そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

御膳本草
 
琉球の古書。渡嘉敷親雲上通寛(とかしきペ−チンつうかん)著   (1823 注:文政6年)成立。琉球で唯一の食物本草学の書とされている。前段は琉球国の産物311品目を16分類した産物帳の形式をとって、後段では産物個々についての本草医学面からの効能と害、および禁忌(食い合わせ)や疾病除去方をあげて記述している。沖縄には蕎麦栽培や蕎麦切の記録がないとされてきたが「穀類」のなかに「蕎麦」が書かれていて、次の「五穀造醸類」のなかに「蕎麦切」が登場する。これによって、かつての琉球国でソバが栽培されていて、士族層や宮廷料理のなかの御膳や振舞のなかに蕎麦切も入っていたと考えられる。「ごぜんほんぞう」とも読めるが、「ぎょぜんほんぞう」との説もある。
 
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