クレジットカード


こちらに来て困った事の大きなものは、お金と運転免許証だった。銀行へも日本の家族から送金しては貰ったが車の頭金、家の敷金、家賃などぎりぎりの一月半だった。また、米国ではクレジットカードが赴任早々では貰えない等との情報もあり、日本で発行したカードを使わざるを得ない状況。レンタカー代、ホテル代、など結構大きな請求が全て日本の口座へ、またこれも問題だった。

困ったことを雑談で話していたら、会社のコーポレートカード(会社保証)ならば発行して貰えると教えて貰った。

『何だ、そんなカードが有ったのか?』

僕の部署は日本人がいないので情報交換にはいつも遅れる。たまたま聞いたのも、建物の違う日本人の多い部署でだ。

何れにしても、このカードを今後使えるので日本への請求は無くなる。


カードはこの様に、郵便で送られてくる。日本と違うのはカードの上に紙を貼ってあることだ。書留などの制度が無いため、本人に確実に届いたかの確認が必要。このカードの上にはシールに張っている、ホームページか1-800-362-6033へ電話をしない限り使えるようにはならないと書いてある。カードの申し込み時に記入することに、母親の旧姓の項目がある、この番号に電話を掛けるとそれを聞かれる。その作業が終わって初めてこのカードが有効になるのだ。以前、銀行カードでもこの様なシールが有ったのだが読まないで捨ててしまった。その時はカードが使えなかった、今回は忘れずに手続きをした。

日本と違って、クレジットカードでも自動引き落としが無い。必ず本人宛に請求書が来る、その請求書に対してチェックを切って郵送するのだ。一件面倒くさいが、メリットもある。日本の様にカード番号が盗まれて知らない間に使用され口座から落とされることは無い、もしも番号が盗まれてもカード会社から来る請求に対して異議を唱えればカード会社が処理をしてくれる。


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