~正しいフレア加工方法~
エアコン、クーラー、冷凍機など取り付け配管にフレア加工を必要とする時の正しいフレア加工方法について。エアコンに使われている冷媒(ガス)に合ったフレアツールでフレア加工をし、ガス漏れをしないように落ち着いて作業をしていきましょう。
~では取り付ける配管サイズを確認します~
家庭用のルームエアコンで多いサイズは2分3分の配管です。2分3分とは、細い方が2分、太い方が3分になります。その次に大きいサイズは2分4分になります。
2分3分の配管を用意する際、あらかじめどのくらいの長さが必要か測っておくといいですよ。電線は配管よりも1.5mは長くしておきましょう。(配管接続場所よりも電線取り付け場所が遠い為)
ドレンホースの長さは排水を出したい場所を考えて測ります。大半は穴から真下に下ろして排水しています。
ホームセンターによって、配管セット(フレア加工済み)という便利な物も売っています。
~上手なフレア加工の方法~
まずパイプカッターを使って配管を必要な長さに調整します。
パイプカッターの使い方は始めに少しだけハンドルを回し1周回しカッターのあとを付け、次に回す時にハンドルを少しずつ回しながら切っていきます。これを繰り返し作業します。いっきにハンドルを回し過ぎると配管が潰れるので注意しましょう。
この時配管を切った切り口にはビニールテープなどで保護しておきましょう。ビニールテープを巻く事で配管内にごみ等が入るのを防ぎます。
次にリーマーを使い、バリ(かえり)を取ります。
銅管のバリを取って少し削るくらいが良いですね。
フレアツールによっては配管を出す寸法が違うので確認しましょう。
ここで重要なのは配管を出す寸法です。この寸法が出過ぎるとナットが先に出なくなったり、引っ込みすぎるとガスが漏れます。
従来のフレアツール(クラッチ式:リジット製品)では1.0~1.5mmでちょうど良いです。
R410A用フレアツール(クラッチ式)では0~0.5mmとなっています。
☆ポイント☆フレア加工をする時、ナットを入れ忘れない様に注意しましょう!
~フレアの広がりはこんな感じです~
仕上がり具合はこうゆう感じになります。
そして、フレア加工部や配管内にバリが残っていないかも確認しましょう。
フレア加工部が均等に広がっているか確認しておきましょう。
フレア加工部に段差がないか確認してください。
この部分が室外機のバルブ部に接続されるのでしっかりフレア加工しましょう。
もし失敗していたらパイプカッターを使い配管を切断し、フレア加工をしなおしましょう。
慌てず確実に作業しましょう。