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柳亭種彦 |
江戸時代後期の戯作者。長編合巻「偐紫田舎源氏」などで知られ、「還魂紙料」や「用捨箱」などの考証随筆も残している。天保12年(1841)刊の随筆「用捨箱(ようしゃばこ)」の中にある「温飩の看板」に「昔は温飩おこなはれて、温飩のかたはらに蕎麦きりを売る。今は蕎麦きり盛んになりて、其傍に温飩を売る。」とあり、「うどんが主でそば切りが従」であったが今は逆転したと書いている。江戸時代中期あたりまでは江戸の街でもそばよりうどんが主流だった。(原文の表記は「温飩」、振り仮名は「うんどん」)。 |
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