06年9月21日(木) 「ナショナリズムと人気の関係」
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今回の自民党総裁選での安倍氏の圧勝と今日本国内で台頭するナショナリズム
とは無関係ではないという論調が多い(9/21)。今のところマスコミも国民もその事
を感じ取ってか、比較的冷静に(冷めた目で=j新総裁誕生を受け止めているよ
うな感じがする。
ナショナリズムの台頭に乗じて人気を博してきた安倍氏。その本当の実力は未
知数だと言われている。将来、もしそのメッキが剥がれ、人気が落ちてきたとき、
意図的に偏狭なナショナリズムを煽ることで人気を挽回しようとしないか、それだけ
が不安だな・・・。
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06年9月20日(水) 「過去の歴史といかに向き合うのか」
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こんな話を聞いた。ビハーラの研修会で、ある病院の院長さんが講演をした後、
一人の参加者が次のような質問した。「先日私の大切な家族がある病院で息を引
き取りました。亡くなったとたん、病院側はまるで生ゴミ≠出すかのように、そ
の遺体を裏口から運び出しました・・」と。その質問は講演の内容とは全く関係なか
ったそうだ。しかし、その院長さんは、黙って壇上から降りると、その人の前に行っ
て深々と頭を下げ「同じ医者として、恥ずかしい。本当に申し訳ありません」とおっし
ゃったという。その院長さんは決して「酷い病院ですね。うちの病院はそんな対応
はしませんよ」といった言い訳をせず、ただただ自分のことのように詫びられたとい
う。
最近特に若い人たちの中に「戦争中のことなんて昔の人たちがやったこと。俺達
には関係ない。未来志向で!」と主張する人が多くなってきたよな・・という話し合い
の中で、ある先生から聞いたエピソードの一コマでした。
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野党だけでなく世界の主要なマスコミからも、安倍氏の政治姿勢・信条を警戒す
る声が聞こえてくる(9/18)。全く同感だ。歴史観にしろ、国家観しろ、非常に不気
味さを感じる。特に彼のキャッチフレーズ「美しい国」は、聞こえはいいかも知れな
いけど、同時にこれ程危険なものもないと思う。「美しい」とか「愛する」とかは主観
の問題。人それぞれによって何が美しいか、美しくないかは異なるはず。それを自
分(国家権力)が美しいと感じるものを他人(国民)に押付けようとするとき、必ず軋
轢が生じるだろうし、受け入れられない人は差別・排除されていくんだと思う。
民主党の菅直人氏が言うように、安倍氏は何か国・国家というものを自分の所有
物、自己実現をする場ぐらいにしか考えていないじゃないかな・・。このような人が
国民の人気を博し、国家の最高権力の座に就こうとしている。怖くて仕方がない。
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今の日本では核武装を主張することすらもタブーでなくなったという(9/17)。時代
も変わったものだな・・。
「北朝鮮が核開発を続ければ、日本も核武装しなければならない」(麻生外相)。
「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね。小型であれば。日本は非核
三原則がありますからやりませんけど、戦術核を使うということは、1960年の岸(信
介)総理答弁で『違憲ではない』という答弁がされています」(安倍晋三)。
一般人(一個人)がどのような発言をしようが構わないけど、外相や官房長官な
ど政府の要職に就くものや、次期自民党総裁候補やそのブレーンが主張するだけ
に、不気味で仕方がない。
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中国政府が、日本の次期首相が靖国神社を参拝しないと明言しない限り首脳会
談は再開しない!とあらためてクギを刺したという。
次期首相就任が確実視されている安倍官房長官はどう対応するのだろうか?安
倍さんとて、日中関係を改善したいとの思いはあるのだと思う。理由はいかにせ
よ。しかし、ここで中国に妥協するような態度は見せられない。「拉致問題などで強
硬派のスタンスをとり、国民の怒りを明言することで、強い指導者のイメージと人気
を得」(9/14)てきた安倍さんにとっては。
どうするんだろうか?彼の心配をしている場合じゃないけど、ちょっと面白そう。
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東京都の石原知事がまた「三国人」という言葉を使って差別発言をした(9/16)。
これで二度目だという。前回のときは、「(「三国人」という言葉は)差別的に使われ
ていた言葉だった」「今後は、誤解を招きやすい不適切な言葉を使わない」と、自ら
が発した言葉が差別的であったことを認めたくせに、性懲りもなくまた使った。
なぜ東京都民はこのような差別発言を繰り返す人間を知事に選ぶのだろうか?
部落差別をはじめ、差別のない社会を築こうと本当に願っているのだろうか?
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06年9月14日(木) 「効果覿面(こうかてきめん)」
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今日の毎日新聞の「記者の目」というコラムに非常に興味深いことが書かれてい
た(9/14)。政党のビラをマンションの部屋の扉口に投函したことで、逮捕、拘留、
起訴、勝訴、控訴されている男性の事件を取材するために、住人の本音を聞こう
と思い当該のマンションへ記者が出かけたまではよかった。ところが前まで来て、
マンションに入るのを躊躇ったという。「また(警察に)通報されたらどうしよう
か・・」。それで、入り口付近で住民が通るのを待って、何人かからインタビューを
取ったという。
今回の警察による逮捕事件の「目的」は十分に達成されたんだろうな・・。
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毎日新聞・鳥取支局がおこなった「愛国心」に関する学生アンケートを読んでい
て、この件に関して今の学生はすごく冷静にみているんだなと思った(9/12)。
「愛国心」は必要だとは考えるけど、それは「自然に」「住んでいて良かったと思え
る社会になれば」勝手に身につくもの。決して学校で強制されたり、押付けられるも
のではないと考えている学生が多い。また、国家によって教育を通して「愛国心」が
強制される弊害として、「国民を操る道具になる」「自国の利益を一番に考えて戦
争が起こる要因になる」「地球を一つの国と考える社会を作るのに邪魔になる」と
いった意見があった。まったく同感。
サッカーやスポーツの試合などで、「日の丸」を振りながら「ニッポン!ニッポ
ン!」と叫ぶ若者を見ていて、これからどうなるんだろうかと心配していたけど、意
外と冷静に考えている人も多いということを知った。政治家のほうがよっぽど性質
が悪い。
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昨日、9月11日は、アメリカ同時多発テロの発生からちょうど5年になる。世界各
地で追悼行事が行われたという。もちろんテロの犠牲者を世界中の人々が追悼す
ることはいいことだと思う。
でも、あの事件以降、アフガニスタンでは米英の空爆で3000人以上が亡くなった
という。イラクでは4万人以上の民間人が亡くなり、現在でも国内は内戦状態で、毎
日たくさんの人が命を落としている。彼らの追悼行事はいつ行われるのだろう
か・・・
西側諸国で生まれた人も、イスラム諸国で生まれた人も、いのちの尊さ、重さは
同じはず。
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06年9月11日(月) 「盛り上がりに欠ける総裁選挙」
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次期自民党総裁が確実視されている安倍官房長には、小泉首相のような人
間味≠竍ドラマ性=A刺激≠ェない。そのため、マスコミが今回の総裁選を
あまり取り上げず、世論の盛り上がりもイマイチ欠けると一部の自民党幹部が嘆
いているという(9/10)。
安倍氏の肩を持つつもりはないけど、本来選挙で重要なことはその候補が訴え
ている政策のはず。それをドラマ性≠ニか面白いか面白くないか≠ンたいな
面だけに光を当てて、お祭り騒ぎの中で日本のリーダーを選んでもいいのだろう
か?
政治家の質が落ちたのだろうか?それとその程度≠ノしか見られない私たち
国民が悪いのだろうか?
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防衛庁がかつての「軍人恩給」みたいなものを退役自衛官に支給できないか極
秘に検討しているという(9/10)。
将来の憲法改悪や集団的自衛権の行使の実現などを念頭にしているんだろう
な・・。つまり、自衛隊が自衛軍となって、米軍と共に世界中の戦場に赴く。当然、
隊員のリスクも高まるし、戦死者も出る。その結果、自衛隊(軍)に入隊を希望する
人が間違いなく減少する(すでにその兆候がみられる(7/5))。そんなときに、国の
ために戦ってくれる人には金銭面で優遇しますよという考えなんだろう。
何もかもが軍事優先の社会に近づきつつあるような気がしてならない。
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06年9月9日(土) 「ナショナリズム・言論弾圧・メディア」
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新たに「ナショナリズム・言論弾圧・メディア」の動きという項目を設けました。
政党や反戦ビラをまいただけで逮捕・拘留・起訴される社会。首相の靖国参拝に
反対を表明しただけで火炎瓶が投げつけられたり、自宅が放火される社会。論文
上やネット上で表明された意見に対する必要以上の攻撃(炎上=j(9/8)。最近
あまりにも言論の自由に対する攻撃が続発しているように感じる。そしてさらに怖
いことは、政治家も国民もそのことに対する反応が鈍いということ。今、日本社会
はどんどんと右傾化していっていると言ってもいいのだと思う。
また、先の小泉劇場≠烽サうだったし、今回の安倍人気もそうだけど、世論を
形成する上でメディア影響が今後ますます大きくなるような気がする。すでに政府
や自民党などはメディアを使った世論誘導手法に注目していると聞く(『心脳コント
ロール社会』参考)。ナショナリズムの高揚や、憲法「改正」国民投票に向けて、メ
ディアやそれを利用しようとする勢力の動きを注視していこうと思います。
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最近、安倍官房長官や麻生外相らから、改憲を待つまでもなく、これまでの政府
見解を変更して集団的自衛権を直ぐにでも認めるべきだ!という発言が出始めて
いる(9/5)。
その理由が判った。やっぱり米軍からの要請だった(9/7)。アメリカが目指すMD
システムの構築の上で、日本が集団的自衛権を行使できないことは大きなマイナ
ス要因になるんだそうだ。もちろん9条を改悪してしまうことが最終目標なんだろう
けど、どうやらそれまで待てないようだ。
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興味深い世論調査結果が出ていた(9/7)。ニューヨーク市民の69%がテロの再
発を強く心配しているという。
莫大な軍事費を費やしながら進めてきた「テロとの戦い」。たくさんの自国兵の血
を流しながら進めてきた「テロとの戦い」。国民の人権や自由を制限しながら(8/
18)進めてきた「テロとの戦い」。はたしてその成果はあったのだろうか?
アメリカと共に「テロ」との戦いを推し進めようとする日本政府。私たち国民は本
当に政府に任せていていいのだろうか?
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なぜ小泉首相は靖国参拝を繰り返すのか?なぜ時の権力は靖国神社を利用す
るのか?菅原龍憲さんの説明を聞いて納得!以下参考まで(『週刊金曜日』No.
619より)。
「権力は一方的に抑圧政策をくりだしはしない。犠牲を強いられているという意識
をおよそ国民が持ちえない状況をつくりあげていくことが巧妙な支配構造であると
いわれる。そのためには「国家それ自体が国民の犠牲を期待しうるような聖なる存
在にならねばならない」のである。・・・権力はつねに国民を法で支配するだけでは
なく、宗教を背景として、自らの安定をはかるとともに、国民の内面収奪をはかって
いく、これは今日まで連綿と続くわが国の権力の構造である。権力は神聖化され、
時の体制は絶対化するという仕組みなのだ。・・・その精神動員の基軸になるもの
が靖国思想であることは言うまでもない」。
菅原さんは僧侶であると同時に、「靖国合祀取消訴訟」原告団長でもある。私た
ち宗門(西本願寺)の宝だと思う。
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「箍」。たが≠ニ読むそうだ。今朝、近頃社会の箍が緩んできているのではない
か?というテーマの番組があった。「どうすれば箍を絞め直すことができるか?」と
いうインタビュー・質問に街の人が答えたいた。ある人が「教育をもっとしっかりせ
んといかん!」と。せめて「自分たち大人がもっとしっかりしないと」と言って欲しか
ったな・・。
「ポスト小泉」の三候補とも教育改革を公約にあげている(9/2)。でも、箍は自分
自身が絞めるもの。決して他人に絞めるよう強要することじゃない!ってことだけ
は頭の隅においといて欲しい。
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ブッシュ大統領の演説を聞いていて愕然とする(9/1)。「テロ」との戦い≠
「自由」と「ファシズム」との戦い≠ノなぞらえ、今後も強力に進めていくという。
『戦争中毒』を読んだ(参考書籍)。その中に、9.11を賞賛し、アメリカへの更なる
攻撃を呼びかけるオサマ・ビン・ラディン氏の次のようなメッセージが載っていた。
「アメリカが今、味わっていることは、われわれがもう何十年も味わってきたことにく
らべれば、ごく、ささいなことである。われわれの国(イスラム世界)は、80年以上に
もわたってこの屈辱といやしめを味わってきた。息子たちは殺され、その血は流さ
れ、聖地は攻撃される。そしてだれも耳を傾けず、心にも留めない。こうして話して
いる間も、何百万もの無実の子どもたちが殺されている。・・アメリカ−その国家と
人々に対して、私はそんのいくつかを言いたい。・・ここパレスチナに暮らす私たち
の前に平和が戻り、異教徒の軍隊がマホメッドの土地から出ていかない限り、アメ
リカ、そしてアメリカに暮らす人々は、安全を夢見ることさえ叶わないだろう・・」
読んでいて背筋が凍る。今後、日本もアメリカと共に「テロ」との戦いを進めていく
という。決して「テロ」自体を肯定するつもりはない。でも、もう一度なぜ「テロ」が起
きるのかを考えるべきだと思う。アメリカ人は、そして私たち日本人は。
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06年9月1日(金) 「仏教からの「愛国心教育」批判」
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仏教の立場から「愛国心教育」を考えるのに参考になると思います。
「仏教において「愛」とは、・・ふつうは執着や欲を意味する言葉です。何かに執着
して欲に目がくらみ、ものが見えなくなる、ということです。・・・国家や国益や民族の
欲に走り、それに執着し絡め捕らわれ、他を顧みることができず周りや先が見えな
くなり、自国家最優先になっていく危うさを、「国を愛する」という表現に思うからでし
ょう。それは戦前の愛国心がたどった、国家主義の現実なんですから」(「個人の
尊厳を基本にした教育は仏教思想に適う」長谷川孝より)。
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アメリカ人の日本観を見ていて思う(8/30)。アメリカにとって日本は対等なパート
ナーでも友人でもないんじゃないかな・・。ただの何でも言うことを聞く都合のいい子
分って感じがする。おそらく今後、アジアの中で中国やインドが、緊張感を持ちなが
らも一目置かれ、アメリカにとっての対等なパートナーになっていくんだと思う。
アメリカ一辺倒の外交や、中国や韓国を跳び越してインドへみたいな外交をやっ
ていたら、いずれ日本はアジアから、世界中から孤立してしまうんじゃないかという
気がしてならない。
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06年8月30日(水) 「心の師とはなるとも 心を師とせざれ=v
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ポスト小泉最有力候補である安倍氏の公約の中心の一つが教育改革なんだそう
だ(8/30)。なぜそれ程一生懸命なんだろうか?不気味で仕方がない。
仏教の立場から今教育現場で使用されている『心のノート』について、次のような
批判をしている方がいる。参考まで。
「『心のノート』の姿勢は、・・徳目として正しいことや良いこと、好ましいことを教育
によって心に注ぎ込み、それによって心を良くし、「(良くなった)心で自分をコントロ
ールしましょうという姿勢です。これは一種の洗脳≠ニ言うべきで、教育によって
心に注入する徳目を操作することで、その人を操作できることになります。・・教育
から求められた心を持つ人間に成り、その心に従う人間に成るのです。(一方)仏
教の考え方によれば、心は捉えどころのない厄介なものだから、しっかりと自分を
育てて、「心を自分でコントロール」しましょう、ということになるでしょう。まさに、心
を師として従ってはいけないよ、自分が心を従わせる師となりなさい、ということで
す。それには、心をコントロールする「自分の主」としての自己を磨くことが大切に
なります。この自己は、自分の足で歩いていく自己です。自分が自分で自分を育て
ていく、ということです。その自己は本質的に、自分の中にもともと≪ある≫ので
す。」
「心をコントロールする「自分の主」としての自己」を磨くとは、真宗的に言えば「お
念仏の教えを拠り所とした自己」を確立するということなんだろう。
ということなんで、あまり張り切らないでね!安倍さん。
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毎日、関連記事を集めていると気分が滅入ってくる事がある。社会全体の右傾
化・翼賛化、監視社会化、言論の自由の制限などなど。何も知らないほうがよっぽ
ど、イライラせずに済むし、楽なんだろうな・・と思うことがある。
政党のビラを配布したとして逮捕された男性の判決が東京地裁であった(8/
28)。無罪とのこと。民主党の小沢代表が、小泉首相の靖国神社参拝やそれに対
する世論の動向に関して「今日の日本社会が嫌な雰囲気になりつつある」とコメン
トを寄せていた(8/28)。毎日新聞の大分支局の評論も本質を突いた良い記事だ
った(8/28)。
どうやら諦めるのはまだ早そうだな。たくさんの人が「今の日本は少しおかしい」
と感じている。なぜか元気が出てきた。
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航空自衛地隊の松島基地で航空祭が行われた(8/28)。しかし、招待を受けてい
た市議のほとどが「騒音区域縮小」への抗議の意思を示めすために欠席したんだ
そうだ。
自衛隊や基地の存在をアピールするために行われる航空祭。いつもたくさんの
子供連れで賑わうと聞く。子どもの喜ぶ顔を見たいという親の気持ちも分るけど、
あの戦闘機の爆音に苦しんでいる人がいるということも、ちゃんと教えてあげてほ
しいと思う。
他者の痛みを想像し、苦しみ悲しみに共感できる人間になりたいな・・。
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インド洋での米英艦船への給油活動を継続するために「テロ特措法」を1年間延
長するという(8/26)。
日本の自衛隊が給油した米英の艦船や戦闘機、爆撃機が罪もないアフガニスタ
ンの人々の上にミサイルや爆弾を降らす。戦後60年、日本は他国の人を戦争で傷
つけたことはない!と誇るけど、そんなのもう幻想なのかもしれない・・・
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最近やたらとスポーツの開会式などで、有名アーティストや芸能人が「君が代」を
独唱することが多い。本人が歌いたいというんだからとやかく言うつもりはないけ
ど、「君が代」を国民の間に浸透させるためにはいい宣伝になるんだろうな・・。
でも、最近じゃ「都市対抗野球」などの国内試合でも歌うんだ(8/25)。これまでは
国際試合などで有名人が独唱するというのは聞いたことあったけど・・
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普天間基地の代替施設をめぐって、各自治体が訓練や基地受け入れを容認す
る方針に転換してきた(8/23 8/24)。もちろん色んな理由があるんだと思う。
でも、大丈夫だろうか?名護市辺野古沖に建設される1800メートルの滑走路を
持つ代替施設。これまで日本政府は有事などの緊急時には使用することはないと
地元に説明してきた(8/24)。ところが実際には、有事の際に使用したいという米軍
の要請により1800メートルの滑走路建設が決まったという。
訓練や基地受け入れを表明した自治体。様々な条件や制限を付けたり、政府の
説明を信じて容認したんだと思う。でも、実際のところどうなるかなんて分からな
い。どうやらこの国の政府は、アメリカの要求を満たすためには、自国の国民すら
欺くらしい。
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いや〜、自衛隊の海外派兵に関する恒久法の自民党素案は酷すぎるな・・(8/
24)。@国連などの"お墨付き"がなくても派兵が可能A治安維持活動が可能B同
盟国(米軍)の兵士を救出するための武器使用を可能とする等、今回イラク派兵
の時に足枷≠ニなったもの全てを取り払おうとしている。さぞやアメリカは喜んで
いるだろうな・・。
もしこの素案どおりに成立すれば、もう憲法9条の改悪も必要ないと思う。よくもこ
んな素案を抜けぬけと出せたもんだ!よっぽど私たち国民はナメられているんだ
ろうな・・・
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昨夜、沖縄戦の時に従軍看護婦として動員された女生徒達を描いたドラマを視
た。その中で、日本の兵士達が彼女達に非常に惨い、冷たい態度をとっていた。
「なんてヤツラだ!」と思うと同時に、なぜか心に引っ掛るものがあった。もしかした
ら兵士達も上官から国家から人間扱いされていなかった。だからこそ、兵士達も女
生徒たちを人間として尊重できなかったのではないのかなと・・。
人は育てられたものにしか育たないと言われる。もし狼に育てられれば、狼のよ
うに成長する。鬼に育てられれば鬼に育つのだろう。昨日、教区少年連盟主催の
「仏の子の集い」に参加した。私達念仏者は、仏様(阿弥陀様)に育てていただく
「仏の子」であり、仏に成らせていただく身なんだろう。
一つだけ知っておいてほしいのですが、このホームページは「念仏者」の会です。
非戦・平和問題について仏様の教え(浄土真宗)に問い聞いていこうという願いの
もとに開設しています。まあ、そういうことなんで、私(tomo)の意見は参考程度に、
仏法を拠り所に一人ひとりが考えていってくださいね。私(凡夫)の意見を鵜呑みに
していると、どなたかがおっしゃるように卑怯≠ナ嘘つき≠フtomo(凡夫)にな
っちゃいますよ(笑)。
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次期首相候補の一人である麻生外相が主張する靖国神社の非宗教法人化・国
営化(8/11)。自民党の新憲法草案で示された「政教分離」規定の緩和。その狙い
が『国家神道』(参考書籍)を読んでいて少し分かったような気がする。国民を精神
的に支配するための装置としての国家神道≠もう一度復活させるつもりだろう
か?民主党の鳩山さんが指摘するように・・
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またアメリカのイージス艦が日本の民間港に入港しようとしている(8/20)。有事
の場合の下見、自衛隊との連携強化が目的だと考えられている。
最近では、米軍が日本を守ってくれていると考え支持する人も多いという。でも、
本当にそうなんだろうか?日本列島全体が米軍の軍事基地となることで、「敵」の
攻撃を受けるリスクや「テロ」の脅威が増すると思うんだけどな・・
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昨晩、NHKの番組で、若者の視点から見た「ヤスクニ」問題を特集していた。世
論調査でも、参拝を支持する人たちの中に20代、30代の若者が多いという結果が
出ているし(8/17)、8月15日も若者の参拝者が多かったという(8/16)。
彼らが首相参拝や神社そのものを支持するのも、彼らを筆頭に社会全体が右傾
化していっているのも、色々理由があるんだと思う。例えば、将来に対する不安か
ら揺らぐことのない自らの拠り所が欲しいとか、自分の居場所が欲しいとか、自己
実現できる場が欲しいなど・・。
本来なら宗教がその大きな役割を果たすべきなんだろうけど(新興宗教などは頑
張っているみたいだけど・・)、残念ながら私たち既成教団にはそれだけの魅力が
ない。もしかしたら、それに目をつけた権力者が自らの政治的目的を達成するた
めの擬似宗教(かつての国家神道みたいなもの)≠再び作ろうとしているのか
も知れない。
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他者に謝罪するとき、二つの言葉があるんだそうだ。一つは「ゴメン」。もう一つ
は「スマナイ」。
「ゴメン」は「御免」で、「免じて欲しい」とか「忘れて欲しい」と相手の許し(譲歩)を
期待する意味が込められているのだと思う。一方、「スマナイ」は「済まない」で、
「御免では済まさない」という意思の表明なんだと思う。たとえ相手が忘れてくれて
も、自分は絶対に忘れない。最後まで自らの行為の責任を背負っていくという決意
が込められているんだと思う。
日本人の素晴らしいところ、誇るべきところは「スミマセン」という精神文化を持っ
ていたところだったと思う。ところが最近、「中国や韓国・朝鮮に何度誤ればいいん
だ!」とか「いつまでも過去のことにとらわれずに、未来志向でいこう!」と言う人が
いる。まさにそれは「切り捨て御免」の世界であり、相手が免じなかったことに対す
る逆ギレ≠ネんだと思う。
やっぱり戦後の教育が悪かったの・・・???
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「米国が台湾問題をきっかけに中国と戦争したり、北朝鮮に攻撃したりしない限
り、日本が攻撃されることはない」、「不法なアメリカの戦争に協力しなければ日本
が武力攻撃を受ける事態にはならない。市町が(国民保護)計画を作成する必要
はない」(8/17)。
まさにその通りだと思う。ミサイル防衛システム整備など莫大な軍費も必要ない
し、アメリカのように対「テロ」を口実とした個人の権利や自由を制限するような監
視社会を作る必要もないのだと思う(8/18)。アメリカによる不法な戦争の巻き添え
を蒙るのは御免だ!
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06年8月17日(木) 「政治が宗教を利用するとき−再び心を奪われないた
めに」
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小泉首相の靖国参拝を支持する人の割合が過半数を占めたという世論調査の
結果が各誌から出ている(8/17)。
支持・不支持の理由を読んでいて思う。一つは「外国から言われる筋合いじゃな
い!内政干渉だ!」と一貫してヤスクニ問題を外交問題としてきた政府の策略が
見事成功しているということ。
もう一つは、私たち国民がいかにこれまで過去の歴史に向き合ってこなかったか
ということ。憲法には「政教分離」の規定がある。それは、戦前、政治が宗教を利
用することで国民の心を支配した(国家神道)という反省から生まれたもの。もしそ
の歴史をちゃんと学んでいれば、首相の参拝は明らかに違憲であるし、再び政治
が宗教を利用する危険性が高まっていることに気づけるはず。でも現実はそうは
なっていない。「ヤスクニ」問題が、外交問題やA級戦犯合祀の問題に矮小化され
てしまっている。
なぜ私たちの教団・先輩方が「ヤスクニ」問題に取り組んできたのか?その理由
が少しずつ判ってきたような気がする。
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「中国、韓国に誤解があれば、解いていく努力をしなければいけない」(安倍長官
談)。「中国、韓国には首相の気持ちを丁寧に説明する」(麻生外相談)。
どうでもいいけど、中国や韓国に説明する前に、ちゃんと日本国民に説明して
よ。首相は、憲法19条(思想および良心の自由)を盾に「心の問題だ!」と主張す
るけど、憲法20条(政教分離)はどこへいったの?A級戦犯を合祀し、先の戦争を
肯定する「遊就館」を擁する戦争神社≠ノ参拝することは、先の戦争を反省し謝
罪してきたこれまでの日本政府の立場を全否定することになるんじゃないの?
「中国・韓国に言われて止める訳にはいかない。内政干渉だ」などと言ってすぐに
外交問題にするけど、「ヤスクニ」問題は国内問題でもあるはず。まずちゃんと国
民に説明してよ。説明がないから若者たちが「なぜ首相参拝がいけない?」(8/16)
と疑問に思うんじゃないの?
意図的に外に敵≠つくり国民のナショナリズムを煽ることで、自らへの支持・
人気を取り付ける。小泉さんはもう直ぐ辞めるけど、次の首相候補たちも同じ手を
使いそうだな・・
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06年8月15日(火) 「国のために死んだんじゃない!」
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今朝の朝日新聞の特集記事によると、「戦死者」と一般には言われるけど、全戦
死者のうち約7割が餓死だったという。つまり、敵の弾に当たって亡くなったというよ
りも、国家(大本営)に見捨てられ、国家に殺された人がほとんどだったということ。
また、戦没者の遺骨の半分近くは、まだ遺族に返還されることなく、異国のジャン
グルなどに野ざらしにされたままだという。そしてその遺骨収集事業も政府によっ
て近々打ち切られる可能性が出てきたんだそうだ(12/7)。
小泉さん、異国の地で飢え死にしていった兵士の声が、今も故国に帰ることなく
熱帯のジャングルの中で野ざらしにされている人々の声が、あなたには聞こえます
か・・。
国家に謝罪されることはあっても、国家に感謝されたり、褒め称えられる謂れな
どこれっぽっちもないと思う。
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お盆に入り、海外で休暇を過ごす人も多いと聞く。しかし、英国で起きた「テロ」未
遂事件の影響で、空港などではトラブルや混雑が続いているという。日本人にとっ
ては今回の事件もまだどこか他人事≠ナ済ますことができるんだろうけど、イギ
リス人とかにとってはいつ「テロ」に巻き込まれるかと怖くてしかたがないんじゃない
かな・・?
9.11以降アメリカやイギリスが中心となって始めた「テロ」との戦い=Bでも、
はたして成果はあったのだろうか?減るどころか、かえって「テロ」事件が増え、世
界中に拡散しただけじゃないのかな(「イラク戦争と「テロ」の拡大」)?
日本もアメリカとともに地球規模での「テロ」との戦い≠ノ参加するという。将
来、私たち日本人もアメリカやイギリスの人々と同じように「テロ」に怯えながら生活
しなければならないんだろうか?のんびりと海外旅行に行くことも難しくなるのか
も・・
今週の言葉:「怨みに報いるに 怨みをもってすれば 永遠に怨みの 尽きること
なし」
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自衛隊のイラク派兵に合わせ、防衛庁が戦死した隊員を靖国神社に祀ることが
可能かどうかを研究していたという(8/12)。
なぜ靖国神社や国立の追悼施設が必要なのか?なぜそこに首相が参拝する必
要があるのか?これで理由がよく分かる。先の大戦の戦死者を追悼するためで
も、二度と戦争をしないことを誓うためでもない。新たな戦死者が生まれることを想
定してのことだと。
「国際貢献のためにももっと自衛隊を海外に派兵すべきだ!」という意見が国民
の中にも意外と多い。でも、その人たちは自衛隊員に死者が出ること考えた上で、
そう言っているのだろうか?国際貢献=国益=自分の利益(あるかどうかは微妙
だけど・・)のためには、誰かの命が犠牲になっても致し方ないのだろうか・・
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お盆も近づき、毎日暑い日が続く。少しバテ気味・・。
面白い発言を聞いた。「A級戦犯とはいえ、死ねばみんな仏。首相は参拝すべき
だ」(自民党のある県連の幹事長さん談)。さぞや靖国神社の宮司さんは怒ってい
るだろう。「仏じゃない!神だ!英霊だ!」と。
このような発想だから、故人の意志・信仰を無視してまで戦死者を神社に祀り、
反対する遺族の気持ちにも共感できないんだろうな・・(8/11)。
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06年8月11日(金) 「国家によるマインドコントロール」
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世論調査によると、中国を信頼できないと答えた人が過去最悪の65%になった
という(8/10)。もちろん不透明な軍事力の増大等中国側にも原因があるんだろう
けど、やっぱり私たち日本人の中に急速に発展と遂げる中国経済に対する脅威や
嫉妬、それに差別意識等があるんだと思う。そして何よりも、そういう国民の漠然と
した気持ちを煽ることによって、嫌中観やナショナリズムを高揚させようとする政治
家たちの責任が一番大きいのだと思う(8/4)。恐怖感や不安感を煽り憲法改悪を
実現する。それが狙いなんだろうな・・・
江戸時代に完成した「エタ」「非人」といった身分差別もそう。時の権力者というの
は、国民の差別意識や感情を巧みに操り、自分達の目的を達成しようとする。
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昭和天皇の弟である三笠宮が日中戦争の謝罪を中国の主席にしていたという記
事があった(8/10)。おそらく中国としては、このことをアピールすることで、侵略戦
争を肯定する靖国神社や、そこに参拝する政治家、歴史を歪曲しようとする勢力
を牽制する狙いがあるんだろう。
でも、やっぱりしっくりこない。最近、やたら天皇や皇室を政治的に利用する動き
が増えてきたような気がする。A級戦犯合祀に対する昭和天皇のメモしかり(7/
20)、朝日新聞の社説などを読んでいても「天皇もA級戦犯合祀には反対だった。
それなのに首相の参拝はもってのほかだ!」みたいな論法を使っている。
天皇が「YES」と言ったら全員が「YES」、「NO」と言ったら全員が「NO」。そんな
戦前の日本社会のような雰囲気の方がよっぽど危険だと思うんだけどな・・。
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06年8月9日(水) 「8月9日(長崎に原爆が投下された日)に思うこと」
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今日は長崎に原爆が投下された日。中学校の修学旅行のとき長崎の原爆資料
館を訪れたことがある。今、こうやって非戦・平和の取り組みをしているのは、やっ
ぱり小さい頃広島や長崎を訪れた時の記憶や感じたことが原点になっているんだ
と思う。
よく「同朋運動とは差別の現実から出発するのだ」と聞く。差別に苦しんでいる人
がいるという現実がある。戦争によって苦しみ、殺されていく人々がいるという現実
がある。まさにそこにしか念仏者としての取り組みの出発点はないのだと思う。現
実も見ずに、経典に「差別はいけない!戦争はいけない」と書いてあるから反対す
るのではないのだと思う。
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今朝の朝日新聞に、園児に「教育勅語」を暗唱させている私立の幼稚園があると
いう記事があった。一瞬目を疑った。さらに驚いたのは、保護者の一人が「親孝行
しろとか書いているので、いいことだと思う」とコメントしていたこと。言葉がない・・・
昨晩、「TVタックル」を視た。相変わらずいつものメンバーが言いたい放題。で
も、たけしが一つだけいいことを言っていた。「A級戦犯を分祀したとしても全ての
問題が解決する訳じゃない。敗戦後、A級戦犯だけに責任を押付けて天皇も国民
も自らの戦争責任を真剣に問おうとしなかった。しかし、戦後教育は「そうじゃな
い!」ということを教えようとしてきたんじゃないかな」と。もしたけし以外が同じこと
言ったらバッシングの嵐だっただろうけど、さすがに誰も反論しなかった。やっぱり
彼らも、信念よりも、お金なんだろうな・・・。
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毎年、「原爆の日」に総理大臣が被爆者の代表と会見し、その要望を聞くという
行事があるんだそうだ。ところが、小泉首相はこれまでたった一度しか参加したこ
とがないという(8/7)。昨日も、被爆者の怒りを他所に、平和記念式典への「連続
出席」という実績だけを自画自賛したという。
いつも思う。なぜこの首相(国家)は、戦死者をあれ程大事?≠ノするくせに、
戦争で生き残った人には冷たいのだろうか?
戦争を命からがら生き抜いた人々の声は、国家にとって非常に都合が悪い。だ
から聞こうとしない。その一方で、戦没者は何も言えない。「死人に口なし」。だから
自分達に都合よく利用することができる。そういうことなんだと思う。
でも、亡くなった人たちはたとえ直接話すことができなくても、ちゃんと今生きてい
る私達の元に平和への願い・メッセージを休むことなく届けてくれているんだと思
う。それをこれからも聞き続けていきたい。決して「死人に口なし」なんかじゃない!
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06年8月6日(日) 「8月6日(広島に原爆が投下された日)に思うこと」
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『戦争で死ぬ、ということ』を読んだ(参考書籍)。ある80代の女性が戦時中を自
らを振り返って次のように語っておられた。「戦争のときって、戦争について実感が
なかったんです。・・もちろん戦死者が出ていることは知っているけど、自分の目で
死体を見たわけじゃない。『戦死』といっても抽象的で。戦争ってこういうものだとい
う実感をやっと持ったのは、終戦のまぎわ、空襲を受けたときです。そのときはじ
めて戦争のことがわかった。それまで私にとって戦争はどこか他人事でした(本文
より)」。
まさにその通りなんだと思う。改憲を叫ぶ2世・3世議員。彼らの威勢のいい言動
に同調する若者たち。戦争で死ぬということ、人が死ぬということに対するリアリテ
ィーがないんだろうな・・。
もちろん私も戦争を知らない。でも、だかといって追体験する必要などない。過去
の歴史を正しく学び、亡くなって行った人々の声に耳を傾け、二度と同じ過ちを繰り
返さないために努力し続ける。それが戦死者を偲び、追悼することなんだと思う。
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01年当時、沖縄の米軍基地に、約40万発の劣化ウラン弾が保管されていたこと
が明らかになった(8/2)。その量は、湾岸戦争で米空軍が使用した劣化ウラン弾
の約半分に相当するという。 そのことに対して官房長官は、「管理はしっかりして
おり、周辺への放射能漏れはないので安心して」というようなコメントを発表してい
た。
違うやろ!もちろん放射能漏れの有無も大事だけど、今、問題とすべきことは、
沖縄(日本)に劣化ウラン弾が保管されていた。そして、それがアフガニスタンやイ
ラクに運ばれ、たくさんの人々の命を奪い、傷つけていることやろ!唯一の被爆国
として二度と過ちは繰り返さないと誓った国から飛び立った戦闘機や艦船から、核
兵器となんら変わりない汚い爆弾≠ェ人々の上に落とされているというこやろ!
いつまで唯一の被爆国≠ニいった幻想の上に胡坐をかいて、被害者意識だけ
を抱き続けるつもりなんだろうか・・
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本当かどうかわからないけど、北朝鮮には日本、特に在日米軍基地を標的にし
たミサイルが約1000基あるんだそうだ(8/3)。よく「在日米軍は日本を守ってくれて
いる」と言うけど、もしかしたらその存在自体が日本の安全を脅かしているんじゃな
いの?今後、自衛隊が米軍と共に世界中の紛争地域に出て行けば、日本国内に
おける「テロ」の危険性も高まるだろうし・・。
沖縄や基地を抱える自治体の住民の負担。思いやり予算やグアム移転のため
の費用。当たるかどうか判らないミサイル防衛システムへの莫大な出費(7/30)。ミ
サイル攻撃や「テロ」のリスクの増大。それに伴う個人の自由の制限や煩雑な避難
訓練。等々。
日本における米軍の存在、ちょっと真剣に考えたほうがよさそうかも・・。
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ボランティアへの参加を他人に強制・義務化することなんて出来るんだ!?初め
て聞いた。今年一番の驚き。また、そのボランティア≠ネる義務を果たさないと
大学に入学できないようにするという(8/2)。呆れて言葉もない。というよりも恐ろし
くて仕方がない。
自衛隊のイラク派兵で自衛隊に入隊する若者が減っているという(7/5)。もし憲
法が改悪され、自衛隊が「自衛軍」となって世界中の紛争地域へ米軍と共に派兵
されるようになったら、おそらくもっと志願者は減るだろう。その時にどうする
か・・?ボランティアの活用?それともその延長線上にある徴兵制の復活?
おそらく、そんな回りくどいことしなくてもいいかも知れない。今、日本でも、親の
経済力によって子どもの学力の格差が広がっているという(5/28)。正社員に就け
る若者とそうでない者との所得格差も広がっている(7/20)。だから、米軍の勧誘方
法みたいに、「軍からの奨学金や職業訓練」を餌に低所得者層の若者を半強制
的≠ノ入隊させることだってできるだろう(5/31)。
戦場に行くのは誰なのか?国のために命を捧げさせられるのは誰なのか?先の
政治家?それとも彼の子や孫?家族?否、違う!!
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全ての考えに同調する訳じゃないけど、民主党の小沢代表が言っていることは
的を得ていると思う。日本政府の中国(軍事力)に対する姿勢・戦略・外交につい
て、「対抗しようという発想だけでは良いことは何もない」「不安定要因を除去する
ためには本当の信頼関係を築くのがまず大事だ」と(8/1)。
最近、あまりにも「目には目を!」「力には力で!」という発想・風潮が支配的であ
る。政権内部だけでなく、マスコミや一般社会の中でも・・。確かにそういう主張は
単純明快で聞こえがいいのかも知れない。しかし、よくよく考えれば、そんな発想の
先にまっているのは破滅しかないことは誰にだって分る筈。
やっぱり本当に地域の安定と平和を望むなら、時間も労力もかかるかもしれない
けど、相手との信頼関係を醸成するしかないと思う。それは何も国家間だけの話で
はなく、普段の人間関係においてもそうだと思う。他人の信頼を得ることは確かに
面倒くさいことだけど、そういう手間隙を省いてはいけないのだと思う。また、そうい
うプロセスの中でしか、人間としての生き甲斐や喜びは生まれないのだとも思う。
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日曜日に奈良教区基推主催の「平和の集い」があった。今年で20回目を迎えた
という。20年前、第1回の時は、5、6人しか集まらなかったという。ところが今年は、
僧侶やご門徒さんなど約500名もの人が参加した。まさに継続は力なり≠ニいう
言葉がぴったしの行事だと思う。また、今年は特に仏教青年連盟の人たちが頑張
り、朗読劇やメッセージソングを披露した(私も少しだけ参加)。非戦・平和への願
いがこれからも時代を越え世代を越えて受け継がれていくんだろうな。すごく元気
の出る集いだった。
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茨城県の百里基地で、航空自衛隊が中・高生らを招いて航空際を開催したとい
う(7/30)。さぞかし子ども達は喜んだんだろう・・。
「やるな!」と言うつもりはない。でも、せめて別の大人がその子ども達に「あの戦
闘機の騒音によって苦しんでいる人もたくさんいるんだよ」、「今度、ここに沖縄か
ら米軍機の移転してきて、基地周辺の人々はもっと爆音や事故の恐怖に苦しむん
だよ」と話してあげて欲しい。
他人の痛み、苦しみを想像できる大人になってほしい。そして私もそんな人間に
成りたい。
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