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28 第28作 CJ-93 ドンキーコングJR.

発売日 昭和58(1983)年10月7日
パノラマスクリーンシリーズ
本体色 ホワイト
発売価格 6,000円
中古品参考価格 13,000円
(中程度、本体のみ)
※画像の上にマウスを置くとゲーム画面に変わります
 
 
☆ ドンジュニ、G&W4作目の主役
 
 またまたドンキーファミリーが活躍する作品が登場です。本作も既に発売済みのテーブルトップ版からの移植作品ですが、そのテーブルトップを入れると何と主役4作目となるジュニアが今回も頑張ってます。
 それにしても、ドンキーコングシリーズは多いです。当時の任天堂では一番の稼ぎ頭でしたから、当然ではあるんですけど。しかし、その後ヒットに恵まれず、ヒゲの兄弟に主役の座を奪われることになるのは皆様ご承知の通りです。
 
 
☆ また戻らないといけないパターン…
 
 さて、ゲーム内容ですが、例によってマリオに鎖4本で繋がれたお父ちゃんドンキーを助け出すゲームです。ストーリーはドンキー2とほぼ同じですが、こちらは画面が1枚なので、横移動です。いや、正確には一旦上に上がって傘で下がって風船で上がって… よくわからないですね。詳しくは次項でご説明いたします。
 要は、今回もカギを取ってお父ちゃんのとこまで行って、カギを外したらまたカギを取りに自力でスタート地点まで戻らないといけないパターンです。ほんと、めんどくさいです…
 
 
☆ 傘と風船がよくわからん
 
 このスタート地点→お父ちゃん→スタート地点の往復でポイントとなるのが、傘と風船の飛び移りでしょう。
 スタート地点でカギを取ったらツタをたどって上に登ります。次に現れるのが鳥です。今回、スナップジョーやスパークは出ませんので、唯一の敵になります。鳥は例によってフルーツのみで倒せます。
 できれば最上段まで上がり、傘の柄に飛び移ります。この時、派手に運動会でよく流れるメロディ「天国と地獄」が流れますが気にしません。傘に捕まると下に落ちて行くので、なるべく下の位置で風船のヒモに飛び移ります。風船は上に登るので、お父ちゃんのカギ穴が合う位置で右にキーを入れると、鎖が外れます。位置が合わないところで右キーを入れると、カギを落としてしまいます。落としただけではミスになりませんが、またスタート地点までカギを取りに行くことになります。
 これが正直難しいです。傘から風船に飛び移るのが早すぎると、お父ちゃんのカギは外せないわ、上にぶつかって風船割れてミスになるわ… 逆に遅いとお父ちゃんのカギ穴にタイミングは合わせやすいですが、風船に移れなくて下に落ちてミスになってしまいます。難しいですが、何度も傘から風船、風船から傘へと移動しながら無理せずお父ちゃんのカギ穴にタイミングが合うまで粘るのがコツです。
 
 
☆ 要は傘と風船がすべてのゲーム
 
 最高得点999点、ミスクリア300点、ミスクリア時にミスが無ければチャンスタイムで得点が2倍です。
 特筆すべきなのは、向かってくる敵の少なさでしょうか。直接やられる敵は鳥だけになりました。ただ、鳥の数が少ない訳ではないことと、他のアトラクションが難しいために難度は決して下がっていません。
 はっきり言って、傘と風船には慣れるまで少し時間がかかると思います。風船につかまりながらお父ちゃんのカギ穴にタイミングが合わず、カギを落とすとため息ものです。しかし、そんな間も無くすぐに傘に戻らないと風船が割れてしまいます。
 だいたいお父ちゃんが鎖に繋がれてるのに手ブラブラ動かすから悪いんです。マリオ、上でのんきに座っとらんで、ちゃんとドンキーおやじを捕まえとけっての。
 ラッキーなことにカギが合っても、やっぱりすぐにスタート地点に戻らないといけないので、結局傘と風船に慣れないとクリアはできません。
 
 
☆ ドンキー2並みのイライラ感
 
 同じパノラマスクリーンでも、スヌーピーと比べると本作はかなり難しいと思います。
 敵以上に傘と風船、そしてドンキーおやじの手ブラブラが思った以上に難敵です。そんな時に落ち着かないメロディが派手に鳴るから、余計にイライラ…
 ゲームとしては面白いとは思うのですが、メロディやカラー液晶などいい部分を生かせきれなかった残念な作品だと思います。
 初代ドンキーコング、ドンジュニが良かっただけに、その後の作品の出来があまり良くない印象が強いですね。こういったことで次第にマリオと首位交代したんでしょう。
 任天堂オリジナルキャラクター作品ながら、本作も未だ復刻されていないのは、そういった背景もあるのかもしれませんね。
 
 


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