盛野直樹ヴァイオリン教室     

      

ヴァイオリンを準備しよう!

新しくヴァイオリンを購入する。
初めてヴァイオリンを弾いてみようと思う人にとって最大の問題は「どこで、いくらぐらいのヴァイオリを買 えばいいの?」ということでしょう。今ではインターネットでなんでも買えるようになりましたが、ヴァイオリンは工業製品ではないので同じ値段のものの中でも、出来不出来があるようです。
全く未経験の人が自分で楽器を選ぶのはとてもむずかしいと思います。できればまずヴァイオリンの先生をみつけ、その先生と相談の上でしかるべき楽器屋さんを紹介してもらい、その楽器屋さんから購入するのがいいと思います。
それではいくらぐらいのヴァイオリンを買えばいいのでしょう。
まず自分が出せるおおよその予算を先生や楽器屋さんに告げて自分にあった楽器を選ぶのがいいでしょう。一番大事な条件は「正しい演奏をするための条件を満たしているヴァイオリンと弓」を持つことで、決して高価なものでなければいけないというものではありません。

目安  子供用分数ヴァイオリン     7万円〜
    大人用フルサイズヴァイオリン 10万円〜
   

今持っている楽器をメンテナンスする 。

すでにヴァイオリンを持っている場合でも最低限「弦」と「弓の毛」はチェックしておいた方がいいでしょう。

○弦について
ヴァイオリンの弦は羊の腸というイメージが強いのですが、最近では化学繊維を使ったいい音で弾きやすい良質の弦が比較的安価で手に入るようになりました。そして年々新しい弦が発売されています。一流演奏家も
この新しいタイプの弦を使っているのも納得できます。
弦のことで大事なことは半年に一度は新しい弦と交換することです。弦はとても精密にできているので、少しの狂いが音程、音色、響き、弾き心地を損なうからです。
ガット弦の中では「PASSIONE
」という弦が PIRASTRO 社から発売されています。少し値段がはりますがいろいろな太さのものがあるので楽器に会ったものを使うのもいいかもしれません。
○弓について
弓はとてもデリケートな道具です。古くて傷んだ毛は楽器屋さんに持って行って新しい毛と交換してもらいましょう。いい毛替えをしておけば5年くらいは充分使えます。
ただしボーイングが未熟で弓毛をたくさん切るような人はその限りではありません。ボーイングもあわせて直しましょう。
弓は消耗品ではありません。いためないように大事に使いましょう。

松やには毛の裏側にも塗りましょう。裏塗りに適したのと表塗りに適したのと2種類の松やにを持つのが望ましいようです。