
発売日 昭和56(1981)年7月16日
ワイドスクリーンシリーズ
本体色 ダークレッド
発売価格 6,000円
中古品参考価格 4,000円
(中程度、本体のみ)
☆ ついに登場!ザ・ゲームウォッチ
京都では祇園祭のクライマックスの1つ、宵山で四条界隈が大にぎわいだったであろう昭和56(1981)年7月16日、同じ京都は東山区にあった任天堂(現在は移転)から、ある歴史的なゲームが発売されました。
ゲームの名はオクトパス。携帯ゲームを代表する1つとなったこのゲームは、ゲームウォッチらしい繊細で美しいゲームデザインやそのストーリー、ゲームバランスなど、今なお名作と各所で評価されるゲームです。
褒めちぎるのはこれくらいにしておきますが、そのくらい人気もありましたし、ゲームウォッチといえばこのゲームを思い浮かべる人も多いと思います。
☆ ゲームストーリーはやっぱり危険
さて、ファイア、マンホール以降続いた危険シリーズでしたが、この作品もしっかり受け継がれています。
舞台は海底。沈没船に眠るお宝を潜水服姿の3人が船上から狙っていますが、海底では大ダコが宝をしっかり守っていました。タコの足を避けて宝を海底から引き上げるというのがミッションです。
このタコがまたおもろい顔してるんですよ。まぁ、潜水士がタコの足先に触れてしまうとたちまち巻き付けられてしまうんで、やっぱり恐怖なんですけどね。
☆ ミスマークがないのは久しぶりだが
実はこのゲームのいちばん怖いのが、ミスマークがないこと。何と船上にいる人数が残り人数なんです…巻き付けられた人はどうなったんでしょうか。
最高得点はこのゲームも999点です。ミスクリアは200点・500点ですが、いきなり潜水士が船上に復活するから見ものです。
得点方法は2通りあります。
@ 宝を海底で集める(海底の最深部の宝がある場所でRIGHTボタンを1度押す)ごとに1点
A 宝を1回以上集めた状態で船上に戻ると3点
です。もちろん、船上に戻らなくても、タコの足先にさえ触れなければ@で何度でも得点できます。ただし、宝を持っていないと船上には上がれません(潜水士が袋を持っていれば宝を持っている状態です)。
☆ やっぱり素晴らしい表現力
ミスマークがないのも面白いですが、秀逸なのが、宝を船上に引き上げた時の潜水士の表現でしょう。他の潜水士に宝を見せびらかしています。ちなみに、他の潜水士がいなくても1人で自己満足に耽る姿が見受けられます。
アラームキャラクターも今回は子ダコです。かわいい顔してます。
あの画面をフルに使った素晴らしい表現力に脱帽ですね。
☆ 名作中の名作だが…
これだけ褒めちぎったくせに、私はこのゲームが苦手です。欲張って何度も宝を取るからなのはわかってるんですが…
タコの足先が出てくるタイミングが全部違うのも苦手です。あかん、逃げるとこあらへん!ぎゃー巻き付けられたー!という展開ですね。わかってるんです。わかってるんですけどね…
☆ 名作ゆえに移植も多し
さて、前作のパラシュートの項でも述べましたが、この作品も非売品のDSソフト「GAME&WATCH コレクション2」でプレイできます。
人気機種ゆえ、中古品も多数あるので、ぜひプレイしてみてください。ただ、オリジナルは美品が少ないんだよなぁ…