認知症予防を提唱している、NPO法人西宮認知症予防会の公式サイトができました。NPO法人西宮認知症予防会は、高齢者の健やかな心身の維持、増進に資する。ひいては、高齢者がいきいきと暮らす地域社会の実現に寄与することを目的として活動を続けています。

公式サイト NPO法人 西宮認知症予防会

手の運動:運動

fc03.jpgこの調査では、できるだけ速く、数字に○をつけます

たくさん数字に○をつけていきます。
この検査は、手の器用さをはかっていきます。このような能力は認知症になりかけの段階ではあまり低下しないと言われています。この得点が他の検査の得点と特に比べて低い場合は、手の運動に関する脳の部位に問題があることがあります。


位置判断:注意

fc04.jpgこの調査では、上中下の位置が正しいと判断し○をつけ、数字をふっていく

この検査は、「上」「中」「下」の位置とその文字が一致しているかを判断しながら、番号を順番にふっていくという作業を並行して行う課題です。注意機能は、注意を集中する機能と、いくつかの事柄に注意を配りながら物事を処理していく注意分割機能を含んでいます。


単語記憶:記憶

fc05.jpgこの調査では、記憶していることを関連付けて思い出す力をはかっていきます

この調査では、記憶の機能のうちでも、エピソード記憶機能をはかるものです。
単語と思い出す手がかりにとなる言葉を結びつけて覚えていきます。例えば「果物」と「りんご」を結びつけて覚え、思い出すときには「くだもの」としてどういう言葉があったかを答えていきます。
記憶には幾つかの種類がありますが、エピソード記憶とは「今朝何を食べたかを思い出す」という様に体験を覚えていて、思い出すという記憶のことです。


時計描画:視空間認知

fc0a.jpgこの調査では、時計という空間的な広がりのあるものを図に書いていただきます。書くことで視空間の認知機能をはかっています

この調査では、時計の文字盤を書いていただき、時刻を書き入れる課題で、視空間機能をはかります。
この検査は、視空間機能とは、図形などの視覚的刺激を処理する能力を表しています。この時計描画課題は、視空間の機能ばかりではなく記憶機能なども関係しています。


名前想起:言語

hanasousyou2.jpgこの調査では、ものの名前をできるだけたくさんの想起すること、そして紙に書き出します

この調査では、言語機能には、「読む」「聞く」「話す」「書く」などの機能がありますが、「名前想起」課題は、話すときに適切な単語をどれくらい思い出せるかという言語の流暢性をはかっています。
このような能力は、動物の名前、魚の名前、県の名前、花の名前、月の和名など、声に出して言ってみたり、書きだしてみることです。
他の検査の得点と特に比べて低い場合は、自分で何かしようとするといった主体的な発想が乏しくなる傾向があります。できるだけ興味のあることに積極的に取り組むなど、意欲的な生活を心がけるとよいでしょう。


共通単語:思考

fc08.jpgこの調査では、2つの単語に共通する単語を考える事、そして、紙に書きます

この調査では、「ルビー」「ダイヤ」という言葉から「宝石」というように、共通する言葉を探す課題です。
この課題は、物事を理解したり、判断する機能を反映していますが、特に抽象的思考と言葉の知識が関係しています。


認知症の予防の考え方

認知症の中核を占めるアルツハイマー病は、30年という長い期間のアミロイド蛋白の沈着によって起こる病気です。最近の研究から、どのような生活習慣がアミロイド蛋白の沈着を少なくするかが分かってきました。
野菜や果物をたくさん食べる人、魚をよく食べる人、ワインを飲む人、ウォーキングなどの有酸素運動をよくしている人は、アルツハイマー型認知症の発症の危険度が低いことが分かっています。こうした生活習慣を続けることで、認知症に強い脳がつくられると考えられています。

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知的な脳の機能をたくさん使う人は、認知症の発症率が低いことが分かっています

認知症になる前に、衰える脳の機能は、
体験したことを覚え、思い出すエピソード記憶(2つ3つのことに同時に注意を配る)、注意を切り替える注意分割機能(新しいことをやる手順を考える計画力)です。
このような機能を積極的に使うことによって、神経の伝達機能が高まり、神経のネットワークが強化され、認知症に強い脳が作られるのです。NPO西宮認知症予防会では、このような点に注目して、皆さんとともに地域における認知症予防に取り組みます。
NPO西宮認知症予防会の企画は楽しく、好みの活動に参加していただくことを大切にします。そして、認知症機能検査を積極的に受けていただくことで認知症の予防、早期発見を行います。
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集団認知機能検査(ファイブ・コグ)

ファイブ・コグは、特に軽度認知障害の時期に低下する記憶、注意、思考、の認知機能の状態を評価するために、東京都老人総合研究所で開発された集団認知機能検査です。

軽度認知障害のひとつの概念であるAACD(Aging-associated-Cognitive Decline)をスクリーニングする道具としても活用でき、一度に最大100 名程度まで検査を行うことが可能です。検査はDVD の映像を見ながら行います。
西宮認知症予防会の個人会員 (年会費 お一人 3,000円)に方は、年4回のファイブコグテストが無料で受けられます。

*会員以外のファイブ・コグ受験費は1回500円。各会場にてお尋ねください。

Individual

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mi001.png奥野勝利さんのコンサートを応援しています。