必要工具 +ドライバー モンキーレンチ テコになるような物 |
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(1) グリルを外しましょう まず、ボンネットを開けてから、グリルを取り外します。グリルは左右両側の+ねじと、 中央の差込みにより固定されています。+ねじを2本外し、グリルを前に引っ張ると差込みが抜けて フリーになります。 中央の差込み→(こちら) |
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(2) グリルが外れました グリルがないと、すごくワイルドな顔つきになりますね(笑)。 今回は、アクチュエーターという部品をいじってブーストを調整します。アクチュエーターは、ちょうど 丸で囲ったところにあります。 |
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(3) アクチュエーターはこの部品です アクチュエーターの詳しい構造は専門家でないので判りませんが、画像の左側のホースからブースト圧がかかると、 シリンダーの中のピストンが押されて右のロッドが押され、それによってリリーフバルブ(?)が開いて圧を逃がし、 ブースト圧を一定にするものと思われます。 ということは、アクチュエーターのシリンダーの容量を変化させるとブースト圧を変えられるということになりますね。 |
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(4) ブーストアップしてみましょう つまり、シリンダーの容量が小さければ低いブースト圧ですぐにリリーフバルブが開き、容量が大きければ高いブースト圧になって からリリーフバルブが開くということになります。 ブースト圧を上げるには、シリンダーの容量を大きくします。大きくするには、アクチュエーター本体をステーごと左の方へ 動かしてやればいいということになります。左の画像では矢印の方へ動かします。 |
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(5) 上げすぎた時は ブーストを上げすぎた時や下げたい時は、シリンダーの容量を小さくしてやります。小さくするには、アクチュエーター 本体をステーごと右の方へ動かしてやればいいということになります。左の画像では矢印の方へ動かします。 アクチュエーターを動かす時には、慎重に少しずつ行い、その度にブースト計で確認するようにしてください。ブーストを上げ 過ぎると、最悪エンジンブローします。(ブーストリミッターがあるので大丈夫とは思いますが…) |
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(6) ブースト圧について それでは、ブースト圧はどれくらいにすればいいのでしょうか。リミッター前後まで上げることはできると思いますが、 いくら上げても燃調がそのままでは意味がないと思われます。純正のブースト圧の基準は0.7〜0.9程度らしいので、 0.9くらい、最高でも1.0位にとどめておいた方がいいのではないかと思います。 |
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(7) 0.9kg/cuで安定しました(^o^) 今回の作業で上がりすぎていたブースト圧が0.9kg/cu程度で安定し、安心してアクセルが全開にできるように なりました。まあ、めったに全開フルブーストまで踏み込むことはありませんけどね。 |
最後に このアクチュエーターを操作してブースト圧を調整するという方法は、ねじでロッドの長さを調整する強化アクチュエーター があるように、結構メジャーなのかなとも思いますが、素人にはなかなか手が出せそうに思えませんでした。 私は、『積木倶楽部』というショップで、いきなり『ブーストアップしたる』と言って、でかいハンマーでどつかれました。 『へ〜、こんなやり方もあるんやな』と感心しましたが、今思うとかなり危ないやり方だったのかなと思います。 その時、ブースト圧を1.1に固定して以来ずっとそのままで、それで10万キロくらいは走っているので、ちょっといじる位なら 問題は少ないと思います。ただ、アクチュエータを動かす時に、ピストンに対してまっすぐ動けばいいのですが、 かなり曲がってしまうとピストンから圧がもれ、アクチュエーターの機能が効かなくなってしまう恐れもあります。 今回は大きなモンキーレンチで行いましたが、テコなどうまく使うほうがいいかもしれません。くれぐれも慎重に作業 するようにしてください。 皆さんのちょっとしたパワーアップに役立てれば幸いです(^o^) |