第5版 (1997.10) 改訂版(05.8)
進化する電子手紙(“電子手紙”→ちゃりんこネット→Eメール) |
話はそこから始まる。
■ フロッピーデスクをさっそくパソコンに入れると、「E-メールをお届けします」とある。ちがいない、たしかに「Electronicst(エレクトニクス)を利用した手紙だ」
だから、“E-メール”だ。納得。
普通の手紙なら開封したらすぐ読めるが、我ら“E-メール”はパソコンに入れないと、中味は読めない。これは「何が書いてあるかなあ?」とよけいに期待が増幅されて おもしろい。
■ ふたりの持っているソフトが違い、読めない手紙がある。お互い「これなら読めるか?」といろんなソフトで手紙の文章を入れてやりとりをすることもおもしろい。
なんせ、バード氏は高級編集ソフト「ページメーカー」を使いこなしているのに(から)、林檎についている大衆的(?)ソフト「クラリスワークス」は第1版しか持ってない。で、私が「クラリスワークス」第2版で書いた手紙が読めない。などなど。で、最後の結論はこれまた林檎についている「シンプルテキスト」でやりとりすることになった。
■ ふたりはしばらくこれに熱中し、仲間から笑われていた。ところが、・・・・
■ バード氏が作成したフロッピー入“E-メール”は、自転車通勤途中のP川氏に託される。P川氏は、フロッピーの中味を正式E-メールにして、私に送信してくれることになった。■ 私は、バード氏への返事をE-メールでP川氏に送信する。受信したP川氏は、それをフロッピーに入れて、ちゃりんこにまたがり、バード氏の自宅へ届けてくれる。
■ これもまたおもしろい。いわば、半分E-メール、半分“E-メール”だ。
えらいのは、P川氏だ。メールが来るたびにちゃりんこに乗り“E-メール”の配達だもんなあ。面倒見のいい師匠である。
■ ふたりは、世間から「あいつらまたアホなことしとんなあ」と笑われながら、遊ぶ。が、進化はとまらない。
そのうちにバード氏は「野鳥」のホームページを見るため、P川師匠のお世話でインターネット開通。なんと電話とインターネットもいっしょに使える【ISDN】回線に。もちろんE-メールも。 私のインターネットは、電話かインターネットのどちらかだけしか使えないモデム接続。
以下、ふたりの電話のやりとり。
バード もしもし、横山さんとこへE-メールを送ったから見てちょうだい。 横 山 よしゃ、ちょっと待ってね。一度電話を切ってから、インターネットをつないでメール見るからね。
(電話回線が一本だから、同時に使えない) 横 山 来てた、来てた。おめでとう。
こんどは俺が返事を送るから見てね。では一度電話を切るわな。 横 山 今返事送ったよ。一度電話を切ってインターネットにつないで見てみて。 バード うち【ISDN】だから、電話切らんでもいいねん。 横 山 そうかいいなあ。では見てみて。
バード ちょっと待ってね。今、メールみるから。
ここでバード氏は始めたばかりのメールの操作をなにやらつぶやきながらしている。
バード ああ来ている。来てる。
ここでふたりは画面に出ているメールを電話で声を合わせて読みました。おかしいねえ。このふたりは、ファックスをつけたときも、電話をかけて「今から送るからな」「ついてるぞ」とやりました。皆さんもしたんじゃあな〜い。
その後、バード氏はなんとメールで「添付書類」(手紙文以外にもっとたくさんの文書や画像や音も送れる仕組)を送ってきました。バード氏の進化はすごい。私はまだ「添付書類」を送ったことがありません。自信ありませんからねえ。
その後、生の電話をかけたときに、バード氏ゆわく「やっぱり普通の電話はいいねえ」「うん、俺もそう思う」 ふたりは進化しているのか退化しているのか。