そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

粉一升
 
(ことわざ)に、そば蒔きの時期を表したもので、蒔くソバの実一升から一升のそば粉がとれるというのがある。「粉八合」は一升の実から八合の粉がとれる。古来から星は、規則正しく季節や時刻を教えてくれることからも、農業に携わる人達にとっては貴重な存在であった。プレアデス星団・日本では昴(すばる・すまる)はその高さで蕎麦蒔きや麦蒔きの時期を知るための重要な目印とされてきた。例えば、「すまる、まんろく粉八合、頭巾落しの粉一升」ということわざは、「すばる」が夜明け方に南中したときにそばを蒔くとよく実り、一升の実から八合の粉がとれ、さらにまんろくが西へ過ぎ、頭巾がすべり落ちるほどの高さに達したときに蕎麦を蒔くと、一升の実から一升の粉が取れるという。*「プレアデス星団」の項参照
 
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