八人の楽士達の石像は、コモ湖のほとりの広大な別荘の中の
小高い小山の中に円陣を組んで立っていた。
顔にかかる木々の葉やほこりを払うと、
一瞬うれしそうに微笑んだ。
庭の中を車で走ってもなかなかのこの場所で、
美しい花をつけてもらってよほどうれしかったのだろう。