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夜売り
江戸時代初期の江戸や上方では、店を張らずに広く町中で商売(あきない)をする物売りが活動を始め、これらの中には夜に商いをするすなわち夜売りも登場して繁盛する。
 
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夜売り禁止
明暦の大火(1657)以降の江戸には都市復興のための労働者が増え、これを目当てに煮売りが急増する。復興と火災対策に苦慮していた幕府は、貞享3年(1686)の夜売り禁止の町触れを発する。「饂飩蕎麦切其外何ニ不寄、火を持ちあるき商売仕候儀一切無用ニ可仕候」とあって、多くの煮売りの中でうどんやそば切り売りが筆頭にあげられていることからも夜そば売りが多くなったことがわかる。また、夜売り禁止のお触書が再三出されているにもかかわらずあまり効き目がなかったのは、夜商いの煮売りがいかに活発であったかが想像できる。そしてこの夜そば売りが後の時代に江戸では夜鷹そば、上方では夜鳴うどんになって現れ、そして風鈴そばが登場する。
 
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