”うらさんの音楽室 ”
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20116/12 指揮者?
楽団?
郷土音楽?
CD棚を整理していたら、Rudolf Kempe指揮、BerlinPhilのBeethoven SymphonyNo.3のCDが出てきた。買った記憶がない。ともあれ、何気なく聞いてみた。驚いた! 実に悠々とした演奏で、自然に流れていく。私の心にじんわりと流れていく心地がした。今まで聞いていたものを聞き直してみた。い手持ちのいくつかの指揮者のものを聞いてみた。 やっぱり、違う! 何が違うのかと言えば、今までのものは、何かせっつかれるような気がする。これは驚きです。
そこで、評価の高いロシアの指揮者、Muravinsky、LeningradPhilによるTchaikovskyのSym.No.4,5,6を手に入れて聞きはじめた。ロシアの指揮者と楽団が、ロシアの作曲家の曲を演奏するものです。これまたびっくりしました。これまで、TchaikovskyのSymphonyは陰気くさく、だらだらと続くので、最後まで聞いたことがありませんでした。しかし、何ということでしょう。すっかりTchaikovskyのとりこになってしまい。、何度も何度も繰り返して聞いています。音楽というものは、作曲家、指揮者、演奏者によって、がらりと変わるものだと痛感した。結局、KempeのBeethoven Symphony9曲をそろえてしまった。いずれも、ゆったりと聞くことができる。私にあっているのでしょう。
このことから、続いて チェコの指揮者Ancerl、CzechPhilによるチェコの作曲家、”スメタナわが祖国”と”Dvorak新世界”を手に入れて聞くはめになった。いずれも、違和感なく、スーと心に入ってくる音楽を作り出しています。
よく、音楽の民族性とよく言われるけれど、それほど気にしていなかった。楽譜が同じなのだから、どの国の指揮者、楽団であっても、それなりに素晴らしいものは素晴らしいのだろうと思っていた。しかし、やっぱり民族性というものが切り離せないものだと痛感するに至っている。ひるがえってみると、日本のうたは、日本人が一番よくわかるのだろう・・・。 
2014
2/6
好き?嫌い? CDをリッピング・再生するようになってから、幾つかの演奏家や作曲家に対する好み・評価が随分と変化してしまった。これまで、「雑な演奏、曲で、私の好みではないナー」と思ってきた演奏(CD)が、細やかな演奏、息遣いで流れていくのを聞くと、つい引き込まれてしまう。今までの私の評価はなんだったのだろう。オーディオシステムによって、左右されるとは露ほどにも思っていなかった。ともあれ、手持ちのCDの聞き直しです。
2011
12/31
雑感 至極当たりのことにハッと気がつきました。
《モーツアルト、ベートーベン、ブラームスなどの先人達の時代には録音技術は有りません。彼らは、楽譜を見ながら音楽を聞き、楽譜に書き留めたのです》
彼らは、幼少の時に”ピアノの天才”として世に出たそうですから、楽譜を見れば、音が湧き上がり、自然に手が鍵盤の上を動くという”超人的な能力”を持っていたのでしょう。まさに、稀有の超人能力を有する”天才”だったのですね。何年もピアノを練習したり、作曲の勉強をする”秀才”とは、まるで違う世界なのでしょう。同じように、楽譜を見て、直ちに演奏が出来る演奏家もこれまた”天才”なのですね。
同じ曲であっても、演奏家が違えばまるっきり違う曲になるのは当然のことだったのです。このことに、初めて気がつきました。