そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

屋台
 
明暦の大火(1657)以降の江戸には煮売りが急増する。貞享3年(1686)の夜売り禁止の町触れにも「饂飩蕎麦切其外何ニ不寄、火を持ちあるき商売仕候儀一切無用ニ可仕候」とあって盛んに売り歩かれたことがわかるが、この時代は荷を担いで移動する振売りであった。
屋根をつけ小型の移動店舗のような屋台が現れた年代はわからないが、後の元文(1736〜41)頃には江戸では夜鷹そば、上方では夜鳴うどんが現れているので少なくとも享保年間(1716〜1736)には簡単な屋台が出現していたと考えられる。明治へと時代が移っても、初期の頃は江戸時代と同じ棒手振りの屋台が主流であったが、中頃になると屋台の下に車が付くなど荷車の方へと時代が移って行く。昭和になってからも戦後復興と共に活躍した屋台のルーツである。
 
[PC掲載ページ]  2-4 

[Mobileのページ] 2-4