GAME&WATCH


8 第8作 LN-08 ライオン

発売日 昭和56(1981)年4月27日
ゴールドシリーズ
本体色 ダークレッド
発売価格 5,800円
中古品参考価格 5,000円
(中程度、本体のみ)
 
 
☆ ゴールド最終作もやはり恐怖だった
 
 ゲームウォッチが世に登場してちょうど1年。ボールから数えて8作目にあたるのが、このライオンです。ゴールドは3作のみであり、次作以降は画面も大きく、本体も大きくなったため、定期券サイズで発売された最後の作品になります。
 今回もタイトルが示すように恐ろしいことになりそうなことは明らかです。主人公は前作で工具の雨に晒され瀕死状態になり、さすがに転職を決意したようです。双子で動物園に就職して、かわいい動物たちに囲まれて楽しく仕事しよう…という夢は今回もたやすく打ち砕かれました。配属されたのは何とライオン担当でした。
 この動物園の問題は、檻があるのに穴が空いていることです。しかも片側3か所、計6か所もです。これではライオンに容易に襲われます。そこで2人に渡された防具が…まさかの椅子。「椅子で檻に押し返してください」説明書には本気でそう書いてあります。
 
 
☆ 最高得点はゲームウォッチ最難関
 
 GAME Aではライオンは2匹、GAME Bでは3匹です。こいつらが気まぐれにピリッピーピリッピー言いながら上下3段の檻を動きまくります。そして一歩前に出て檻を出ようとするも、やっぱりやめたり出てみたり。とにかく気まぐれ野郎たちに翻弄されるのです。
 出てきた檻に椅子を合わせてないと、ライオンが檻から出て双子たちを襲います。双子は木によじ登って難を逃れるのです。
 一度戻すと2点が入りますので、最高得点は998点。最高得点に達すると999点と表示されるそうですが…残念ながらこのゲームは難しく、私の実力では最高得点に到達したことはありません。
 とにかく、気まぐれライオン野郎たちに振り回されて、高得点は非常に厳しい状況です。個人的には、シルバー&ゴールド8作の中で一番難しいと思います。
 
 
☆ ゴールドらしいと言えばらしい
 
 ゴールド3部作はすべて主人公が厳しい状況に晒される作品です。中でも、このライオンが最も理不尽かつ危険な目に晒されています。
 マンホールのように歩行者が規則正しい動きをしてくれたらある程度予測できるのですが、ライオンの動きがあまりにも気まぐれで予測不可能なので、椅子を持った主人公がついて行けないのです。
 予測不可能という点が面白くもあり、難易度が大幅に上がることになったのです。
 よって、この作品への評価は様々です。私の周りではライオンは苦手という声が多いのですが、個人的にはゴールドらしい危険なゲームだなと思い、アラームキャラクターのくまさんと合わせて、好きな作品の1つになっています。もちろん、未だ最高得点に達していないという未知数の評価も加味しています。
 
 
☆ この作品はDSでできない
 
 シルバー&ゴールド8作の中では、ファイア・マンホールと合わせてDSiウェアで配信されていない作品です。ファイアはビル火災→死亡という現代社会にはそぐわない表現のために復刻されていないと推測されます。マンホールは海外で発売されたニューワイド版でリメイク・復刻されています。
 では、なぜライオンが復刻されなかったのでしょうか。はっきりとはわかりませんが、その評価が二分したためか、前々作のマンホールから次々作のオクトパスという、名作と呼ばれた作品のはざまで目立たず、売れ行きが今ひとつだったことも理由の1つかもしれません。
 ちなみに、売れ行きが今ひとつな作品は中古市場で高額になる場合が多いのですが、このライオンだけは割に手頃な価格で美品をよく見る気がします。おもちゃ売り場でライオンが余っていたから何となく買ったけど、あまり面白くなかったから遊ばずに綺麗な状態で残っていたのかもしれませんね。この逆で、オクトパスやドンキーコングなどのヒットした作品だと、しっかり使い込まれてボロボロになった状態のものが多く、美品はなかなか見かけなかったりするのです。
 
 


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