2日目(3/15 Thu.)
 今日の起床は6:00だった。3時間半しか寝ていないのに妙にすがすがしかった。昨日は1日移動でつぶれてしまったので、実質上今日から海外旅行スタートである。今日の予定は,9:00から昼までロンドン市内観光、昼から自由行動だ。昼からは大英博物館に行ってみるつもりだ。

 7:30、ルームサービスで部屋に朝食が届く。イギリスの朝食は簡単なものなのだろうか?パンが3つとオレンジジュース、ヨーグルト、あとは追加で頼んだコーヒーだった。ストロベリージャムとオレンジマーマレードはかなりおいしかった。

朝食 ホテルでの朝食。せっかくのロンドンなのだから紅茶にしたらよかったと少し後悔した。しかし、パンは絶品だった。


 9:00、ロンドン市内観光に出発。ホテルはロンドンの西側の”ハマースミス”という、ロンドンでは珍しい駅とバスターミナルとショッピングモールが一体となった繁華街近くにあり、ロンドン中心部までは、バスで30分ぐらいかかる。

 まず、ケンジントンガーデン、ハイドパークを眺めながらケンジントンロードを通りロンドン中心部へ。ロンドン橋を渡ったが、最近、近代的な橋に架け換わったらしく、”落ちそうにない”橋であった。テムズ川南側の”ハイストリート”を通り、タワーブリッジへ。写真では何度も見たことがあるが、間近で見るとやはり時代の重みを感じる橋である。残念ながら橋桁が上がるところは滞在期間中には見られないとのことであった。
タワーブリッジ タワーブリッジ。よく♪ロンドン橋落ちた〜・・・と歌われているロンドン橋がこれだと思っている人が多いみたいだが、ロンドン橋ではないらしい。私も最近知ったところである。
今度来た時は上りたい。


 タワーブリッジを北へ渡ると、そこには”ロンドン塔”がある。これは、”塔”と名前がついているが、”○○タワー”や”テレビ塔”などを想像してはいけない。塔というより”城塞”と言った方が正しいだろう。というのも、1066年に即位したウイリアム征服王がテムズ川を通って攻め寄せる敵からロンドンを守るために要塞を築いたことに始まるらしい。その後は王室の居城として使われたり、牢獄として使われたり、わけのわからん歴史を持つのだそうだ。市内観光ツアーなので中には入らなかったが、興味深いので今後の自由行動でまた訪れることにした。というわけで、詳しい話はまた明日。ちなみに、ここからのタワーブリッジの眺めは最高だった。
ロンドンタワー ロンドン塔。『タワー』と名付けられているにもかかわらず、まさに要塞。ここでは、過去に幾多の暗殺が行われたらしい。イギリスの歴史には欠かせない存在である。


 次はウエストミンスター橋へ。ここからの国会議事堂、ビッグベンの眺めもよかった。議会政治発祥の地だけあって威厳があった。”ビッグベン”も圧倒されんばかりの大きさだ。ちょうど11時になるときだったので、鐘の音を聞いた。11時は「ゴ〜ン・・・」という音が11回聞けるので、余韻に浸るにはいい時間である。鐘の音は「キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン・・・」という、どこかで聞いたフレーズだと思ったら、小学校の予鈴と同じではないか!思わず席につかねばならなくなりそうである。
ビッグベン ウエストミンスター橋から国会議事堂を望む。ビッグベンの低い音色は歴史の重みを感じた。


 さらにバスを走らせ、バッキンガム宮殿へ。宮殿の上の塔に女王旗が上がっていると在宅らしいのだが、今日は見事に上がっていた。兵隊の行進は1日おきにあるらしく、残念ながら今日はお休みの日だった。明日時間があったら行くことにしよう。ちょうど後ろを馬車が通り、思わず写真をとってみた。写真はちょっと見にくいが、こんな風景が似合っているのもロンドンの魅力だろう。こんなところに住んでみたいものである。
バッキンガム宮殿 馬車
バッキンガム宮殿。エリザベス女王の家である。どこか女性らしさが漂う美しい宮殿だった。馬車が普通に走っているところに、ロンドンの魅力を感じる。


 ここで半日の市内観光は終了。ロンドン三越の前でバスを降りた。英語ばかりの中に”越”の看板がかかっているのはなんとも不思議な印象である。しかし、頑張って英語で買い物をしなくてもすむ数少ない場所であるので、貴重な存在だろう。

 1人になって、とりあえず最寄のピカデリーサーカス駅へ行き、”One Day Travel Card”を購入し、地下鉄で大英博物館へ向かった。ロンドンの地下鉄は”チューブ”と呼ばれており、駅のホームは丸くくりぬかれた形をしている。その形状に合わせるように、地下鉄もカマボコ型になっているのだ。乗ってみると、やはりドア付近の天井は頭をぶつけそうな低さで、もっとおもしろかったのは、”つり革”が”つり玉”だったことである。日本でおなじみのつり革の取っ手部分が”玉”になっていて、それを握るのである。どっちが機能的かというと、日本式の方が使いやすいと思うが・・・
チューブ チューブ。背の高い人がドア付近に立つときは、ちょっと前かがみにならなければ頭をぶつけてしまう。私も”つり玉”につかまって、前かがみで乗ることになった。


 大英博物館はとにかく広かった。少し歩いて、「これはマズイ、迷子になりそうだ」と思い、案内所に行き日本語版ガイドブックを買おうと思ったのだが、売り切れだった。やはり日本人はみんな買っていくのだろう。仕方がないので、手持ちのガイドブック&英語版パンフレットでなんとかすることにした。
大英博物館正門 大英博物館入り口。入り口だけでも、普通のカメラでは撮るのが限界なのである。中もとにかくバカでかい。手持ちのガイドブックに館内の案内図がなかったら、ちょっとたいへんだっただろう。
ここは、すばらしいことに入場料が無料なのである。一日中いてもタダというのは、お金がなくなったときに観光するにはもってこいの場所!?


 館内に入ると、いきなりロゼッタストーンがあった。これを見に行くのが最大の目的の1つだったのだが、あっさり達成!これは、ナポレオンのエジプト遠征の時にフランス軍が見つけたものであるが、なぜかイギリスにあるのである。大きさもあまり大きくないものを想像していたのだが、意外と大きかった。やはり人気があるらしく、かなりの人が周りを囲んでいた。
ロゼッタストーン ロゼッタストーン。何が書いてあるのかは、まったくもってわからんのだが、歴史の教科書にも出てくるし、当然ながら歴史のテストにも出てくるシロモノを間近で見ることのできた喜びに浸ったのであった。


 古代ギリシャ、ローマ、エジプトの部屋は特に圧巻であった。古代ギリシャは、アテネのパルテノン神殿の彫刻群が再現されており、紀元前の彫刻が残っていることに驚くばかりでなく、その繊細さにも感動した。 中でも、古代エジプトはみどころがいっぱいである。エジプト王の巨大な彫像が惜しげもなく廊下に並んでいるのだ。世界史の教科書に出てくる人だらけである。ミイラの部屋はやはり人でいっぱいでゆっくり見ることができなかったが、紀元前につくられたものが、今もまだ完全な形で残っていることはすごいことだと思う。しかも、3千年も前に金色や煌びやかな色が使えたことに驚いた。
パルテノン パルテノン神殿の一部。ギリシアにも行ってみたくなってしまった。
館内には、古代エジプトやギリシアの遺跡の一部などがたくさん展示しているのだが、全部奪い取ってきたものなんだろうか?などと、ちょっと複雑気分の空間であった。


 その昔、”太陽の沈まない国”と呼ばれた国だけあって、展示物は全世界を網羅しており、イギリスのスケールのデカさに圧倒された。

 3〜4時間程いただろうか。大英博物館を出て、地下鉄で”トラファルガー広場”へ向かった。この頃から雨がぱらついてきたのだが、ロンドンっ子は雨に濡れても気にしないらしく、私もロンドンっ子になってみた。ロンドンの雨は霧雨が多いみたいで、やさしく降るのである。あまりびしょびしょになりそうもなかったので、濡れて歩くのもロンドンを味わえていいのかもしれない。

 トラファルガー広場は、あのナポレオンを”トラファルガーの海戦”で破ったネルソン提督をたたえて作られた広場で、塔の上にはネルソン提督の銅像があり、下の4枚のレリーフはネルソンの活躍した4つの海戦が描かれているらしい。このレリーフは敗れたフランス軍の大砲を溶かして作ってあるそうだ。フランス人が聞いたら怒りそうな話しである。その台座には4頭のライオンがいて、それがまたデカかった。ライオンはイギリス王室の象徴でもあるので、それは仕方がないことだが・・・
トラファルガー広場 トラファルガー広場。塔の上のネルソン提督は、今でも敵国フランスのナポレオン軍をじっと見据えているのである。


ライオン トラファルガー広場のライオンたち。四方に目を光らすライオンは、ネルソン提督を守っているかのようにも見える。


 それにしても、イギリス人はよっぽど銅像が好きらしく、街のいたるところに銅像が立っている。あげくの果てには、1666年に起きたロンドンの大火を記念して、”大火記念塔”なるもの(これもバカでかい)があるのである。

 トラファルガー広場からバッキンガム宮殿までの”The Mall”を歩いてみた。公園を横目に散歩するのもロンドンという感じでいいものである。バッキンガム宮殿は午前に見たので、そのままウエストミンスター大聖堂へ。ここはキリスト教会の本山なのですごく場違いなところへ来てしまったという空気に包まれたため、中を少し見てそそくさと退散した。

ウエストミンスター大聖堂 ウエストミンスター大聖堂。ひょこひょこと何の気なしに入ろうと思うと、入り口で男性に睨みつけられたような気がした。「また日本人がきやがった」って感じの目つきだったので、ちょっとビビリ気味でそそくさと帰ったのだった。


 その近くのマクドナルドで少し早い夕食をとることにした。”ダブルマック with チーズ”のセットを頼んだら、味は日本のものとあまり変わらなかった。セットの値段は日本円に換算するとちょっと高めだった。

 帰りは近くのビクトリア駅からホテルのあるハマースミスまで地下鉄に乗り、歩いてホテルまで帰ろうと思ったのだが、全然違う方向に歩いており、迷子になりかけた。やっぱりこういうときに1人は心もとないものである。もう1度駅まで戻り、昨日来た道をもう1度考えて、やっとの思いでホテルまでたどり着いた。それから飲み物を買いに近くのスーパーへ出かけた。ロンドンの水は硬水で、日本の軟水と水質が違うのでミネラルウォーターは必需品である。試しにコップ1杯の水道水を飲んでみたが何も起こらなかったが・・・
 ホテルへ帰り、はがきと切手を購入し、日本への手紙を書いて寝た。


TOP