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No.10 ワゴンR・お手軽ブーストアップ
この作業は、必ず自己責任で行ってください。最悪エンジンブローの恐れがあります。
必ずブースト計をつけた上で作業を行い、こまめにブースト圧のチェックをして下さい。


必要工具

+ドライバー
モンキーレンチ
テコになるような物

(1) グリルを外しましょう

 まず、ボンネットを開けてから、グリルを取り外します。グリルは左右両側の+ねじと、 中央の差込みにより固定されています。+ねじを2本外し、グリルを前に引っ張ると差込みが抜けて フリーになります。
    中央の差込み→(こちら
(2) グリルが外れました

 グリルがないと、すごくワイルドな顔つきになりますね(笑)。  今回は、アクチュエーターという部品をいじってブーストを調整します。アクチュエーターは、ちょうど 丸で囲ったところにあります。
(3) アクチュエーターはこの部品です

 アクチュエーターの詳しい構造は専門家でないので判りませんが、画像の左側のホースからブースト圧がかかると、 シリンダーの中のピストンが押されて右のロッドが押され、それによってリリーフバルブ(?)が開いて圧を逃がし、 ブースト圧を一定にするものと思われます。
 ということは、アクチュエーターのシリンダーの容量を変化させるとブースト圧を変えられるということになりますね。
(4) ブーストアップしてみましょう

 つまり、シリンダーの容量が小さければ低いブースト圧ですぐにリリーフバルブが開き、容量が大きければ高いブースト圧になって からリリーフバルブが開くということになります。
 ブースト圧を上げるには、シリンダーの容量を大きくします。大きくするには、アクチュエーター本体をステーごと左の方へ 動かしてやればいいということになります。左の画像では矢印の方へ動かします。
(5) 上げすぎた時は

 ブーストを上げすぎた時や下げたい時は、シリンダーの容量を小さくしてやります。小さくするには、アクチュエーター 本体をステーごと右の方へ動かしてやればいいということになります。左の画像では矢印の方へ動かします。
 アクチュエーターを動かす時には、慎重に少しずつ行い、その度にブースト計で確認するようにしてください。ブーストを上げ 過ぎると、最悪エンジンブローします。(ブーストリミッターがあるので大丈夫とは思いますが…)
(6) ブースト圧について

 それでは、ブースト圧はどれくらいにすればいいのでしょうか。リミッター前後まで上げることはできると思いますが、 いくら上げても燃調がそのままでは意味がないと思われます。純正のブースト圧の基準は0.7〜0.9程度らしいので、 0.9くらい、最高でも1.0位にとどめておいた方がいいのではないかと思います。
(7) 0.9kg/cuで安定しました(^o^)

 今回の作業で上がりすぎていたブースト圧が0.9kg/cu程度で安定し、安心してアクセルが全開にできるように なりました。まあ、めったに全開フルブーストまで踏み込むことはありませんけどね。
最後に

 このアクチュエーターを操作してブースト圧を調整するという方法は、ねじでロッドの長さを調整する強化アクチュエーター があるように、結構メジャーなのかなとも思いますが、素人にはなかなか手が出せそうに思えませんでした。 私は、『積木倶楽部』というショップで、いきなり『ブーストアップしたる』と言って、でかいハンマーでどつかれました。 『へ〜、こんなやり方もあるんやな』と感心しましたが、今思うとかなり危ないやり方だったのかなと思います。 その時、ブースト圧を1.1に固定して以来ずっとそのままで、それで10万キロくらいは走っているので、ちょっといじる位なら 問題は少ないと思います。ただ、アクチュエータを動かす時に、ピストンに対してまっすぐ動けばいいのですが、 かなり曲がってしまうとピストンから圧がもれ、アクチュエーターの機能が効かなくなってしまう恐れもあります。 今回は大きなモンキーレンチで行いましたが、テコなどうまく使うほうがいいかもしれません。くれぐれも慎重に作業 するようにしてください。
 皆さんのちょっとしたパワーアップに役立てれば幸いです(^o^)
もし分かりにくい点や間違い、また感想などありましたら、メールにて御連絡願います。









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