御同朋の社会を目指して!


「tomo」のつぶやき
                                    
 
 このページでは私tomoの怒りや愚痴、疑問などを日記形式で書いていきたいと思っていま
す。「日記」というぐらいだから、目標は毎日だけど、どうなることやら・・・


06年4月17日(月) 「考えることを止めてはいけない」

 毎日新聞の「おおいた評論」には全く同感(4/17)。安倍長官は「(ホリエモンのよ うな若者が登場したのは)教育が悪いからだ!」と言う(2/17)。武部幹事長は「(耐 震偽装問題が起こったのは)教育が悪いからだ!」と言う(1/16)。でも、今の教育 基本法のどの文言を見て、そんな結論が出てきたんだろうか?まさかと思うが、も しかして読んでいない・・!?まさかね。じゃあ、何のために改悪するの・・?
 世論調査等では教育基本法「改正」に賛成の人が多数を占めるという。でも、み んな本当に今の教育基本法を読んだことがあるんだろうか?もちろんみんな今の 日本の社会に対して不安を抱いているんだと思う。でも、その原因が何かはみん なはっきりとは分からないんだと思う。
 仏教の教えは縁起。結果には必ず原因がある。でも私たち人間(凡夫)はその全 てを知ることはできない。どうしても漠然≠ヘ残ってしまうんだと思う。でも、その 原因を究明する努力を諦めたらいけないんだと思う。なぜなら、そんな人々の漠 然(不安)≠煽り、利用して、良からぬ事を考えている人がいるから。その代表が 先の二名なんだろうな・・

06年4月16日(日) 「俺(私)を愛せ!=v

  与党自民党・公明党によって教育基本法「改正」案が示された(4/12)。色々と巧 みに言葉は変えているが、結局は「愛国心」を子ども達に教え込むことを目的とし た「改正」案だと思う。
 「国を愛せ!」と子ども達に学校で教えるのだろうか?そんなことが許されるのだ ろうか?否、可能なのだろうか?これまで何度か異性に恋愛し、失恋してきたけ ど、「俺を愛せ!」なんて言って、相手の気持ちが自分に向くなんてあり得るはずが ない。人間の心はそんなに容易くコントロール出来るはずがない。経験上誰もが実 感することだと思う。
 でも、それを「やろう!」と言うんだから、もし改悪されてしまったら、一体どんな悲 劇が教育現場で繰り広げられるんだろうか?「指導」という名の圧力、強制、排 除、差別・・。「日の丸・君が代」強制の現場を見れば明らかだと思う。否、今回は 教師だけでなく、子ども達に対しても強制(「愛国心」通知簿、声量調査等)が行わ れるかも知れない。まったく馬鹿げている!!

06年4月15日(土) 「不安妖怪=v

  小学生をもつ親の9割が「子どもが犯罪にあうかも」と不安を抱いているという(4/ 14)。でも、実際の統計によると、「子どもが殺害される」という犯罪件数は、毎年減 り続けており、25年前と比べて4分の1以下にまで減っているという(『週間金曜日』 2006.4.7号より)。ではなぜ?その理由の一つはテレビ等のマスコミが以前と比べ て事件を大々的(祭り的=Eイベント的=jに報道するようになったから。そし てもうもう一つは国家やセキュリティ関連企業が「不安」を煽っているからという。 「不安妖怪≠ヘ『次はうちの子かも』という不安を植え付け、セキュリティー産業 という新しい金儲け先をつくり出すことができます。また一方で、国民に売りつけた セキュリティーシステムを使って、『金儲け第一』の社会に適応できない者が反乱を 起こさないよう監視する社会を整えることができる」(同誌より)からなんだそうだ。
 「『金儲け第一』の社会に適応できないもの」を「戦争に反対するもの」にすること もできるよな・・

06年4月14日(金) 「似非民主主義国家・日本」

 もう東京都教育委員会は滅茶苦茶だな!職員会議での先生たちの挙手や採決 を禁止し、職員会議を校長の一方的な命令を伝えるための場にするらしい(4/ 14)。「君が代・日の丸」強制や将来教育基本法改悪による「愛国心」教育に反対 する先生達を押さえ込むための布石なんだろうな・・・。

06年4月13日(木) 「武士道?」

  埼玉県の上田知事が、首相の靖国神社参拝に対する中国の批判に対して、「ア ヘンを売りつけ、人間を破壊していたイギリスは日本よりひどい。なぜ日本だけ言 うのか」と逆切れしたという(4/12)。あまりにも馬鹿らしくて、どうだっていいことだ けど、本当にそれで戦中日本軍が中国でしてきた蛮行が免罪されるとでも思って いるのだろうか?知事にまでなって・・。
 あと、もう一つ疑問に思うことは、よく保守派の人たちは「日本人は潔い民族 だ!」「侍だ!武士道を見習おう!」って言うけど、彼らの言っていることはぜんぜ ん潔くないような気がする。普通潔い人っていうのは、自分の過ちを誤魔化さずに ちゃんと認めるんじゃないの?暴れん坊将軍≠ヘ、「日本人よりイギリス人の方 が悪い!なぜ日本人ばかり責めるんだ!?」なんて言わないと思うんだけどな・・。 どうでもいい話でした。

06年4月12日(水) 「「教育基本法」改悪の理由」

 いよいよ今国会において教育基本法の改悪が強行されようとしている(4/12)。で もなぜそんなにも自民党議員や保守系議員は「愛国心」や「宗教的情操の涵養」と いった文言を挿入したいのだろうか(4/11)?国を愛する子どもを育てて何をする 気なんだろうか?戦争になった時、愛する国≠フために喜んで命を捧げる国民 を作るため?「宗教的涵養」の「宗教」って何?まさか浄土真宗やキリスト教じゃな いよな・・。もしかして「国家神道」?なぜ「教育は不当な支配に服することなく」とい う条文を削除したいのだろうか?これは簡単だな!「教育を不当な支配に服させ る」ためだ!これでも私たちは改悪を許してしまうんだろうか・・?

06年4月11日(火) 「監視社会」

 GPSを使って容疑者の行動を随時監視か・・(4/11)。防犯カメラ(4/6)やNシス テム(3/16)の設置といい、盗聴・通信傍受(2/1)といい、これじゃ完全に監視社会 だよな・・。「犯罪の抑止にもなるし、容疑者逮捕に役立つじゃないか!」と言う人が よくいるけど、そんなに甘いもんじゃないような気がする。そのうち、政府の政策を 批判する人や戦争に反対する人にまで監視の手が及ぶんだろうな・・。否、もしか してすでに行われているのかも知れない・・。

06年4月10日(月) 「映画『Little Birds』のDVD」

 綿井健陽監督の映画「Little Birds」のDVDが発売された。二度ほど映画で観た けど、思わず購入してしまった。やっぱり映像というか、実際に戦争によって傷つけ られ、殺されていく人々の生の声(心の叫び)を聴くことが大切なんだと思う。私自 身、なぜ今こんな取り組みをするようになったかと思い返してみると、誰かに言わ れたわけでもないし、残念ながらお説教を聴いたからでもない。やっぱり映像や本 などで戦争で殺される人、差別される人の声を聞いたからだと思う。いくら勉強して 論理的に説得しようとしても、どれ程毎日HPを更新しようとも、他人の心を動かす ことは難しいのだと思う。殺される人、差別される人の叫びを聴いて、聞いてはじめ て、自らの姿に気づかされ、次の行動につながっていくのだと思う。まさに抑圧・差 別の現実の中に私にかけてくださっている仏様の願いを聞くのだと思う。
 時たま、「なぜ俺がこんなことしなければならないんだろう・・?どうせ俺一人やっ ても・・誰かがやってくれるだろう・・」と思うことがある。そんな時、このDVDを観よう と思う。声(叫び)を、願いを聴こうと思う。私の正義感・善意なんどたかがしれてい る・・。
 ちなみに、TUTAYA等でもレンタルされているらしいけど、特典映像はないそうで すよ。ネット書籍販売のセブンアンドワイでは12%引きで販売していましたよ。

06年4月9日(日) 「戦争と差別」

 低所得者の増加によって病院での治療費の未払いが急増しているという(4/9)。 親の所得によって子どもの進学にも格差が出てきているというし(3/14)、ますます 日本社会の格差化進んでいるんだろうな・・。
 もしそんな格差社会が存在する国が戦争をしたら、一体誰が兵士として戦場で戦 わされるのだろうか?今年から「エリート養成」を目的としてトヨタが中心となって開 校した学校で学ぶ子ども達だろうか(参考)?それとも・・・。戦争なんて、まさに差 別そのものだ!!

06年4月8日(土) 「お釈迦さま誕生の日(花祭り)に思うこと」

 名護市長が振興策と引き換えに基地受け入れに合意してしまった(4/8)。今すご く複雑な気持ち。市長や受け入れに賛成した人たちを責めていいのやら・・。
 政府によるアメ(振興策)≠ちらつかせながらの分裂工作(反対派と容認派 住民)もしかりだけど、何よりもましてきたない≠フは「本土」に住む私たち一人 ひとりなんだと思う。日米安保の傘の中で、沖縄にだけ負担を押し付け、そのこと にすら全く無関心で、「平和」と経済的繁栄を享受している私たち。本当にこれでい いのだろうか?自分自身に対して悔しいやら、情けないやらで、言葉が見つからな い・・。

06年4月7日(金) 「有事の際の下見」

 最近やたらと米軍の艦船が日本の民間港に「親善と乗組員の休暇」を名目に入 港している。おかしいな〜と思っていたら、やっぱり別の目的があったんだ(4/ 5)!!専門家によると「97年の新ガイドライン合意後、有事を想定した枠組みの 中で、米軍は民間港湾の使用と自治体の協力を視野に入れており、米艦の『親善 目的』の民間港入港が増えた」「有事に備えて民間港湾の利用状況を事前に把握 する意味も含まれているはずだ」とのこと。
 要するに下見ってことだな。どんどんと日本列島(自衛隊施設も民間施設も)が 米軍基地化されていく・・。

06年4月4日(火) 「投影」

 心理学か何かの言葉に「投影」というのがある(『「ニート」って言うな!』より)。 「自分の中にあるおぞましく不気味なもの(不安感・閉塞感等)を相手(他人)に「投 影」して、相手(他人)を「真っ黒」であるかのように感じる」。そして、「それを負わさ れた相手(他者)の存在を絶して浄化しようという排除の作業」が行われると・・。具 体的に言うと、「第一次世界大戦に敗北し、払いきれない賠償金で破綻したドイツ 大衆は、自分たちの耐え難い部分をユダヤ人に投影した・・そして彼らが選んだナ チス政権は、ユダヤ人を社会から排除し、絶滅収容所で物体として「処分」した・・」 ことに当てはまるんだそうだ。もしかしたら、「自分が大嫌いと思う人は、どこか自 分に似ている。自分自身の嫌いな部分、認めたくない欠点・弱点をその人の中に 見ている」というやつかも知れない・・。
 不況や犯罪の「増加」、これまでの価値観の崩壊等、今私たち日本人は何とも言 えない不安感・閉塞感に苛まれている。もしかしたらそんな現状が、他者・異質なも の(北朝鮮や中国人、外国人、マイノリティ、「ニート」)に対する差別や排除、バッ シングに繋がっているのかもしれない。
 でも、こんな時だからこそ、「悪人正機」「機の深信」(誤魔化さず、自らのありの ままの姿を受け入れる)といったお念仏の教えがより光り輝くんだと思う。

06年4月3日(月) 「『「ニート」って言うな!』を読む」

 お勧めです。「ニート」と聞くとやる気がなく、ひきこもり、何を考えているか分か らない犯罪予備軍、社会のお荷物≠ニいったイメージがある。そして、「カウンセリ ングを受けさせろ!」とか「教育によって根性を叩き直せ!」とか、その責任のすべ てを(子ども)個人に押し付けようとする風潮が社会の中に出来つつある。それに 対して、この本では、ニートの増加は単に個人の問題ではない!日本社会・経済・ 労働市場の構造的な問題(グローバリズム化・人件費削減のための非正社員雇 用の増加等)から生じており、「経済、福祉、法の問題として取り組むべきことを教 育や心の問題にすりかえて」いると指摘している。
 しかし現実はというと、そんな私たちの間違った理解を、マスメディアが「ニートの 増加」=「少年犯罪の増加・凶悪化!」と大々的に煽る。それによって国民の中の 不安と憎悪が一層増幅させられる。そして、それを一部の政治家などが「監視を強 化しろ!(4/2)」とか「徴兵制を復活させろ!」、「教育が悪い!法律を改正しろ! 1/16 2/20)」と自らの主張を実現するために利用する。この本を読んでいてそん な構造が見えてきた。北朝鮮や中国に対するバッシングも改憲に向けた世論操作 も同じ構造なんだろうな・・

06年4月2日(日) 「根津公子先生A」

  卒業式での「君が代」不起立問題で、都教委が処分した先生の中に根津公子さ んがいる(4/1)。本当にこの先生はすごいと思う。昨年も1ヶ月の停職処分を受け た後、連日勤め先の校門の前で都委の不当さを訴えていた(「見方」参考)。「実際 の私の行動で、理不尽なことには従わないということを身をもって教えたい」。本当 にすごいと思う。本当の先生だと思う。理屈抜きにただただ頭が下がる。

06年4月1日(土) 「不服従」

 また都教委が「君が代」斉唱時に起立しなかった先生を処分した(3/31)。
 処分内容を見ていてあることに気づいた。それは「戒告処分」を受けた21人のう ち20人は今回初めて起立しなかった先生なんだそうだ。先生達も毎回毎回ギリギ リの選択をしているんだなと思った。もちろん先生にも生活がある。不起立を繰り 返せば今の都教委なら解雇も含めて何をするかわからない。しかしだからと言って 完全に服従したわけじゃない。それぞれがそれぞれの立場で、柔軟に、したたか に、粘り強く抵抗の意思を示しているんだなと・・。

06年3月31日(金) 「『宗教は国家を超えられるか』を読む」

 是非読んでみてください。お勧めです(参考書籍)。
 明治新政府が近代国家建設にあたり、いかにして「国民」を統合し天皇中心の国 家を築き上げていったかがとてもよく分かる。「神話」、「大日本帝国憲法」、「教育 勅語」、「軍人勅諭」、「国家神道」等様々な手段を用いながら、国家にとって都合 のいい価値観を国民に刷り込み、いかに何でも言うことを聞く「臣民」を作り上げて いったか。それについて詳しく書かれています。
 そして、それは決して単なる過去の話ではないと思う。憲法「改正」、教育基本法 「改正」、皇室を巡る動き等、今の私たちの社会とそっくりな気がしてならない。

06年3月30日(木) 「教科書検定」

 高校生用教科書の検定結果が公表された。歴史問題にしても、ヤスクニ問題 しても、自衛隊の海外派兵にしても、領土問題にしても、政府に都合の良い事ばか り書いて、不都合な箇所は削除させる。国家にとって都合のいい「国民」を作り出 すには、まず教育から、まず子どもからなんだろうか・・
 こんな状況だからこそ学校の先生には頑張ってもらわなくてはいけないんだろう けど、「君が代」問題や評価制度等で教育委員会(国家)の言うこと(命令)を聞か ない先生はどんどんと追い詰められていく。何もかも全て政府による計算の上での 動きなんだろう。

06年3月29日(水) 「『沖縄「戦後」ゼロ年』を読む」

  「沖縄を「捨石」にすることによって「本土決戦」を回避し、沖縄をアメリカに売り 渡すことによって戦後の経済成長を実現した。そして「戦後六十年」が経った今も 沖縄に軍事基地を集中させ、一部の地域を除いては日米安保体制の負担を感じ ることもなく生活をしている。その醜さを日本人は自覚すべきです」(本文より)。確 かにちょっとキツイ言葉かも知れない。でも、私には返す言葉がなかった。これが 沖縄の人々の私たち「日本人」に対する怒りなんだと思う。
 今私たちは憲法9条を守ろうと運動している。でも、日米安保や沖縄の問題を無 視して護憲などありえないじゃないのかな・・?もちろん9条は守る。でも、それと同 時に将来日米安保はどうするのか?沖縄の基地問題をどうするのか?そこまで考 えないといけないと思う。沖縄の人々にだけ負担を押し付け、その苦痛を知ろうと もせずに、日米安保の傘の中で護憲を叫びながら自らの幸せだけを求める私 =Bあまりにも厚顔無恥で、図々しく、自分勝手な私=B

06年3月28日(火) 「軍隊は住民を守らない=v

 沖縄県や東京都が国民保護法を作成する過程で、有事の際に住民の避難経路 として「米軍基地内への避難や通行」を求めたところ、米軍から断られたという(3/ 28)。県面積の1割を米軍基地が占める沖縄にとっては死活問題だという。
 全在日米軍基地の75%を負担させられ、それによって「敵」から攻撃されるリス クを一番負いながら、万が一の際には守ってさえもらえない沖縄の人々。「軍隊は 住民を守らない!」と沖縄の人たちは言う。それは昔も今も変わらない。

06年3月27日(月) 「親鸞聖人が生きておられたら・・」

 少し前、関西大学の上杉聡さんの講演を聞く機会があった。その後、上杉さんの 著書『これでわかった!部落の歴史』を読んで、まさに目からウロコが落ちた。これ まで「穢多」「非人」と呼ばれる被差別身分は江戸時代にできたと学校で習ってき た。でも違うという。実際にはすでに平安時代から「穢多」「非人」と呼ばれた人々 がいたという。
 親鸞聖人の教えに「悪人正機」というのがある。その「悪人」とはもちろん仏教的 (抽象的?)な「悪人」を指しているんだろうけど、それだけではない。親鸞聖人はも っと「悪人」という存在を具体的な存在としてとらえておられたのではないか?とい う。当時(平安時代から鎌倉時代)、日本の仏教界では、「悪人」とはインドにあっ た「栴陀羅(屠者)」という被差別身分の人々のことを指していた。そして、その「栴 陀羅」という身分は、日本では「穢多」「非人」と呼ばれた被差別身分の人々と同じ だと考えられていたんだそうだ。もしかしたら親鸞聖人のおっしゃる「悪人」とは、も ちろん仏教的な意味での「悪人」もあるだろうけど、もっと具体的に、当時の被差別 身分の人々のことを指していたのではないかと思った。
 真相は分からないけど、でも少なくても親鸞聖人は当時の被差別身分の人々と かかわり、彼らを自らと同じ仲間・「われら」と呼び(『歎異抄』第13条・『唯信鈔文 意』)、共に阿弥陀様によって救われていくんだと考えておられたんだと思う。
 親鸞聖人をご開山と慕い、その教えに生きる私たち念仏者。念仏者としていかに 生きるのか?どこに自らを置くのか?差別・抑圧する側か?それとも被差別・被抑 圧の側か?あらためて考えさせられた。

06年3月26日(日) 「米国にとっての在日米軍=v

 昨日の朝日新聞に、軍事アナリストの小川和久氏がアメリカの世界戦略の中の 在日米軍の位置づけについて次のように解説していた。少し長くなりますが以下引 用。「日本の重要性は、9・11以降の新たな脅威に対する世界的な米軍再編の中 で、さらに増している。日米安保条約の「極東の範囲」の解釈とは別に、日本列島 には、ハワイからアフリカ最南端の喜望岬まで地球の半分の範囲で行動する米軍 を支える能力が置かれ、米本土と同じ位置づけの「戦略的根拠地」を形作ってい る。・・・米国にとって財政面以上に重要なのは、この地球の半分の範囲で戦略的 根拠地を提供できるのは日本だけ、という現実である。この範囲に展開する強大 な規模の米軍は、世界の最先端を行くハイテク兵器を装備している。それを支えら れるのは、・・米国と同レベルの工業力、技術力、資金力を備えた国だけだ。日本 以外に、その条件を満たす国はない」と。
 う〜ん。どうやら「在日米軍は日本を守ってくれるためにいる!」だけじゃなさそう だ。中国が不透明な軍事費を増大させているのも、「日本を攻めるため!」じゃな さそうだ。9条改悪を許した時、一体日本はどうなってしまうのか少しずつ見えてき たような気がする。

06年3月25日(土) 「民族主義的風潮」

 阿南駐中国大使が日中関係の現状についてこう評価していた(3/24)。「日中双 方で心の狭い民族主義的風潮が現れ始めている」「日中両国とも急激な変革の過 程にあり、将来像が見えにくいことからくる不安が存在する。相手を脅威と感じる 見方も出てくる」と。
 なるほどと思った。中国の国内事情はよく分からないけど、日本国内に関して言 えば、みんなすごく将来に対する漠然とした不安を抱いているんだと思う。不況も そうだし、格差社会もそうだし、色々な面で・・。不安で不安でし方がないからこそ、 自分を守るために仲間内だけで固まったり(ナショナリズム)、強いものに寄りかか ったり(石原・安倍人気等)、逆に「異質」なものや自分よりも弱い者に対しては攻 撃的になり、差別や排除へとつながっていくのかも知れない。
 う〜ん、複雑で難しい問題だな・・。でも、こんな状況だからこそ絶対に九条だけ は守らなければならないんだと思う。

06年3月24日(金) 「戦争のできる国≠ヨの足音」

 自衛隊員の不在者投票が可能となるよう法律を改正するという(3/23)。こんなと ころにも、将来の自衛隊の海外派兵が規定路線となろうとしているのかな・・。耳を すませば聞こえてくる、戦争のできる国≠ヨの足音が。どうかみなさん聞いてく ださい。

06年3月23日(木) 「米軍機訓練移転問題」

 私には軍事的なことはよく解らないけど、米軍再編にともなう米軍機訓練の全国 各地への移転問題の動きを見ていると(3/22)、何かとんでもないことが私たちの 知らないところで行われているような気がしてならない。「訓練回数の制限撤廃」と か「機体整備などのための新たな設備の建設」、「自衛隊との共同訓練・使用」、 「周辺事態などの緊急的使用に備えた米軍単独使用の可能性」とか、私のような 素人には何のことかさっぱり解らないけど、何かとんでもないことが行われようとし ているような気がしてならない。考え過ぎであって欲しいけど・・

06年3月22日(水) 「地域エゴ=v

 今日の毎日新聞の「記者の目」に同感する(3/22)。名護市民の基地受け入れ反 対や岩国の住民投票の結果は決して地域エゴ≠ネんかじゃないと思う。今回の 米軍再編を「基地負担の軽減」や「抑止力の維持」ぐらいにしか考えていない普段 基地とは無縁の生活をしている私たち。そんな私たちに対する無言の警告なんだ と思う。これまで基地と「共存」していた人たちだからそこ今回の再編劇の不気 味さ≠直感し、これまでにない反対運動をしているんだと思う。
 「地域エゴだ!」とか「抑止力を維持したまま、基地負担が減るならいいじゃない か!」と言っていたら、後で取り返しのつかないことになってしまうかも知れない。政 府が本当のこと(米軍再編の本質・3/19)を言うとは思えない。それならば、もっと 沖縄や岩国、その他基地負担を強いられている人々の声に謙虚に耳を傾けるべ きだと思う。

06年3月21日(火) 「何か変?」

  今日はWBCの決勝戦。楽しみにしている。でもちょっと何か変。イチロの愛国 者≠ヤりもしかり、誤審をした審判に対するメディア等での必要以上のバッシング もそうだし、韓国チームの健闘をにんじん(徴兵制免除)≠ェぶらさがっていた からだ!とか、韓国はベストメンバーだけど日本チームはは松井も城島も井口も 出場していないから!とか・・。
 最近私たち日本人はずいぶん変わったような気がする。自らの過ちや負けを潔く 認めないとか、他者を必要以上に責立てるとか、他人の健闘や幸せを素直に喜ぶ ことができないとか。何か余裕がないというか、自分(自国)のことばかり考えてい るような気がしてならない。何とも言えない雰囲気≠ェ日本社会に漂っているよ うな気がする。

06年3月20日(月) 「イラク戦争開戦3年目に思うこと」

 今日はイラク戦争開戦から3年目にあたるという。これまでに3万人近くのイラク の人々が犠牲になり(12/13)、その何十倍もの人々が傷つき、苦しみ、悲しんでい る。米兵にも2000人以上(12/26)、英兵も100人以上(1/13)が戦死した。日本人も たくさん犠牲になった。
 「中東に石油の大半を依存している日本にとって、イラクの(政治的)安定は絶対 に必要だ!」「アメリカに協力しておかないと、北朝鮮からミサイルが飛んできたと き、誰が守ってくれるんだ!」と言ってイラク戦争を支持し、自衛隊を派遣した(許し た・無関心でいた)私たち日本人。
 「戦争の犠牲者を 踏み台にして ひたすら自らの 幸福(しあわせ)を 求めて はいないか」(今週の言葉)。自分自身の無力さ、偽善者ぶりに嫌気がさす。

06年3月19日(日) 「もっと知って、もっと考える」

 明日でイラク戦争開戦から3年となるという。ブッシュ大統領が言うように本当に 世界に平和と安全がもたらされるのだろうか?かえって世界は、「テロ」を誘発し、 不安定で危険になってしまったんじゃないの(3/19)?
 アメリカはますます日米同盟の強化、米軍と自衛隊の一体化を図り、自らの都合 のいい世界を築こうとしている(3/19)。本当に私たち日本人はそんな米国につい ていくつもりなんだろうか?なぜ外国人のプライバシーを無視してまで今入国管理 法を改悪しようとしているのか知っているのだろうか(3/18)?世界最大のイスラム 国インドネシアの国民の10人に1人が自爆「テロ」を容認しているという結果をみん などう考えているのだろうか(3/18)?
 まだまだ私たちの知らないことばかりだと思う。もっと知らなければならない、もっ ともっと考えなければならないんだと思う。後で後悔しないためにも!

06年3月18日(土) 「米軍の財布=v

 以前沖縄国際大学に米軍ヘリが墜落したけど、あの賠償金の25%は日本が払 うという取り決めがあるんだそうだ(3/17)。思わず「え〜」と思ってしまった。海兵隊 のグアム移転費用(約8000億円)といい(3/14)、駐日米国大使の「(日米同盟強 化のために)日本はもっとカネを出せ!」という要求といい(3/17)、完璧になめら れているよな・・・。おそらくこれから日本はアメリカの世界戦略を遂行するための 財布(財政支援)≠ナあり足(後方支援)=i3/6「つぶやき」参考)になっていく んだろうな・・。
 でもこう言うと、改憲派の人たちは「だから9条を改悪し、軍隊をもって、アメリカ に頼らず、自分の国は自分で守るべきだ」と言うんだろうな。9条を堅持し、日米安 保を段階的に解消していけるようなプラン、互いにアイデアを出し合い考えていか なければならないんだろうな・・

06年3月17日(金) 「中国との関係」

 今日の中国関連の記事を読んでいると(3/16 3/17)、近い将来中国との戦争は 絶対に避けられないとさえ思えてきて、恐ろしくなってくる。もちろん必要以上に中 国脅威論を煽り憲法9条改悪への世論つくりを目論む某保守系新聞社の意図もあ るんだろうけど、日米両国は中国の台頭にかなり神経をとがらせていることは間違 いないと思う。
 一体これから中国との関係はどうなっていくのだろうか?9条を改悪して冷戦時 代のような状況に逆戻りするのか?それとも9条を活かして別の道を歩むのか?こ れから一人ひとりに間違いなく問われてくるんだと思う。

06年3月16日(木) 「二百歳まで生きる=v

 14年間毎週水曜日ソウルの日本大使館前で行われている元従軍慰安婦による 「水曜デモ」が今回700回に達したという(3/16)。デモ開始時当初は250人もの元従 軍慰安婦が参加していたけど、高齢化が進み、これまでに105人が亡くなったとい う。今では、ほとんどが八十歳代で、最高齢は九十四歳という。
 その中の一人李容洙(イヨンス)さんの「デモを始めて十五年。仲間は次々と亡く なっていったが、慰安婦問題は解決していない。二百歳まで生きて、日本政府から 必ず公式謝罪の言葉を受ける」という言葉を聞かせていただいて、私自身一人の 日本人として申し訳ないやら、恥ずかしいやら、なんとも言えない気持ちになっ た・・・

06年3月15日(水) 「強制の道具」

 私は毎朝道上洋三の『おはようパーソナリティ』を聴きながらお参りに行ってい る。今日の番組で道上さんがこう言っていた。「日の丸・君が代には色々と問題が ある。だから私はこれまで「君が代」に代わる新しい国歌を作ったほうがいいと思っ ていた。特に最近、有名歌手がアカペラで「君が代」を歌う姿には違和感を覚えて いた。ところが今回のオリンピックでフィギアスケートの荒川選手が表彰台で「君が 代」を歌っているのを観て、悪くもないな・・と思った」と(途中までしか聞いていませ んが)。サッカーなどスポーツを通して「日の丸・君が代」がいかに国民の間に浸透 させられているかがよく分かる話だなと思いながら聴いていた。
 また都教育庁が「君が代」斉唱の時起立しなかったとして先生を停職処分にした という(3/14)。スポーツを通じていいイメージ(?)≠フ「日の丸・君が代」が浸透 しようとしているのに、教育現場でこんなひどい強制をしたら、折角のイメージが悪 くなるんじゃないの?私は天皇崇拝者ではないけど、天皇を称える「君が代・日の 丸」を強制の道具にすることは皇室に失礼じゃないの?そういえば以前某都教育 委員が天皇の前で「私の仕事は教育の現場に「日の丸・君が代」を強制することで す」と言って、天皇から諌められていたよな・・。

06年3月14日(火) 「まだ希望の灯が消えたわけじゃない!」

 都教委が都内の校長先生を集めて、卒業式や入学式での「君が代」斉唱の際に 起立しない子どもに対して指導を徹底するよう命令したという(3/13)。これによっ て、子どもが起立しなかった場合でも担任の先生が罰せられることとなる。「これ以 上先生をいじめないで!」と叫ぶ子ども達(3/9)。大好きな先生が罰せられるのを 避けるために、自分の意思に反して起立する子ども達。この国は一体どうなってし まうのだろうか・・。
 でも絶望ばかりでもない!こんな理不尽なことがいつまでも続くわけがない!今 回高校生達が起立しなかったのも、都教委や石原知事に対する抗議だったんだと 思う。間違ったことに対して毅然と「NO!」と言える子ども達が確かに育っていって いる!圧力に屈することなく子ども達のために最後まで闘い続けている先生たち の姿(教育)によって!!

06年3月13日(月) 「覚悟」

 米軍部隊の受け入れの可否を問う岩国の住民投票で、懸案であった投票率が5 0%を超え、反対が約9割に上ったという(3/13)。岩国市民の民意は示されたのだ と思う。郵政民営化法案の時あれだけ「民意」を尊重する!と言っていたのだか ら、きっと今回も「民意」を尊重してくれるんだろうな・・・。
 でも、今一度国会や色々な場で、米軍再編問題をどう考えるのか?将来日米安 保をどうするのか?全ての国民がちゃんと考え議論すべきだと思う。改憲議論に 関しても、現時点で賛成派が多数を占めるというけど(3/5)、ちゃんとその背景 や、もし9条を改悪した場合日本は将来どんな国になっていくのか?その責任を背 負っていく覚悟が一人ひとりにできているのか?もう一度しっかりと考えていくべき 時期にきていると思う(3/13)。

06年3月12日(日) 「北山十八間戸」

 昨日、「北山十八間戸」を見学した。鎌倉時代に西大寺の僧侶・忍性が、ハンセ ン病患者を救済するために建てた施設なんだそうだ。ちょうど東大寺の北側にあ り、この辺りではすでに奈良時代から僧侶や地域の人々がハンセン病患者の治療 やお世話をしていたという。
 信心さえあればすべて解決する!僧侶が社会の問題にかかわる必要などな い!本当にそうなんだろうか?僧侶としていかに生きるのか、私自身あらためて考 えさせられた。

06年3月11日(土) 「愛国心」

 政府・自民党は教育基本法を改悪して、「愛国心」という文言を入れようとしてい る(3/7)。でも、本当に子ども達(国民)に愛国心≠持ってほしいなら、まず日 本という国が近隣諸国から世界の人々から尊敬されるような国になるべきじゃない の?そうすれば、「日本人でよかったな」「この国に生まれてよかったな」と思え、 「もっとこの国を大切にしよう」「愛そう」という気持ちが自然と湧いてくるんじゃない の?愛すべきもの、尊敬すべきものがないのに、上から一方的に教え込むんじ ゃ、それは単に洗脳であり、偏狭なナショナリズムしか生まないのだと思う。
 それぐらい私でも解るんだから、当然頭の偉い文科省の役人や政治家なら理解 できると思うんだけどな・・。なぜ彼らは愛国心≠押し売りしたいんだろう・・?

06年3月10日(金) 「古きよき日本(人)=v

 全国各地で、日本の侵略戦争の犠牲となった人たちが補償を求めて日本政府を 訴えている(3/9)。法律上の問題や、個人を無視した国家間の取り決めを理由 に、そのほとんどが却下されるという。でも本当にそれでいいのだろうか?あまりに も冷たすぎると思う。
 よく教育基本法の改悪を叫ぶ人たちや(2/20 1/16)、歴史教科書の歪曲を主張 する人たちは、「古きよき日本に戻ろう!日本人はもっとすばらしい!権利ばかり 主張するのではなくもっと責任を持とう!」と言う。それならもっと相手の身になって 物事を考えるべきじゃないの?自分の過ちは潔く認めて、謝罪し、補償すべきじゃ ないの?それこそ古きよき日本≠ナありすばらしき日本人∞優しくて正義 感・責任感の強い日本人≠カゃないの?
 どう考えても彼らが言っていることとやっていることとの間に矛盾があるような気 がしてならない。古きよき日本(人)≠ニは私が考えるようなものではないのか な・・?

06年3月9日(木) 「戦争とは・・」

 今週の月曜日、『たけしのTVタックル』を観ていると「中国脅威論」がテーマとなっ ていた。相も変わらずいつものメンバーが言いたい放題。最近こんな番組が増え ているような気がする。関西の人なら分かると思うけど、日曜の昼にやしきたかじ んが司会をしている番組など。どちらもすごく視聴率がいいと聞く。こうやってマスコ ミを通してどんどんと「中国脅威」の世論がつくられていき、最終的に憲法9条「改 正」の世論へとつながっていくのかも知れないな・・。
 別に中国を擁護するつもりはないけど、たとえ相手が100%悪いとしても(それは あり得ないけど)、戦争になったら中国人だけでなく日本人もたくさん死ぬ。そして その何倍もの人が傷つき、その家族が苦しみ、悲しむ。それは自分かもしれない し、自分の子どもや孫かもしれないし、まったくのあかの他人かもしれない。少なく てもそのことだけはしっかりと頭のどこかに置いておくべきなんだと思う。

06年3月8日(水) 「一犬虚に吠ゆれば 万犬実を伝う=v

 「一犬虚に吠ゆれば 万犬実を伝う」という言葉があるという。「一人がでたらめを 語ると、多くの人がそれを真実として広めてしまうものだ」という後漢時代のたとえ なんだそうだ。今朝の朝日新聞に、辺見庸氏がこの5年間の小泉政治(劇場)とマ スコミ、世論の動向をこの言葉を引用しながら評していた。
 憲法「改正」国民投票に向け、私自身万犬≠セけにはならないよう努力してい こうと思う。

06年3月6日(火) 「大人(親)の怠慢」

 千葉県が、テロリストが上陸したという想定のもと、小学生を対象として避難訓練 を実施するという(3/6)。
 本当にそれで大人(親)の子どもを守る責任を果たしていると言えるのだろうか? 本気で子どもを守るつもりなら、二度と戦争をしない、テロリストに狙われるような 国に絶対にしない努力をすべきじゃないのかな・・。確かにそれは時間もかかるし、 お金もかかるし、しんどいし、面倒くさいし、リスクも伴う。でも、子どもを守るとはそ ういうことなんだと思う。それも十分にしないで、子どもに避難訓練をさせることで大 人(親)の責任を果たしていると思っているなら、あまりにも怠慢過ぎると思う。

06年3月6日(月) 「米軍の「足」」

 昨日の朝日新聞の特集記事に、現在急ピッチ行われている「米軍再編」や「日米 同盟強化」の背景について、分かりやすく解説していたので、少し長いですが引用 させてもらいます。
 「米国は米軍再編で、欧州の「鉄のカーテン」や朝鮮半島の軍事境界線近くに張 り付けていた部隊を大幅に減らす一方、テロなど予期しない攻撃にも迅速に対応 できるよう、必要に応じて部隊を世界中に緊急展開させる態勢をつくろうとしてい る。重要な道具が高速輸送艦だ。その高速輸送艦を自衛隊も配備する。・・・自衛 隊は輸送や補給、基地警備など米軍の足腰を支え、米軍は「打撃力」に特化す る。在日米軍再編の背景にはこんな考え方がある。日本側にすれば、中国や北朝 鮮に対する抑止力を維持しつつ、在日米軍の数を減らして基地の地元負担を軽く できる。米国は、日本の支援により、減らした数を世界各国に振り向けることがで きる。両者の思惑は、そこで一致した。・・・「一体化が進めば進むほど、日本政府 が米国と違う政策判断をすることが一層難しくなる」。そんな声も漏れる」。
 各「最新の動き(日米安保自衛隊等)」を項目別ごとにまとめ直してみました。 上↑に書いてあることが本当かどうか、自ら確認し、実感してみてください。

06年3月5日(日) 「「ヤスクニ」の論理」

 東京大空襲の犠牲者の遺族が損害賠償と謝罪を求めて国を提訴するという(3/ 4)。これまでは旧軍人・軍属やその遺族に対しては補償が行われていたけど、民 間被災者に対して行われていなかったという。なぜなんだろうか?まさに「ヤスク ニ」の論理がそこにはあるんだと思う。

06年3月4日(土) 「殺してはならぬ。殺さしめてははならぬ=v

 少し前、「イラク派兵が嫌」ということで、陸上自衛隊の隊員が万引きをして逮捕 されたという報道があった(2/22)。
 今、自衛隊員の人たちは自衛隊の海外派兵や憲法9条改悪をどのようにみてい るのだろうか?賛成なのか?反対なのか?私の想像でしかないけど、自衛隊員の 多くは「災害で困っている人たちを助けたい。誰かのために働きたい」といった純 粋な気持ちで自衛隊に入ったんじゃないのかな?ほとんどの人が、戦争なんかし たくない!人を殺したくない!ましてやアメリカが主導する戦争になんか協力したく ない!と思っているんだと思う。
 私自身はもちろん誰も殺し≠スくないと思っている。そして、それと同じぐらい (?)誰かをして殺さしめ≠スくもない!

06年3月3日(金) 「国家による「死の強要」」

 『母の遺したもの 沖縄・座間味島「集団自決」の新しい証言』を読んだ(参考書 )。沖縄の座間味島で起きた「集団自決」。当初は、日本軍の指揮官の命令によ って住民の「集団自決」が行われたと考えられていたけど、新証言によって命令は なかったことが後になって判明する。
 しかし、だからと言って当時の軍隊や国家に責任がないのではないと、著者は主 張する。「隊長命令」は本質的な問題ではなかった。細胞のすみずみにまで染み 込んだ「皇国」への忠誠心、「鬼畜米英」への異常なまでの憎悪と恐怖が、結果的 に住民を「玉砕」へと導いていったといえる。それは明治以来、人々を洗脳しつづ けた「国家」による住民への「死の強要」以外の何ものでもなかった」(本文より) と。
 読みながら、これを単なる昔話として終わらせてはいけないのだと思った。こんな 悲劇を二度と繰り返さないためにも、私たちが学ぶべきことはたくさんあるのだと 思う。

06年3月2日(木) 「隣国に対する好感度」

 高校生を対象とした意識調査で、中国や韓国の高校生が「日本が好き」と答えた 割合が役4分の1に上る一方で、日本の高校生の両国に対する好感度は比較的 低いという結果が出ていた(3/1)。
 「反日教育」や過度の「愛国心教育」をしている中国や韓国はけしからん!という 議論が一時期日本国内あったけど、意外と両国の子ども達は冷静にみているんだ な〜と思い、安心した。かえって日本の高校生のほうが隣国に対する好感度が低 いということに一抹の不安をおぼえるのは私だけかな・・。

06年3月1日(水) 「ボランティア」

 全国各地の防犯ボランティアの数が2万団体に迫る勢いだという(2/27)。昨年の 8月時点では約8000団体と発表(警視庁)していたので(8/5)、急激に増えているこ とがわかる。確かに小さな子どもをもつ親にとっては心配で仕方がないのだと思 う。
 でもあくまでもボランティアだということを絶対に忘れてはいけないのだと思う。警 察などがその実態を必要以上に把握しようとしたり、資金面で援助するとか(8/ 5)、自治体が自ら作成した「国民保護計画」の中にそれらを積極的に利用するよう な文言を入れようとするなど(1/19)、監視社会や戦争に一般の市民を協力させよ うとするような力には断固反対していかなければならないんだと思う。

06年2月27日(月) 「背水の陣=v

 今国会での国民投票法案成立が見送られるかもしれないという(2/26)。この国 民投票法案については護憲派の中でも意見が分かれているという。共産党や社民 党などは9条を守るためにこの法案自体の成立を阻止しようとしている。一方、「九 条の会」は国民投票で9条改悪を阻止すること、その一点だけが目的だという。佐 高信氏は、「内堀(国民投票)だけでなく外堀(法案成立阻止)もあったほうが絶対 にいい!」とある対談で話していた。
 どっちがいいのかな?私自身は、反対であろうと賛成であろうとちゃんと一人ひと りが自分で考えて、責任を持って投票できるような運動にしていく≠ラきだと思 う。曖昧なまま誤魔化し続けていても本質的な解決にはならないのだと思う。確か に一度改悪されてしまったら、もう取り返しがつかないのかもしれないけど、だから こそ背水の陣≠ョらいの気持ちで私自身は取り組みを進めていこうと思う。ここ で変わらなければいつ変わるのか!という気持ちで。

06年2月26日(日) 「日米同盟強化の背景」

  今日の朝日新聞の特集記事(日米安保に関する)にこんなシナリオが描かれて いた。
 もし台湾海峡で中国と台湾の間で紛争が起きたら、米軍は台湾を支援するため に軍事介入していく。沖縄をはじめてとして日本各地の米軍基地から戦闘機が飛 び立つ。当然それら基地に対する中国からの攻撃が予想される。それに対抗する ためにも今、米軍と自衛隊との一体化を加速させ、ミサイル防衛システムの整備 や(2/9 2/15)、日米共同訓練が頻繁に行われているのだそうだ(2/26)。
 「備えあれば憂いなし」、そんな生易しいもんじゃない!だからこそ沖縄をはじめ 基地を押し付けられる自治体では必死の反対運動が起きているのだろう(2/9 2/ 25)。

06年2月25日(土) 「改憲と世界の中の日米同盟」

 『週間金曜日』(NO595)にこんな記事があった。
 「自民党の「新憲法草案」・・、重要なのは、「自衛軍」が(国防に携わるだけでな く)「国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動」を することが強調されている点であろう(10/29)。・・(2005年10月29日に日米安全保 障協議委員会で発表された)「日米同盟―未来のための変革と再編」では、日米 の軍事協力を「極東」や「周辺地域」だけではなく全世界で展開していくことを求め ている(10/29 11/17)。・・・「世界の中の日米同盟」構想のもとに、在日米軍基地 の強化、さらには米日の軍事的融合と言える動きが急ピッチで進められている が、自衛隊に「国際協調活動」を行わせるという改憲案もまた、この構想を実現さ せるためのものにほかならない」。
 昨今の改憲の動き、ただ保守的なタカ派の政治家や軍国主義者たちからの要 求だけではなく、アメリカの強い圧力が背景にあるということなんだろう。
 でも、あの超(軍事)大国アメリカの政策に微力な私たちでも「NO!」を突きつけ ることができる。イラクの人々は自らの命をかけて武器をとったけど、私たち日本 人はたった一票の投票で!

06年2月24日(金) 「現実(現場)からの出発」

  愛知県犬山市が全国で初めて「全国学力テスト」と「教職員評価制度」の実施に 反対を表明したという(2/23)。都立高校に通う生徒とその保護者が都教委に対し て、卒業式での「日の丸」「君が代」の強制をしないで欲しいと要請したという(2/ 23)。なぜ教育現場でこうも強制と画一化が行われているのだろうか?
 今度、基幹運動のスローガンが「ともにいのちかがやく世界へ」というのに変わっ たという。お釈迦様のお言葉に「天上天下唯我独尊」がある。お経(『阿弥陀経』) には「青色青光・・」というご文がある。どれもが、いのち≠フ尊さに目覚め、そ れぞれの違いを尊重して、ともに輝く社会を目指そうという教えなんだと思う。おそ らく全ての僧侶がそのことをよく理解し、戴いているのだと思う。
 でも、私たち僧侶はその教えを誰に向かって語っているのだろうか?今一番教え と逆のことが起こっているのはどこなのか考えたことがあるのかな?本当にそんな 現実・現場に向き合っているのかな?僧侶で学校の先生している人は多いと聞く。 「ともにいのちかがやく世界へ」というスローガンを決めた時、そんな人たちと課題 の共有を試みたことがあるのかな?「差別の現実から出発する」そんな同朋運動 からの学びを活かせているのかな?
 いくら素晴らしい教え、スローガンがあったとしても、現実と教えが乖離していれ ばいずれ教団もお寺も滅んでいくような気がする。常に現実から出発し、教えに問 い聞いていこうとあらためて思う。



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