クレジットカード



アメリカに住んで買い物をする場合にはクレジットカードが必要、出張でゆくホテルのチェックインのDepositに対しても、クレジットカード。仮に、チェックイン時にカードを持っていないと現金で宿泊費の3倍程度の入金が必要。

アメリカでも当然に日本のカードが使えるが、インターネットでのホテル予約、一部のガソリンスタンドなどでは使用できない場合がある。ガソリンスタンドの機械にはカードを入れると、Zip-cordを入力しなくてはならない機種があり、日本のカードにはZip-cord情報が入っていないので受け付けてくれない。また、最も困るのは日本の口座から為替手数料を差し引かれて引き落とされることだろう。従って、米国で生活するためには、US issueのカードが必要。


所が、いざアメリカでカードを作ろうとするとそう簡単ではない、むしろ大変なこと。クレジットカードという名前のように個人の信用が無いと発行して貰えない。個人の信用とは個人の与信であり、有名な会社に勤めていたり、年収がある一定以上でも認めてくれない。つまり、米国での実績しかみてくれない。これは、イチローや松井がいかに日本では優秀な選手であったとしても、初年度は新人扱いされることと同じで。


アメリカでは個人の与信をチェックしている団体が3つあり、銀行はその組織でチェックされた内容に応じてクレジットカードを発行するかどうかを判断している。僕の場合もそれらの団体から信用を貰えるまで2年以上かかった。その団体は個人の毎月の給与、支払い(車のローンなど)、支払いの遅延状況などを判断して個人の与信(Credit line)を決定している。僕の場合は最初の年は米国では貧困レベルで下から5%の位置にありとてもクレジットカードは持てないとレポートにあった。


最初は会社で発行してもらった、Corporate cardを使っていた。このカードは信用を会社で肩代わりしてくれているだけで、支払いは個人がチェックを切って支払う。また、いくら真面目に期限を送れることなく支払っていても、個人の与信は増えない。


半年ぐらいして、ある駐在員に教えて貰ったのがJALカード。このカードは日本での過去の個人の与信をJALがチェックして保証してくれる。このカードを使い、支払いをしっかりしていると個人与信のレベルは良くなってゆく。いまでは、ANAも同様なカードを発行している。いずれにしても、アメリカでの手続きが必要になる。



カードは送られてくると、写真のような紙が貼ってありそのままでは使えない。最初に使う前に、電話をかけるか、インターネットでActivate(有効化)して貰わなくてはならない。これは、銀行のATMカードも同様であり、盗難防止の方策なのだろう。


日本に帰ってきてカードを使うたびに聞かれることは『リボ払いですか?一括ですか?』と聞かれる。本当に余計なお世話だと思う。アメリカでは、カードの支払いは請求書が送られてきて使った店の名前と金額のリストがくる。この残高を個人が一括でカード会社に支払うか、金利を払って残高を残しながら支払うかは個人の問題。多くのアメリカ人は請求書の残高全てを支払うことは少ないと聞いている。カード会社の利益は店からのコミッションと残高にかける金利であり、日本人のように残高全てを毎月支払う顧客はおいしくないと聞いた。


また、ある請求(ある店)に疑問があればカード会社に連絡をする。カード会社は調査をして、その請求が間違いか不当かを審査してくれるので銀行から自動的に引き落とされる日本より安全。しかし、これはしっかり請求書リストをチェックしなくてはならないのは当然なこと、米国人はよく間違うから。


また、あまりにも高額な支払いが続いたり、外国で使用するとカード会社のセキュリティー部門が一時的に使用の停止をすることがある。これも、不正使用があった場合にはカード会社への損害を最小限にする方策なのだ。この点は本人の責任以外でも補償をしぶる、日本の銀行、カード会社よりも進んでいる。


アメリカで生活する場合には、JALカードかANAカードで取得されるのが手早くUS issueのクレジットカードを手に入れることができます。


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