06年7月30日(日) 「『心脳コントロール社会』を読む」
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『心脳コントロール社会』を読んだ(参考書籍)。これまで企業などが自社製品を
消費者に買ってもらうために使っていた手法が、今、政治の世界でも世論誘導とし
て使われているという。9.11以降のアメリカ社会の右傾化とアフガニスタン、イラ
ク戦争での開戦支持。日本における「郵政民営化選挙」や「コイズミ劇場」などもこ
の手法が使われていたんだそうだ。「快か不快か」、「シロかクロか」、「善か悪
か」、「大きな政府か小さな政府か」といった二者択一を迫り、国民を思考停止状
態にすることで、事の本質を見えなくし、自分達(為政者)にとって都合のいい世論
を作り出すという。おそらく「憲法改定国民投票」でも同じような手法を使ってくるん
だろうな・・。
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本願寺派が朝鮮人遺骨調査を本格化させるという(7/28)。戦後60年過ぎてやっ
とか・・。やらないよりマシか・・。おそらくこれまで心ある僧侶たちが教団に求め続
けてきた結果なんだろうな・・。
教団は、そして私たち僧侶一人ひりは、「仏教の教えに反して戦争に協力した責
任」を徹底的に究明して、それを僧侶だけでなく、ちゃんと門徒さんにまで話してい
かないといけないのだと思う。「靖国=浄土」「敵を殺すことが、仏恩に報じること
だ!」と説教し、親鸞聖人からお預かりしている大切なご門徒さんを戦場に送り出
した。それをちゃんとご門徒さんに話していくことが、教団の、僧侶の戦後責任を果
たすことなんだと思う。(でも、僧侶でも若い人たちはどれだけ知っているのだろう
か?少なくても私は、自分で本を読むまでは、学校等では習わなかった。)
都合の悪いことは出来るだけ隠し通す。それじゃ今の日本政府や「新しい歴史教
科書をつくる会」などの人たちと変わりない。今回の事だって、全国紙が報じる前
に、本願寺のHPや『本願寺新報』などで伝えるべきじゃないかな・・(もし掲載されて
いたらゴメンなさい)。
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朝鮮半島から強制連行された人々の追悼式に参加する予定だた北朝鮮の遺族
が、ミサイル発射実験を理由に、日本政府によって入国を拒否されたという(7/
28)。はたしてミサイル問題と今回のこととは関係あるんだろうか・・?
こういうことを平気で出来のは、他人の足を踏んだことは直ぐに忘れるくせに、自
分が踏まれたことだけは一生根にもつというタイプの人なんだろうな・・。そして、性
質が悪いのは、こういうタイプに限って、「今の日本人はダメだ!法律(教育)を変
えて、古き良き日本人、美しい日本に戻らなければならない!」と叫ぶ。日本人の
素晴らしいところ、それはやっぱり、自分のことばかり考えずに、常に他人を思い
やり、お互いが支え合いながら生きていく、そういうところのはずなのに・・・。
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06年7月27日(木) 「遺族の気持ちを無視しないで!」
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A級戦犯の広田弘毅元首相の遺族が、合祀に合意した覚えもないし、合祀には
反対の立場にあるという記事があった(7/26)。これまでにも浄土真宗の遺族や台
湾先住民の遺族らが合祀取り下げを求めたが、神社側は拒否し続けている。今回
も、戦死していないものを戦死者として祀っていたことが明らかになった(7/26)。
靖国神社は、なぜこれ程までに遺族の気持ちを蔑ろにするんだろうか?宗教と
は亡き人のためにあるの?違うはず。遺された遺族や、今、生きているもののた
めにあるんだと思う。遺された遺族の悲しみや苦しみに寄り添い、それらを乗り越
えていく道を明らかにしていくのが、宗教であり、宗教者の役目なんだと思う。少な
くても仏教や追善供養も否定する浄土真宗の教えは、葬式仏教≠ニ揶揄されな
がらも(もちろん反省すべき点は一杯あるけど)、そうである。
どのような信仰・思想を持とうが一宗教法人・個人の自由だけど、それを他人に
まで押付け、傷つけるようなことだけはやめて欲しい。
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そうか、やっぱりミサイルが飛んできても、ミサイル防衛システム(MD)で打ち落と
すことは難しいんだ(7/26)。そんな当てにならないものに、よくもまあ莫大な費用を
つぎ込むものだ。どうせ、軍需産業をバックにしたアメリカ政府から押し売りされ、
否とは言えなかったんだろうな・・。カネは払わされるは、近隣諸国を刺激し軍拡競
争が再燃するは、一つもいいことない。
ちゃんと長期的な戦略(もちろん外交による)を立てて、日本の安全を守るために
働いてよ!靖国参拝で日中・日韓関係を滅茶苦茶にしている場合じゃないよ!小
泉さん、ポスト小泉さん。
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首相の靖国神社参拝に関して、毎日新聞に続いて朝日新聞の世論調査の結果
が出ていた(7/25)。やはり同じような結果だった。しかし、それらに対して小泉首
相は「判断に影響せず」、「個人の自由だ」と反論したという(7/24)。
こういうのをご都合主義・二枚舌・ダブルスタンダードというのだろうか?自分の
都合の良いときは、「国民の声を聞く。支持している」と言いながら(郵政民営化の
時など)、悪くなれば「関係ない。個人の自由だ」と開き直る。でも、それでも人気が
あるんだから不思議でならない。
評価できると思えば評価すればいいけど、間違っている点があればちゃんと怒り
を示すべきだと思う。批判を許さない国家に、批判精神を失った社会に未来などあ
るはずがない。
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少しずつ靖国神社の正体、そこに参拝する為政者達の欺瞞性が明らかになって
きたのかな・・?最新の世論調査では、次期首相の参拝に「反対」と答えた人が5
4%に増え、A級戦犯分祀に「賛成」も63%になるという(7/24)。
でも、「天皇」の一言でこれだけ世論が変わるというのも、ちょっと複雑だな・・。
否、国家の犠牲になって亡くなっていった戦死者の平和への願いが、合祀に反対
する遺族やアジアの人々の怒りが、信教の自由を守りたいと願う人々の思いが、
広まってきた結果なのかも知れない。きっとそうだろう。
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06年7月23日(日) 「『戦時教学と浄土真宗』を読む」
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『戦時教学と浄土真宗』を読む(参考書籍)。よくもまあ、戦時中の宗学者はこれ
だけ親鸞聖人の教えを捻じ曲げても、平気でおれたものだと思う。怒りを通り越し
て呆れるばかり。確かに身の危険を含めて様々な圧力があったんだろうけど、戦
後になっても、それらに対する十分な反省もなく教団の中心に居座わり続けるとい
う神経。普通ではちょっと信じられない。ちょうど悪名高い731部隊の幹部達が、戦
後、何の罪にも問われることなく、医学界や製薬会社などの重要なポストを占めて
いたという状況にそっくり。
当時の反省・総括をして、後世までちゃんと語り継がないと、必ず私たちの教団
は再び過ちを繰り返すと思う。
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06年7月22日(土) 「人間は道具≠カゃない!!」
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自衛隊の海外派兵恒久法に関して、「武器使用基準」の緩和を求める声が強い
という(7/21)。緩和することで、自衛隊の活動内容範囲が広がるし、隊員の安全も
確保できるからとのこと。ウソだと思う。確かに活動範囲は広がるけど、隊員の危
険度は今以上に高くなるはず。
今回のサマワ派兵では、「使用基準」を厳しくし、基地外での活動を制限したから
こそ、自衛隊員にも現地人にも一人の犠牲者を出すことなく済んだんだと思う。そ
して、そうだったからこそ、国民の一部は今回の派兵を曲がりなりにも評価したん
だと思う(6/27)。それが今回の派兵で得た唯一の評価できる教訓だったはず。
でも、今検討していることが実現すれば、そうはいかない。自衛隊員が現地人を
殺害することもあるだろうし、もちろん隊員にも犠牲者がでるだろう。
一体、日本の政治家は何を考えているんだろうか?自衛隊員の命を、自分達の
目的を達成するための道具≠ニしか考えていないのだろうか?「心配するな!
戦死しても靖国に丁重に祀り、毎年首相が参拝してやるからな!」とでも言いたい
のだろうか?そんなに国際貢献≠ニやらをしたいなら、自分が兵士となって戦場
に行けばいい!!兵士(他人)の命をもっと自分のこととして考えろよ!そうすれば
絶対にそんなことできないはず!!
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昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を抱いて参拝を取りやめたことが明らかにな
った(7/20)。保守陣営の慌てぶりが目に浮かぶ。今後おそらくA級戦犯分祀論(7/
6)が勢いを持ってくるんだろうな・・。
でも、誤解してはいけないのは、「ヤスクニ」問題とは、単にA級戦犯合祀の問題
だけではないということ。信教の自由や政教分離違反、戦没者の英霊・顕彰装置と
しての「ヤスクニ」を問うていくべきなんだと思う。
それと、天皇が不快感を抱いているんだから首相も参拝してはいけないとか、そ
ういう問題ではないんだと思う。人間はみんな平等なんだから!
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そうなんだ、自民党はアメリカのCIAから財政支援を受けていたんだ(7/19)!だ
から郵政民営化にしても、米軍基地問題にしても、憲法改悪にしても、アメリカの
言うことには頭が上がらないのかもしれない。
意外と私たち国民には全く想像もつかないところで、莫大なお金や大きな力がは
たらいていて、それによって日本の政治が動いているのかもしれない・・
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今度は、自衛隊のイラクPKO派兵か・・(7/18)。こうやって、どんどんと自衛隊の
海外派兵が既定路線となっていくんだろうな・・。派兵に反対する人も減り、十分な
議論もされないまま、自衛隊が世界中の紛争地域に米軍と共に出かけていく、そ
んな時代が来るんだろうか?
ビーカーにはった水の中にカエルを入れて、徐々に下から暖めると、最初カエル
は機嫌よく泳いでいるが、気づかないうちに茹でガエルとなってしまう、という話を
聞いたことがある・・。
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憲法9条が改悪されようがされまいが、たいして変わらない状況になりつつあるよ
うな気がする。少なくてもアメリカにとっては・・。
サマワから陸自は撤退したけど、一方で航自がイラクで一番危険なバグダッドま
で多国籍軍(米軍)の兵士や武器を空輸するという(後方支援)。今、自民党内で、
派兵地域での治安維持や警備などが可能となる自衛隊の海外派兵に関する<恒
久法>の議論が行われている(7/18)。米軍再編によって自衛隊と米軍との一体
化が加速している。「敵地先制攻撃」だって、集団的自衛権の行使だって、今後、
お得意の拡大解釈でなんとだってなるのかも知れない。
アメリカからすれば、米軍の行動と合わせて自衛隊がスムーズに派兵され、そこ
で後方支援や治安維持・警備さえやってくれれば、もうそれで十分なのかも知れな
い。もともと、自衛隊は米軍の手足となって働いてくれる都合のいい部隊であって、
所謂普通の軍隊≠ノなんてするつもりは更々ないんだろうから・・
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どうやら日本の外交や政治はアメリカでアメリカ人によって決まるらしい(7/16)。
民主党の小沢代表が言うように、日本はアメリカの道具≠ノ使われており、い
ずれアジアから、世界から孤立していくのかもしれない(7/15)。
ところで小泉首相は何をしにイスラエルに行っていたのだろうか?中東和平
=H全く相手にされていなかったってこと・・?
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06年7月15日(土) 「『拒否できない日本』を読む」
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『拒否できない日本 アメリカの日本改造が進んでいる』を読んだ(参考書籍)。
現在進められている規制緩和(小さな政府論:官から民へ)も憲法改定の動きも、
すべてアメリカの意向が大きくはたらいているということがよく分かった。
「関岡英之氏の『拒否できない日本』なる著書を読んで、今日の日米関係の本質
を改めて認識し愕然とさせられた」と石原慎太郎氏が言うように、本当はもっと「愛
国者」と呼ばれる人たちが今の日米関係・同盟、改憲の動きに警鐘を鳴らすべき
なんじゃないの・・?こんな私でも、今のアメリカ一辺倒の日本の外交・政治には危
機感を覚え、日本の将来に不安を感じる。
これまで自分は「愛国者」ではないと思っていたけど、意外とそうでもないのか
も・・(笑)。
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防衛庁長官と官房長官の発言から端を発した「敵地攻撃論」。思ったほどマスコ
ミや国民の反応が悪いと見るや、ココに来て若干の軌道修正が行われるようにな
ってきた(7/14)。どさくさに紛れてアドバルーン≠あげたんだろうけど、明から
に憲法批判。国民を馬鹿にするのもヤスミヤスミにして欲しい。
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06年7月13日(木) 「つくられた被害者意識=v
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北朝鮮のミサイル発射実験以降、朝鮮学校に通う子ども達に対する嫌がらせが
60件を超えるという(7/12)。今回のミサイル問題と在日朝鮮人の子ども達は全く
関係ないはず。何を考えているんだろうか?もちろん一部の者の犯行なんだろうけ
ど、根はもっと深いところにあるんだと思う。
高度経済成長の終焉やブルの崩壊、それに伴う年功序列や社会福祉制度の危
機、その一方で中国経済や「勝ち組」と呼ばれる人たちの台頭等。今、不安や苛
立ちを抱えている人が多いのだと思う。そういった状況や国民の不安を冷静に分
析し、解消するのが政治家本来の仕事のはず。それなに、そんな不安心理につけ
込んで、過激発言を繰り返し、日本人の被害者意識≠煽ることで人気を得よ
うとする政治家がいる。評論家がいる。テレビ番組がある。
決して一部の不心得者だけに責任を押付けることはできない。差別事件が起き
る背景を見抜いていかなければならないんだと思う。
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「何か日本が世界の外交の舞台から置いてきぼりをくっているような気がする」、
今朝の『おはよう朝日』(関西ローカル番組)にゲスト出演していた稲川順次の言
葉。
北朝鮮のミサイル発射実験以降、日本の外交政策に綻びが見えはじめてきた。
このままでは日本という国がアジアや世界中から孤立してしまうんじゃないのか
な・・?
北朝鮮に圧力をかけるつもりが、これまでの首相の靖国神社参拝の影響で中国
の協力を得れない。応援してくれていたはずのアメリカも、日本の強行策よりも、中
国の外交努力に期待するようになった(参考)。両国とも強かだと思う。更に、今回
の危機を口実に「敵地先制攻撃(9条改悪)」の実現を主張すれば、アメリカを除い
て(7/11)、アジア各国や野党、メディアからも総スカン(7/11)。また、イラク問題で
は、自衛隊の派兵によってアラブ世界における「対日感情」が悪化の一途を辿って
いるいう(7/11)。
まさにこういうのをヴィジョンなき外交というのだろうか・・。政治家は政治家で、せ
んど国民の危機感だけを煽って、嫌中感や嫌韓国・朝鮮感を抱かせて(7/12)、一
体どうするつもりなんだろうか・・。映画じゃないけどまさか本当に日本を沈没させ
るつもりじゃないよね・・
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今週の言葉「平和とは いのち尊しの歩みを していくことです」。
本当にそうだと思う。なぜ平和を求めるのか?なぜ戦争に反対するのか?それ
はいのちの尊し≠セから。あなたのいのち≠焉A私のいのち≠焉Bそれが
念仏者があらゆる戦争に反対する土台なんだと思う。それがなければ、正義の
戦争=A自衛の戦争=Aイデオロギーを守るための戦争=A何でもかんでも
OKになってしまう。誰も「人殺しが好きだから戦争を始めます!」とか「他国の資
源が欲しいから戦争をします!」などとは言わない。どの戦争も、みんなもっともら
しい理由をつけて始まる。テロが・・、ミサイルが・・、核攻撃が・・。
宗教者として、念仏者として、人間として、いのち尊し≠サの土台だけは絶対
に外してはいけないのだと思う。でないと、これからどんどんとブレていくような気が
する。
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やっぱりというか、ついにというか、政府高官から「自衛隊も先制攻撃能力を持つ
べきだ」という発言が出てきた(7/9)。「北朝鮮に核ミサイルを打たれる前に、攻撃
するのは当然だ!」と。一瞬、それはそうかもしれないと思ってしまう。でも、 一度、
こんなことを許してしまったら、これからいくらでも拡大解釈されていくだろうな・・。
「あの国は、テロ組織を支援している」「テロ攻撃を受ける前に、やっつけてしまえ」
と。アメリカのイラク攻撃と同じように・・。
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北朝鮮のミサイル発射により、日米が進めているミサイル防衛システムの整備
や日本列島の米軍基地化(7/8)、米軍と自衛隊の一体化、各自治体による国民
保護計画の整備等(7/7)が、国民の理解を得て今後一層加速してしまうんだろう
か・・。
確かに今回のことで不安を抱く人が増えたんだと思う。でも、自国民を飢えさせ、
今にも内部崩壊寸前だと言われている北朝鮮に対してそんなに過剰に反応する必
要があるのかな・・?もし崩壊してしまったら、莫大な資金が必要なMDシステムの
整備や、米軍再編は中止してくれるんだろか・・。
「北朝鮮の脅威に対抗する!」、はたしてそれが本当の目的なんだろうか?確か
にこれほど、今、都合のいい口実はないんだろうけど・・。
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佐賀県が、北朝鮮からのミサイルが原発に直撃した時の事態に備えて、国民保
護計画を再検討するという(7/7)。原発にミサイルが命中するのもそうだし、核攻
撃を受けた時もそうだけど、本当に国民を守るというのなら、国や県が責任を持っ
て各家庭に核シェルターを設置するしかないと思う。もちろん莫大な費用がかかる
けど・・。
もしそれが嫌なら、「核兵器を使わせないための努力をすること」に頭を使って欲
しい。落ちてから逃げたって絶対に間に合わないなんだから。
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06年7月7日(金) 「自衛隊イラク派兵の負の遺産」
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自衛隊のイラク駐留の影響でアラブ社会における日本の評価が低下していると
いう(7/6)。
私も旅行で出かけたことがあるけど、これまでアラブの人たちはすごく日本人に
好感を抱いてくれていた。「ヒロシマ・ナガサキ」とか「日本はその勤勉さで戦後の
経済発展を遂げた素晴らしい国」など親日家が多かった。しかし、今回のイラク戦
争開戦やその後の米軍よる領政策に対する支持によって、折角今まで築き上げて
きた信頼関係がいっぺんに吹っ飛んでしまったのかもしれない。
人間同士の信頼関係を築くのには長い時間がかかるけど、壊すのは一瞬なんだ
ろうな・・。
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北朝鮮によるミサイル発射に対する批判が国内のみならず世界中から寄せられ
ている。当然だと思う。しかし、だからと言って、戦前・戦中に強制連行された韓国・
朝鮮人の遺骨調査を無期限に延期する理由となるんだろうか(7/6)。それとこれと
は全く別の問題だと思う。戦後60年間もほったらかしにしておいたくせに、それを外
交カードに利用するなんて、それは筋が違うんじゃないの!?
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青森県において自衛隊へ入隊する若者が減ってきているという(7/5)。その理由
の一つに、イラク派兵があるという。当然だと思う。誰だって戦場などに行きたくな
い。おそらく自衛隊員の多くが、戦争をするためとうより、災害などで被災者の役に
立ちたいと思って入隊したんじゃないのかな・・。
もし九条が改悪され、自衛隊が正式な軍隊となり、米軍と世界中の戦場に行くよ
うになったら、もっと志願者は減るんだと思う。その時、誰が兵士になるんだろう
か?国民皆徴兵制?まさか・・。じゃあ、誰?仕事とがない若者だろうか?低所得
者そうだろうか?それとも青森のように地元に大口の就職先がない地方の若者だ
ろうか?
「日本を守る」のは決して国民に平等に課せられる訳じゃないんだと思う。
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次期自民党の総裁候補=次期首相候補の一人である安倍氏が「国のために戦
った方々に対する慰霊の気持ち、信仰の自由、良心の自由が侵されることがあっ
てはならないというのが日本国民の一致した考えではないか」と述べ、中国による
靖国神社参拝の中止要求を牽制したという(7/4)。
別に一個人が何処に参拝しようが、それは個人の自由なのもかもしれない(それ
によってたくさんの人が傷ついていることさえ無視すれば・・)。でも、選挙で選ばれ
た政治家や、ましてや一国の総理大臣は「個人」である前に「公人」なんだと思う。
一個人が参拝するのと、首相が参拝するのとでは全く意味が違うはず。それぐらい
よく分かっているくせに、何もかもごっちゃ混ぜにして「日本国民の一致した考え
だ」なんて、よくもぬけぬけと言うもんだ。そんなに参拝したければ、政治家を辞め
てから、毎日でも参拝すればいい。
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あれだけ米軍の訓練移転に反対していた自治体が次から次へと受け入れ容認
へと方針を転換してきている(7/1)。地方が国に楯突くことなんてしょせん無理なん
だろうか・・?それとも交付金増額目当てに、最初から条件闘争をしていたのだろ
うか・・?それとも当初の反対は単なる有権者向けのアピールだったのだろう
か・・?これが政治というものなの?これがカネの力なのだろうか?
政治家も凡夫なら、有権者も凡夫。アイツも凡夫なら、この私も凡夫。その認識、
自覚から何事も出発しないといけないんだろうな・・。
浄土真宗に絶望はない!=i「念仏者九条の会」の第2回全国集会:阿満利麿
氏講演より)
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政府が日本企業所有の外国籍の船に「日の丸」の掲揚を容認する方向で検討に
入ったという記事があった(7/2)。
法律的なことなどよく分からないけど、経済界からの憲法9条改定要求の背景と
して、この辺の事情があるんだろうな・・・。日本経済にとって中東からのエネルギ
ーの安定供給は不可欠。ところが輸送経路となっている地域では海賊や「テロ」の
リスクが高い。それらに対抗するためにも、自由に海外に出動でき、戦闘ができる
「自衛軍」の存在が必要ということなんだろう。
なぜ海賊がいるのか、なぜ「テロ」の起きるのか?その辺の根本的な問題の解
決には消極的で、軍事力を強化することで問題の解決を図ろうとする。武力では
何も解決しないことは、今のイラクの状況を見ればよく分かるのに・・(7/1)。
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06年7月1日(土) 「知って欲しい、知る努力をして欲しい」
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日本の外務省が、治安権限移譲式典への日本の報道機関による英軍同行取材
を拒否するよう英外務省に要請したという(6/30)。なぜなんだろう?何か知られて
困ることでもあるのかな・・?
今回のイラク戦争では、アメリカでも日本でも政府によるメディア規制がこれまで
以上に強化されたという。これでは今イラクで何が起こっているのか国民には分か
らない。
バグダッドでまた米兵によるレイプ・虐殺事件が起こった(7/1 6/2)。はたしてこ
の事件をどれだけの日本人が知るんだろうか・・?
せめて今イラクで何が起こっているのか知ってから、否、知る努力だけでもしてか
ら、自衛隊のイラク派兵は「よかった、よかった」(6/27)と言って欲しい・・・
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日米首脳会談で「21世紀の同盟宣言」とやらが発表された(6/30)。この5年間の
小泉政権の対米追従振りは一体何だったのだろうか?有事法制の整備、MDシス
テムの導入・共同開発、自衛隊のインド洋やイラクへの派兵、米軍再編に伴う日
本列島の米軍基地化、米軍と自衛隊の一体化、それに伴う莫大な財政負担とアジ
アにおける日本の孤立化。そしてこれからは世界中に「共通の価値観」を押し売り
するために一層の同盟強化を図っていくという。
この5年間でよくもこれだけ日本の将来を左右するような重大な事柄が国民的議
論もなく決まったと思う。戦争のできる国へと着々と進んでいるような気がしてなら
ない。恐るべしコイズミ人気(6/29)。
あと残ったのは、共謀罪に代表される国内における監視社会化の実現と戦死者
顕彰施設の整備・強化、それと愛国心教育を実現する教基法の改悪と集団的自
衛権を認める憲法9条の改悪か・・。考えただけでも恐ろしい。
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所得の二極化が進み、「生活が苦しい」と感じる人が56%と最悪になったという(6
/29)。特に、正規の社員になれず、アルバイトやパートタイムで生活している若者
の比率が増えた結果なんだそうだ。
小泉首相がまた「靖国神社に参拝するのは個人の自由だ!「中国の言い分に従
いなさい」というのが参拝はダメだという人たちだ!」と言っている(6/28)。
「中国になめられるな!日本も軍隊を持って普通の国・強い国になるぞ!」そん
な政治家(石原都知事や安倍官房長官など)の威勢のいい発言が、今、社会の中
で抑え込まれている若者たちの心に響くのかもしれない。なめられてたまるか!俺
は強いんだ!負組みじゃない・・・。
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朝日新聞の世論調査によると、今回の自衛隊のイラク派兵を「よかった」とする
人が49%で、「よくなかった」の35%を上回ったという(6/27)。
2万人以上の何の罪もないイラクの人々が殺されたけど「国際社会で日本の存在
感を示せた(30%)」のでよかったよかった!イラク戦争開戦には何の根拠もなか
ったけど(6/28)「イラクの復興に協力できた(46%)」のでよかったよかった!2500
人以上の米兵は戦死したけど、自衛隊員には犠牲者がなくよかったよかった!す
べて丸く収まった。よかったよかった!よかったよかった・・よかった・・・よか・・・・
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世論調査の結果によると、悪化している日中・日韓関係を改善する必要があると
考える人が79%に上るという。ところが、そのためには「首相の靖国神社参拝を止
めるべきだ」と考える人が42%で、「そうは思わない」が51%にもなるという。また
「次期首相も参拝すべきだ」という人も46%もいるという(6/26)。う〜ん・・。
「内政干渉だ!外国から言われて止める訳にはいかない!」という人がいるけ
ど、それが本当の理由なんだろうか・・?中国や韓国の人々の声に耳を傾けるこ
と、それは何よりも自らの戦争責任・戦後責任に向き合うことだと思う。でも、そん
な自分の姿、弱点、影の部分に誰だって向き合いたくない。目を背けたい。誤魔化
したい。もしかしたら、そんな自己防衛がどこかで影響しているんじゃないのか
な・・。
今、私たちの教団が進めている基幹運動の中でも、ビハーラ活動やカウンセリン
グなどには若い僧侶も含めて非常に関心があるみたいだけど、部落差別やその
他の差別問題に対する関心がどんどんと薄れていっている。やっぱり差別者として
の自分に向き合う取り組みなんて誰もやりたくないよな・・。それはよく分かる。で
も、このままじゃ、いずれこの教団は「同朋教団」ではなく「同情教団」になってしま
いそうな気がしてならない。
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06年6月26日(月) 「情けは他人の為ならず=v
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米海軍の原潜が全国各地の港に寄港する回数が最近増えているという(6/26)。
その背景には、アメリカの国防政策の見直しがあるのだそうだ。今、米軍は中国
軍の近代化や北朝鮮による弾道ミサイル開発を念頭に日本海や東シナ海、南シ
ナ海での偵察・監視・活動を強化している。だから戦略上日本列島が非常に重要
位置を占めるようになっているという。
こうやってどんどんと日本列島全体がアメリカの軍事基地にされていくんだろう
な・・。
今朝の朝日新聞にこんな記事があった。これまで本土の人間は、日米安保の負
担を沖縄だけに押付け、人々の苦しみに無関心を装ってきた。そしてその上に胡
坐をかいて、自分達だけは平和憲法のもと安全と経済的繁栄を享受してきた。だ
から今問題になっている辺野古沖への基地移設問題に関しても全く関心がない。
ところが、現在、アメリカの世界戦略の見直しにともない本土の「沖縄化」が進行し
ている。もしこのまま沖縄の基地問題、人々の苦しみに無関心を装い続けていた
ら、自分達の問題であるにも関わらず、それに抵抗することさえ出来なくなるだろ
う。そんな沖縄の人の声が紹介されていた。
無関心は結局自分自身の首を絞めることになるのかもしれない・・。
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毎日新聞がおこなった国会議員に対するアンケートを見ていて愕然とする(6/
25)。先の戦争に対する政府の謝罪・反省は十分だとか、九条を改悪すべきだと
か、集団的自衛権を認めるべきだとか・・。
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靖国参拝違憲訴訟で、最高裁は憲法判断をすることなく原告の訴えを棄却した
(6/24)。
なぜこれ程までにこの国の為政者は、国民の心の中にまで土足で踏み込んでく
ることが好きなのだろうか?なぜ内心の自由を犯された人の心の痛みを理解する
ことができないのだろうか?
遺族の合祀取り下げを拒否する靖国神社。そこに平気で参拝し続ける首相。遺
族の訴えを門前払いする司法。愛国心≠子どもに強制しようとする政治家。
歌いたくない唄を歌わせようとする教育行政。なぜそんなにも他人・国民の心をコ
ントロールしたがるのだろうか?
明治新政府が近代国家建設に当たり国民を支配しやすくするために、天皇を頂
点とした国家神道や滅私奉公を説く教育勅語などを作り出していった状況・時代と
似ているような気がしてならない。
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変な世論調査の結果が出ていた(6/22)。在日米軍再編に関して、今回の合意で
は沖縄の基地負担は軽減されないと思う人が52%になる。また、グアム移転に対
する費用負担に関して、政府は国民に十分な説明責任を果たしていないという人
が87%になるという。ところが一方で、50%の人が今回の再編合意を評価すると
いう。なぜ?矛盾しているような・・。それとも設問の仕方が悪かったのかな?
あと個人的には、肯定の評価をした50%のうちどれだけの人が、今回の在日米
軍再編の目的が米軍と自衛隊の一体化や世界の中の日米同盟強化にあることを
認識しているのか、それを知りたいんだけどな・・。世論調査の読売新聞≠ネん
だからそれぐらい調べてよ!なぜか政府もマスコミも、再編による基地負担軽減の
面しか国民にアピールしようとしない。なぜだろう・・?
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埼玉県戸田市教育委員会が卒業式の君が代斉唱の時に起立しなかった来賓が
いたかどうかを調べるという(6/20)。教育長は「(起立しないのは)はらわたが煮え
くりかえる」「儀式の秩序を乱すこと」と怒っているという。
こうやってどんどんと考えの異なる者、「お上」に盾突く者、少数者が社会から排
除されていくんだろうな・・。教師の次は来賓、来賓の次は保護者か、それとも生徒
なんだろうか・・?多様性を認めない社会、寛容さのない社会、異質なものを差別
し排除していく社会、個人の尊厳を踏みにじっていく社会、一体この国はどうなって
しまうのだろうか・・
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06年6月20日(火) 「自衛隊のイラクからの撤兵」
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イラクに駐留する自衛隊の撤兵が今日にも正式に発表されるという。
自衛隊派兵の目的は人道支援であり、給水活動や学校・病院・道路などを修復
し、サマワの人々の雇用にも貢献た!イラクの人々も喜んでいる!と手放しで喜ん
でいいのだろうか?
もちろん自衛隊の活動の恩恵を受けた人はいるし、歓迎していた人もいるかもし
れない。何人ぐらいかは知らないけど・・。でも、自衛隊の派兵の結果、香田生証さ
んが殺害された(3/13)。高遠菜穂子ら日本人NGOの活動が制限された(HP)。憲
法が無視された。そして、何よりも今回の派兵の主目的はアメリカによるイラク戦
争とその後の占領を支持することにあった(6/20)。それによって一体何万人のイ
ラクの人々の命が奪われただろうか(6/7)。どれだけの米軍兵士が戦死しただろ
うか(6/16)。
その現実を全て認めた上で、少なくても知ろうと努力した上で、「自衛隊はイラク
の人々のために貢献した!」と喜ぶなら喜んだらいいと思う。でも、それすらせず
にただ「よかった!よかった!」ではあまりにも悲しすぎる。
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今週の言葉「煩悩具足の凡夫の自覚こそが平和への道」。
「さるべき業縁のもよほさば、いかなるふるまいもすべし(『歎異抄』)」、それが凡
夫なんだと思う。人を殺したくない、戦争などしたくないといくら思っていても、条件・
環境さえ整えば何だってするのが私たち人間の悲しい姿だと親鸞聖人はお示し下
さっている。
だからこそ戦争がおこる条件や環境は絶対に整えてはいけないのだと思う。九
条改悪だけは絶対に許してはいけないのだと思う。
今、こうして「絶対に戦争には反対だ!」と言っていても、一度戦争が始まってし
まえば何をするかもしれない。平気で他人を殺すことだってあろうだろう。私はそん
なに完璧でもなければ、強くもない。だからこそ、今なんだと思う。
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最近なぜか私たち日本人から弱者に対する優しさや、命というものを大切にする
心が失われてきたような気がする。増税や福祉の切る捨てによる高齢者の負担が
どんどんと増えているという(6/18)。この10年間、死刑判決が出る比率が上昇して
いるという(6/18)。なぜなんだろうか?お年よりはもう社会の役に立たないからど
うなったって構わないってこと?悪いやつはこの世から抹殺してしまえってこと?
今、子ども達による凶悪な犯罪が増えているという(本当かどうかは別とし
て・・)。「教師や戦後教育が悪いからだ!」と大人たちは言うけど、本当にそうなん
だろうか?私たち大人が弱者やいのち≠ニいうものを大切にしなくなった、そん
な社会の雰囲気が子ども達も伝わっているだけじゃないのかな・・?「子どもは社
会の鏡」「子どもは親の背中を見て育つ」と言われるように。
役に立たない者や都合の悪い者を排除する社会が、いのち≠ニいうものを軽
視する社会が、また戦争も容認するんだと思う。
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外務大臣である麻生太郎という人間は一体何を考えているんだろうか?「韓国や
台湾の教育水準が高いのは日本の植民地支配のお陰」という発言もそうだし、「朝
鮮の人々は自ら進んで創氏改名を望んだ」発言もそう。そして最近は、A級戦犯の
分祀を靖国神社に求めることは政教分離の規定に反すると言いながら、一方で一
宗教法人である靖国神社の非宗教法人化を要求する(6/17)。その方がよっぽど
宗教法人に対する政治の介入のような気がするんだけどな・・。
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これまで国民に自衛隊の存在をアピールする場といえば航空自衛隊による航空
ショーなどだった。ところが最近はイラクに派遣された隊員が小学校などで出向
き、その活動を子ども達にアピールするという(6/16)。「日本の自衛隊はこんなに
イラクの人々のために役立っている」と善いとこばかりをアピールする。それを聞い
た子ども達は「すごい仕事と思いました」と肯定的に受け止める。それによって子ど
も達の中に「将来は自分も自衛隊に入隊して世界の人々のために活躍したい」と
いう思いを抱かせようとする狙いがあるのだろう・・。
でも本当にこんなことを許してもいいのだろうか?今、日米の同盟の強化や米軍
と自衛隊の一体化が進められている。また、今回のイラク戦争における米軍兵士
の戦死が2500人を超えたという(6/16)。はたしてそんな事実を知った上で、親や
教師はこのような授業・交流を認めているのだろうか・・
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北朝鮮がミサイルの発射実験を行おうとしている兆候があるという。日本人拉致
被害者や自国民の人権を蹂躙し、力(武力)で持って自分達の主張を通そうとする
なんて、けしからん国家だと思う。同じような国がもう一つあるけど・・(6/14)。
でも、意外とこの国の存在を歓迎している人たちもいるような気がしてならない。
「北朝鮮からミサイルが飛んできたらどうするんだ!」「北の工作員が・・」と言うこと
で、有事法制や国民保護法の制定が可能となった。反北朝鮮キャンペーンを張る
ことで日本人のナショナリズムも十分刺激できた。日米同盟の強化やミサイル防
衛システムの整備に対する国民の支持を取り付けることだって出来そうである。こ
の調子でいけば、念願の自衛隊を「自衛軍」に変えることだって、憲法9条を改悪
することだって出来そう。まさに北朝鮮サマ様だったよな・・。でも、もうそろそろ・・
ってとこなのかな!?
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自衛隊の海外派兵を常時可能とする恒久法の原案が自民党から出された(6/
14)。
派遣先は非武力紛争地域に限定されるとのことだけど、「自衛隊のいるところ非
戦闘地域!」という首相答弁からして、実質的にどこでもOKなんだろう。派遣の条
件は、国連や受け入れ国の要請がなくても政府の判断で派遣できるとのこと。つま
りアメリカの要請に従うということなんだろう。また、隊員には「国際標準」とされる
武器使用を認め、治安維持や同盟国の軍隊に対する警護や援護を可能とする。
つまり集団的自衛権の行使を認めるということだろう。もちろん自衛隊員にも多数
の死傷者がでるだろう。
まさに現行憲法を無視した悪法。もしこの法案が可決されれば、もうわざわざ9条
を変える必要もないような気がする・・。
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小泉首相は、次期参院選における対策として「わかりやすいワンフレーズ」で選
挙戦を戦わないといけないと発言したという(6/12)。この男は一体どこまで国民を
馬鹿にすれば気が済むのだろうか?また郵政民営化議論の時のように問題を「シ
ロかクロか」というように単純化して、国民を思考停止状態にしようと企んでいるの
だろうか?もちろん私たち国民にも責任はあるんだろうけど、複雑な問題を出来る
だけ分かりやすい言葉で、尚且つ本質は失わないように国民に語るのが政治家の
仕事じゃないの?国民を欺き、自分達にだけ都合のいい政治をするのが政治家じ
ゃないはず。
九条改悪国民投票に向けて、私たち国民一人ひとりが自ら考える力≠つけ
ていかないといけないのだと思う。
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06年6月12日(月) 「日本のよき伝統文化=男尊女卑=I?」
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教育基本法改定に賛成する全日本教職員連盟(全日教連)というのがあるという
(6/12)。初めて聞いた。学校の先生達の中にもこんな人たちがいるんだ・・。
驚いたのは男女共同参画社会について「日本の伝統文化を否定するものであっ
たりしてはならない」としてジェンダーフリー教育に反対しているということ。では一
体彼らが「否定されてはならない!」と主張する「日本の伝統文化」って何を指して
いるんだろうか?もしかして男尊女卑≠フこと?!もしそんな差別思想が日本
のよき伝統文化だとするなら、ちょっとヤバイんじゃないの?本当に日本が好きな
らもうちょっとマシな伝統文化を示せよ!他にもっと誇れる伝統文化がいっぱいあ
るやろ・・。そんな主張をして多数の賛同者を得ることが出来るとでも本気で思って
いるのかな・・?ウソでももうちょっと頭使った方がいいやろ、絶対・・。
他人(保守派)の心配している余裕はないんだろうけど、悲しいかな関西人の性、
突っ込まずにはおれない。
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昨晩NHKの番組で在日米軍再編に関する討論会が行われていた。その中で、
米軍基地を押し付けられている沖縄の方がこう話しておられた。「私たちは、「敵」
からの攻撃のとばっちりを受けたり、米軍の事故に巻き込まれたり、米兵の犯罪
に遭遇したりする危険性があるという理由からだけで基地に反対しているのではな
い」と。「沖縄にある米軍基地から飛び立った爆撃機や戦闘機がイラクやアフガニ
スタンの人々の上に爆弾を落としていること、自分達が加害者になっていること、
アジアの人々にとって沖縄は悪魔の島≠ニなっていることが許せない。だから基
地に反対しているんだ」と。
これでも私たち「本土」に住むものは「国防は国の専行事項だ!地域エゴを言う
な!」と言えるんだろうか・・?
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少し前、ある先生の講義を聞く機会があった。浄土真宗の救いとは、信心を得る
こと、念仏を称えることが出来る身にならせて頂くことであると。つまり、これまでの
自我中心の生き方を離れて、仏様の教えを中心として(行動原理として)行動して
いく生き方になっていくことが、浄土真宗の救いなのだという(=現生正定聚。不退
転の位に就くこと)。仏様のはたらきによって、凡夫が凡夫と気づかされ、「悲しい」
と感じ、そんな自分を少しでも正していこうとする、それが救いなのだと。お浄土に
生まれて仏と成るのは、それにともなう必然的な結果に過ぎないと。なるほど
な・・。
また、以前、ある和上さんが「私たちの目標は仏に成ることではない。仏と成って
衆生を救済することが目的である」と話されていた。
なぜか今まではこの世で命尽きた後、お浄土に生まれることが真宗の救いだと
お説教の場などで強調されてきた。厭離穢土・欣求浄土、真俗二諦、業・宿業・・。
でも、違うんだ!この世で救われるんだ。そして仏と成る目的は、他の人を救うこと
にあるんだ!
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昨晩、NHKスペシャル:シリーズ「変貌する日米同盟」を視た。基地問題の深刻
さ、住民の怒り・戸惑いが映像を通してひしひしと伝わってきた。
また、今回の米軍再編に対する日米両政府の認識の違いがよく伝わってきた。
アメリカは「テロ」戦争を効率的に進めるため。日本は抑止力の維持及び沖縄の
基地負担の軽減のため(本音かどうかは怪しい。意外と国民を納得させるための
口実であり、ほとんどアメリカの言いなり状態なのかも知れないけど・・)。
政府は「防衛省」関連法案を閣議決定し、秋の臨時国会での成立を目指すという
(6/9)。その内容は、防衛庁の権限を強化するだけでなく、国際平和活動を自衛
隊の「本来任務」にすることで、将来自衛隊が米軍が一体となって世界中の紛争
地域に出動し、そこで後方支援や武力行使が行えるようにするというもの。
私たち日本人は本当にそれを許してしまうのだろうか?今、イラクで何が起こっ
ているのか?どれだけたくさんのイラク市民が殺されたのか?どれだけの米軍兵
士が戦死したのか?米軍基地を押し付けられている地域の人々がどれだけ苦し
んでいるのか?せめてそれを知った上で許すなら許すべきだと思う。
今晩は、第2回「加速する一体化」が放映される。是非視よう(「お知らせ」)。
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