悪魔の涙 5




「ヘッヘヘ・・・・・」

ジャギはを背後からやんわりと抱きすくめながら、早速その身体を弄り始めた。


「ケ・・・・・、ケンシロウ様・・・・・・」
「ん〜・・・・?」

戸惑っているに気のない返事をしながらも、ジャギの手が止まる事はなかった。
初めは服の上から乳房を優しく掴んで揉みしだいたり、太腿を撫で擦ったりしていたが、
すぐにそれだけでは物足りなくなり、ジャギはの衣服を寛げ始めた。


「・・・んっ・・・・・・」

上着を捲り上げ、ズボンの腰紐を解くと、冷たい肌がジャギの手に触れた。


「・・・・・冷てぇ肌だ。冷えきってるじゃねぇか。」
「ぁ・・・・・」
「女は身体冷やしちゃいけねぇって教わらなかったか?」

雪のように白く冷たい肌を弄りながら、ジャギは愉しげに囁いた。


「・・・・俺が温めてやるよ。」
「あっ・・・・・!」

ジャギはしとやかに閉じられたの脚の間に、己の手を滑り込ませた。


「あっん・・・・・!」

指先で探り当てた花芽を軽く擦ると、はビクンと震えた。
恥じらいと戸惑いがその表情にありありと浮き出ているのが、何とも初々しい。
何しろ、まだ開花しきってもいない、男を知ったばかりの身体なのだ。


「あ・・、ぁん・・・っ・・・・・!」
「クックック・・・・・・。オラ、もっと脚を広げろ。」
「で、でも・・・・、い、今は・・・・・」
「良いからさっさとしろ。」
「・・・・は・・・・ぃ・・・・・・」

新しい遊びに夢中になっている少年のように、ジャギはの反応を愉しんでいた。
の両脚が、恥じらうようにゆるゆると開かれると、ジャギは更に奥へと手を伸ばし、
の中に指を沈ませた。


「んんっ・・・・・・!」

熱く滑る内壁を抉るように掻き回せば、次第に奥からトロトロと蜜が溢れてくる。
今日一日お預けを喰らっていたせいでジャギの我慢はもう限界に近く、今すぐにでも
結合を果たしたかったのだが、何分は、昨夜処女を失ったばかりの、まだ青い小娘である。
もう少し感じさせて慣らしてやった方がにとっては良いだろうし、またジャギ自身、
その新鮮な反応を愉しみたくもあった。


「あぁっ・・・・・!あ・・・ん・・・・・・!」

ジャギは片手で中を掻き回しながら、もう片手で胸の先端を摘まんで扱いた。
身体中を隈なく弄られて、は切なげに身をくねらせ始めた。


「あぁんっ・・・・・!あっ・・・、あぁっ・・・・・!」
「クッククク・・・・・・」

まだ『女』になりたての初々しいの嬌態には、独特の艶めかしさがあった。
まだ青く未熟な、それでいて匂い立つような、アンバランスな色気が。


「あ・・・は・・・っ・・・・・、ぁ・・・ん・・・・・・!」

蜜の滑る音が、次第にはっきりと耳に届くようになってきた。
明らかに甘い疼きを感じている証だ。
だが、それとは裏腹に、は逃げ出す素振りを見せ始めた。


「はっ・・・、ぁぁっ・・・・・、い・・けません・・・・、ケンシロウ・・様・・・、
も・・・っ・・・・、これ・・以上・・・は・・・・っ・・・・・」
「何が駄目なんだ、ん?こんなに感じて濡れてるじゃねぇか。」

逃げ出そうとしたところで、の身体は既に官能という縄でがんじがらめに縛られている。
形ばかりの弱々しい抵抗など、ジャギに通じる筈はなかった。


「で、も・・・・、誰かに・・・・見られた、ら・・・・・・」
「誰も来ねぇし、見えもしねぇよ。」
「でも・・・・、私・・・・、見・・・張り、が・・っ・・・、んぁっ・・・・・・!」
「そんなモン気にすんな。」
「あぁんっ・・・・・!」

ジャギは全く取り合わず、更にを追い立てていった。


「あっ、駄目ぇ・・・・!ほ・・、本当に・・・・もぅ・・・っ・・・・!」

はもう、陥落寸前だった。
僅かに残った理性が咎めているだけに過ぎない状態だった。
その残った僅かばかりの理性をも悦楽の中に沈めてやろうと、
ジャギはの中に穿った指を、更に奥深くまで捻じ込んだ。


「あぁっ・・・・・・・!」
「心配すんな。この俺様がついている限り、村は安泰だ。」
「・・・で、でも・・・・・っ・・・・・・、わた、し・・・の、役目が・・・っ・・・・!」
「お前が今しなきゃならねぇのは、俺を満足させる事だ。
ほら、啼けよ。昨夜みたいにイイ声で啼いてみろ。」

深々と突き立てた指で奥深くを刺激し、同時に固くなった花芽を苛むと、
はビクビクとその身を震わせ始めた。


「あっ・・・・・、あぁ・・・ん・・・・・・!」
「ぶっ飛んじまえよ・・・・・・・!」

ジャギは熱い吐息を吹きかけるようにして、の耳元でそう囁いた。


「ふ・・っ・・・・、あぁぁっ・・・・・・!」

その刹那、の中が波打つようにして蠢いた。












「あ・・・・・・、はぁっ・・・・はぁ・・・・・」

息も絶え絶えにぐったりともたれ掛かっているを受け止めたまま、
ジャギはブランケットの内側でズボンを寛げた。
そして、待ちきれないとばかりに弾け出た己を、まだ息も整っていない
の秘裂に押し当てた。


「へへへ・・・・・・」
「ぁっ・・・・・、あぁっ・・・・・・・!」

の身体は、昨夜に比べると随分柔軟になっていた。
そこに自身の重みも加わって、先端だけを埋め込むとあとは勝手に呑み込んでいき、
の身体はあっという間にジャギを根元まで受け入れた。


「あふ・・・・っ・・・・・・!」
「ククク、大分すんなり入るようになったじゃねぇか。昨夜と比べてどうだ?」
「・・・・・・ぃ・・・・っ・・・・・です・・・・・・・」

口とは裏腹に、の顔は苦しげに顰められていた。
随分と下手なリップサービスである。
だが、興が冷めるような事はなかった。
こうも顔に出ていては、却って面白いというものだった。


「下手な嘘吐くんじゃねぇよ。この体位は、慣れてねぇ女にはちっとばかし苦しいからな。」
「ぁっ・・・・、くっ・・・・・」
「本当のところはどうなんだよ?え?」

ジャギが唆すようにそう尋ねると、は小さな声を絞り出すようにして答えた。


「・・・・・・少し・・・・、苦し・・・・・、です・・・・・」

その答えを聞いたジャギは、ヘルメットの奥で愉しげに笑った。


「だろうなぁ。何しろ根元まで全部入っちまってんだからなぁ。」
「っ・・・・・・!」
「だが、慣れてくりゃ良くなる。この辺なんか特にな。」

そう言って、ジャギはの身体の奥深くのある一点を、自身でグリグリと刺激し始めた。


「あっ、ああぁっ・・・・!!」
「クッククク・・・・・・」

人の目を気にする事も、己に課せられた役目も忘れて、は身を捩り喘いだ。


「あぅぅっ・・・・・!んぅっ・・・・・・・!」
「おっと、忘れてた。こっちも可愛がってやらねぇとな。」
「ひあぁっ・・・・・・・!」

ゆっくりと腰を突き上げながら胸の先端を捏ね回すと、はか細く甲高い悲鳴を上げた。
その反応に気を良くしたジャギは、を狂わさんばかりに甘く激しく追い立てた。


「あぁぁっ・・・・・・!ケンシロ・・・様ぁ・・・・っ・・・・・・・!」
「オラ、気持ち良いか・・・・・?えぇ・・・・?」
「ハァッ・・・・、ぁ・・・・・!も・・・・・、駄目・・・・・・、ケンシロウ様・・・・・、もぅ・・・っ・・・・・・・!」

薄らと涙を浮かべ、啜り泣きながら乱れるの色香に否応もなく当てられ、
ジャギもまた迸るような興奮を覚えていた。


「良いぜ・・・・・・、もっと啼けよ・・・・・・・!」
「ぁ・・・、あぁぁっっ!」

ジャギがの腰を掴んで強く突き上げると、の唇から一際大きな悲鳴が上がった。
それに自分で驚いたらしく、は慌てて自分の手で口を塞いだ。


「んっ・・・・、んんっ・・・・・・!んんぅっ・・・・・・!」
「気にすんな、好きなだけ啼けよ・・・・・・・」
「んぐっ・・・・・!」

ジャギはの手を除けると、代わりに自分の指をに咥えさせた。
は最初、驚いたように目を見開いたが、やがておずおずとジャギの指に吸い付き、
縋るように舌を絡めた。


「・・・・クッククク、可愛いぜ、・・・・・・」
「んっ!んふぅっ!んんっ・・・・・・!」

ジャギの動きに合わせて、の篭った喘ぎ声が弾む。
ジャギを包む内壁が、独自の意思を持ったようにヒクヒクと蠢き始める。
の身体の更に奥深くへ、そして、絶頂の果てへと誘うかのように。


「んんっ・・・・・・・!んぅぅ、うぅぅっ・・・・・・・!」
「くぅッ・・・・・・、いくぜ、・・・・・・・・・!」
「うぐっ・・・・、ん、んぅぅーーーッ・・・・・・!」

程なくして、ジャギは誘われるまま、熱く滑るの中で己の欲望を爆発させた。




「・・・・・ふぅっ・・・・・・・」

満足のいくまで放出してから、ジャギはひとまず満ち足りた気分でとの結合を解いた。
するとは、ぐったりと力尽きたように、ジャギの胸にもたれ掛かって来た。


「はぁっ、はぁ・・・・・・・、は・・・・・・・・」

ジャギの胸に無遠慮にもたれたまま、は瞼を閉じ、呼吸を繰り返すばかりだった。
その身も心も、ついさっきまでセックスの刺激にあれだけ張り詰めていたのだから、無理もない。
それでなくても元々を放す気がなかったジャギは、満足感に浸りながらを優しく抱き締めた。


「っへへ・・・・・、どうだ、気持ち良かったか?」
「・・・・はい・・・・・・・・」
「そうかそうか。じゃあ、もう少ししたらもう一発・・・」

ヘルメットの奥でニヤつきながらそう言い掛けて、ジャギはふとを見た。


「・・・・・・あったかい・・・・・・」

は瞳を閉じたまま、幸せそうに微笑んでいた。


「ケンシロウ様、とても温かい・・・・・・。こうしていると、とても気持ちが良いです・・・・・・」

その微笑みは子供のように純粋で、清らかで、ジャギは思わず毒気を抜かれた。
セックスの後で、こんなに幸せそうな顔をした女は、これまで居なかった。


「ああ・・・・・・、見張り・・・・しなきゃ・・・・・・」

の幸せそうな微笑みが、不意に悲しげに顰められた。
己に課せられた役目を思い出したようである。
しかしそれでも、は目を開けなかった。
開ける気はあるのだろうが、恐らく開かないのだろうと思われた。
昨夜初めてのセックスをして、そのままほぼ徹夜で抱かれ続けた後、
休む暇もなく一日中働き通し、今また激しく抱かれたのだ。
は極限まで疲れ果てているに違いなかった。


「・・・・・ああ、そうだったな・・・・・・・・」

ジャギは、またぞろの乳房を弄ろうとしていた手を、そっと元の位置に戻した。
そして、優しくを抱き締めた格好のまま、の呼吸に己のそれを合わせながらじっとしていた。
夜番など、ジャギの知った事ではなかった。
ジャギとてもう一度交わりたいという欲望を抑えているのに、そんなものの為に
幸せそうな顔で眠りに就こうとしているを叩き起こす気など更々なかった。


「・・・・・スゥ・・・・・・・・・」

程なくして、は眠りに落ちた。
気持ち良さそうな寝息を立てながら己の腕に抱かれて眠るを、
ジャギは何とも言えない気持ちで見つめた。
女と抱き合ったままセックスの余韻に浸ったり、そのまま一緒に眠った事ぐらい何度もあるが、
こんなに幸せそうな顔をされたのは、これが初めてだった。


「・・・・ったく、しゃーねーな・・・・・・・」

こんなに安心したような、幸せそうな顔で無防備に寝こけられては、
寝込みを襲う気にもなれなかった。


「ガキ臭ぇ小娘だぜ・・・・・・・・・」

ジャギは小さく溜息を吐くと、熟睡しているにブランケットを掛け直してやった。




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後書き

夜番を放ったらかしてナニしとるんだね、の巻でした(笑)。
前回から随分開いてしまいましてすみません(汗)。
今作もそんなに長くない、恐らく『Another Heaven』より短くなる気がしますが、
そうは言いましてもまだもう暫くは続きますので、のったりくったりと
お付き合い下されば幸いです。