マスコミが天皇に対して敬語を使わなかったことに対して文科相や官房長官が国
会の場で批判しているという(6/8)。まったくもっと馬鹿らしい。使いたい者は敬語
でもなんでも勝手に使えばいいと思う。でも、使わない者に対して批判する、まして
や行政の長が国会の場で・・。本当に大丈夫だろうかこの国の政治家は。選挙で
選んだとは私たちだけど・・。
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昨日、今回の「基幹運動総合基本計画書」から削除されてしまった信心の社
会性≠ニいうテーマで研修会があった。
その中で「ひらかれたお寺」という話題があった。この「ひらかれたお寺」というの
は、もちろんお寺の門をいつも開けておこうというのではない。最近、地域の人々
に親しみやすいお寺を作ろう!とお寺でコンサートや落語を開催したり、僧侶がカ
ウンセリング技術を学んで人々の悩みを聴くなど様々な努力・工夫がなされてい
る。大切なことだと思う。でもそれだけではいけないのだと思う。ひらかれたお寺を
作って「さあ、いらっしゃい!」ではなく、僧侶の方から一人の念仏者としてどんどん
と地域や社会に出て行くことが必要なんじゃないのかな・・。例えば、地域の人権研
修会や学校のPTA活動などに。そしてそこで僧侶としてどんなメッセージを伝えて
いくか?がこれからの僧侶一人ひとりに問われているんだと思う。例えば、日の
丸・君が代の強制が行われている現場で、私たちは僧侶として何を伝えることがで
きるんだろうか?
教えに問い聞きながらこの現実の社会をどう生きるのか?そんな僧侶の姿(生き
ざま)を通してまた仏法も広まっていくのだと思う。
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06年6月6日(火) 「徴兵制復活よりも恐ろしいこと」
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ある方が、「今の九条を改悪してしまったら自衛隊は正面切った戦闘をしなけれ
ばならない。そうなれば当然「徴兵制」が始まる。なぜなら戦争をする自衛隊になど
誰も入ってくれなくなるから」と話していた。なるほどな・・。
でも、「徴兵制」は復活しないような気がする。あえて復活させなくても、自衛隊に
入らざるを得ない人が出てくるような気がしてならない。社会の階層化が進んだア
メリカでは、戦争に行く兵士のほとんどは貧困層の若者たちだという。今、日本社
会も同じように階層化が進んでいる・・。
政府が「徴兵制を復活します!」と言えば、いやでもみんな戦争や憲法について
真剣に考えると思う。でも、アメリカのように貧困層の若者が戦場に赴かざるを得
ない社会に、またそれが当たり前だとする社会に日本がなったとしたら・・、私には
そっちの方がよっぽど恐ろしい。
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今週の言葉:「悲 戦」(北海道教区青年僧侶協議会より)。私のすごく好きな言
葉である。「非戦」:戦いに非ずではない。「悲戦」:戦いを悲しむである。
もちろん仏様の世界=お浄土には争いはない。だから戦争はダメなんだ!と言う
人がいる。もちろん言いたいことは解る。でも、それでいいのかな?と疑問に思うこ
とがある。
やっぱり私たちの現実の世界には戦争がある。今、現にたくさんの人が殺されて
いる。まずその現実を目の当たりにして、一人の念仏者として、否、一人の人間と
して悲しむという気持ちがすごく大事なんだと思う。現実を見据えて、殺されていく
人々の叫びを聴いて、いてもたってもいられない、反対せずにはおれない。そんな
人としての自然な気持ちをもっと大切にすべきなんだと思う。
現実に目を向けずに、ただお経の中に「兵戈無用」と書いてあるから「戦争はダ
メなんだ!」と言っても、中々他人の心には届かないのだと思う。
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06年6月4日(日) 「「つくる会」に集う<普通の市民>」
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今、『<癒し>のナショナリズム 草の根保守運動の実証研究』(慶應義塾大学
出版会刊)を読んでいる。すごくおもしろい。
歴史教科書採択問題で有名になった「新しい歴史教科書をつくる会」。そこに集う
人たちは、自分達は「右」でも「左」でもない、普通の「常識人」だと思っている。しか
しながら、彼らは「サヨク(学校の教師や知識人)」と呼ばれる人たちのことが大嫌
いなんだそうだ。なぜなら、「左」の人たちは本音≠ニ建前≠上手に使い分
けた、現実離れした綺麗ごと≠オか言ってないように聞こえる。それが許せない
という。また彼らは、東条英機など戦争指導者の戦争責任は認めるけど、一般の
日本人(自分達の祖父や父)が批判されることが納得できない。その結果、「南京
大虐殺」や「従軍慰安婦」問題など、一般の兵士の戦争責任がクローズアップされ
だした頃から、その活動が顕著になってきたんだそうだ。おそらく首相の靖国神社
参拝を支持するのも、「一般の兵士は悪くない」という思いがあるのかも知れな
い・・。
また、元々彼らには「左」に反論する具体的な思想も言葉もなかったという。そこ
で、「右」・保守系の人たちの思想や言葉を借りて、「左」批判を展開するようになっ
たんだそうだ。だから主張していることはどうしても「右」寄りに聞こえる。でも、全て
が全て「右」の考え方と一致する訳ではない。その証拠に、「つくる会」の人たちは
「天皇制(強化・復権)」にはあまり関心がないという。でも最近少しずつ「右」の影
響を受け、その思想に取り込まれてきているんだそうだ。
このように、「つくる会」の人たちは「右」でも「左」でもない。ただ、「左」を毛嫌いす
るあまり、「右」の思想・言葉を拝借しているだけで、実像は「普通の人」なんだとい
う。そして、そんな<普通の市民>たちの動向が将来の日本(のナショナリズム)
の行方を決める!とこの本の著者は分析していた。
もしかしたらそのことにいち早く気づいたのが自民党なのかも知れない。これまで
の保守支持基盤をあっさりと切捨て、都市部の無党派層(「普通の人」)を新たな支
持基盤にしようとしているよな・・。
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イラクにおける米軍の蛮行が明らかになってきた(6/2)。これまでにも空爆による
誤爆など、何の罪もない無数のイラクの人々が虐殺されてきたにもかかわらずほ
とんど報道されてこなかったけど、やっとその一端が明らかになってきた。
イラク駐留米軍は、兵士に対して道徳教育を施すと言っているけど、本当に可能
なんだろうか?戦争という極限の状況(殺し・殺される)に置かれた兵士がはたして
まともな判断などできるのかな?兵士というのは元々上官だけの命令に忠実に従
うように、自ら考えることを放棄する(思考停止)ように訓練されていると聞いたこと
があるけど・・。旧日本軍の兵士は「普通の庶民が、議論し考える余地のない異様
な空気の中で、ごく普通に「鬼」となった」と証言しているけどな・・(5/26)。
最近は日本でも、「テロ」との戦争、民主主義を守るための戦争、自衛戦争など
肯定されるべき戦争≠烽る!と主張する人がいる。でも、彼らは本当に戦争
を知っているのだろうか?人間を鬼≠ノする戦争を。正直、私は本当の戦争を
知らない。でも、だからこそ知る努力だけはしようと思う。
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06年6月2日(金) 「戦死者を偲ぶとは争いを悲しむこころである=v
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今後ヤスクニ問題はどうなっていくのだろうか?
小泉首相や安倍氏のように、アジアの人々の気持ちも、憲法の政教分離規定も
何もかも無視して参拝を強行する勢力。日本遺族会会長の古賀氏や与謝野経済
財政担当相などのA級戦犯分離を主張する勢力(6/1)。麻生外相のように靖国神
社の非宗教法人化(国営化)を主張する勢力(5/17)。山崎拓氏や公明党、共産
党、経済界(?)、本願寺派幹部・僧侶の一部などが主張する国立追悼施設建設
推進派(「追悼施設」関連記事)等々。
はっきり言ってどれもナンセンス。私たち念仏者が立つべきは、過去の侵略戦争
の肯定も、政教分離の緩和も、国家による新たな戦死者の顕彰も決して許さない
という立場なんだと思う。
戦死者の追悼は各個人がそれぞれの信仰に基づいてすべきであり、戦死者を
偲ぶとは二度と戦争を起こさないと決意し、そのために一人ひとりが努力するこ
と、あらゆる争いを悲しむ心を育むことなんだと思う(今週の言葉)。
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06年6月1日(木) 「対「テロ」戦争と憲法9条」
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在日米軍再編に伴う沖縄の負担軽減を誇る政府。でも少しずつ再編の本当の理
由が明らかになってきた。要するに、アメリカの都合(対テロ戦争を効率的に進め
るため)が大きな要因となっていた(5/31)。すると何も7000億も払って海兵隊に出
て行ってもらわなくても、勝手に出て行ってくれたんじゃないの?と思ってしまう。
また、日米同盟の強化、米軍と自衛隊の一体化が進んでいるけど、日本を防衛
するためじゃなさそうだ。どうやらアメリカが推し進める世界規模での対「テロ」戦争
を日本・自衛隊に手伝わせることが目的のようだ。アメリカの言う対「テロ」戦争と
は、つまりイラク戦争みないなものである。それに自衛隊が積極的に関与していく
ということ。米軍にとっても、アメリカの世界戦略に追従する人たちにとっても、その
目的を達成するための最後の障害が憲法9条なんだろうな・・。
それでも私たち日本人は9条を改悪してしまうんだろうか?
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今国会での「教育基本法改定案」「国民投票法案」「防衛庁の省昇格関連法案」
の成立の可能性は少なくなったという(記事)。ひとまず安心。でも、継続審議にな
るそうだから、これからも各法案の危険性を一人でも多くの人に伝えていこうと思
う。ところで共謀罪のほうはどうなるのかな・・?これも目が離せない。
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教基法が改悪される前から、学習指導要領に従っていくつかの教育現場では子
ども達に対する「愛国心」評価がおこなれているという(5/29)。
別に「日本が大好き」と言っている人に向かって「嫌いになれ!」なんて言うつもり
はない。それと同じように日本という国を愛せない人に向かって「愛せ!」なんて言
うべきではないと思う。
日本に住んでいるからといって、全ての人が日本の国を愛している訳じゃない。
在日韓国朝鮮人や中国人の子ども、被差別部落の子ども、その他様々な事情を
抱えた子どもたちなど、愛したくても愛せない人たちはたとえ少数だとしても存在す
る。日本の政策や政治によって無理やり日本に連れられてきた人や、差別されて
きた人々の子孫であったり、その当事者である。そのことに対する国や社会の十
分な反省や差別の解消・解放、改善がない状況において、「この国を愛せ!」はな
いと思う。
「愛国心」がないことを理由に低い評価を与えられ、再び新たな排除や差別が繰
り返されないことを願って止まない。
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06年5月29日(月) 「人の命を救うためにお金をかける国」
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インドネシアで大きな地震があり、現時点で3000人以上が亡くなり、20万人以上
が家を失ったという。これを受けて日本政府は11億円の無償援助をするという(記
事)。
いつも思うことだけど、こういう時にこそ日本の力を発揮できないのかな?日本
は地震や台風など自然災害が多い。だからそれらに対する防災や復興支援など
は他国に比べても優れているのだと思う。軍隊なんか要らない!世界規模の「国
際救助隊」みたいなのを設立して、国内のみならず世界中の災害や飢饉などに素
早く対応できるように出来ないのかな?毎年の2兆円以上の防衛予算、アメリカ軍
再編に支払う3兆円があれば、どれだけの人命を救うことができるのだろうか?不
謹慎かもしれないけど、それこそ日本の地球規模での安全保障に繋がると思うん
だけどな・・。
人の命を奪うことよりも、人の命を救うことにお金をかける国。そんな国になれ
ば、世界中の人々から愛されるようになるだろうし、そうすれば学校で「愛国心」な
ど教えなくても、みんなが誇りを持つようになると思う。
もちろん直ぐには無理かもしれないけど、9条がある限り、そんな理想に向かって
進むことができる。まだ世界中でどの国も経験したことのない、そんな素晴らしい
国を作ることができる。そのチャンスが9条を頂く今の日本にはあるのだと思う。
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06年5月28日(日) 「戦争は人間を残忍な殺人鬼に変える=v
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とある改憲反対集会で、元兵士の方が「戦争は人間を残忍な殺人鬼に変える。
だからこそ再び戦争をしてはいけない!」と訴えたという(5/27)。その他にも、元
731部隊員の方が当時を振り返って「普通の庶民が、議論し考える余地のない異
様な空気の中で、ごく普通に「鬼」となった」という証言もあった(5/26)。
最近は戦争の実態がすごく見え難くなってきたような気がする。まるでテレビゲー
ムのように目標を攻撃する戦闘機。まるで映画のワンシーンのように戦艦から発
射されるミサイル。最新の装備を備えた兵士が「格好良く」歩く姿。そんなシーンは
いくらでもブラウン管を通して観ることができる。私たちはどこかでそれが戦争の全
てだと思っているのかもしれない。否、思わされているのかも・・
でも、それは本当の戦争の姿じゃない。「普通の庶民(よき父母、優しい兄妹、親
切な隣人)が、ごく普通に鬼≠ニなる」、それが戦争なんだと。そんなことを私た
ちは想像したことがあるだろうか?
私たち日本人はもう一度戦争の現実を知る必要があるんだと思う。そのために
は自ら積極的にイラク戦争の現実に目をむけとか、元兵士の声に耳を傾けるしか
ないんだと思う。その上で「9条を変える!」というのなら、それはそれで仕方がない
けど、無関心だけは絶対にいけないと思う。
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東京都教育庁がまた、「日の丸・君が代」問題で教職員を処分した(5/26)。広島
県と並んで東京都の教育行政は本当に酷すぎる。
いつも思うことだけど、なぜもっと他府県の先生達が怒りの声を上げないのだろ
うか?ちゃんと反対しているのかもしれないけど、どうも動きが鈍いというか、目立
たない。自分ところは大丈夫だから、他人のことはあまり関心がないのだろうか?
もちろん親も、この社会の一員である私たち一人ひとりにも責任があるんだろうけ
ど・・。
今、現職の教員に対する教員免許更新制度を作ろうとしているらしいけど(記
事)、もし今の教基法が改悪されてしまったら、「日の丸・君が代」に反対する先生
達はおそらくみんな免許更新が出来なくなってしまうんじゃないのかな?「愛国心」
がない者に「愛国心教育」などできるはずがない!などと言って・・。そうなれば決し
て他人事じゃない。明日は我が身だと思うんだけどな・・。
子どもよりも国(行政)の意向を気にする先生ばかりになったら・・、考えただけで
もゾッとする。
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06年5月26日(金) 「普通の庶民が、ごく普通に鬼≠ニなった」
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毎日新聞の「記者の目」のコラムにすごく考えさせれれた(5/26)。
よく戦争責任を問い糺されると、私たち日本人は「どれだけ反省すればいいんん
だ!何度謝ればいいんだ!」と言う。でも、本当に私たち日本人は反省したんだろ
うか?
中国で生物兵器の開発や生体実験を行った731部隊。その責任者達のほとん
どのが罪を問われることもなく、戦後、医学界や製薬会社などの中心的なポストに
平然とおさまったという(『屋根裏部屋の秘密』偕成社・松谷みよ子著、『消せない
記憶』日中出版・吉開那津子著)。
一方で、中国の戦犯管理所に収容された末端の兵士や医者たちの中には、罪
の意識に耐え切れずに自殺したり、「二度と同じ過ちを繰り返さない」との思いから
自らの体験を伝えようとした人もいた。しかし、戦後社会は「そんな必要はない」と
か「中国共産党に洗脳された」などと批判し、苦しむ彼らを支えることもなければ、
その戦争責任を共有することもなかったという。
本当に私たち日本人は反省したんだろうか?あの戦争から何を学んだのろう
か?元兵士の「普通の庶民が、議論し考える余地のない異様な空気の中で、ごく
普通に「鬼」となった」という言葉が忘れられない。
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毎日新聞の牧太郎の「大きな声では言えないが」というコラムは面白い(5/23)。
次期総裁選の争点を含めて、何かと言えば首相の靖国参拝問題が大きく取り立
たされる。でも、なぜ小泉首相は日本国内はおろか世界中から批判されながらも
(5/24)、あそこまで頑なに参拝を続けるのか?「適切に判断する!」ともったいぶ
るのか?不思議に思っている人も多いとはず。
牧氏はそこを突く。決して、彼自身の信念でも、ましてや不戦の誓いでもない。格
差問題や新自由主義の是非、米軍再編問題、自殺者が毎年3万人を超えるといっ
た今日の日本社会の異常事態こそ本来は議論しなければならないはず。でもそれ
らに国民の目をむけさせたくはない。そこで「ヤスクニ問題」に国民の目を釘付け
にすることで焦点をズラす。また、中国や韓国の反発を見越して、日本人のナショ
ナリズムも刺激できる。一石二鳥。そんな世論操作が行われているのではないか
と・・。
なるほど。その好例が、先の総選挙での自民党の(選挙)戦略だったのかもしれ
ない。「郵政民営化是か非か」だけを争点とし、他の問題を見え難くして大勝を勝ち
取る。あとは全て白紙委任。そんな戦略と・・。
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06年5月23日(火) 「私は本当に平和を願っているのだろうか=v
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今週の言葉、「私は 本当に平和を 願っているのだろうか」。
何かグサッとくる言葉である。
私(tomo)は本当に平和を願っているのだろうか?
・・・・。
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時事通信の世論調査によると、教育基本法改定案に「愛国心」を盛り込むことに
「賛成」が5割を超え、「反対」が2割以下だという(5/21)。その一方で、各地の教職
員組合や弁護士会などからは「反対」「慎重議論」の声が上がっている(5/21)。こ
のギャップは何なんだろうか?
もちろん周りの人のことを考えない若者が増えてきた。少年犯罪も目立つように
なってきた。何らかの原因があるんだと思う。でも、それは現行の「教基法」に問題
があるからなの?子ども達に「愛国心」がないからなの?もっと他に変えなければ
ならない点、複雑な要素があると思う。だからこそ、子どものことを一番知っている
先生たちが、少年犯罪の現場にいる弁護士たちが「そうじゃない!違う!」と声を
上げているんだと思う。
自分だけはどこか一段高い所に置いて(第三者的な立場から)、「先生が悪
い!」「教育が悪い!」「子どもが悪い!」と一方的に批判しても、何の解決にはな
らない。そのことを私たちは部落差別問題を中心とした同朋運動で学んできたは
ず。
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06年5月21日(日) 「親鸞聖人・降誕会に思うこと」
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今日は本当に清々しくていい天気だ。こういのを五月晴れというのかも知れな
い。ちょうどご本山では親鸞聖人の誕生日を祝う「降誕会」の法要が勤まってい
る。
イラク戦争開始からこれまでに4万人ものイラク市民が犠牲になった。さらに米兵
の死者が2454人、多国籍軍兵士が222人、イラク治安部隊が4671人という記事が
あった(5/21)。でもそんな数字を聞いても、私にはピンとこない、涙も出なければ、
悲しい感情すら出てこない・・。
死刑制度廃止を求める集会で、元最高裁判事だった方がこんな証言をしている
(5/20)。「(死刑の判決を下した時)法廷の傍聴人から「人殺し」と声が上がったこ
とがあった。声が怖かったわけではない。しかし、何とも言えない打撃を受けた。人
間である以上、誤判がある。死刑は執行されてしまえば、後悔しても取り戻せな
い。こんな大きな不正義はない」と。また、死刑執行の際には、どの執行官がボ
タン≠押したか分からないように、複数の執行官が同時に複数のボタン≠
押すということを聞いたことがある。いくら仕事だとはいえ、いのち≠奪うという
現場で働く人々はいつも大きなストレスやプレッシャー、罪悪感を感じているのかも
知れない。
でも、私たちはそんな現場≠知らない。いのち≠奪うことがどういうこと
なのか想像すらできない。だからこそ、「凶悪な犯罪者は直ぐ吊るして≠オま
え!」とか「イラク戦争支持は致し方ない!」、「自衛隊はイラクの人々のために役
立っている!」と平気で言える。4万人以上の人が殺されたと聞いても、涙どころか
何の感情も湧いてこないんだろうな・・
それが人間だ!それが現実だ!と言ってしまえばそれまでだけど、悲しいと言え
ばあまりにも悲しい存在だな。私というのは・・。
せめて少しでも現場≠知る努力だけはしよう・・
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5/17の「つぶやき」にも書いたけど、なぜ最近の若者はどんどんと右傾化≠オ
ていっているのだろうか?昨日の朝日新聞に作家の雨宮処凛さんの次のようなコ
メントがあった。
「(今)自信を失った人たちが「国家」にすがっている。強い日本を求めるのは、弱
い自分の裏返しだ。家庭や学校や職場には裏切られたが、国家は新しい居場所
を提供してくれように思える。・・国が強くなれば、フリーターやニートと呼ばれる自
分も、強国の国民として誇りとプライドを持てるかもしれない。行きづらい社会の中
で、悲しい希望が愛国に向かっている。・・私は彼らを否定できないし、やめろとい
うこともできない。とはいえ、社会的に力を持った人たちがその流れに乗り、自分
たちに都合のいい教育制度を作り上げようとする動きは容認できない」と。
自らも学校や社会から排除され生きる意味を見出せずにいた時に、右翼活動と
出会い、一時街宣車に乗り込み「憲法改正」などを叫んでいたという雨宮さんの言
葉だけに、なぜか説得力がある。
でも、今の彼女はもう右翼思想に頼らなくても生きていけると言う。なぜなら(右
翼)活動を通して右から左、宗教家まで色々な人に出会い、自分の居場所を見つ
けることができたからと・・。
私たち僧侶、念仏者に出来ることはまだまだいっぱいある。
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コスタリカ議会が、米国の「イラク戦争支持リスト」からの削除を求めたという(5/
19)。イラクの人々からすれば「何を今さら・・」なんだろうけど、でもちゃんと過ちを
認めて、具体的な行動に出たことは評価すべきことなんだと思う。
同じ平和憲法を持っている日本にもコスタリカのような大統領と議員がいれば
な・・。羨ましがっても仕方がないか・・。私たち国民がそんな政治家を選ばないとい
けないんだから。
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国会での教基法改定議論の中で、小泉首相は「子どもには愛国心≠ヘ強制し
ない」と言ってるけど、「教職員は「良心の自由の侵害」を理由に愛国心の指導を
拒むことができない」という認識を示したという(5/16)。また、「日の丸・君が代」強
制と同じ悲劇が教育現場で再現されるのだろうか・・。
でも、一体どういう基準で「この子どもの愛国心≠フ有無」を評価するつもりな
んだろうか?もうすぐサッカーのワールドカップが始まるけど、日本代表を応援しな
ければ愛国心≠ェないと評価されるのだろうか?私もそうだけど、私の周りの
何人かはこのイベントが近づくにつれて憂鬱になると話している。前回の時、日本
代表を応援しなかったり、サッカーに関心を示さなかっただけで、まるで非国民
≠フような目で見られたと話していた。
まあ、ワールドカップのような一時の興奮ならまだしも、学校で愛国心教育
が行われるとき、差別され、排除され、辛い思いを強いられる子ども達はでてこな
いだろうか・・?「日の丸・君が代」強制の現場を少しだけど知っているだけに、心
配で仕方がない。
広島の宗教者が教職員に対する「日の丸・君が代」強制及び処分に対して反対
の意思を示すために名のり≠あげた。地域に関係なく「賛同者」を募っている
とのことなので、大したことは出来ないけど私も「賛同人」にならせていただいた(詳
細)。
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あくまで世論調査の結果だけど、ある二つの調査結果を見比べてみると非常に
興味深い。
現在国会で審議されている教育基本法改定案に「賛成」と答えた人の年代別の
割合を見比べてみると、20、30代の若年層における賛成の割合が一番高いとい
う(5/17)。一方、米軍再編に伴い自衛隊と米軍の連携・一体化が強化されること
に対しては、20、30代の若年層の方が違和感を強く感じているという(5/17)。
教基法改定も米軍再編もど、ちらも強制される=E言いなりになる≠ニいう点
では共通しているのに、違いはどっからきているのかな?私も一応若者だけど「米
軍の言いなりにもなりたくないし、政府の言いなりにもなりたくない!」と思うんだけ
どな・・
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教育基本法改定案に「宗教教育」の充実を明記するよう求めている「全日本仏教
会」って何なんだろうか(5/16)?本願寺派も加盟しているんだろうか?
これまでの自らの伝道・布教の方法や、僧侶・宗教者としての私たち姿勢が、
人々の不信感をかい、今日の伝統仏教教団の衰退を招いたんじゃないの?その
ことに対する反省や十分な努力もしないで、国家に「学校で子ども達に「宗教教育」
をしてください」とでも頼んでいるのだろうか?
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06年5月15日(月) 「本気%xが運動の質を変える」
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今週号の『週間金曜日』に私自身すごく考えさせられる話があった。
ある集会で、辻本清美さんが「一万人が国会を囲めば、この強引な流れはきっと
止められる」と発言したら、「辻本さんが呼びかけて組織してください。できる範囲で
お手伝いします」という声が返ってきたという。その時辻本さんは「人だのみの自
分のできる範囲≠ナはなく、自分の出来る限り≠フ行動がそれぞれの現場で求
められる厳しい局面を今迎えている」と感じたと。
でも、今、確かに運動の質が変わってきているという(「九条の会」の小森陽一さ
んの話)。例えば、九条改悪反対の取り組みの中で、地域で「戸別訪問」をしてい
るところがある。個別訪問をする1週間前に、チラシと「九条の会」のリーフレットを
各家庭に予め配布する。それだけの工夫だけでも、いきなり署名をお願いしに行
ったときとは、まったく別の反応があるという。また、彼らに聞いてみると、何も相手
を説得したり、ましてや論破しようなどと思っていない。相手の話を素直に聞けばい
いと言う。一人ひとりの住民に、今一番大きな「不安(中国や北朝鮮の脅威など)」
を聞いてきて、自分でもどこか同じような「不安」を抱いていたことに気づき、その
「不安」から逃避するのをやめて、学習会や仲間との議論を重ねる。そうすること
によって、自分も思考停止から抜け出せるし、隣人の「不安」も取り除くことにつな
がっていくと。
九条改悪反対の輪を広げるために、「実現できる具体的な仕掛けをつくり、仕込
みをし、それを実践にうつし、目標倒れにならないように実際に可能な期日設定を
するなどの段取りをして活動する」、そんな運動が今増えてきているという。小森さ
ん曰く、「国民投票を行っても必ず勝つ力関係を本気でつくる」という気持ちで運動
に取り組んでいるかどうかで、運動の質が変わってくるのだと・・。
私のやっている憲法9条改悪阻止の運動は、同朋運動はどうだろうか??
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06年5月14日(日) 「メディア・リテラシー(報道を疑え)」
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在日米軍の基地内にある学校を地元の子ども達にも解放するという(5/14)。一
見すると日米友好のためにも素晴らしいアイデアだと思ってしまう。でも要は、在日
米軍基地を地元住民に受け入れさせるための姑息な宣伝に過ぎないような気が
する。また、今後米軍と自衛隊の一体化がさらに進むことを念頭に、自衛隊員の
子ども達が入学できるようにといった措置なんだろうな。まさにこの記事を書いた
記者が指摘する通りだと思う。伝えたい中身は違うんだろうけど・・
マスコミの情報を鵜呑みにしてはいけないという実例に出会ったような気がする。
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06年5月13日(土) 「原爆症不認定処分取り消し判決」
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民主党の教育基本法対案が出た(5/12)。はっきり言って与党案よりひどい。自
民党の保守議員は大喜びだろうな・・。もう民主党の話はどうだっていい。
戦後61年目にしてようやく原爆症の不認定処分取り消しの判決が出た(5/12)。
ひとえに61年と言うけど、被爆者の方々はこれまでどれだけ苦しんでこられたのだ
ろうか?想像もつかない。
この国は戦争で一体誰を守るというのだろうか?どうやってこんな国を愛せと言
うのだろうか?
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中国政府が、戦後日本人戦犯の起訴を免除した理由を示した外交文書を公開し
たという(5/11)。記事を紹介した新聞社は穿った見方をしていたけど、こういうの
を「罪を憎んで人を憎まず」であって、小泉首相のように罪を犯した側が使う言葉じ
ゃないんと思う。
私たちは日本人は「中国は独裁国家で、人権もなにもないけしからん国だ!」と
よく言うけど、では日本はどうなんだろうか?(どんな理由があったにせよ)中国政
府は日本人戦犯を不起訴にして、日本に還した。ところが日本政府やマスコミは
「中国のスパイだ!共産主義者だ!」と言っては、公安警察がその後しばらく帰還
兵たちを監視していたんだという(『私たちは中国でなにをしたか』新風書房等参
考)。死んだら英雄・英霊として祀り上げるけど、無事に生きて還ってきたら、スパ
イなんだとさ。これが国家による戦争の本質なんだろうな・・。
誰がこんな国を愛することができるの?だれがこんな国のために戦おうと思うの
だろうか・・
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06年5月11日(木) 「イラク戦争を支持した国の国民として・・」
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イラクでは4月だけで1091体もの遺体が発見されたという記事があった(5/10)。
この事実を目の当たりにして、アメリカによるイラク侵略を真っ先に支持した国の
国民として、私たちは何を感じるのだろうか?「フセインの圧制に苦しむよりはマシ
じゃないか!」「自衛隊はイラクの人々のために頑張っている!」とでも思うのだろ
うか?この事実を前にしてそう感じるというのなら、それはそれでしかたがないの
かも知れない。でも、もしこの現実すら知らない、関心がないというのなら、あまり
にも悲しすぎる・・・
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ついに経済界からも公式に首相の靖国神社参拝に対する反対の声が上がった
(5/9)。アメリカも懸念しているようだし(1/1 4/30)、これで次期首相の参拝はなく
なるんだろうな・・。
参拝を繰り返すことで中国や韓国の「反日感情」を刺激し、それを受けた日本人
のナショナリズムを煽る。そんな政府の戦略に、経済界が「愛国心よりも、中国と
の経済関係の発展の方が大事!」と、待ったをかけたかたちなのかな・・?それと
も、もう十分に日本人のナショナリズムは刺激した。A級戦犯分祀も政教分離の関
係上難しいだろうし、もう靖国神社はお役ご免。このへんで戦死者の顕彰は国立
追悼施設にでも代わってもらったらどうか。そんな戦略的転換を迎えているのか
な・・?
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どうでもいいと言えばどうでもいいけど、昨夜の『たけしのTVタックル』は酷かっ
た。よくもあれだけの政治家、評論家を集めたものだと思う。いつもは素朴な疑問
をぶつける大竹まことも、さすがのたけしも最後は呆れ果てていた。ハマコーさん
が可愛く見えたぐらい。まさに「戦争前夜」って感じ・・。彼らは本当に政治家・知識
人なんだろうか?言う方も言うほうだし、番組を作ったテレビ局もテレビ局だと思
う。マスコミとしての公正も中立もありゃしない(もともとあり得ないんだろうけ
ど・・)。「反面教師」でも狙っていたんだろうか?それとも単に視聴率のため?
「竹島」うんぬんというよりも、韓国の人々が日本に対して北朝鮮と同じぐらい「脅
威」を感じるのもうなずける(5/8)。
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日本国内でも「テロ」が起きるのではないかと心配している人も多いと思う。それ
に対処するために政府は国民のプライバシーなどの権利を制限してまでも(「監視
社会」)、今、様々な対応策を考えている(5/8)。
でもなぜ「テロ」が起きるのか?答えは明らか。自衛隊が米軍と一緒になって海
外に出かけていくから。「テロリスト」からすれば、米軍と一体となっている自衛隊・
日本人は「敵」だし、日本国内に米軍基地があればそこを攻撃しようと考えるのは
当然の成り行きだと思う。
政府も自衛隊もそのことはよく分かっているんだと思う(5/8)。また、彼らがその
ことを国民に話したくないのも理解できる(今回はウィニ−から情報が漏れたんだ
そうだ)。でも、一つ理解できないことがある。それは日本のマスコミがそのことを
積極的に伝えようとしないこと。なぜなんだろう?それが仕事のはずなのに・・。「参
考書籍」参考にしてみてください。
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また私が一番嫌いなニュースがあった(5/6)。今度は岩国基地で。米軍の戦闘
機や爆撃機などの航空ショーや展示に25万人もの人が詰め掛けたという。ちょうど
ゴールデンウィークだし、子供連れの家族が多かったのだろうか?
果たして彼らはこの戦闘機や爆撃機がアフガニスタンやイラクのなんの罪もない
人々の命を奪っていることを知っているのだろうか?確かに子どもは「格好い
い!」と悪気もなく喜ぶのかもしれないけど、親としてわが子に伝えるべき大事なこ
とがもあるはず。
「最近の子どもは命を何だと思っているんだ!」と批判する私たち大人。そんな子
どもを育てようとしているのは一体誰なんだろうか・・
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北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさんのお母さんが、アメリカのブッシュ大統
領と会うことが出来た時、中国のある新聞がこんな論評を載せていた(5/1)。「こ
の事件により日本の多くの人が被害者家族の痛みを知った。(戦前の)日本による
拉致行為に関して、日本政府の姿勢が一歩でも前進することを期待する」と。
はっとした。私たち日本人は拉致被害者やその家族の怒り、悲しみ、苦しみに共
感してきた。しかし、その一方で、同じように戦前、戦中に拉致(強制連行)された
中国や朝鮮・韓国の人々やその家族の痛みにどれだけ想いを寄せてきただろう
か?今、たくさんの人々が謝罪と補償を求めて訴訟を起こしているけど、司法によ
って悉く却下されている。それに対して私たち日本人はどれだけ関心を示してきた
だろうか?同じ人間であり、同じ親の苦しみなのに・・。私は本当に日本の拉致被
害者やそのご家族の怒り、悲しみ、苦しみに共感しているのだろうか・・?
「煩悩具足の凡夫、火宅無常の世界は、よろづのこと、みなもつてそらごとたわ
ごと、まことあることなきに、ただ念仏のみぞまことにておはします」(『歎異抄』後序
より)
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「原爆の図」を描いた丸木美術館の来館者が減少の一途を辿っているという(5/
4)。戦後60年、戦争を経験した人がどんどんいなくなり、過去の記憶もこのままど
んどんと風化していってしまうのだろうか・・?「愛国心」を教えるよりも、戦争の記
憶を学校で教えて欲しい。
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急速な経済発展や軍備増強に伴って、中国に対する脅威論が叫ばれている。で
も、よく考えると少し前まではアジア諸国にとっては日本が今の中国と同じ状況に
あったんだと思う。戦後の急速な経済発展・台頭。世界中で資源の確保を目指し
(例えば『バナナと日本人』『エビと日本人』(岩波新書)等参考)、国内でも海外でも
環境(大気汚染・森林伐採等)や人々の生活を破壊してきた。軍備に関しても、近
代化・増強を図り世界有数の軍隊≠ノなった(日米安保を含む)。それらはアジ
アの国々からすれば、過去の歴史もあるし、相当の脅威だったんだと思う。でも、
その脅威を少しでも和らげたのが憲法9条だったんじゃないのかな・・?
「中国の脅威」に対抗するのではなく、日本のこれまでの苦い経験、そこから導き
だされた世界に誇れる素晴らしい技術・智恵(省エネ対策・植林等)を中国と共有
できるような関係を築いていければと思う。もちろんすんなりはいかないんだろうけ
ど、日本が世界でもっとも誇るべきもの=9条を中国や世界の国々にも持ってもら
えれば、一番最高なんだけどな・・。いくらいがみ合っても、隣国であることは変えら
れないんだし、どちらかの国が宇宙にでも移住しない限り、この地球上で共存して
いくしか道はないのだから・・
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今日は憲法記念日。各種世論調査を見ていて気づいた。改憲派の理由に「憲法
を現状に合わせるべきだ」というのが多いという(5/3)。確かに、9条と自衛隊の存
在はあまりにも矛盾している。今の自衛隊をいきなり廃止する訳にもいかないし、
とりあえず矛盾を解消してすっきりしたいという思いがあるのかもしれない。少なく
ても「憲法を変えて戦争をするぞ!」なんて思っている人は少ないんだろう。そんな
人たちに向かってただ「9条改悪反対!」と叫んでも響かないんだと思う。
じゃあ、どうすればいいのか?9条を改悪するということは、単に矛盾を解消する
だけじゃない。なぜ改憲が必要なのか?その背景を伝えていかないといけない。
政府が国民に説明したくない背景(=米軍再編との関係)を(5/3)。
大学生に対する世論調査の結果が面白かった。前回に比べて、9条改悪賛成の
割合が減少したという(5/3)。その理由を次のように分析している。「学生にとって
改憲はタブーではなくなっているが、イラクの戦闘が長期化して米国への嫌悪感が
広がっており、米国の軍事戦略に巻き込まれるとの懸念があるようだ」と。
もし9条を改悪したらどうなるのか?今回の米軍再編と日米同盟強化の理由を、
米軍がイラクで何をしたのか?を、どれだけの罪もない人を殺したのか?を、どれ
だけの若者が戦死したのか?を、「テロ」の恐怖に怯えどうのように生活している
のか?を、その現実・現状を伝えていく。そうすればきっと伝わるのだと思う。本当
に伝えたいなら、もっと悩み、汗をかこう。
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日米間で米軍再編に対する最終合意がなされた。はたして私たち日本人は今回
の合意が何を意味するのかどれぐらい理解しているのだろうか?毎日新聞の解説
がとても分かり易い(5/2)。少し長いけど以下引用。
「3年以上に及ぶ在日米軍再編協議で見えてきたのは、小泉純一郎首相が打ち
出した「世界の中の日米同盟」の具体像だ。対テロ戦争を進める米国の世界戦略
に自衛隊が積極的に協力する。モデルはイラクやインド洋、スマトラ沖大地震など
での多国籍軍・有志連合との協力。補給や輸送などの後方支援▽哨戒機やイー
ジス艦による情報収集・偵察・防空活動−−など、直接の武力行使を除く幅広い
分野の軍事連携が想定されている。日本有事や極東有事の際に自衛隊と米軍が
日本の空港や港湾施設を使用する「共同作戦計画」の検討作業も進められる。嘉
手納などから全国の航空自衛隊基地への訓練移転は負担の軽減・拡散を図ると
ともに、有事の共同使用に備える狙いもある。東アジア地域で紛争が起きれば、
沖縄だけでなく日本全体が米軍の戦略拠点となる。日米同盟は安保条約の枠組
みを超えた「自衛隊と米軍の一体化」へと踏み出し、日本は軍事分野で大きな「同
盟負担」を背負うことになる。対米支援の有事法制はすでに整備され、次は自衛
隊の海外派遣を常時可能とする「恒久法」制定が準備されている。しかし、小泉首
相がこうした負担への覚悟を国民に求めたことはなく、沖縄などの負担軽減論議
の陰で、なし崩し的に軍事連携の強化が進んだ感も強い。」
私たち日本人は自衛隊員(親や子ども、孫、友人)が紛争地域で多数死傷する
可能性があることに対して覚悟が出来ているのだろうか(5/2)?彼らが何の罪もな
いたくさんの人々を殺すかもしれないという覚悟が出来ているのだろうか(3/16)?
福祉や生活を犠牲にしてまで何十兆円という戦費を払う覚悟が出来ているのだろ
うか(5/2)?アメリカ国民のように、一生「テロ」に怯えながら(3/18)、自らのの自
由・人権を制限されることに覚悟は出来ているのだろうか(1/13)?ミサイルが飛ん
でくるかも知れないという覚悟は出来ているのだろうか(4/12)?
米国のライス国務長官が同盟国だけでもイラン制裁に踏み切る可能性があると
明言した(5/1 2/13)・・・・。
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内閣府世論調査によると、イラクでの自衛隊の活動について「役立っている」と思
う人が66.7%に上るという(4/30)。
自衛隊の活動の中心であった「給水活動」。サマワでは自衛隊の他にもフランス
のNGOなども給水活動をしているという。1日の給水量は自衛隊の約5倍。年間予
算1億3000万円。フランス人スタッフ1名が常駐しているという。一方、自衛隊は隊
員約560人、1年半で約514億円の予算がつぎ込まれた(映画「Little Birds」よ
り)。
何のために自衛隊がイラクに駐留しているか?本当は誰もが知っているはず!
米軍のイラク侵略を支持するため。そして、それによって一体何万人のイラク市民
が殺されたのか(「イラク戦争」)?それも知っているはず。「自衛隊は役立ってい
る!!」か・・。
今日ほど、情けなくて、悔しくて、悲しくてたまらないことはない・・・
「人の世に熱あれ 人間に光あれ」(「今週の言葉」)
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06年4月30日(日) 「日本が戦争に巻き込まれる=v
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衝撃的な世論調査の結果が出ていた(4/30)。45%もの人が「日本が戦争に巻
き込まれる危険がある」と感じているという。山崎前副総裁が中国に「軍事衝突回
避のための協議の場」の設定を提案するなど(4/26)、少し前までは考えられなか
ったことが今起こっている。
5月3日の憲法記念日を前に調査(内閣府)結果を公表することで、「だから9条を
改悪して、自衛軍を持たなければならない!」という世論を作り出そうとしているん
だろうけど、私などは「とんでもない!そんな国民の不安や危機感を除くように、直
ぐにでも靖国参拝を止めて、外交等の話し合いを復活しろよ!」と思うんだけど
な・・。みんなどう思っているんだろうか?
でも、危険を感じる理由の中に、、「日米安保条約があるから」というのが17.
3%もあったというのには少しホッとした。
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06年4月29日(土) 「戦争を始めるのは一体誰?」
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少し趣旨は違うかも知れないけど、大阪の芦原病院の不正経理問題で思うこと
がある(4/28)。もちろん法律に反することであり、非難されるのは当然なのかも知
れない。でも、この病院は、被差別部落の人々だけでなく、最近ではホームレスや
外国人、母子家庭(4/13)、貧困や健康保険がなくて困っている人たちのために(4
/9 4/29)、「お金はいつでもいいよ!」と言いながら、診療していた。弱者の駆け
込み寺≠ノなっていた。そのため、補助金を流用せざるを得なくなり、結局は経営
破綻したという。なんか複雑だな・・。
「脳死者からの臓器移植は当然だ!(4/27)」とか「死刑制度賛成!」、「少年犯
罪に対して厳罰化を!(3/15)」、「勝ち組・負組み=v、「ニートは社会のお荷物
だ!(参考書籍)」などなど。一体いのち≠チてなんなんだろう?なぜ人はもっと
他人に対して優しくなれないんだろうか?そんなことを考える今日この頃・・。
いくら法律を改悪しても、いくらタカ派の政治家がいても、いくら立派な武器があっ
ても、戦争は始まらないんだと思う。戦争を始めるのは一体誰なんだろうか・・?
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06年4月28日(金) 「日本の伝統・文化≠チて一体なに?」
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与党の教育基本法「改正」案が閣議決定された(4/28)。
故郷や伝統文化を愛する心なんて強制されて持つもんじゃない。それぞれの子
どもが自らの体験を通して自然に抱ていくもんだと思う。本当にそんな心を持って
欲しいなら、まず子ども達が誇れるようんば地域、国を作れよ!よき伝統や文化を
守り継承する法律でも作れよ!と言いたい。
誰が経済至上主義(効率化)の名の下によき伝統(自然や伝統建築など)を壊し
ていったの?伝統や文化を愛せ!と言うのなら、もっと文化活動に予算をつぎ込
めよ!東京などの大都市一極集中ではなく、どこでも誰でもが低料金で芸術や伝
統文化に触れれるようにしろよ!以前住んでいた国では、誰でもが伝統芸術や文
化に触れることができるようにと、たくさんの劇場や美術館等があったぞ!国家の
助成もあり、人材育成もしっかりしていたし、値段もすごく安かった!そんな具体的
な政策も実行せずに、学校で愛国心≠セけ教え込む。これじゃ、戦前の洗脳教
育となんら変わらないじゃないか!
えっ、もしかして彼らが言っている「伝統・文化」って私たちがイメージしているよう
な日本の四季折々の自然や庭園、神社仏閣、能や歌舞伎、日本画や和歌などで
はないの・・?
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06年4月27日(木) 「日米侵略戦争協力℃w針」
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日米防衛指針を見直すという(4/27)。現在の指針は日本周辺有事などに重点を
置いているけど、今後は「テロ」との戦いや地球規模の国際平和協力活動などの
方面で日米の協力体制を強化するんだそうだ。
「在日米軍は日本を守ってくれているんだ!」がいかに一面的な解釈であるかが
わかる。テロとの戦い∞国際∞平和∞協力∞活動=Aいっけんすると
聞こえはいいけど、要するに「戦争」に他ならない。イラク戦争をみれば明らか!
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1兆円の負担が7000億円になった!と喜んでいたらしいけど、実際は米軍再編に
かかる日本側の負担は3兆円強になるとか・・(4/26)。太っ腹≠セな・・。おそらく
この件に関しても、交渉の結果2兆5000億円に値切ってやったぞ!とか自慢げに
言うんだろな・・
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「「戦争を知る」とはどういうことなのでしょうか?国際情勢を知ることも当然重要
だと思います。しかし、それだけでは足りないのではないでしょうか。それは、戦火
の中で傷ついているのは生身の人間だからです。戦火の中で、人々がどうのよう
に暮らし、どう傷つき、どうのように泣き、怒り、その中からどう自らを取り戻そうと
しているのか・・。その現実を知り、その痛みを想像する、人としての「イマジネーシ
ョン」、他人のことを静かに想像する力が、戦争を本当に知るためには必要なので
はないでしょうか?そして、そのためには、人々の声を聞き、痛みを共感し、想い
を預かり、そして伝えることが大切ではないかと思っています(綿井健陽)」(「お勧
め」参考)。
綿井さんがどのような信仰をもっておられるのか、おられないのか分からないけ
ど、このような人を「念仏者」と呼ぶのかも知れない(「はじめに」参考)。こんなこと
言ったらまたご批判を頂くかも知れないけど・・。でも、私は綿井さんのような「念仏
者」になりたい!
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「なぜ人を殺してはいけないの?」と尋ねる子どもたち。その問いかけに対して、
私自身、大人として、僧侶として答えを考え、話してきた。「縁起だから」とか「何代
遡れば、ご先祖様は何億人。たくさんのいのちのバトンを受け継いでいるから」と
か。でも、昨日、ラジオを聞いていたらこんなメッセージ広告が流れていた。中学・
高校生位の子どもに扮した声で「いのちが大切=Aいのちが大切≠ニ言うより
も、あなたが大切≠ニ言って欲しい」(うる覚えですが)と。力強く、でもどこかもの
悲しく。
ハッとした。これまで私は何か大きな勘違いをしていたのではないかと。「なぜ人
を殺してはいけないの?」、もしかしたらそんな答えを聞きたかったんじゃないのか
も知れない。「もっと私を大切にしてよ!愛してよ!」という心の叫び(メッセージ)だ
ったのかも・・。それを私たち大人は「何を考えているんだ!とんでもない!」と一生
懸命納得させようとした。自らの姿も省みずに・・。
教育基本法「改正」。「子どもの心が荒廃している。教育を立て直さなけれ
ば!」、自分(大人)の姿も省みずに叫んでいる私たちがいる。
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普天間基地移設問題で、名護市長や沖縄県知事の発言があれよあれよと変わ
ってきている(4/21)。やっぱりこれも政府のアメ≠ニムチ≠ノよる巧妙な策略
の成果なんだろうか(4/21)?それとも、この問題(米軍再編、沖縄の負担削減)に
対する私たち「本土」に住むの者の無関心さ、裏切り故のアキラメ≠ネんだろう
か?・・・。
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竹島問題を巡り韓国との間で緊張が続いている。韓国の人々は、今回の問題を
過去の日本の植民地支配と関連付けて考えているという。それに対して私たち日
本人は「それとこれとは別問題だ!ノムヒョン政権が都合よく反日感情を煽ってい
るだけだ!」と反論する。どうなんだろうか?私にもよく解らない・・。
過去の負の歴史と真面目に向き合うことなく(歴史の歪曲・教科書問題等)、被害
者の苦しみに寄り添おうとさえしてこなかった(補償問題等)私たち日本人には、韓
国の人々の気持ちは一生理解できないのかもしれない・・・
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今日、たまたまある法座で仏様の「慈悲」についての話を聞いた。他人の苦し
み、悲しみに寄り添いたい。でも、いくら寄り添おうと思っても、寄り添えない私
がいる。その時、出てくるのは「あ・・」、「う・・」と言った呻きだけだと言う。それを仏
教では「慈悲」と言うんだそうだ。
イラクでたくさんの人が殺されていく。沖縄で米軍基地の被害に苦しんでいる
人々。たくさんの人が戦争や差別で苦しんでいる。「何とかしたい!」と思うけど、何
も出来ない。時々、情けなくて、悔しくて、やるせなく思うことがある。でも、私の呻き
は「慈悲」ではないんだろうな・・。「小慈・小悲」かも知れない。否、「微慈・微悲」か
な・・。否、おそらく「偽慈・偽悲」かもしれない。時たま、自分自身の狡さ、偽善者ぶ
りに気づかされることがある。
でも、だからこそ「大慈・大悲」の阿弥陀様がこの私≠目当てにはたらきづく
めにはたらき続けてくださっているんだろうな・・。これからもよろしくお願いします!
南無阿弥陀仏
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今朝、ある番組で米軍再編問題について特集をしていた。なぜ在日米軍がいる
のか?その質問に対して私たち日本人の多くは「日米安保があるから」とか「米軍
が日本を守ってくれているから」と答える。でも本当にそうだろうかもう一度考えて
欲しいと。今、世界中で米軍の再編が行われている。米軍はまず冷戦時代の要所
であったドイツと韓国の駐留米軍の削減を行っている。一方で、日本、イギリス、グ
アム、そしてインド洋のディエゴ・ガルシア(参考)にある米軍基地の強化を進めて
いる。その理由は、中東から東南アジア、中国・北朝鮮までの「不安定の弧」と呼
ばれる地域で紛争が起こった際、米軍が直ぐに出撃できるようにするためなんだ
そうだ。上記の四つの地点を結ぶと、ちょうど「不安定の弧」を囲むような位置関係
になっている。
最近やっと新聞やテレビ等でも米軍再編の本当の理由が報道されるようになっ
てきた気がする。でも、今頃からやって間に合うのだろうか・・?
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06年4月18日(火) 「裏切られ続けてきた人々の怒り」
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基地移設が強行されようとしている名護市辺野古区の人々が、「移設による生活
補償一時金として1世帯あたり1億5000万円と、毎年200万円の永代補償のほ
かに22項目の地元振興策を政府に求める方針を固めた」という(4/18)。本来なら
日本人全てが負担すべき米軍基地(もし必要なら)。それなのに沖縄ばかりに押し
付けて、今回の基地移設問題だってどれだけの人が真剣に考えただろうか?踏み
つけられ、裏切られ続けてきた人々の当然の要求だと思う。
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