
発売日 昭和58(1983)年12月5日
マルチスクリーンシリーズ
本体色 ブラック
発売価格 6,000円
中古品参考価格 4,000円
(中程度、本体のみ)
☆ 久しぶりのマルチ作品
マルチスクリーンとしては横開きのマリオブラザーズ(別名 リストラ兄弟)以来、9か月ぶりとなる今回の作品は、ファミコンでも人気を博したピンボールです。
ファミコン版は翌年2月の発売なので、こちらが先の発売ですね。ファミコン版とはシステムが少し異なりますが、上下面ある点など共通するところもいくつかあります。
本体はゲームウォッチ史上初であり、唯一となるブラック仕上げ。少々大人向けに作られていました。
☆ 最高得点も驚異の999900点
最高得点は999点…ではなく、これまたゲームウォッチ史上唯一となる999900点。ただ、得点はボンボン入るので、無理な数字ではありません。
GAME Aは最初から玉が3個あり、1個ずつプレイする普通のピンボールですが、GAME Bでは最初は1個だけです。万の位が奇数になった時に玉が1個ずつ増えて、最高3個の玉でプレイしていきます。
☆ 大人向け。大人向けだけど…
それにしても、よくピンボールをゲームウォッチにしたものだと感心します。当時の液晶の限界で、玉がピコピコ動いてやりにくいのは仕方ないですが、見事にピンボールです。
ただ、玉が3個もあると、常にガチャガチャしながらしかできず、落ち着いてプレイするのは難しいです。これはこれで面白いんですけどね。
ただ、大人向けという事情を鑑みると、連射しまくらないといけないのはマイナスです。
なお、翌年発売されたファミコン版では、GAMEA・Bともに玉は1個ずつプレイする形となり、その辺りが改良されたものと推測されます。
☆ あれ?何か音楽になってる
これまでのマルチスクリーンの作品とはいくつか異なる点があります。
1つは、操作音に少しですがメロディが導入されたこと。プレイ前にメロディが流れます。パノラマスクリーンほどではないものの、マルチスクリーンからメロディが流れるのは少し違和感があります。
もう1つは、背景が派手になったこと。液晶の前後に挟み込まれたカラーフィルムがこれまで以上に華やかになりました。
☆ これをDSでするのもねぇ…
このゲーム、もちろん復刻されていません。たぶん復刻するのは簡単だと思いますが、あの玉がピコピコしか動かないのは現代社会では受け入れられない気がします。
まぁそれを言ってしまうと、ボールもファイアもパラシュートも、みんなピコピコ落ちてきますけどね。
いや、違うんです。このピンボールだけは、動きがピコピコではやりにくいんです。中古品も割と手に入りやすいので、ぜひ一度プレイしてみてください。あのピコピコ、結構悩まされますよ。