No.11 ワゴンR・ドライブシャフトのブーツ交換(2)
さあ、いよいよ作業開始です。取説の説明だけを読んで、素人が交換するのは難しそうです。
私も、自分なりに考えて試行錯誤しながら作業を進めました。


(9) ジャッキアップしてホイールを外します

 ジャッキアップしてウマをかけホイールを外します。やり方は「No.5 ブレーキパッドの交換」 を参照してください。
 なんとなく全体的にグリスで汚れている感じですね。いや〜な予感が…(^ ^;
(10) やっぱり! 割れてました(T_T)

 ブーツが完全に割れてしまって、周りにグリスが飛び散っています。やばかったな〜。 知らずにそのまま走っていたら、多分シャフト交換になっていたでしょう。
 やはり時々車の下から覗いたり、タイヤハウスの中などを覗いてみて、グリスなど漏れていないか チェックしたほうがいいようです。
(11) まずブーツバンドを切ります

 古いブーツを取り外すため、ブーツバンドを切断します。工具はニッパーが最適と思いますが、 安物だと刃が欠けてしまうかもしれません。ニッパーで写真のように上から縦に切ると、 やりやすいと思います。案外簡単に切断できました。
 大径のバンドも同様に切断します
(12) ブーツを切断します

 ブーツは切断しないと取り外せないため、カッターで縦に切断します。硬いので、もっと大きい カッターのほうがいいと思います。ブーツ以外は金属しかないため、気にせず切断できます。
 切断したブーツやバンドの取り外しには、ラジオペンチがあると便利です。手でもOKですが、 かなり汚れます。
(13) 完全に割れてました

 取り外した古いブーツですが、見事に割れてしまっています。こうなる前に交換しましょう。 見たところ、グリスはまだかなり残っているようなので、最近切れたものと思われます。
(14) ドライブシャフトとベアリングです

 ブーツを取り外した直後のドライブシャフトとベアリングです。これらに付着しているグリス、ゴミなどを ウエスできれいにふき取ります。異音などなければ、ふき取るだけで充分なようです。
(15) きれいになりました

 グリスをふき取ると、こんなにきれいになります。ただ、グリスはかなり多いので、ふき取る時に 大量にウエスを使用します。ボロ布などを事前に用意しておきましょう。
(16) ブーツをシャフトに通します

 取説では「ブーツの凹部分に溶着剤を注入し、シャフトに通す」ように書いてありますが、 溶着剤をこぼさずに通すのは至難の技と思われます。狭くてブーツをシャフトに通すだけでも大変なのに、 溶着剤を塗ってこぼさずに通すのは無理でしょう。
 そこで、私はシャフトにブーツを通してから、溶着剤を塗ることにしました。写真のように凹側を 上にして重ねると、とても塗りやすくなります。
(17) 溶着剤を塗ります

 溶着剤は、『塗る』というよりは『注入する』というほうが適切かもしれません。溶着剤のノズルを 凹の奥まで差し込んで、あふれるくらいに注入します。使用量は半分程度でしょうか。かなり余ります。
 この時、ブーツを傾けると溶着剤がこぼれますので、なるべく水平にして作業します。(水平にしたまま シャフトに通すのは無理やろな(苦笑))
(18) 凸と凹をはめ込みます

 溶着剤を注入したら、凸と凹をはめ込みます。この溶着剤はすぐに硬化するということはありませんので、 急がなくてもいいようです。私は急いでしまって、接合が若干悪かったようです。はめ込んだら両側から 押して、余分な溶着剤を押し出します。くれぐれも慌てずに作業してください。
(19) いよいよカイロの出番です(笑)

 ここで『カイロ』の出番となります。溶着剤で接合部を完全に溶着するために、カイロで加熱します。 最高温度は100度近くまで上がるそうなので、やけどに気をつけてください。
 封を切ってカイロを取り出し、接合部がカイロの中央になるように両面テープで貼り付けます。


 さあ最後です。頑張りましょう→(次へ)
もし分かりにくい点や間違い、また感想などありましたら、メールにて御連絡願います。









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