添ってくださる。そんな存在なんだと聞いている。 
 私には僧侶としての資格があるのだろうか?戦争に反対する資格があるのだろ  うか?そんなことをまた考えてしまった。 

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05年5月11日(水) 「願われたいのち=v 
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 イラクで、米軍を支援する民間の軍事会社社員・斎藤昭彦さんが拘束されたと の こと(5/10 5/11)。これまでの人質事件とは違い、色々と批判などはあると思 う。正 直なところ私などは、「米軍の手伝いをして金を稼いでいたんだから、自業 自得 だ!」とか「米軍によって身内を殺されたイラクの人たちからすれば、侵略者 となん ら変わらないはずだ」と思ってしまう・・・。 
 でも、たとえどんな理由があろうとも、人間が他の人間のいのち≠奪うこと は 絶対に許されないんだろうな。私の勝手で、「これは守るべきいのち=v、「あ れ はどうでもいいいのち=vと分けることなど許されない。もしそれをしてしまっ た ら、私は米軍や自衛隊を派遣している日本政府となんら変わりないんだろう な。 「正義ぶっている」分だけ余計に性質が悪い。 
 「すべてのいのち≠ヘみんな平等に尊いんだよ!」「みんな仏様から願われた  かけがえのないいのち≠生きているんだよ!」。そう仏様が私に喚びかけてく  ださっているような気がする。

「05年5月1日(日)〜05年5月10日(火)」

05年5月10日(火) 「理想主義者?」 
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 昨夜、あるTV番組を視ていたら、日本の新・旧保守主義者(政治家、学者、評 論 家など)が勢ぞろいして、中国や北朝鮮問題について言いたい放題言ってい た。 
 要するに言いたいことは、中国や韓国・北朝鮮はけしからん。いつ日本の脅威 に なるかも知れないから、日本は早く憲法を改正し、自衛隊を正式な軍隊とし、よ り 一層日米安保を強化し、核武装までして対峙するべきだ、とのことだろうか。ど こま で本当か知らないけど、確かに中国は軍備の近代化を計り、北朝鮮は核を持 とう としている。だから日本がそれ以上の軍事力を持つことで均衡を保つべきだと のこ とらしい。 
 思わず納得してしまいそうだけど、でも、これって冷戦時代となんら変わらない。  いつ戦争になるか、いつ核爆弾を打ち込まれるかわからないと、毎日怯え、緊張 し ながら私は生活したくない。 
 日本一国の問題じゃないかもしれないけど、軍備の強化では決してお互いに平  安は訪れないと思う。じゃあどうすればいいのか?私は、憲法九条に示されてい る ように、まず日本が全ての戦力を廃棄し、どこまでも世界平和を求めるために 努力 する国になるべきだと思う。他の国がどうするかはわからない。でも、もし本 当に平 和を求めるなら、まず自分自身が相手を信じることから始めるしかないん だと思 う。私は単なる理想主義者なのだろうか・・?でも私はそんな国に住みた い。そん な国を子どもたちに残したい。そん国なら愛したい。 

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05年5月9日(月) 「私たちの戦後責任」 
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  戦時中、朝鮮半島から日本に強制連行し、過酷な労働条件の元で働かさ、それ  によって命を奪っておきながら、遺骨すら故郷・遺族の元に返そうとしなかった日  本企業及び政府。それがようやく今回重い腰を上げ調査をし、韓国へ返還すると  のこと(5/5 5/9)。 
 人間として生きる権利を奪われ、戦後60年も見知らぬ土地にほったらかしにさ  れていた犠牲者やその遺族の気持ちを思うと、同じ日本人として言葉がない。 
 これが私たち日本人がしてきた戦後責任であり、反省であり、謝罪である。 

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05年5月8日(日) 「口先だけの反省と謝罪」 
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 「戦前の日本統治時代の樺太(現サハリン)で迫害を受けた少数民族の資料を  まとめた書籍が北大から刊行され、差別と偏見の中で生活した少数民族の実態 の 一部が浮き彫りになっている」という記事があった。 
 「日本人だってちゃんと歴史も学んでいる!」「反省だってしている!」「一体どれ  だけ謝罪すれば許してもらえるんだ!」っていう声があるけど、本当にそうだろう  か?知らないことのほうが多いんじゃないかな?少なくても私は戦前サハリンで迫  害を受けた少数民族の存在やその実態について知らなかった。また、学校で教え  てもらった記憶もない。 
 同じように、戦時中日本が中国や韓国・朝鮮、アジアの国々でしたことのどれ程  を知っていると言えるだろうか?知りもしないで反省なんてできるはずがない。知 ろ うともしないで謝罪なんかできるはずがない。 

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05年5月7日(土) 「有難うございます」 
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 5月4日に、当初の目標であった当会の賛同人が9名集まりました。ありがとうご  ざいます。 
 とりあえず時期をみて、「九条の会」の賛同団体に申請しようと考えています。特  にそれによって何かこれまでの取り組みが変わるという訳ではありません。まあ、  もしかしたら当会の宣伝になるかもしれないし、他の団体との横のつながりができ  るかも知れないし、貴重な情報が入るかも知れないので。 
 今後も引き続き賛同人になってくださる方を募集しています。力を貸してくださ  い。とりあえず目標は今年末までに賛同人30名を目指そうかな!?・・・、やっぱ り 20名ぐらいにしておきます・・。 

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05年5月6日(金) 「欲望のツケ」 
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  対中国をにらんだ日米安保の強化が加速している(5/5)。その背景には急テン  ポで増大する中国の軍事力と未曾有の経済発展があるんだと思う。今後中国が  発展するにしたがって、食料問題やエネルギー問題、公害問題等日中・米中間に  おける対立の種がどんどん増えてくるんだろな・・。 
 今まで中国など「途上国」の低発展をいいことに、自分たちさえよければいいと い う考えで世界中の資源を浪費し欲望を無限に膨らませてきた私たち。自分のこ と ばかりに目がとらわれて、将来に対する十分な対策を講じてこなかったツケがま わ ってこようとしているんだろうな・・ 
 そんな中国や「途上国」の台頭への対応が、更なる軍事力や軍事同盟の強化な  んだろな・・ 
 これからどうなるんだろうか?今までにない新たな発想や価値観の構築がなけ  れば、必ず行き詰ってしまうような気がする。仏教の教えはもう古いのだろう  か・・?法事や教義の研鑽も大切だけど、今こそ全ての僧侶や仏教徒が叡智を出  し合って新たな道を示していかないといけないんじゃないだろうか。 

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05年5月5日(木) 「戦災ボランティアの育成強化」 
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 「防災ボランティアの育成強化、内閣府が指針づくり」という記事があった。「防 災 のためのボランティアを育成することのどこが悪い!?」と叱られるかもしてな いけ ど、どうしても少し気になってしまった。 
 私には「戦災ボランティアの育成強化」と読めてしまった。でも「戦災の時にも役  立つなら別にいいじゃないか!」って言われそうだけど、政府がやることはそんな こ とじゃないと思う。戦争の備えをすることよりも、やるべきことは「戦争を起こさな い」 ことそれだけである。 

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05年5月4日(水) 「解放の道≠歩もう」 
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 連休に入って連日のように快晴のいい天気が続いている。「改憲」の是非につい  ての議論が高まってはいるけど、思わず「平和だな〜」とのん気に思ってしまう。で  も、イラクではこの時もたくさんの罪もない人が殺されている(5/3)。しかし、それで  もなぜか遠い地の自分とは無縁の出来事のように思っている自分がまたいる。 
 今日の新聞に、JRの列車事故の時にたまたま乗り合わせていた別のJRの運転  士が、「遅刻したらペナルティーを科せられるから」と、けが人を救出することなく そ のまま会社に出勤していたという記事があった。「なんてヤツだ!それでも人間  か!?」って思った。 
 でもよく考えてみると、今の自分もあまりかわらないような・・。自分のことばっか り 考えて、他者の悲しみに共感できない。私たちは人間らしさ≠失ってしまっ た のかな・・? 
 でも私たちがそうなってしまったのにはちゃんと理由があるはず。JRの運転士が  けが人を見捨てたのにも理由があった。私が平和ボケしているのにも、これまで に それなりの原因があったんだろう。 
 幾多の原因があって今の自分があるのなら、きっと今の自分から解放される道  もあるんじゃないのかな・・!?その道を歩もう! 


05年5月3日(火) 「憲法記念日」 
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 今日は施行から58年目の憲法記念日。世界にも例のない平和の象徴日本国 憲 法。 
 この憲法を守れるか守れないかで、将来の日本の国が進むべき道が決まるん だ と思う。自分の子どもや孫にどんな国を残したいのか、もう一度考えたい。 

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05年5月2日(月) 「日米安保≠フ欺瞞性」 
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 5/1の記事に、「東アジア共同体構想に反対」という米国のアーミテージ氏の会 見 が載っていた。 
 要するに、日本はアメリカ抜きでアジアの国々と仲良くしてはダメだということな ん だな。なぜなら、日本が常に中国や北朝鮮と緊張状態にあることが、アメリカが 日 米安保を根拠に東アジアでの軍事的プレゼンスを保つことを可能とするんだか ら。 
 「日本を守るための日米安保」なんて大ウソ!それどころか日米安保そのもの が 日本とアジアの国々の間に緊張を高めているんじゃないの・・? 
 日本の政府はそのことに気づいていないのか?それとも気づいていながら、アメ  リカの戦略に乗っかった方が得だと考えているのだろうか? 
 平和な状態よりも、緊張状態・戦争状態のほうがなにかにつけて都合がいいん だ ろうな〜 

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05年5月1日(日) 「人間らしさを取り戻したい!」 
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 沖縄にいる米軍・海兵隊の本土移転が見送られることとなったらしい(5/1)。そ  の理由として、有事の際の米軍の都合と、受け入れに反発する地方自治体の意  向があるとのこと。 
 私たちは、特に大都市に住むものは、「日米安保は必要だ!自衛隊は必要  だ!」と熱心に主張するけれど、自分の家の裏に基地ができるとなると断固反対  する。確かに自然な感情だと思う。 
 でも、それじゃ他人(沖縄や地方に住む人)の家の裏なら平気なのだろうか?原  発やごみ焼却場を押し付けられる地方の人々のこと、イラクに派遣される自衛隊  員のことを一度でも考えたことがあるのだろうか? 
 そういう私自身も例外ではない。しかし、私は他人に対する優しさや思いやりと い った人間らしさをいつか必ず取り戻したいと思う。だからこそこれからも「念仏 者」と しての道を歩み続けたい! 

「05年4月23日(土)〜05年4月30日(土)」

05年4月30日(土) 「騙されない!」 
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 民主党の岡田代表の外交・案全保障政策に対する提言案がでていた(4/30)。  現行の自衛隊のPKO参加5原則を見直し、自衛隊を国連のもとで積極的に活用  するとのこと。また、靖国参拝問題に対しては、「戦没者などの追悼のための国立  施設建立を盛り込んだ」とある。 
 「国連のもとで!」、「無宗教の国立施設で!」と言うと聞こえはいいけど、所詮 や りたいことは自民党と大差ないと思う。国連のもとであろうがアメリカ一国とであ ろう が、武力で気に食わないヤツを押さえつけるのに変わりない。国立であろうが 私立 であろうが、無宗教であろうが宗教施設であろうが、国のために死んだ(殺さ れた) ものを讃え、彼らに続け(見習え)と鼓舞する「ヤスクニの論理」となんら変わ りはな い。 
 本質が見えにくくなるだけで、自民党よりもタチが悪い。 

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05年4月29日(金) 「最初の一歩」 
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 「掲示板」にあった賛同人のodakeさんの取り組みや、「お知らせ」のページで紹  介した「靖国参拝取りやめ署名」、また全国各地における「九条の会」設立のニュ  ースなどをみていると、本当に勇気付けられ元気がでてくる。 
 「自分ひとりが声を上げたところで、何も変わりやしない」とずっと思っていたけ  ど、この取り組みを通して、それは違うということがよく分かった。世の中には、必  ず同じ思いを持った人がいる。そして、そんな私たち一人ひとりが力をあわすこと  で、必ず今の動きを変えることができる。最近そんなふうに思えるようになってき  た。 
 一人でも多くの人が勇気を持って最初の一歩を踏み出して欲しいと思う。 

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05年4月28日(木) 「あくまでも護憲」 
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 改憲に関する共同通信の世論調査が出ていた。改憲そのものに賛成する人は 6 1%。反対10.1%。9条に関しては、改正賛成31.3%。反対41.3%。 
 どうやら改憲そのものの流れは止められなくなってきているような気がする。お そ らく、環境権やプライバシーの保護など新たな規定を憲法で保障して欲しいとい う 声があるんだろうな・・。 
 でも、一度改憲の流れ=国民投票が実施されて、何らかの規定が改正または 加 憲されてしまうと、遅かれ早かれ9条も改正されてしまうような気がする。いき お い≠チていうのがあるから・・ 
 必要なものは法律で規定すればいいと思う。今の時点(日本の右傾化の進行) で 憲法に手を加えることは非常に危険だと思う。だからあくまでも私自身は護憲に こ だわりたいと思う。 

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05年4月27日(水) 「靖国参拝訴訟(東京地裁)」 
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 東京地裁の「靖国参拝訴訟」において原告側に敗訴が言い渡されたとのこと(4/  26)。しかし、判決の中で、「靖国参拝により、日本が再び軍国主義の道を進み出  したと懸念したり、憤りを感じるのも理解できなくはない」と原告の訴えに一定の理  解を示したとのこと。 
 世論調査の結果によると、中国・韓国両国で「日本が嫌い」が6割超、「靖国参  拝」反対が9割以上(4/27)。また、金大中・韓国の前大統領が、最近の「日本は 右 傾化」していると批判したとのこと(4/26)。 
 一方、当事者の某都知事は、反日デモに関しては「日本はスケープゴート」にさ  れたのだと中国政府を非難(4/27)。自身の靖国参拝についても相変わらずの態  度。首相は首相でお決まりの「未来志向!」一辺倒。 
 この二人を含めて私たち全ての日本人が他人の不安や憤り、悲しみを理解でき  る力をつけないといけないんだと思う。 

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05年4月26日(火) 「「君が代」訴訟」 
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 4/26の記事に、福岡地裁で「君が代の職務命令は合憲、しかし学習指導要領 は 校長、教諭に卒業式などでの斉唱実施の義務を負わせる拘束力は持たない」 とい う判決があったとのこと。 
 原告側のコメントがまだ入ってきていないけど、どんな評価を下すのだろうか?  職務命令を出すこと自体は合憲だけど、教職員に君が代を斉唱する義務を負わ  せないという判決なら、運動としては大きな一歩になるのかな? 
 「思想および良心の自由を保障した憲法19条などに違反しない」と言いつつも、  従う義務はないってことは、個々人の自由が保障されったってことなのかな・・? 
 うん〜、よくわからん・・・ 

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05年4月25日(月) 「世の中安穏なれ、仏法ひろまれ=v 
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 朝日新聞の世論調査によると、日本の歴史認識に関し「中国国民の感情を傷つ  けた」として、反省を行動に移すよう求めたことについて、「納得できる」は僅か1  9%だったとのこと。その一方で、小泉首相の靖国神社参拝については、「やめた  方がよい」が48%で、「続けた方がよい」(36%)を上回ったという結果が出てい  た。また、反日感情が高まった背景に中国国内の歴史教育が影響していると考え  る人が8割以上になったとのこと。 
 なんか複雑な結果だな〜。あくまでも世論調査だけど、今回の中国での反日デ モ の原因は、中国もしくは小泉首相だけにあって、自分たちには全く関係のない 話だ と受け止めているような気がする。中国や韓国の人々の心の痛みに共感で きない どころか、歴史を隠蔽するような政府を支持してきた私たち自身の責任を 全く感じ ていないような気がする。 
 「世の中安穏なれ、仏法ひろまれ」と仰せられた親鸞聖人のお言葉がなぜか身  にしみてくる。 

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05年4月24日(日) 「歴史に対する日本とドイツの姿勢の違い」 
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 賛同人の志村さんの協力により、「アウシュヴィッツ強制収収容所解放60周年 に あたってドイツ連邦共和国ゲアハルト・シュレーダー首相の演説」(梶村大一郎 訳) の全文を入手しました。 
 今問題になっている日本の過去の歴史に対する姿勢と比べてみてください。 
 演説の内容には誰一人として異論はないと思います。では、私たちの日本は、 そ の演説の内容に沿って行動しているのかどうか、もう一度一人ひとりが顧みる 必要 があると思いました。 

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05年4月23日(土) 「民主党の危うさ」 
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 民主党の「憲法提言」の骨子が明らかになってきた(4/23)。 
 「自民党のものよりもずっといい」と安心しないほうがいいと思う。結局民主党も  憲法9条を変えて戦争のできる国≠つくろうとしているのだから・・・ 
 復古調の自民党とはまた別の危うさが民主党にはあるんだと思う。これからは そ のことも注意してみていかなければならないんだと思う。 

05年4月22日(金) 「どっちが正しい?」

 小泉首相がバンドン会議で95年の村山首相談話に基づく歴史認識を改めて強  調したとのこと。しかし、それと時を同じくして、副大臣を含む、自民党幹部、民主  党議員など80人の国会議員が靖国神社の春季例大祭に参拝したとのこと(4/  22)。 
 「日本は過去の行為を全く反省していない」と批判する中国や韓国、その他アジ  アの国々。「一体どれだけ謝罪し反省すればいいのだ!」と逆切れする日本。は た してどちらの言い分が正しいの? 

05年4月21日(木) 「「伝統・文化」教育」

 4/21の記事に、東京都教育委員会が都立高校の新教科に「伝統・文化」という も のを導入しようとしているとあった。 
 表向きは「日本文化の理解を深めることが、世界各国、各地域の文化を尊敬す  ることにつながる」としているけど、 教基法を改正して「愛国心」を擦り付けようとし  ている時だけに、どうも胡散臭い。 
 「武道により心身を鍛錬してきた日本人の歴史に触れる」という項目があったけ  ど、「武道」といえば「礼儀を重んじる」など聞こえはいいが、裏返せば「滅私奉公」  の精神であり、自らの命も顧みずに君主のため・国のために尽くすというものであ  る。 
 日本の伝統や文化を全て否定するつもりはないけど、そのようなものは個人が  様々な体験や出会いの中で自然と身に付けていくもので、国家が一律に教え込 む ものではないと思う。国家が教えることの危うさは、歴史が示すとおりなのに。 
 そんなことに対して、私たちが疑問を抱いたり、批判したりしないから、中国や韓  国から「日本を歴史を正しく学んでいない。全然反省していない」と言われるんだと  思う。「(口先だけの)反省だけなら○○でもできる!」って言っていたのは当の私  たち日本人なのに・・・ 

05年4月20日(水) 「なぜ怒らないの?」

 反日デモの原因と指摘されている首相の靖国神社参拝に関し、小泉首相は相 変 わらず「不戦の誓いと戦没者の哀悼の念で参拝している。それぞれの国に歴史 も 伝統も考え方の違いもある」と言っている(4/19)。また、宗教法人に対する認可 権 を持った省庁の大臣が、中国による靖国参拝批判に対して、「日本は死んだら み んな仏様」などと言っているらしい(4/18)。 
 こんな発言をされていてどうして真宗教団は抗議をしないのだろうか?少なくて も 親鸞聖人の教えを拠り所とする「念仏者」には、「戦没者のために靖国神社へ 参拝 する」という伝統もなければ考え方もないはずである。また、どうしてキリスト 教教団 は抗議しないのか?どうして神道系教団は抗議しないのか?その他の宗 教教団 はなぜ黙っているのか? 
 それぞれの教団の教えも信仰の違いも全く無視して、彼らの都合のいいように 勝 手に解釈され、全て一まとめにされておきながら、なぜ黙っているのか? 
 これじゃ、韓国や中国の人たちから、「念仏者」もキリスト教徒も全てが、「アジア  の人々の痛みを理解しようとしない日本人」として一まとめに理解されたとしてもし  かたがないと思う。 
 それでも腹が立たないのだろうか? 

05年4月19日(火) 「危険な国・日本」

  韓国の世論調査で、「韓国の安全保障を脅かす国」として日本を挙げた割合は 3 7%に拡大し、トップになった」とのこと(4/18)。同感である。私も新聞記事をチェ ッ クする中で、いかに日本が危険な国になろうとしているか毎日実感している。  
 しかし、どれだけの日本人がそのことを実感しているだろうか?憲法改正の動  き。教育基本法の改正。日の丸・君が代の強制。靖国参拝。自衛隊の海外派兵。  日米安保の強化。どれをとっても日本が変わりつつあるということぐらい容易にわ  かるはず。 
 しかし、中国や韓国での反日デモに対する国内の雰囲気をみていると、相手の こ とばかり非難するだけで、自分の姿、自分の国の姿が見えていないような気が す る。何とかしないとこのままじゃ本当にヤバイと思う。 

05年4月18日(月) 「世論調査の結果」

 各種世論調査の結果が出ていた(4/18 4/17)。 9条を現行のままが42%。一部 削除及び改正が約40%。反日行動の原因につ いて、中国側に原因など(国内問 題・領土問題・常任理事国入問題)が約54%。 日本側に原因(歴史問題・靖国参 拝)が39%。首相の靖国神社参拝について、賛 成が42%。反対が45%。 あくま でも世論調査の結果だけど、現状は半々っていうところだろうか。でも、政 府・自 民党は全力で国民世論を誘導しようとするだろうな・・。じゃあ、私たちは・・・ 

05年4月17日(日) 「戦後責任」

 中国での反日デモの影響で、中国への旅行や修学旅行などのキャンセルが相  次いでいるとのこと(4/16)。また、日本人留学生が殴られるなどの事件が発生し  ている。 
 相変わらず日本の政治家や一部マスコミは「すべて中国の責任だ!」と言って い るが、日本が中国や韓国をはじめとしてアジアの人々からここまで反感を抱か れる ようになったのはもともと誰の責任なのか? 確かに、戦時中に日本がそれら の国々に侵略したこともあるだろうけど(戦争責 任)、それだけではないと思う。戦 後、政治家をはじめ私たち日本人が口先ばかり で、真摯に過去の行為を反省し てこなかった、二度と過ちを犯さないという行動を とってこなかった、そういう「戦後 責任」をちゃんと果してこなかったからではないか と思う。 私たち大人は子どもた ちにどんな国を残そうとしているのだろうか?アジアの 人々、世界の人々から尊敬 される日本・日本人なのか?それとも・・・。今まさに私 たち一人ひとりが問われて いるんだと思う。 

05年4月16日(土) 「日米安保」

 昨日より「日米安保の動き」の項目を新たに加えました。 米軍の世界戦略、その 中の日米安保を抜きにして、今の日本の戦争のできる 国≠ヨの動きをみていく ことはできないと思います。 
 憲法を変えることも、常任理事国になることも、アジアの国々の反発を買ってで も 歴史をうやむやにしようとすることも、すべてここに終始するのではないかと思 う。複雑で厄介で、一筋縄ではいかない問題になってきたな〜 

05年4月15日(金) 「悲しい・・」

 最近の日本の政治家の発言にはうんざりする。某首相候補人気ナンバー1議員  はともかく、日本の外交を担う大臣の今回の発言はもう理解の範囲を超える。先 の大戦で日本がしたことに対して全く反省しない一方、ナチス・ドイツの残虐行 為 をだけを批判する。そして、それを理由に、日本がドイツと比較して十分に戦後 責 任を果たしていないことを正当化する。アジアの人々を馬鹿にするどころか、ま じ めに取り組んできたドイツ人の姿勢にすら馬鹿にしている。 
 この発言を聞いて誰が「日本はもう十分に反省している」と納得できるであろう  か?中国や韓国で反日でもがおこるのも止む得ないと思う。しかし、この大臣(日  本政府)は、それを逆手にとって、「在外公館警備に自衛隊員派遣も検討(4/14)」  するとまでぬかしている。もう怒りを通り越して、悲しいの一言・・・ 

05年4月14日(木) 「宗教教育」

 4/14の記事に、「民主党・教育問題調査会が宗教教育の必要性を強調した」とあ った。「宗教的伝統や文化に関する知識、意義を教育の場で尊重することや、宗 教的感性の育成を尊重することが必要とする意見が大勢を占めた」とのこと。
 自らの伝道の不十分さや僧侶・牧師としての姿勢を棚に上げて近頃の若者の宗 教離れを嘆く一部の僧侶や宗教教団にとっては願ってもない話なんだろうな・・。
 でも、個人の宗教的感性の育成を国家が教育の場で一方的にしてもいいのだろ うか?また、彼らの言う「宗教」とは、一体何を指しているのだろうか?仏教だろう か、キリスト教だろうか、イスラム教だろうか、神道だろうか、それとも・・・。そんな ことも考えずに安易に賛成すべきではないと思う。特に過去に苦い経験を持つ私 たち僧侶は。

05年4月13日(水) 「勇気ある発言」

 4/13の記事にあった札幌市長の勇気ある発言に敬意を表したいと思う。政治家 はおろかマスコミでさえはっきりと言おうとしない真相を、公の立場にありながら表 明された。
 有権者の中にも「中国憎し」という感情が強くなっているだろし、今後各方面から 様々な圧力や嫌がらせがあるだろうと予想できるのに・・・。この市長さんを孤立さ せては絶対にいけないと思う。
 「日本が戦争の災禍を韓国、中国、東南アジアに与えた。災禍を受けた人たちが たとえ水に流そう、忘れてくれるといっても、日本は忘れてはいけない」という言葉 を私たち一人ひとりの心に留めたい。

05年4月12日(火) 「人の痛みの分かる人間に・・」

 4/7の記事に「都立の中高一貫校で入学式が行われた」とあった。最近急に設立 しだした中高一貫校。おそらく、そこで学ぶ子どもたちが、将来、経済界や政界に おいて主要なポストを占め、日本の国を引っ張っていくリーダーになるんだと思う。
 そんな学校で、過去の歴史を正しく伝えない扶桑社の「歴史教科書」が使われと いう。彼らが大人になったとき、今と同じような「靖国に参拝することの何が悪 い!」と平然と言ってのけるような政治家や弱者のことなど全く考えずに金儲けだ けを考える経営者にだけはなって欲しくないと願う。

05年4月11日(月) 「我が身を顧みることから・・」

 中国で反日デモが激しくなっているとのこと。新聞などではその原因を色々と書き 立てている。「日本企業への嫉妬」「中国の大国主義」「国内の貧富の格差による 不満の爆発」等。でも、やっぱり根本にあるのは、私たち日本人の過去の歴史に 対する姿勢だと思う。
 だとすれば、今回の事態を解決する手立ては、私たち日本人が学校や社会でき ちんと過去の歴史を学ぶことだと思う。その真摯な姿勢が中国や韓国の人々の中 に届いたとき、はじめて両国間の未来への歩みが始まるのだと思う。
 私たちは他人の姿はよく見えるんだけど、自分の姿というのはなかなか見えない んだよな・・

05年4月10日(日) 「殻を突き破るもの」

 4/10の記事に、内閣府の調査によると8割の国民が「愛国心教育」を必要だと考 えているとあった。こんなにもいるの?と少しびっくりしたけど、同じ調査の国民の 心配事として「治安の悪化」がトップにきていること(4/9)と関係があるんだろうな・・
 今、日本国内には、「勝ち組・負け組」「自己責任」といった価値観が当たり前とさ れたり、福祉や医療、年金制度の崩壊による将来に対する不安、犯罪の増加な ど、なんとも言えない閉塞感やイライラ感が漂っているような気がする。そんな不安 やイライラが原因で、自分の周りに硬い殻をつくって他者を排除し、自己防衛しよう としているんだろうな。
 そして、それに付込んで一部の人たちがナショナリズムを更に煽るといった状況 にあるんだと思う。
 苦からの解放を目指す「縁起・無我」の教えを説いた仏教や、他者の苦しみ・悲し みに寄り添うお念仏の教え、そして虐げられた人々・弱者のために生涯を捧げら れた親鸞聖人のような生き方が、今こそ必要とされているような気がする。だから こそ、私たち全国の世界の「念仏者」が今こそ立ち上がるべき時期だと思う。



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