御同朋の社会を目指して!


「tomo」のつぶやき
                                    
 
 このページでは私tomoの怒りや愚痴、疑問などを日記形式で書いていきたいと思っていま
す。「日記」というぐらいだから、目標は毎日だけど、どうなることやら・・・


06年2月23日(木) 「国際性と愛国心」

 よく「国際性を身につけさせるためにも、愛国心を教え込まないとダメだ」という意 見を聞く。でも、どう考えても納得できない。そこには憎しみや対立しかありえない と思う。
 島根県教委が県内の各学校で「竹島の日」を子ども達に指導しろと通知を出した という(2/22)。はたしてそんなことをして将来子ども達は韓国の人々と友情や信頼 関係を築くことができるのかな?一方的に上から教え込むよりも、(記事の)校長 先生が言っているように、両国の若者が交流を通して互いの立場を尊重しながら それぞれの問題を解決していくことの方がよっぽど建設的で友好的なんだと思う。

06年2月22日(水) 「「殺される者」への想像力を欠いた時戦争は起こる =v

 戦争がどんどんと見えなくなってきている。ベトナム戦争当時と違い、最近はほと んど戦争の本質を伝えるような写真を撮ることも掲載することも出来なくなってきて いるんだそうだ(2/21)。テレビの映像もそうだけど、全くゲーム感覚で、ドライで、 そこからは人間の死や、悲しみ、苦しみといったドロドロしたものは全く伝わってこ ない。
 戦後60年、戦争を体験した人たちがどんどんいなくなる中、さすがにそんな環境 の中にいれば「戦争も致し方ない」と言う政治家や人が増えてくるのも必然なんだ ろうか?知らないこと、無知であることがいかに恐ろしいことかあらためて思う。
 「「殺される者」への 想像力を欠いた時 戦争は起こる」(戦場カメラマン、ロバ ート・キャパ)。

06年2月21日(火) 「国の価値」

 兵庫県が日本人としての誇りやアイデンティティーを持たせるために高校生に 「伝統文化」を教えるという(2/20)。また、安倍長官は、国のために働く若者を育て るために「損得を超える価値」を教えなけばならないと意気込んでいる(2/20)。
 でも本当にそうなんだろうか?「愛国心」や「誇り」なんて他人から、ましてや国家 から教えてもらうようなものなんだろうか?もし「日本」という国が世界の人々から 心から尊敬されるような国になれば、そんなもの誰に強制されることもなく自然と思 えるようになるんだと思う。そして、もちろんいい伝統は大切にすればいいけど、そ んな「誇り」をもてるような国にするためには国民一人ひとりが自らの意思で努力し て創っていくべきなんだと思う。国家や「伝統」に任せていたら大変なことになるん だと思う。
 人は生まれによってその価値が決まるのではない。行いによって決まるのだ! 確かお釈迦様がそうおっしゃっていた。 

06年2月20日(月) 「世にも恐ろしい話」

 各地で毎日のように日米共同軍事訓練が続いている(2/19)。軍事機密性の高 い一機152億円もする最新戦闘機を日本になら輸出してもいいという話や(2/20)、 サマワからの自衛隊撤収後も、米軍との調整のためにバグダッドに自衛隊員を残 す話など(2/20)、今、米軍と自衛隊の一体化が急速で進んでいる。こんな状況で 憲法9条を改悪してしまった時には、日本は一体どうなってしまうのだろうか?考え ただけでも恐ろしい。

06年2月19日(日) 「安全かプライバシーか」

 新たに「監視社会への動き」というページを設けました。
 今、街のあちらこちらに監視カメラが設置されようとしている(2/19)。確かに最近 犯罪が増え、特に子どもをもつ親からすれば、安全のためには監視カメラの設置 も致し方ないと思うのかもしれない。でも、その一方でプライバシーが侵害されるこ ともあるし、さらには警察や国家権力によって意図的に利用されることになれば、 それはそれでとんでもない社会になってしまうのだろう・・。
 私自身今のところ「こうだ!」という答えは見つからないけど、少し注視していこい と思います。

06年2月18日(土) 「シビリアンコントロール」

 航空自衛治隊の一司令官が、中国の「脅威」に対抗するためにの下地島空港 (宮古島市)を基地化し、戦闘機部隊を配備するべきだと主張したという(2/16)。 それに対してすぐさま政府や防衛庁(背広組=jが否定するという事態になって いる(2/17)。
 ほんとにこれでシビリアンコントロールができているといえるのだろうか?政府は いざしらず、少なくても自衛隊の制服組≠ヘ中国を「敵」と捉え、「いつでも戦って やるぞ!」という気持ちでいるのだと思う。そんな気持ちが暴走することはないのだ ろうか?靖国参拝で外交が滞っている時期だけに、些細なことで戦闘にならなけ ればいいけど・・

06年2月17日(金) 「安倍人気≠フ秘訣」

 安倍官房長官によると、ライブドア事件の原因は今の教育が悪いからだそうだ(2 /17)。本当にそうなのかな?少なくても私は学校では「他人のことを思いやろう」 「人生はお金が全てではないよ」と教わった記憶があるんだけどな・・。
 そんなに教育基本法を改悪したいなら、正直に「学校で子ども達に愛国心を教え よう!」と言えばいいじゃないか(1/25)。そんな回りくどい言い方しなくても、本当に その主張が正しければ国民も受け入れてくれるはず。純粋で、何でもはっきり言う ところが安倍人気≠フ秘訣だったんじゃないの(2/13)!?

06年2月16日(木) 「中国残留婦人訴訟」

 同じ日本人なのになぜこうまで違うだろうか?兵士や軍人に対しては遺族が嫌だ と懇願しているものも含めて、靖国神社に丁重?に祀り、外交問題になってまで首 相が参拝するくせに、同じ戦争の犠牲者である中国残留婦人に対しては補償をし ようとしない(2/15)。その違いは一体何なのか?戦争に協力=i実際にはさせ られた方が多いのだと思う)したかどうか、そして何よりも将来国家が戦争をする 時に再びその存在(死)を利用できるかどうかなんだろうな・・。

06年2月15日(水) 「ハンセン病療養所長島愛生園で学んだこと」

 ハンセン病療養所長島愛生園に行って来た。これまでハンセン病(差別)につい ては何冊か本も読んだし、入所者の方の話も聞いたことがある。だから自分はもう ある程度のことは知っていると思っていた。しかし、あらためて愛生園の中を見学 させてもらい、入所者のお話を聴けば聴くほど何も知らないことに気づかされてき た。自分の驕りが知らされてきた。もうこれで十分というのはないのかもしれない。 何度も何度も聴いて聴いてはじめて聞こえてくるのだと思う。そして聞かせていた だいたら、じっとはしておれない、行動せざるを得ないのだと思う。
 その他の差別の問題も、非戦平和の取り組みもみんな同じなんだと思う。被差別 者、戦争犠牲者の声を聴いて聴いてはじめて聞こえてくる。そして聞かせていただ いたら、もうじっとはしておれないのだと思う。

06年2月14日(火) 「映画『ミュンヘン』を観る」

 映画『ミューヘン』を観た。結構難しい映画だった。ミューヘンオリンピックの時に パレスチナの武装勢力がイスラエル選手団を拉致し殺害するという実話にもとづ いた映画。事件の後、イスラエル国家から命令を受けた主人公達が「テロ」の首謀 者達を一人ひとり暗殺していく。それに対抗してまた「テロ」が起きる。そんななかで 主人公の心の中に「これで本当にいいのだろうか?」という葛藤が生まれてくる。そ んな映画だった。
 もちろん「テロ」を肯定する訳じゃないけど、いくら力で押さえつけようとしても、絶 対に「テロ」は根絶できないのだと思う。「テロ」が起きるのには原因がある。その 原因を取り除かない限り攻撃するほうにも攻撃されるほうにも悲劇は永遠と繰り返 される。そんな人類の悲劇に終止符を打つことができるのが憲法九条の精神以外 にはないのだと思う。

06年2月13日(月) 「提案」

 今年の目標は、なんとかして年内に「念仏者・九条の会」の趣旨に賛同し、共闘し ていけるような集まり(会)、たとえば「念仏者・九条の会・奈良」みたいなものを私 自身が所属する奈良(教区)に設立できればといいなと考えています。もうすでに 長野や備後ではそのような会が立ち上がり、それぞれの地域(教区)において裾野 の広い運動を展開しようと頑張っておられるとのこと。
 しかし、私自身これまでたくさんの人の賛同を得、共に運動を推進していく会(集 まり)をつくった経験もなければ、ノウハウもありません。そこでどうでしょうでしょう か、「何かしたいけど、何をしたらいいのかわからない。一人では不安だ」と思って いる方、共にそれぞれが住む地域(教区)で「念仏者・九条の会」の趣旨に賛同し、 共闘していけるような集まり(会)をお互いにアイデアを出し合い、支えあいながら 設立していきませんか!?具体的には、どんな会則をつくればいいのか?とか、ど のようにして賛同者を増やしていけばいいのか?活動資金はどうするか?どんな 人に代表になってもらえば一番いいのか等、互いにアイデアを出し合い、情報交換 しながらそれぞれが所属する地域でそれぞれの運動を推進していきませんか。
 教団や誰かに言われてやるのではなく、まず私から、教区から非戦・平和運動 (同朋運動も)を進めていって、結果的に教団や国家を動かしていけるような取り 組みをつくっていければいいなと考えています。もしよければご連絡ください。

06年2月12日(日) 「日本列島の米軍基地化」

  自治体や市民の反対にもかかわらず米軍艦船の民間港への入港が続いている 2/11)。おそらく、先日に見直された米国防計画(対中国を意識し、米海軍の太平 洋におけるプレゼンス強化)にそった動きなんだろう(2/5)。こんなふうにどんどん と日本全体がアメリカの戦略、戦争に巻き込まれていくのだろうな・・。

06年2月11日(土) 「宣伝効果」

 朝から何処からともなく「君が代」が流れてきて、騒がしいなと思っていたら、今日 は「建国記念日」だった。全国?の街宣車が奈良県にある橿原神宮に一斉に集ま る。それが聞こえてきたのかもしれない。
 でも、これから約半年間、毎日のように「日の丸」や「君が代」を嫌でも聞かされる んだろうな・・。昨晩からはじまったオリンピックで、3月、4月になれば卒業式や入 学式で、その後には顔に「日の丸」を描いて「ニッポン、ニッポン」と大合唱をする サッカーのワールドカップで。もう街宣車どころの宣伝効果じゃないだろうな・・。
 はたして半年後日本はどうなっているだろうか・・?

06年2月10日(金) 「自分に無関心」

 岩国基地への民間機乗り入れをめぐって、米軍側が軍施設を優先する必要があ るとしてターミナル建設を拒否しているんだそうだ(2/9)。おそらくこれからどんどん と米軍の都合だけが最優先される社会に日本全体がなってしまうんだろうな・・(1/ 11)。
 なぜもっと米軍再編や日米安保強化について全国民が議論しないのだろうか? 今、沖縄の人々や基地を押し付けられる自治体が反対運動をしている(2/9)のを みんなどのように思っているのかな?確かに「自分さえよければいい!他人のこと など構っておれない!」と思ってしまうのかもしれないけど、少なくても憲法「改正」 や米軍再編問題は決して他人事では済まされない問題だと思う。それなのにどうし て・・?
 これまで私たちはあまりにも他人に無関心であり過ぎたために、自分のことすら 考えることができなくなってしまったのかな・・?

06年2月9日(木) 「私≠フ取り組み」

 昨日、本山(西本願寺)で同朋運動に関する研修会に参加した。部落差別の問 題を中心に色々と学ぶことができたけど、一つ思ったことがある。それはもうあまり 教団に過大な期待を寄せないほうがいいのかも知れないと・・。
 教団の基幹♂^動と言いながら、教団内には同朋運動自体に反対する人も たくさんいるし、反対まではいかなくても「自分には関係ない」と思っている人は非 常に多い。更には、運動自体に賛成している人でも(私を含む)、ただ教団のカリ キュラムに添って、教団や教区がお膳立てしてくれた研修会や講演会に参加する だけで、本当に自分の運動となっていたのだろうか?と思うことがある。これまでは なにか教団≠フ運動であって私≠フ運動ではなかったような気がする。主語 がない分、すごく無責任で、ある意味楽な運動だったんじゃないかな・・・
 もう教団には期待できない分、これからは私たち一人ひとりがもっと主体的に 私≠フ運動を展開していかないといけないのだと思う。そうなったとき初めて、同じ 思いを持った仲間が自然と集い、教団をも動かす大きなうねりとなっていくのだと 思う。
 そんなことをこの9条を守る取り組みの中で教えられたような気がする。

06年2月8日(水) 「過去の清算」

 植民地支配に対する過去の清算に関連して、日本側は日朝双方が財産・請求 権を放棄したうえで経済協力を実施する方式を主張しているという(2/7)。開いた 口が塞がらない。過去に日本は韓国との間で同じことをやった。そして、それをい いことに数多くの個人補償を求める韓国の人々の訴えをこれまで斥けてきた事実 がある。それなのにまた同じことをしようとしている。どういうつもりなんだろうか? 被害者の悔しさや気持ちなどこれぽっちも考えていないのだろう。
 自分の国ながら情けない。どうしてこんな国に誇りを持ち愛することができるのだ ろうか?出来ないからこそ教育で強制するということなのかもしれない・・

06年2月6日(月) 「対中国戦略」

 将来の中国の台頭を警戒してアメリカが国防計画を見直し「対中戦略」を強化す るという。その結果アメリカにとって戦略上日本はますます重要な位置を占めるよ うになるという(2/5)。おそらく日本の「国益」にとっても中国の台頭は面白くない。 だからこそアメリカの戦略と歩調を合わせ、同盟強化を進めているのだろう。「力 に対しえは力で押さえつける」「パワーバランス」と言いたいのだろうけど、本当に それでいいのだろうか?

06年2月5日(日) 「憲法とは」

 『週間金曜日』(1/27号)に憲法についてこんな風に説明していた。「どこの国でも 国民の多数派はときに過ちを犯します。世界の歴史を振り返るまでもなく、情報操 作にまどわされたり、ムードにながされたり、目先の利益に目を奪われたりして、つ い間違った判断をしてしまう危険性を誰もがもっています。国民の多数意見に従っ た民主主義だからといってそれが正しいという確証はありません。そこでそのとき どきの多数の国民が雰囲気に流されて間違った判断をしないように、予め頭が冷 静なときに、多数決でやってはいけないこと、多数決で奪ってはならない価値を決 めて列挙しておきました。それが憲法です。」と。
 まさに「さるべき業縁のもよほさば、いかなるふるまひもすべし」人間(凡夫)だか らこそ、過ち(戦争)を犯さないような努力(環境整備・「縁」)を普段から絶えずする 必要があるのだと思う。それが仏教(真理)の教えであり、歴史が示していることな のだと思う。
 「(憲法が)歯止めになっているというのは日本人を信用していない。憲法を変え たら暴走するというのはバカな話だ・・」と発言する某党代表(1/27)。驕りも甚だし い。

06年2月4日(土) 「『させられる教育』を読んで」

 『させられる教育−思考途絶する教師たち-』(岩波書店・野田正彰著)を読んだ 参考書籍)。「日の丸」「君が代」を強制するために、こんなに酷いことが先生達に 行われているのかと思うと背筋が寒くなってきた。毎日私自身「お念仏の教えを拠 所として力強く生きるべきだ!」と偉そうなことを言っているけど、もし私が同じ立場 だったら、おそらく圧力に屈して起立もすれば、ウタも唄うような気がする。それ程 に酷いことが行われている。
 せめて「「君が代・日の丸」強制反対予防訴訟」に対する署名活動に協力しようと 思う(「おしらせ」)。今までは「圧力に屈した先生達は情けないな」と思っていたけ ど、そんなに甘いもんじゃない。まさに「予防」しないと、人格が壊される・・

06年2月3日(金) 「米国防計画原案」

  米国の国防計画の原案が発表された(2/2)。将来の中国の台頭を念頭に、アジ ア・太平洋地域において「強大な(軍事的)プレゼンスを示す」としている。
 自衛隊の海外派兵も日米同盟の強化も国民保護法の整備も、そして憲法改悪 も全てここに出発点があるんだと思う。

06年2月2日(木) 「独裁者≠フ最後」

 「靖国参拝がいけないということに同調する日本人が大勢いることは理解できな い」。ついに小泉首相がキレてしまった。自分の主張が通らないとみるや、中国や 韓国ばかりか参拝に反対する与野党議員や世論にまで噛み付いてきた(2/1)。一 国の首相にまでなって公私の区別さえつかなくなってしまったのだろうか?アメリカ の国務副長官にまで「(参拝が)中国の人々の心に深い影を落としている部分も理 解している」と言われてしまった(2/1)。
 これから9月の任期まで、「小泉改革」の化けの皮が一枚一枚剥がされ、これま で力(恐怖)で押さえつけていた「抵抗」勢力やその人気にあやかっていたイエス マン≠竍チルドレン£Bの反撃や裏切りにあい、挙句の果てに忠誠を尽くした 米国からも見捨てられていくのだろ。

06年2月1日(水) 「負の歴史に対する姿勢」

  フランスのシラク大統領は、5月10日を「奴隷制撤廃記念日」として毎年様々な記 念行事やイベントを開催する発表した。また「過去に起きたことを記憶にとどめ続 けなくてはならない」と指摘し、仏国内の小中学校で奴隷制度の歴史を教えること を強調。更には、世界で約2000万人が奴隷に近い強制労働を強いられていると して、欧米諸国と協力して強制労働を撲滅していく方針も強調したという(2/1)。
 「日本の侵略戦争はアジアの国々を欧米の植民地主義から解放し、その近代化 にも役立った」と嘯き、歴史教科書を歪曲化し、周辺諸国から抗議されたら逆切れ する日本。なぜこうも違うのだろうか?どちらの国の方が世界から尊敬されるだろ うか?

06年1月31日(火) 「沖縄の人々からの問い」

 「日本人は自分たちの荷物(基地)を取りに来なさい」。戦後60年間、米軍基地の 大半を押し付けられてきた沖縄の人々の声である(1/31)。95年、沖縄で反基地感 情が高まった時、「沖縄の人が嫌なものは本土の人も嫌なはず」と基地の本土移 転を望む声はほとんどなかったそうだ。ところがいつまでたってもこの問題に対し て無関心を装い、「自分さえ得よければいい」という考えで沖縄だけに負担を強い てきた私たち「本土」に住むものに対する怒りの声である。
 「自分のことばかり考えている愚かな私でした。ああ、恥ずかしい。」と教えを聞か せていただきながら言っている私。本当にそう思っているのだろうか・・?差別・抑 圧に苦しむ沖縄の人々から問われたような気がする。

06年1月30日(月) 「メディア・私たち・為政者」

 「いまや政治に対する観察者、批判者であるという以上に、政治権力を生み出す 装置となった感のあるメディア。その無節操な暴走癖、過剰な存在感・圧迫感と加 害性・・」。毎日新聞山田孝男編集委員の言葉である(1/30)。暴走するメディア。 そのメディアから繰り返し流されてくる大量の情報(映像)のシャワーを浴び、思 考停止¥態を強いられたまま、それらを無批判のうちにに受け入れていく私た ち。それを政治的に利用しようとするもの。そんな傾向が最近一層強くなっている ような気がしてならない。
 今週の言葉は「自灯明自帰依・法灯明法帰依」です。

06年1月29日(日) 「天皇靖国参拝」

  麻生外相が「天皇陛下が靖国神社に参拝するのが一番いい」と発言したという(1 /28)。昨年だったか天皇自らがサイパンの「バンザイ・クリフ(万歳岬)」に立たれ た。その時、一体何を考え、どんな気持ちだったのだろうか・・?そんなことも考え ずに、「祭られている英霊の方は天皇陛下のために万歳と言ったのであって、首 相万歳と言ったのはゼロだ。だったら天皇陛下が参拝なさるのが一番だ」と言って 参拝を求める。一体日本の政治家はどこまで自分達の都合のためにその存在を 利用し、追い詰めようというのだろうか?

06年1月28日(土) 「プルトニウム再処理事業」

 アメリカの野党議員が、日本が進める六ヶ所村のプルトニウム再処理事業の中 止を求める書簡を送ったという(1/27)。世界最大の核保有国アメリカに批判する 資格はないんだろうけど、確かに日本には核兵器に使えるプルトニウムが大量に ある。その気にさえなればいつでも核兵器を作ることができる。それだけは確かな んだと思う。
 でも、本当にいつまでもエネルギーを原子力に頼っていてもいいのだろうか?核 兵器への転用の恐れもあるし、それこそ原発にミサイルでも打ち込まれればそれ で全てが終わってしまうのに・・。またそれだけでなく事故の危険性や、環境破壊の 問題もある。「今さえよければ」という考えで、リスクを未来(子や孫の世代)に押し 付けてもいいのかな・・?

06年1月27日(金) 「国民の目をそらす」

 今、国会では、ライブドア問題と米国産牛肉輸入問題、そして耐震偽装問題の3 点に絞って野党が政府・与党を追求しているという。もちろん「食の安全」「住の安 全」は国民にとって重要なことだと思うけど、もう一つ忘れているんじゃないの?と 言いたい。なぜもっと在日米軍再編問題が国会で取り上げられないのだろうか(1/ 22 1/26・・)?沖縄の人々や基地を押し付けられる地域の人たちがこんなにも苦し み、反対しているのに・・。更にこの問題は、9条改悪問題にも繋がっていくだろう し、また将来日本がどんな国となるのか?平和国家になるのか?それとも米軍と 共に世界中の紛争地域に介入していく軍事国家になるのか?そんな大事な問題 なんだと思う。それなのになぜ・・?その他にも今国会では教育基本法「改正」(1/ 25)や防衛庁の省昇格問題(1/27)、共謀罪など重要課題が山積みなのに・・。野 党はおろかマスコミも取り上げない。もしかしてこの時期のホリエモン逮捕には何 か裏があるのではと思ってしまう。

06年1月26日(木) 「得意技」

 自分に都合にいいことだけを延々と叫び続ける。まさに小泉首相の得意技が出 た(1/25)。確かに政府として正式に反対を表明しているのは中国と韓国だけかも しれない。しかし、政府が反対を表明していないからと言ってそこに住んでいる人 たちがすべて歓迎している訳じゃない。台湾の人々の中にも反対している人がい る。実際に靖国参拝違憲判決を勝ちとったのは台湾の遺族が起こした訴訟だった 9/30)。他のアジアの国々にだって、個人として反対している人はたくさんいる。日 本人だってキリスト教徒、念仏者を中心に反対している人はたくさんいる。そのこと には全くふれないで、都合のいい情報だけをマスコミを通じて繰り返す。例えば、ラ イブドアの堀江元社長が逮捕される前こう話していた。「「お前はクロだ!クロだ! クロだ!」と毎日のようにマスコミで言われ続けたら、本当はシロでも、「俺、クロな のかな・・」と思ってしまう」と(注:実際に彼がクロ≠ゥシロ≠ゥは裁判の結果 を待たないといけない)。それと同じ手法を国民に向けて使っているのだろう。もう 騙されない!!

06年1月25日(水) 「メディアと為政者」

 ライブドア問題を皮切りに、自民党とマスコミとの間で先の衆議院選挙について の責任の擦り付け合いが行われている(朝新聞)。マスコミ側が「広告塔として利用 したのでは」と言えば、小泉首相も「あのメディアの持ち上げ方、何ですか。自分の 持ち上げ方を棚にあげて、改革まで私の責任と批判している。メディアが広告塔み たいにしたんじゃないですか」と反論する。どっちもどっちだと思う。メディアは視聴 率のため面白可笑しく報道し、自民党はそれを選挙戦略に利用した。そしてそれ に私たち国民が踊らされたということなんだろう。
 こんなメディアの状況とそれを利用しようとする政府・自民党。今、日本国内にあ る北朝鮮バッシングも「中国脅威論」も「嫌中感」やナショナリズムの高揚も全てそ んな構図の中から出てきいるような気がする。そしてそれらは全て「普通の国にな ろう!」「敵≠ゥら国を守ろう!」という憲法改悪の動きに繋がっていく危険性が あるのだろう。
 偶然なのかそれとも全て計算通りなのかはわからないけど、改憲を許すのも阻 むのも私たち国民一人ひとりにかかっていることだけは間違いない。

06年1月24日(火) 「ギャップを埋めていく」

 反日感情悪化を懸念して、ハリウッド映画「SAYURI」の中国での上映が禁止にな ったという記事があった(1/23)。その理由は、芸者を演じるヒロインの中国人女優 の姿が中国人に旧日本軍の従軍慰安婦問題を思い起こさせる恐れがあるからな んだそうだ。
 「馬鹿らしい」と思うかもしれない。何か他に思惑があるのかも知れない。でも、以 前、こんな話を聞いたことがある。元従軍慰安婦の女性が裁判のために訪日する 際に、JALかANAか知らないけど、機体に「日の丸」があるの見て、身震いが止ま らなかったという。「慰安所」に掲げられていた「日の丸」を思い出したのだという。
 「加害者」からすれば「そんな馬鹿な。それ位・・」と思うことでも、「被害者」からす れば「それ位で・・」と笑い飛ばすことが出来ないことだってあるのだと思う。それが 足を踏んだ方≠ニ踏まれた方≠フギャップなのかもしれない。そんなギャップ を少しずつでも埋めていくためにも、私達「加害者」は「被害者」の声に真摯に耳を 傾けていかなければならないんだと思う。それなくして「未来志向」もへったくれもな いのだと思う。

06年1月23日(月) 「名護市長選の結果が示しているもの」

 名護市長選挙の結果、普天間飛行場の辺野古沖への移設に柔軟姿勢をみせて いた島袋氏が当選した(1/23)。あれだけ反対していたのになぜ?と思った。でも、 「なぜ?」という疑問が出てくること自体、私自身沖縄のことを何も解っていないと いうことなんだろうな・・。度重なる米軍の事故や犯罪、騒音に苦しめられてきた沖 縄の人々。その一方で基地と自らの生活が密接に関り合っている現実。その中で 悩み、苦しみ、葛藤の中での選択だったのかもしれない・・。そのことは、島袋氏が 当選しながらも、移設に「反対」と答えた人が8割にものぼり、また投票の際に重視 したのは「地域振興への期待」というのが42%を占めたという調査からも明らかな んだと思う(1/22)。
 これまで沖縄ばかりに負担を押し付け、沖縄の現実を見ようとすらしなかった 私=Bまず私≠ェ変わらなければ何も変わらないということかも知れない・・。 週の言葉「基地と平和とは 共存できません これが原点です」という沖縄の人々 の悲しみに満ちた心の叫び。まさにこの私≠ノ向けられているんだと思う。

06年1月22日(日) 「私≠ニいう存在」

 どうでもいいことだけど、時たまふと思う。なぜ私はこんな取り組みをしているの だろうかと。確かに色んな意味で戦争が起こる可能性は高まっている。しかし、まさ か先の大戦のように無差別空襲を受けるような可能性は小さいだろし、「徴兵制」 も今のところない。僧侶という立場もあるから、まさか私が異国の地で戦うこともな いだろう。「テロ」というけど、私みたいに田舎に住むものにとっては、それ程差し迫 った問題でもないような気がする。米軍と一緒に自衛隊が海外の紛争地域に出か けて行っても、リスクを負うのは自衛隊員であり、紛争地域の何の罪もない人々で ある。私には関係ない。無関心を装い、現実を知ろうとさえしなければ、涙すら出て こないだろう。それなのになぜやっているのかな・・・?暇つぶし?単なる思い込 み?英雄気取り?今さえ楽しければ、自分さえよければそれでいいんじゃない の?なぜそんなに面倒くさいことをやっているのだろうか?不思議と自分のことな のによくわからない。今の私≠ニいう存在は、少なくても自分の意思だけで、自 分ひとりの力だけであるのではないことだけは確かなんだろうな。

06年1月21日(土) 「戦争(戦災)は人を差別する」

 今後は、「勝ち組」「負け組」「格差社会」という言葉に代表される日本社会の二極 化についての記事にも注目しようと思います(1/20)。もちろんそのような社会自体 も問題だと思うけど(「参考書籍」参照)、それはひとまずおいといて、「もしこんな社 会で戦争が起きたらどうなるんだろうか?」という視点から注目していこうと思いま す。
 最近の日本国内における偏狭なナショナリズムの高揚と、それにともなう「異質 (外国・人)」なものに対する異常なまでの攻撃性。もしかしたらそれらの原因に は、今日の日本社会における閉塞感や人々の将来に対する不安など背景にある のかも知れない。また、戦争になっても、「勝ち組(裕福層)」と呼ばれる人たちは決 して戦場には行かない。アメリカがそうであるように戦場に行くのは、戦死のリスク を負うのは「負け組(貧困層)」なんだと思う(5/31)。また、もしミサイル攻撃や武力 侵攻があり、同じように戦災にあったとして、阪神大震災や米国のハリケーン被害 の時(災害時)の状況をみれば明らかなように、「勝ち組」は素早く安全な所に逃げ ることも出来れば、比較的早く元の生活を取り戻すことができるのだと思う。しかし 「負け組」はそう簡単にはいかない。
 日本社会の二極化が進む中、もし戦争になれば誰が一番苦しみを背負うのか? 決してすべての人に平等にではない。戦争(戦災)は人を差別する。「みんなで力を 合わせて国を守ろう」という掛け声がいかに欺瞞に満ちているかわかると思う。

06年1月20日(金) 「いのち≠天秤にかけるな!」

 墜落原因の究明もないままF15戦闘機の飛行再開の容認(1/20)。相次ぐ米兵の 犯罪にもかかわらず「日米地位協定」の見直しを考えようとすらしない(1/20)。日 本「国民」を守るための日米安保。「国民」の生命と財産を守るはずの国家・政府。 一体その「国民」とは誰のことなんだろうか?沖縄の人は「国民」じゃないのだろう か?米兵の犯罪によって殺された人たちは「国民」ではないのだろうか?多数を守 るためには多少の犠牲は仕方がないとでも言うのだろうか?
 いのち≠ヘ量や質でははかることなど出来ないと思う。一人のいのち≠燒 人のいのち%ッじように尊い。東京に住む人のいのち≠フ尊さも沖縄の人の いのち≠フ尊さももみんな平等のはず。ひとのいのち≠天秤にかける な!!

06年1月19日(木) 「アジア蔑視」

 さすがに経済界からもアジア諸国との関係を軽視した小泉外交に対する懸念が 出はじめている(1/18)。極端な「利益追求一辺倒」という考え方には違和感はある けど、でも少なくても経済界の中には世界各国との平和的・協調関係が日本経済 の繁栄につながるとの考えがあるのだと思う。それに比べて政治家は何を考えて いるのだろうか(1/18)?中国が脅威なら脅威で、その脅威を軽減する努力をする のが政治(外交)の仕事。それはしないで、憲法改悪や日米同盟の強化など、脅 威を放置したまま、それに対抗することばかり考えている。その先には国民の平和 や繁栄などありえない。憎しみや緊張、戦争しかないのは明らかだと思う。なぜだ ろうか?やはりどこか中国人やアジア諸国の人々に対する差別意識が私達(日本 人)の根底にあるからかもしれない。また、強硬な発言を繰り返す政治家の中に は、小泉首相をはじめ二世・三世議員が多いという。それも何か関係しているのか な?確か北朝鮮の指導者も二世だったような・・。

06年1月18日(水) 「バカな話」

 民主党前原代表が護憲派を指して「(憲法が)歯止めになっているというのは日 本人を信用していない。憲法を変えたら暴走するというのはバカな話だ」と批判し たという(1/17)。「お前こそバカなことを言うな!」と言い返したい。
 日本人を信用する信用しないの問題ではないと思う。悪い%本人がいるか ら戦争をするのではない。逆にいい%本人がいるからしないのでもない。その 時の縁次第で何だってするのが人間。「日本人(=自分)は信用できる(民族 だ)!」なんて、驕り高ぶるのも甚だしいと思う。それに、現在の改憲の動きは、もう 日本一国だけの問題じゃない。アメリカ・米軍の世界戦略の一環の中で進められ ているということは誰が見ても明らかだろ(1/18)!
 政府・自民党が進める日米同盟強化の動きを全く批判しようとしない民主党とそ の代表が何をバカなことを言っている!いい加減なことを言うな!

06年1月17日(火) 「1.17」

 阪神大震災が起きて今日で11年目。倒れた建物の下敷きになるなどしてたくさん の方が亡くなられた。またそれだけでなく、震災後、仮設住宅などでたくさんのお年 寄りが誰にも見取られずに亡くなっていかれたり、今でも心に傷を負い苦しんでい る人がたくさんいるという。朝、ラジオで一人のお母さんが震災の体験を話しておら れた。生後1年も経たないわが子。生まれつき病気を抱え、2度の手術を繰り返し ていた。地震の後、子どもの調子がよくない。行きつけの病院に行こうにも交通が 遮断されていて行けない。数日後わが子は短い命を終えていったと・・。
 今、全国各地で「テロ」や武力攻撃に備えて避難訓練が行われている(1/17)。で もどんなに訓練を積もうとも、人間のやることに完璧はない。戦争になってまず最 初に犠牲になるのは子どもやお年寄り、障害を抱えた人など・・。本当に全ての 国民≠守るつもりがあるのなら、訓練をするよりも「テロ」や戦争の起こらない状 況を作り出してよ!もし中国が「脅威」だと言うのなら(12/22 12/25)、直ぐに首相 の靖国神社参拝を止め(1/16)、外交によってその脅威を少しでもなくす努力をし てよ!もっと殺される側≠フ立場に立って考えてよ!地震などの天災は避ける ことが出来ないとしても、人間が起こす戦争は絶対に人間の力で避けることが出 来るのだと思う。

06年1月16日(月) 「出来レース?」

 一体在日米軍再編は何のために行われるのか?日本側が主張するように「負 担軽減」のためなのか?それとも米軍が主張するように「日米同盟強化」のためな のか?今頃になって日米間で「話が違うじゃないか!」ともめているという(1/15)。 「負担軽減」は実現しないは、沖縄の海兵隊移転費用約4000億円は払わされる(1 /14)はじゃ、本当に日本政府は馬鹿としか言いようがない。それとも全ては「想定 内」の話なのだろうか?はじめから住民の負担を軽減することなんか考えていな い。国民を欺くための単なるパフォーマンスなんだろうか?

06年1月15日(日) 「思想統制の季節」

 また嫌な季節が近づいている。生徒や教師の思想や信条をまったく無視して、上 から一方的に一つの価値観を押し付ける。反対するものに対しては、圧倒的な力 をもって押さえ込み、排除する。そんな「君が代」「日の丸」を強制する卒業式・入学 式のシーズンが(1/14)・・・。
 サッカーの試合で「日の丸」を振ろうが、オリンピックの表彰台で誰が「君が代」を 歌おうが、それは個人の自由なのかも知れない・・。それなら歌わない自由、敬わ ない(立たない)自由だって認められて当然だと思う。それが民主主義の社会のは ず!

06年1月14日(土) 「どうすればいいのか?」

 「テロ」を未然に防ぐための盗聴・通信傍受を容認するかしないか、米国民の葛 藤を示す世論調査が出ていた(1/13)。「テロを防ぐための傍受はやむを得ない が、自分が対象になることには反対」という回答が過半数を占めたという。「本当に 自分勝手なヤツラだな!」と一瞬思った。でも、私(達)もあまり変わらないんだろう な・・。イラク派兵問題にしろ、米軍基地再編問題にしろ、差別の問題にせよ、口で は綺麗事言っていても、どこかで「自分さえよければいい!」「自分に利害がなけれ ば、そんな問題どうだっていい!」と考えている。
 「他人の苦しみは自らの苦しみ。他人の喜びは自らの喜び」。私達はそんな仏様 みたいにはなれないのだろうか?でも、じゃあ、このままでいいのだろうか?どうす ればいいのだろうか・・?

06年1月13日(金) 「自由民主%}の選挙戦略」

  首相はじめ次期総裁候補と言われている安倍氏や谷垣氏などが、「靖国問題」を 総裁選の争点にすべきではないと言っているらしい(1/12)。これだけ大きな外交 問題にもなり、内世論も二分している問題にもかかわらず、避けて通ろうとする彼 らの神経が知れない。「郵政選挙」の時のように、都合の悪いことは一切言わず に、都合のいいことだけを延々と繰り返すつもりなんだろうか?そして当選した暁 には「全て白紙委任だ!」と言って好き放題するつもりなのだろうか?本当にこれ が民主主義と言うのだろうか?でも前回の選挙で味をしめた自民党はこんな選挙 戦略をこれからも続けるのだろうな・・。

06年1月12日(木) 「「国民総動員体制」の復活」

 政府は、台湾海峡において米軍と中国軍との間で戦闘が起きたら、九州(全国) にあるすべての民間空港や港湾を米軍が優先的に使用出来るよう法改正をする という(1/11)。もしもの場合、当然それら一体(周辺)が「敵」の攻撃対象となるん だろう。周辺事態法が成立した時からすでに予想されたことなんだろうけど、いよ いよアメリカの戦争に自衛隊ばかりか民間施設・民間人までが「総動員」され、そ のとばっちりを受けるようとしている。まさにアメリカのための「国民総動員」体制の 復活と言ってもいいのかも知れない。どこまで日本人(政府)はお人よし≠ネん だろうか・・

06年1月11日(水) 「戦争の犠牲者を踏み台にして・・」

 自衛隊のイラク派兵。「アメリカのご機嫌を取っていないと、北朝鮮や中国に攻め られた時守ってくれなかったらどうするんだ!」「日本経済は中東の石油にたよって いる。今、イラクに「民主主義」を押し売りしなければ、将来日本経済にとってマイ ナス要因になりかねない!」「だからイラク派兵は致し方ないのだ!」。なるほど、 もっともらしい理由かもしれない。
 「戦争の犠牲者を 踏み台にして ひたすら自らの 幸福(しあわせ)を 求めて はいないか」(大阪教区基幹運動推進委員会刊「心に響く言葉」G」より)。
 私達日本人はその台詞を何の罪もないのに殺されていったイラクの子どもたち の前で、大切な家族を失って悲しみにくれる人々の前で胸を張って言えるのだろう か・・・?

06年1月10日(火) 「沖縄の人々を踏み台にして・・・」

 在日米軍再編問題を巡り、今月22日の名護市長選、11月の沖縄知事選を控え る沖縄の人々の心は大きく揺れ動いているんだろうな・・(1/9)。反対するにしろ賛 成するにしろ、これからの自らの生活ばかりか日本の安全保障のあり方や日米関 係の将来像までがその肩に大きく圧し掛かっているのだと思う。本来なら、日本人 全てが考えなければならない問題なのに、マスコミをはじめ私たち「本土」に住むも ののほとんどは無関心を装っている。負担は全て沖縄の人に負わせて、自分達は 「平和」を享受している。人々の葛藤や苦しみの上に胡坐をかいて・・・。

06年1月9日(月) 「憂いをつくるから備えをしろ!=v

 日本企業が米軍の艦船や航空機を修理できるよう「軍事情報保護」協定を早期 に結ぼうとする動きがあるとのこと(1/9)。日本人が修理した米軍の戦艦や戦闘機 が世界の人々の命を奪う。日本の基地から飛び立った戦闘機がたくさんの人の命 を奪う(12/19)。自衛隊の後方支援を受けた米軍が何の罪もない人々の命を奪う 1/4)。こんな風に日本はどんどんと米軍主導の戦争に加担していくんだろうな。
 しかし、殺される側≠ゥらすれば当然日本もアメリカと同じ侵略者に写る。必 ず反撃を受ける。それに対して政府はこう言っているんだろうな。「でも大丈夫です よ。国民のみなさん、安心してください。備えあれば憂いなし!ちゃんとそれに備え て、莫大な税金を注ぎ込んでミサイル防衛システムを整備しています(12/21)。「国 民保護法」も作りました(12/26)。しっかり避難訓練しておいてください!「テロ」対 策のための法律もすぐに整備します(1/7)。「テロ」で殺されることを思えば、多少 人権が制限されたって我慢できるでしょう!」と・・。

06年1月8日(日) 「軍産複合体」

 これまで制限されていた「宇宙の防衛利用」が解禁されるという(1/6)。実現すれ ば宇宙産業に新たな需要が呼び起こされるという。低成長の続く(軍需)産業界に とっては万々歳な話なのかもしれない。
 憲法が改悪され自衛隊が軍隊となる。近隣諸国との緊張が更に増す→軍事力を 増強する必要に迫られる→(軍需)産業界が儲かる。そんな経済システム(軍産複 合体)が出来上がってしまったらどうなるのだろうか?アメリカのように世界のどこ かで定期的に戦争をし続けなければ成長がままならない、そんな経済構造になっ てしまったら・・・。

05年1月7日(土) 「妄想?or策略?」

 政府は、米国や英国に倣って基本的人権を無視した「テロ対策基本法」策定に 着手するという(1/7)。本気でこれで「テロ」を防ぐことが出来るとでも思っているの だろうか?あのアメリカでさえ「テロ」を防ぐことが出来なかったのに・・。そんな法律 を作るよりも、今すぐにイラクから自衛隊を撤退して、米国一辺倒の外交・安保政 策を変更したほうがよっぽど「テロ」対策になると思う。
 9条改悪もそうだし、日米同盟強化もそう、人権を無視した法律もそう、「国民を 守るため!テロを防ぐため!」とは言っているけど、やっていることはかえって国民 の自由や安全を脅かしているんじゃないの!?世界のどこかに殺人を楽しむ冷酷 非道な集団がいて、それらが今のテロ事件を起こしている。そんな縁起の道理に 反するような妄想≠いつまで抱いているつもりなんだろうか?それともすべて お見通しの上で、他に何か別の狙いがあるのだろうか?

06年1月6日(金) 「世論操作」

 最近、首相の靖国神社参拝を肯定する人たちが「中国に止めろと言われて止め るのはおかしい!内政干渉だ!」と強調するのをよく聞く。今朝の朝日新聞にも、 麻生外相が外遊先で同様の発言をしたことが報じられていた。その所為か、実際 の世論調査でも参拝を支持する理由として「外国に言われてやめるのはおかしい」 といのが、「戦死者への慰霊になる」に次いで多いという(10/19)。
 でもそれってちょっとおかしいと思う。「外国(中国や韓国)」が反対しているだけで はない。アメリカだって懸念を表明している(1/1)。同じ日本人だって賛否は今のと ころ二分している(10/19)。経済界のトップだって「首相のアジア外交を変えてほし い」と言っている(1/5)。しかし、そのことには一切触れずに「内政干渉だ!」とやた らと強調しては、国民の「嫌中(嫌韓・朝)感情」(12/25)やナショナリズムを煽り、 事の本質から国民の目を反らせようとしいるような気がしてならない。これも世論 操作の一環なんだろうか?

06年1月5日(木) 「国家神道」

 小泉首相が閣僚を引き連れて伊勢神宮を参拝したという(1/4)。確かに伊勢神 宮は靖国神社とは性格を異にするんだろうけど、これって政教分離違反にあたら ないの?首相が閣僚と共に特定の宗教法人に参拝するなんて・・。戦前の国家神 道のように、神道は宗教じゃないのだろうか?

06年1月4日(水) 「自分の立ち位置」

 中国との間でいつ戦争になっても不思議でない状況になりつつあると考えるのは 私だけだろうか?政府は、東シナ海の経済権益を守るために自衛隊機が領海侵 犯した中国軍に攻撃してもいいという法律を作ろうとしているらしい(1/4)。小泉首 相の靖国参拝で外交・対話もできない状況では(1/4)、いつ些細なことで戦闘が始 まってもおかしくないんじゃないの?もしかしたらそれを見越しての自衛隊と米軍と の合同訓練なのかな(1/4)?このままじゃ憲法9条を変える前に戦争のできる体 制・準備が整ってしまうような気がする。
 なぜみんなもっと危機感を持たないのだろうか?どうせ戦争になっても兵士として 戦うのは「格差社会」の中の負け組み≠フ連中だから(12/30 1/4)、自分(勝 ち組=jには関係ないとでも思っているのだろうか?自分さえよければいいの?す べて「自己責任」で済ませられてしまうの?日本はこれから一体どんな社会になっ ていくのだろうか?そして、私たち僧侶はどこに(どの人々の間)に自分の立ち位 置を定めるのだろうか?



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