そば用語辞典   < Mobile 辞典へ   < PC 辞典へ

献上そば
 
江戸時代、将軍家へ蕎麦を献上する藩があった。享保・元文期に幕府に提出した諸国の産物帳のなかに、例えば、信濃国高遠領産物帳には将軍家への献上物は「松茸、芽独活、蕎麦、岩茸」と記され蕎麦が献上されていた。また、厳寒期の清流に浸して後、天日と寒風に晒した「寒晒蕎麦」を高遠藩とやはり信濃国諏訪の高島藩が将軍家へ夏の土用に献上していたともいう。明治以降では、天皇が地方に行幸のおり召し上がった蕎麦について「献上した蕎麦」「献上蕎麦」を名乗っている場合もある。
 
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