背板の取り付け方法(エアコン編)

~壁がどんな材質なのか?~

エアコン、クーラーの据付に関する基礎や、どういう場所に取り付けるのがいいのか、高さなど、据え付け作業に役立ててください。そして様々な建築材料、石膏ボード・コンクリート・木地・土壁・じゅらく・綿壁・しっくい等でのエアコン、クーラーの背板の取り付け方も紹介しています(^^♪

~据え付け場所の確認と取り付けの手順について~

取付位置

エアコンを取り付ける場所って色々と考えてしまって、何かと悩みますよね。何処に取り付ければいいのか。左の写真は例として、参考にしてみてください。
大半は窓の上で、エアコン用のコンセントが付いている横、穴が開いているならばその穴を基準に取り付けます。エアコンの下端よりも穴が下ならば、大概は何処にでも取り付けれます。
取り付けの手順としては、
背板の取付⇒穴開け⇒配管フレア加工⇒室内機の配管接続
⇒配管の断熱⇒化粧テープ巻き⇒室外機の配管接続⇒真空引き作業
⇒電線接続作業⇒試運転⇒取付完了
という感じですかね。

~取り付けようとしている場所にエアコンが納まるか?~

寸法取り1

まずは、取り付けようとしているエアコンのサイズ、室内機の寸法を測りましょう。
(左は室内機の裏側をイメージ。)
買うエアコンを迷っているのなら、カタログやインターネットなどに寸法が記載されているので、一度確認してみましょう。
寸法を測る場所は、室内機の「高さ」と「幅」です。「幅」は壁の端からコンセントの内側までに室内機が納まるか。「高さ」は、天井(廻淵・まわりぶち)から窓の額縁上部の内側に収まるか、その寸法は「室内機の外寸+引っ掛けしろ」です。(※左の図で赤丸の場所で、引っ掛けしろとは、室内機を背板に引っ掛けるために必要な寸法のことです。)
この引っ掛けしろがないと室内機を引っ掛ける事が出来ないので、まず始めに測り高さの寸法を間違えないように注意してください。

~室内機を取り付ける為の背板を取り付け~

室内機の寸法取りができたら、次は穴の位置を確認しましょう。
室内機から背板を取り外し、取り付けようとしている場所に当ててみましょう。
☆ポイント☆引っ掛けしろ+20ミリぐらいを天井(廻淵)から背板の上部を放す事です。こうすることで室内機を引っ掛ける際、楽になります。
そして、始めに背板の中心にビスをねじ込みます。(背板が簡単に取り外せるビス穴が中心に開けている場合があります。)
この時、配管を出す穴が背板の下部よりも下の位置にある事を確認しましょう。
室内機の下部よりも穴の下部が下でないと、ドレン(冷房時に出る水)が出ませんので注意してください。
後は下にある「様々な背板の固定の仕方!」を参考に背板の取り付けをし、室内機を引っ掛けてみましょう。
☆ポイント☆背板の下部と穴の下部が同じでもドレンは流れます。(室内機の下端よりもドレンを受ける皿・ドレンパンが上にあるため)

~穴の位置が左右にあって、配管が露出する際の背板の位置~

寸法取り2

左の図は右側に貫通穴がある時です。(左側に貫通穴がある時は真逆として考えてください。)

~穴を室内機で隠す時の背板の位置~

背板の位置

左の図は右側に穴がある時です。(左に穴がある時は真逆と考えてください。)
背板には穴の中心位置の寸法を指している事がありますので利用するといいですよ。
☆ポイント☆背板を付ける際、穴の下端の位置を5㎜上げましょう。
背板が下がることで室内機を取り付けた時に、綺麗に穴が隠れます。
ドレンもちゃんと流れるので大丈夫です。

~色んな背板の取り付け方法~

背板を壁に取り付ける時のポイントは、水平器を使って取り付ける事です。
水平器を使用することで、ドレンが確実に流れ、水漏れを防ぐ事が出来ます。
取り付けた後で背板の位置を直すのは2・3人で作業しないとかなり難しいですよ。

~壁材が木の時~

ベニヤ板(薄い板)やコンパネ(10㎜位の板)なら25㎜程度(木の厚み+15mm)のビスで十分です。
この場合は上部4ヶ所、下の左右2ヶ所程度で大丈夫です。そして背板がグラグラしていなければ大丈夫です。もし心配ならビスの本数を増やしましょう。
後はしっかり水平器を見ながらビスを締め込みましょう。

~壁材が石膏ボードの時~

家の中の壁材の主流は石膏ボードです。石膏ボードにはビスが利かなく、ビスを引っ張ると抜けてしまいます。
そこでボードアンカーを使用します。先に石膏ボードへボードアンカーを取り付けます。(ここで使用しているボードアンカーは下穴いらずでねじ込むだけでOKです。)
先に取り付けたい場所へ印をしてから作業しましょう。取り付け本数も壁材が木の時と同じです。
ボードアンカーを取り付けたら、背板を当てがいビスをしっかりとボードアンカーにねじ込みます。
そしてしっかりと水平器で水平を確かめながらビスを締め込んでいきましょう。
後は背板がグラグラしていなければ大丈夫です。

~壁材がコンクリートの時~

あらかじめ背板の水平をとり、穴を開ける位置にマジックや鉛筆で印しをつけます。コンクリートの場合も木地と同じ本数のアンカーを打ちましょう。
壁に穴を開けアンカーを打つには振動ドリルが必要なので用意しましょう。
オールプラグの様な楽なアンカーがあるので利用すると良いですよ。ハンマーなどで打ち込むだけですので。
そして、水平器を見ながら背板を取り付けて下さい。
後は背板がグラグラしていなければ大丈夫です。

~壁材が土壁・じゅらく・しっくいの時~

今は少なくなってきている内装材ですが、まだまだ取り付けに関しては関わりある内装材です。
気を付けなければならないのが、あまり振動を加えると壁材が剥がれ落ちてきてしまう事です。
そうしない為には、据え付け桟(さん)という桟を使います。桟の素材は金属でできており、丈夫なので取り付けも確実にできます。
取り付け方法は、背板に据え付け桟を仮留めし、高さや側面を取り付け位置に合わします。先に桟を取り付けておいてもいいですよ。
据え付け桟には上下共片方2本ずつビスを留める穴がありますので、その穴を利用し天井上部の回り縁の下側にビス留めします。
下部を鴨居に固定できるのであれば、固定をしましょう。
後は仮留めした背板を固定します。この時も水平器を使いましょう。

~インフォメーション~

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