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はうとう ばうとう(ほうとう) |
室町時代の初め(1336〜)には素麺(索麺)やうどん(饂飩)とともに「碁子麺」や「はうたう・ばうたう」(ほうとう)がいくつもの文献に登場する。ただ、この時代に登場する碁子麺は、小麦粉をこねて竹筒で碁石の形におし切り、ゆでて豆の粉を振りかけたもので、現在名古屋地方の平打ちうどんの棊子麺とは異なる。 「はうたう・ばうたう」(ほうとう)についても、現在の山梨県を中心とした地域で作られる味噌仕立ての「ほうとう」とは異なるが、岩手県地方の「はっと」「はっとう」、熊本や大分・宮崎などの「ほうちょう汁」「だごじる」「やせうま」などもふくめあきらかに古い形をとどめた一種の麺に発達する過程の食べ物だったとも考えられる。 |
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