3日目(3/16 Fri.)
今日も6:00起床。今日は終日自由行動である。今日は少し霧がかかっている。いかにもロンドンらしい天気だ。
9:00にホテルを出て地下鉄に乗り、まずは”ウエストミンスター寺院”へ。昨日行ったのは”ウエストミンスター大聖堂”。なんともややこしいのである。しかし、この寺院はイギリス王室の教会だけあってそのもの自体が芸術である。霧に浮かぶ白い建物がとてもきれいだった。
中は、「地球の歩き方」によると”墓展示場”と書かれているが、まさにそのとおりである。ヘンリーV世、エリザベスT世を始め、歴代イギリス国王の墓や科学者、文学者など著名人の墓がが並んでいる。バッキンガム宮殿にしてもそうであるが、イギリス王室というのは私たち一般庶民とかなり近い位置にいると思う。
ここでは日本語のガイドテープを借りてみた。めちゃめちゃご丁寧に説明してくれたのでかなり時間がかかったが、それだけ見る価値はあったと思う。
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ウエストミンスター寺院。霧雨の中で威風堂々と建つその姿はまさに芸術である。 |
寺院を出て、昨日散歩した”The Mall”を歩きバッキンガム宮殿へ向かう。すると前方に”おもちゃのチャチャチャ”ばりの兵隊の列が・・・衛兵の交替式である。「しまった〜!遅れをとってしまった!」と猛ダッシュ。しかし完全に”追っかけ”状態だった。前は黒山の人だかりでなかなか前には進めず、結局行進は後姿しか見えなかった。
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衛兵の行進(後ろ姿)。熊毛の帽子はかぶっていたが、まだ冬服らしく、グレーの制服だった。夏になると赤のきれいな制服になるのだそうだ。 |
宮殿内では48時間警備にあたっていた衛兵との交替式が行われていた。行進してきた兵隊は熊毛の帽子で、今日まで警備をしていた兵隊はヘルメットであった。どういう違いがあるのかと思いきや、単に雨に濡れると熊毛のお手入れがたいへんだかららしい。マーチングバンドが演奏をしていた。イギリス国歌かと思いきや、楽しそうに周りの人が口ずさんでいたので歌謡曲かなんかっだったのだろう。と言っても、私はイギリス国歌を知らないのでそういうことにしておこう。それにしても、女王陛下は1日おきにこれを聞いているのだろうか?
それにしても宮殿の周りも身動きが取れないほどの人だった。こういう時、日本では背の高い部類に入る私はお得なのだが、”世界の壁”は高かった・・・外国人はデカイのである。カメラを持った手を精一杯伸ばしてなんとか写真を撮って最後まで見ずに退散した。その足でグリニッジへ。
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バンドの演奏。宮殿の前には黒山の人だかりで身動きすらできなかった。 |
グリニッジは霧だった。ロンドンといえば”霧”というが、本当である。その霧のある風景が街並みを演出しているのもこの街の魅力なのかもしれない。ロンドン中心部もいい街並みであるが、グリニッジも格別だった。まさに”絵になる風景”である。グリニッジの郵便局で両替をしてもらおうと思い、ふと考えると明日はドイツである。しかも土日である。金融機関は当然閉まっているだろうと思い、円からポンドとドイツマルクに両替をしてほしいと言ったのだが、円からマルクは無理らしく、一旦ポンドに換えてからその一部をドイツマルクに換えることになった。当然レートは悪いのであるが、やってみるもんである。納得するまで英語でコミュニケーションをとり、ちゃんと通じたことに満足だった。「英語が苦手な割にはやるじゃん!」と自分を誉めてあげたい気持ちだった。レートの悪さは英語の勉強代である。
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霧雨のグリニッジの街並み。やけにジョギングしている人に出会った。 街は本で見たことのあるイギリスの街並みそのものであった。本当に落ち着いた雰囲気の絵になる風景である。茶色の壁と白い窓枠がとてもきれいだった。 |
そこから歩いて”旧王立天文台”へ行った。天文台は丘の上にあり、下は公園になっている。何もないのだが、これもまた絵になる風景なのだ。霧に包まれた公園、その上には天文台。幻想的だ。そこには犬を連れて散歩する人、ジョギングをする人、ベンチで友人と語っている人・・・時の流れを忘れそうである。ロンドンに来て一番印象強く感じたことは、”時間の使い方が上手”なことだ。公園が多いのもそのためだろうか。自分の時間を大切にしているのがよくわかる。旅で知り合った人は「ヨーロッパは”精神大国”だからね」と言っていた。まさにそのとおりだと思った。こんなところに住んでみたいものだとまたしても思うのであった。
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グリニッジ公園。何もかもが絵になるロンドンで、また訪れたいと心から思った場所。霧の向こうに旧王立天文台のシルエットが映る。最高にきれいだ。 |
せっかくなので、世界標準時で腕時計を合わせた。子午線は金属のプレートが埋め込まれていて、その間が電光掲示で「Welcome 〜」などと書かれている。子午線と自分の足で記念写真を撮った。この時私は、右半身は西半球で左半身は東半球にいたのである。安易な考えだが、満足だった。
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世界標準時。2001年3月16日13時32分33秒98にグリニッジ天文台にいた。カンペキなアリバイだ・・・ |
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この旅で数少ない、自分の写りこんだ1枚。左半身は東半球、右半身は西半球。世界の中心にいた瞬間である。 |
旧王立天文台の中はさほど広くはないが、天文台と時間にまつわることがたくさん展示してあった。”ハレー彗星”のハレーがこの天文台の二代目館長であったことも初めて知った。ハレーが使っていた天体望遠鏡も残っていて、1700年代前半に大きな望遠鏡を作ることのできた技術とそれを使って大きな発見をしたハレーの偉大さを肌で感じることができた。
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グリニッジ旧王立天文台。イギリスらしい伝統ある建物である。 |
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子午線0度地点。ここから135度地球儀を回転させると明石にたどり着く。 とんでもなく遠くに来たもんだと改めて感じるのであった。 |
グリニッジを出て、今度は昨日から行こうと思っていた”ロンドン塔”へ。
ここは昨日半日観光で訪れたのだが、ぜひとも中に入ってみたいと思い再び来たのである。昨日も書いたが、”塔”というよりむしろ”城塞”である。1066年にウイリアムズ征服王がロンドンを守るために築いた砦が始まりで、その後、王室の居城となったり、牢獄として使われた歴史がある。イギリス王室にまつわる数々の怪事件も伝説として残っている場所である。
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城壁の外から見たロンドン塔。長い年月を経て、このような要塞に変わっていったという。何百年もかかってこのような形になったのだが、城壁も統一感があり、歴代の王が昔のデザインを継承していったことがうかがえる。 |
内部は、城壁の上を歩けるようになっており、城壁沿いに砦の中を見学できるようになっている。中心部には最も古いウイリアム征服王の建てた”ホワイトタワー”があり、ナイトの展示などはかなり興味をそそられた。
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城壁内部。城壁の所々に砦があり、中には当時の服を来て写真撮影ができる場所などもある。しかし、石で作られた城の内部というものは、日本の木造と違い、冷たい感じがしてどことなく不気味な感じを受けるのである。 |
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ロンドン塔の中心、ホワイトタワー。 ウイリアムズ征服王の建てた一番古い建物である。ここは、イギリス王室の数々の暗殺が行われた血塗られた歴史を持つ場所である。 |
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ホワイトタワー内部は博物館のようになっており、武具などがたくさん展示してある。徳川秀忠の鎧も置いてあり、国際色豊かである。中にはジャンヌダルクを思わせるような騎士の展示もあった。 |
帰りがけに”ビーフィーター”の写真を撮らせてもらった。直訳したら”肉食う人”なのだが、この人は”肉が大好物で肉ばっかり食べてる人”ではないのである。正式には”ヨーマン・ウォーダー”と呼ばれ、合計40人ほどの国王衛士なのである。衛士には軍隊で22年以上の経験を持ち、准尉階級まで昇った優秀な人材だけが選ばれるらしい。まあ、要するにえらい人なのである。
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ロンドン塔の番人、ビーフィーター。ロンドンというと、熊毛の帽子をかぶった兵隊さんがあまりにも有名であるが、こっちの方がえらい人らしい。 しかし、衛士さんなのにそれを感じさせないにこやかな笑顔。われわれを油断させているのだろうか? |
今日でロンドンは最後なので、ロンドン塔を出てからダブルデッカーバスに乗りピカデリーサーカスへ向かった。当然2階に乗った。
バスでも地下鉄でもそうであるが、基本的に日本のように「次は〜○○〜」とアナウンスは入らない。地下鉄なら路線図を見れば次はどこに止まるのかすぐにわかるのであるが、バスは少々難しい。バスの路線図も見るのにたいへん苦労した。しかも、今自分がどこを走っているかわからなければ、かなりお手上げ状態なのである。しかし、ピカデリーサーカスは夕方から夜にかけて賑わう繁華街なのである。すぐにわかった。
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ロンドン名物、『ダブルデッカーバス』。 中には車掌さんがいて切符を売ってくれるそうなのだが、『One Day Travel Card』を持っているので無敵である。 このバスにはドアがなかった。信号待ちのために停車しているところで降りたりもできるのである。私もロンドンっ子らしく、ピカデリーサーカス前の信号待ちでひょいっとバスを降りた。 |
ピカデリーサーカスは、昼はたいしたことないのだが、夜になると大賑わいである。ロンドンの中でネオンサインをつけていいのはここだけらしい。よく見たことのあるようなネオンも多かった。大阪人的感覚で見ると、さしずめ”ロンドン版「道頓堀」”といったところだろうか?グリコのランナーのネオンがついていたらカンペキであるが・・・
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ピカデリーサーカス。夜になると人でごった返していた。この近くのおみやげやさんで人込みをかき分けながら買い物をし、ご飯を食べるところを探すべく、ホテルのある駅まで帰った。 |
ここ周辺で買い物を済ませ、ホテルのあるハマースミスの駅まで帰り、レストランを探した。ロンドン最後ということもあり、落ち着いて食事をできる店を探したのだが、意外に少なく、結局駅の近くのイタリアンレストランに入った。日本では気軽に「イタ飯行こうぜ〜」というが、そんな気軽な気持ちで行ってはいけないのだ。1人でもOKかととりあえず聞いて入ったら、何か今まで聞いたことのないような言葉が飛んでくるのだ。そう!イタリア語なのだ!当然メニューもイタリア語。英語の表記もないことはないのだが、メインはイタリア語なのだ。よくわからなかったので、メニューを見ながら「これはどんなものが入っていて・・・」ということを英語で一通り説明してもらい、コースのディナーを食べた。パスタもうまかったのだが、ワインとデザートのティラミスがものすごくうまかった。ご飯を食べるのも一苦労であったが、店員がとても親切に対応してくれたことがとても嬉しかった。ロンドンはぜひもう一度ゆっくり来てみたいと感じた。
明日はドイツへ出発する日である。ドイツはどんな国だろうか?楽しみだ。