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浪花の風 |
安政2年から文久元年(1855〜61)まで大坂町奉行に在職した久須美祐雋(すけとし)の随筆。見聞した大坂の人情・風俗・物産・食物などについて記しているなかで、江戸人の口に合わないもののひとつとして大阪のそばをあげている。「其内蕎麦切は殊にあしく、其色合もあかみを帯て味ひ宜しからず・・・・・製法もよろしからず」「うどんは・・・・おおいによろし その色は雪白で 味わいは甘味なり」と書いていて、江戸のそばを食べ慣れた者からみた大坂のそばの評価について書いている。 |
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