GAME&WATCH


29 第29作 TB-94 マリオズ・ボン・アウェイ

発売日 昭和58(1983)年11月10日
パノラマスクリーンシリーズ
本体色 レッド
発売価格 6,000円
中古品参考価格 12,000円
(中程度、本体のみ)
※画像の上にマウスを置くとゲーム画面に変わります
 
 
☆ やっと出た!パノラマオリジナル
 
 国内向けに発売されたパノラマスクリーン4作品中、唯一テーブルトップからの移植ではないオリジナル作品が、本作マリオズ・ボン・アウェイです。
 マリオの危険極まりない転職活動は、ついに戦場で爆弾運びという最終段階に到達しました。ヒゲもこんな辛いことしてたんですね…
 
 
☆ 任務は引火リスクの高い爆弾運び
 
 今回、マリオは傭兵として戦場に駆り出されています。任務は、左から右の仲間のところまで爆弾を運び、仲間に渡すというものです。右の仲間が手を差し出す時にうまく渡せば、爆弾を敵が隠れているヤシの木の上に放り投げられます。5本のヤシすべてに爆弾を投げられれば、敵が爆発してステージクリアとなります。
 マリオの辛いところは、爆弾を運ぶルート上で敵が爆弾に火を着けようとしてくることです。しかも、それを避けようとして爆弾を下げるとオイルが漏れていて、仲間の捨てた吸いがらからところどころ引火しているのです。
 マリオは爆弾を左から右へ運びながら、火が着かないように爆弾を上下しながら、時には左に戻りつつ、仲間の待つ右端へ運びます。
 
 
☆ 仲間のくせに邪魔してきよる…
 
 このゲームは、敵は木陰に隠れて爆弾に火を着けてくる敵兵です。これははっきりとわかるんですが、解せないのが、爆弾を渡す仲間の下にいる、同じ仲間のタバコ野郎。こいつのせいで爆弾へ引火するリスクが猛烈にアップするだけでなく、爆弾を渡す仲間もタートルブリッジの荷物渡す人みたいにたまにしか手を差し出してくれません。ほんまにおまえらは仲間か?と思うことしばしばです。
 渡してから戻るのは簡単です。これはうれしいですね。だからこそ余計に仲間へのいら立ちがつのります。
 
 
☆ ゲームもメロディも中途半端
 
 パノラマスクリーンのすごいところは
@ カラー液晶を実現している
A 操作音をメロディにしている
B テーブルトップをコンパクトにした
の3点が挙げられると思いますが、本作については@は当然としても、Aはスヌーピーなどと比べて貧弱ですし、本作はオリジナル作品だからBも関係ない。
 というわけで、本作は別にパノラマスクリーンじゃなくても良かったような気がします。しかも、ゲーム内容は爆弾持って右往左往。まぁ、スヌーピーもハンマー持って右往左往ですから、ゲームの内容は似たり寄ったりなんでしょうけど…
 そんな作品ゆえ、未だに復刻もされず闇に葬られています。そして、パノラマスクリーンシリーズは国内からひっそりと姿を消したのでした。
 
 


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