
発売日 昭和59(1984)年2月21日
スーパーカラーシリーズ
本体色 シルバー
発売価格 6,000円
中古品参考価格 5,000円
(中程度、本体のみ)
☆ 新鮮!逆テトリス
前作、スピットボールスパーキーに続いて発売された、スーパーカラーシリーズでも更にマイナーな方、クラブグラブです。
主人公は、ボールに手足と目だけの人、ミスターグラブさんです。ミスターというだけに男性のようです。
敵は、ハサミと顔だけの悪そうなデーモンクラブさんです。デーモンていう部活の皆さんではありません。デーモン=悪魔、クラブ=カニさんです。悪魔カニさんですね。
で、このデーモンさん、下から上にしか移動しません。上にどんどんたまる性格みたいです。デーモンさんは下から触る分にはミスになりません。上から触ったり挟まれるとミスになります。また、4列あるデーモンさんの列が一列でもいっぱいになると、それもミスになります。
デーモンさんは下から上に押し上げると消えて行くので、挟まれないように気をつけながらどんどん消していき、いちばん上のラインにデーモンさんが4列すべていなくなるようにすればステージクリアです。
上に押し上げるっていうのがすごい新鮮で、テトリスの逆みたいに感じます。
☆ とにかくスピードが勝負
最高得点は999点。ミスクリアは300点でオールクリアです。ミスが無かった時のチャンスタイムは今回もありません。
得点は2つパターンがあります。
@ ステージクリアごとに10点
A クリア時の残りタイム1カウントにつき1点
ステージをクリアしていくと、最初のタイム20カウントに、5カウントずつ追加されていき、70カウントまで増えます。早くクリアすれば得点は増えますし、タイムが0になるとデーモンさんのスピードが速くなってきます。スピーディにクリアしていくことが最高得点を目指すには非常に重要です。
☆ 一気に上げすぎると逃げられない
グラブさんは横にデーモンさんがいると横移動ができません。1列だけ一気にいちばん上まで上げてしまうと、下から来るデーモンさんに挟まれて逃げられなくなってしまいます。
ポイントは、4列ともまんべんなく上げていくことだと思います。横移動しながら上げていくことで、下から挟まれても横に逃げ道を作っておけます。
後半になると、すぐにデーモンさんでいっぱいになるので、とにかくすべての列を真ん中あたりまで上げてしまわないと、ミスが続いてしまいます。非常に緊迫しながら落ち着いた操作が求められるゲームです。
☆ 再評価されるべき名作
スーパーカラーシリーズは、その名前とは裏腹に画面がまさかの4色フィルムという、任天堂らしからぬ問題作となってしまったことは、前作で述べた通りです。
そのせいか、本作はオリジナルの名作ながら、注目が4色フィルムばかりにいってしまうという悲運にさらされてしまいました。シリーズも不振のためか、この2作のみに終わってしまいました。
これまでの4年間、液晶携帯ゲームという新しいジャンルを創造し、牽引し続けた任天堂のGAME&WATCH。1年後、ひょっこり発売されたブラックジャックを最後に国内のゲームウォッチは終わりを迎えることになります。